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自民党スレ2

318OS5:2024/09/25(水) 12:16:27
■改革派から守旧派へ瞬く間に転落した

 洋平氏が麻生氏に派閥を引き渡す際、将来は息子(河野太郎氏)に再び派閥を引き戻す裏約束をしたかどうかはわからない。明示的な約束はおそらく交わされていないだろうが、暗黙の合意はあったかもしれない。そこには政治名門一族同士でなければ窺い知れない世界がある。

 麻生氏が河野氏の台頭を警戒しつつも派閥から放り出さず、河野氏も麻生氏を煙たく感じながらも派閥から飛び出さなかった背景には、いずれは麻生派は河野派として継承され、そこに再び麻生氏の息子が加わるという世代を超えた連帯意識が横たわっていたのではないか。

 河野氏が麻生派代表として出馬するに至るまで、麻生氏と河野氏はふたりだけの会食を重ねた。その場では目前に迫る総裁選の情勢分析だけではなく、麻生派をこれからどうしていくのかという、麻生家と河野家の世代を超えた話し合いも行われたに違いない。

 今回の総裁選では、それが河野氏の致命傷となった。裏金事件で派閥解消が大きな流れになっているのに、河野氏は派閥のしがらみから抜け出すことができなかった。その結果、河野氏は改革派から守旧派へ瞬く間に転落した。そして今、総裁レースの最下位を争っている。もやは派閥を継承するどころの騒ぎではない。政治生命を絶たれる危機に陥ったのである。

 河野氏の首相就任は、河野家三代(一郎氏、洋平氏、太郎氏)の悲願である。けれども政治家として恵まれた環境に生まれたことが必ずしも優位に働くとは限らない。政界の奥深い断面である。



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鮫島 浩(さめじま・ひろし)
ジャーナリスト
1994年京都大学を卒業し朝日新聞に入社。政治記者として菅直人、竹中平蔵、古賀誠、与謝野馨、町村信孝らを担当。政治部や特別報道部でデスクを歴任。数多くの調査報道を指揮し、福島原発の「手抜き除染」報道で新聞協会賞受賞。2021年5月に49歳で新聞社を退社し、ウェブメディア『SAMEJIMA TIMES』創刊。2022年5月、福島原発事故「吉田調書報道」取り消し事件で巨大新聞社中枢が崩壊する過程を克明に描いた『朝日新聞政治部』(講談社)を上梓。YouTubeで政治解説も配信している。
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ジャーナリスト 鮫島 浩


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