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情報を発信することの価値

31T.N.:2010/01/31(日) 21:51:09
 情報発信の失敗例として、日露戦争のポーツマス講和会議が挙げられます。「日本人論の陥し穴」から、
藤原肇・早川聖・松崎弘文三氏の発言

「外交の成功の秘訣は相手国のジャーナリストを味方にひきつけることで、それを上手にやってのけたのが、
ポーツマスの日露講和の時のウィッテ全権だった。それに対して日本の全権の小村寿太郎はコチコチの官僚頭
のために、友人づきあいもなく部屋に閉じこもっていたし、ユーモアも欠けていたので、ジャーナリストの間
の評判は実に悪かったらしいですね。」
「だから、ロシア人は戦場で失ったものを外交ですっかり取り戻したのです。」
「百万の軍隊よりも一人の名外交官の存在が、どれほど一国の運命を左右するかということです。」

また、未読ですがウッドハウス暎子著「日露戦争を演出した男 モリソン」の書評から、これに関連
したところを纏めると
(1)会議前の段階では、国際世論も米国世論も、小国で戦勝国の日本に同情的。
(2)ロシア側は米国における世論の重要性を認識し、国際紙の記者三人を報道担当官として雇い、
   全権団に加える。
(3)ウィッテは彼らの助言に従い、米国の記者団にサービスし、米国人が喜ぶようなふるまいを続ける。
(4)日本の全権団は、記者にも市民にも無愛想かつ冷淡。
(5)会議がはじまると、ロシア側は自分達に有利なように、情報をリーク。
(6)日本側は秘密厳守を守り、ロシア側の発表に対して、反論さえせず。
(7)記者達はロシア側とばかり接触するようになり、米国はじめ世界の世論は日本に対して批判的となっ
   ていく。
(8)世論に敏感なルーズベルトは、ついに日本側に対し、償金放棄を勧告。


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