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靖国問題について考える

906上田 勝:2006/09/05(火) 07:57:31
>>888

>これは戦後の基準ではA級戦犯に限って基準が違うというのは抽出するこ
>とはできませんから除外して良いでしょう。

除外はできませんよ。昭和天皇は戦前にあっては合祀について最終的に裁可を
下す立場でしたからね。戦後においても、形式的に上奏・裁可のしくみは残り
ました。それを完全に無視してしまったのが松平宮司ですよ。法律上は裁可を
無視しても靖国神社は責任を問われませんが、その代わり天皇の参拝中止という
事態を招いてしまった。そう考えれば合祀基準の変更は重要な論点です。

本来、戦死者は合祀されても、軍人でもなく戦死でもない戦没者は靖国に祀られ
なかったことは事実です。唯一例外は幕末殉難者として祀られた、安政の大獄で
刑死した吉田松陰ら維新功労者です。A級に限らず、BC級も本来の基準から言えば
合祀できなかった。だからこそ「昭和殉難者」という新たな基準を設けて合祀した
のですね。個人的には東條と吉田松陰を同格にみなすという神経は理解できませんけど。

>ただ、その場合は主に国内がメインでしょうが。米国も韓国もソ連も
>どこも反対しておらず、反対していたのは中国くらいでした。しかも中国の反対も
>現在とはトーンが違います。

昭和天皇が靖国参拝を中断した理由として、三木首相の靖国参拝が公的か私的か
が問題になった時期がありましたね。その時点では周辺国では一切批判の声は
ありませんでした。周辺国への配慮を考慮すると、三木首相の靖国参拝だけで
参拝を取り上げる理由はないのです。しかし、昭和天皇は、戦犯合祀による周辺国
の反応を予想することは十分にできたはずですよ。公式の場で繰り返し過去に対する
反省を述べている以上、言行一致をまず優先しようとするでしょうからね。

>前述の通り、二つ(と文調変化の脈絡)を無視して継ぎ接ぎをしたのでは意味
>がありません。

これが「脈絡」を考えるということです。それが合理的かどうかについては評価
が分かれるところでしょうけれどね。そうでなければ別の合理的な推論でもって
対抗するしかないでしょう。どちらの推論がより合理的かが評価の分かれ目です。
100%真実だと言える証拠をお互い持っていない以上、それしか方法はないですよ。

>無理に関連付けようとしないでいいと思いますし、それが合わないというのは
>それは単に上田さんの関連付けが間違えているのではないでしょうか?

別に無理な関連付けはしていないつもりですけどね。富田メモ以外にも論拠を
見出そうとする努力も重ねてますし。少なくとも私なりに確からしいと思える
筋立ては提示いたしました。後はあなのた番ですよ。

>個人的な参拝をしていないということで別に不明ではありませんね。

私と同様、推測でしょう、それは。推測でないと言うのなら、藤尾氏が「いつから」
参拝に行かなくなったのか、根拠となる事実をご存知なわけですよね。藤尾氏は自分の
口に戸を立てることのできない人物ですから、昭和天皇と違い、A級戦犯合祀に反対
だったとか、合祀したから行かなくなったとか、公に発言しているはずですよ。昭和
天皇には言論の自由はありませんが、藤尾氏は違います。

ちなみに藤尾氏はまだ存命中ではなかったかと思いますが。




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