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86ヤスツ:2003/01/24(金) 01:29
>>82

戦争は何故なくならないのか。
このテーマを考えたときに、(日本やその他の国の歴史と照らし合わせても)真っ先に思いつくのは、
「戦争に勝つことで、経済的・外交上の利益を獲得し、自国の主張の正しさ(=正義)を力で裏付けることに満足する」
という、【甘い果実】があるからではないかと思います。

日本の場合、反戦(厭戦)に民意が傾いたのは、最後に経験した戦争が「太平洋戦争に負けた」という敗北の結果だったから、というのは大きいと思います。
それが証拠に、日清戦争、日露戦争など、勝った戦争(もしくは負けなかった戦争)の後の民意は、「我々は勝利者の正当な権利としての甘い果実を得るのが当然である」「我々は勝利したことによって、自らの主張の正しさを証明した」というものでした。
そうした「戦勝国」の民意は、日中戦争や日米戦争(=太平洋戦争)を開戦することに対して肯定的であったように思います(これは、当時の新聞や雑誌などの世論形成からの感想。それも、大政翼賛会成立前の)

話はもどって、歴史が下ってから「戦争以外の回避策があったのではないか?」と考えるのは負けた側の反省であり、勝った側は「戦争に勝ったことによって利益を得、主張が通る」わけですから、勝った戦争を反省する者はいないでしょう。
アメリカでは太平洋戦争の終わった8/15を、今も「戦勝記念日」と言ってることからも、そのあたりは明らかではないか、と。

では、「戦争に勝つことに負い目を感じるような環境を作ればよい」のか?
もしくは、「戦争に圧勝できる国ができるだけ単独で開戦しにくいようにすればいい」のか?

現在、渦中の対イラク戦争は上記2項をアメリカに対して試しているようにも見えます。(EUに懐疑的なイギリスを除く)欧州は、アメリカが勝ちすぎることを望まない。だから「開戦すれば絶対に勝つだろうアメリカ」を牽制し、勝てる戦争をさせないことで、欧州の発言力を遺そうとしている。
必ずしもイラクを庇っての攻撃慎重論ではないように見えますもんね。(もちろん、フランス、ロシアは武器輸出先を減らしたくないというのもあるんでしょうけど)

戦争というのは、「勝つ国」と「負ける国」が必ず出ます。(明確に勝敗が決着つかないケースもあるでしょうけど、国土の荒廃や復興を考えれば、【戦場にされた国】の負けなんでしょうね)
勝利国が存在する限り、戦争で「いい目を見る勢力」がある限り、戦争が悪でなければならない道理というのは、通用しないのかもしれません。


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