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靖国問題について考える

905上田 勝:2006/09/05(火) 07:30:17
>>887

>確かに三人に中国の問題があるというのは共通ではあります。が、それはそれ
>以上でもそれ以下でもありません。何故なら、中国には触れていないでしょう?

触れていますよ。3ページ目の最後のところ。「 "嫌だ"と云ったのは 奥野国土
庁長の靖国発言『中国への言及』にひっかけて云った積りである」この部分です。
中国への言及がどんなものであったのかは、奥野発言、藤尾発言をそれぞれ調べて
みればわかるかと思います。ここは以降の発言に関わる重要な部分ですから、「意味が
ない」と考えるのは拙速ですよ。

>・「という「伝言」」があった。
>・対立が嫌と合祀が嫌は別物
>・A級合祀には陛下に対して以前からお伺いがあった。反対は無かった。

伝言については中曽根元首相が自ら明かしたことですからね。事実でしょう。
「対立が嫌と合祀は別物」という点についてですが、中曽根の公式参拝以来、
合祀が対立の原因となってきている情勢が現にあるわけですからね。中国は
別物とは思っていないし、そのことを陛下もよくわかっていたでしょう。宮中で
新聞を一切読まないとかでない限り。

A級合祀については総代会で合祀対象に含めたところまでは上奏されていたこと
は事実です。しかし宮司預かりとなって筑波宮司の存命中は実施されなかった。
松平宮司になって、徳川侍従長を通じて反対の意向を示していたことは、徳川氏
の回顧録からも間接的に知ることができます。陛下の参拝中断の可能性も松平氏に
伝えていたことも既にわかっています。

>そして何よりも昭和天皇は田中内閣を崩壊させて以来政治的な動きは極力
>控えていました。そんな昭和天皇がわざわざ現職の総理大臣に政治的な
>メッセージを伝えるか?

それだけ靖国神社を巡る状況に心を痛めていたんでしょうね。参拝中止を
決定する前にメッセージを届けるなら問題は大きいでしょうが、決定後に
届けられたメッセージですから、政治的な影響はないでしょう。何より、
これは本来なら内奏の場合の扱いと一緒で、公表すべきものではなかった
はずのものです。中曽根さんとしては自慢したかったのだろうと思いますが。

>そもそもそのような積極性を持たれているのならば、そしてそれがA級合祀
>だからならば、これまで沈黙していることの方が説明がつきません。
>当の昔に何かを言っていますし、現職総理大臣にメッセージを託す以前に、
>最初から反対をしています。

沈黙していたのではないと思いますよ。単に「表に出なかった」だけでしょう。
国務大臣による内奏は戦後も慣例的に続いていますが、そこで交わす言葉を外部に
漏らすことは絶対にあってはならないとされています。一度それで防衛庁長官が
辞任する騒ぎになったことがありましたね。富田メモも本来は表に出るはずの
なかったものです。

>それと、上田さんは話をメモ外に拡散しましたから私も少し外れますが

拡散というか、富田メモに記された陛下の真意を推測したり、本当に述べた言葉
なのかどうか、4.28ではなく4.25の記者会見に関する内容であったなど他の
資料と並行して検討しないと、富田メモだけでの検証は無理ですからね。別の
資料との間で整合性が見つけられないと内容面での真偽は判断できません。

私は陛下はA級戦犯の扱いについては別の考えを持っていたのだろうと考えていますね。
一つの方法論として考えられるのは、鎮霊社の存在です。鎮霊社を作ったのは昭和40年、
筑波宮司の頃ですが、A級戦犯は最初この鎮霊社に祀っていました。他の合祀対象者とは
別に。これには隠された意味があると思っています。靖国神社は詳細を明かしませんけ
れどね。

また、A級戦犯の合祀を実行した松平宮司と昭和天皇の間の確執は相当に深刻で
あったのではないか。松平宮司は東京裁判そのものを不当だとして認めない立場
です。松平宮司の持つ歴史観と昭和天皇の歴史観とは多くの点で対立するので
しょうし、参拝してしまったら、合祀した行為や松平宮司の歴史観にお墨付きを
与えてしまう恐れがあります。参拝を取りやめた理由にはそうしたこともあった
だろうと思いますね。A級戦犯に対しても、当然ながら慰霊はするべきだという
考えは陛下にもあったでしょう。しかしそれは靖国の本殿でなくてもできることです。

>そして更にA級合祀後も、表立った動きはしていませんが勅使を出されたり幣帛料の
>下賜もあります。

それはそうでしょう。A級戦犯合祀に対して納得していないとしても、他の英霊に対する
慰霊・顕彰についてはやはり天皇としてもその責任があると感じていたでしょうから。




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