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第26回参議院議員選挙(2025年)

1275OS5:2025/08/11(月) 10:14:29
 ▽土俵に立てない

 選挙で当選するのに必要とされる「地盤」(支援組織)、「看板」(知名度)、「かばん」(政治資金)。政党の支援を受けない東にはどれも不十分で、党の公認を受けた候補とはいくつもの差が生じた。候補者1人当たり最大30万枚までという上限のあるビラは、政党や10人以上候補者を擁立した政治団体の場合、候補者名を書かなければ無制限で配布できる。選挙カーも候補者のものとは別に、政党分を走らせることが可能だ。

 大阪府内に約1万3千カ所ある選挙ポスターの掲示板には、各陣営がそれぞれ貼りに行く必要がある。公示前日の7月2日、東の事務所には10人ほどのスタッフがいた。府選挙管理委員会から送られてきた、掲示板の場所が書かれた地図とにらめっこする人も。その姿を見ながら別のスタッフがつぶやいた。「政党候補ではないと、土俵に立てないと感じる」


 ある公開討論会では政党公認の候補だけが招待され、東は参加できなかった。人柄、政治家としての能力、市長としての実績、どれを取っても他の候補には引けを取らない自信がスタッフにはあるだけに、もどかしかった。

 「候補者本人を知ってもらえさえすれば、票を入れてもらえるのに」

 ▽何かが変わるきっかけに

 7月3日の公示日。JR大阪駅近くで第一声を上げた東だったが、足を止める有権者はほとんどいなかった。午後に演説したJR京橋駅(大阪市)の連絡通路でも、聴衆は5人ほど。本人も浮かない様子だった。それでも演説を終えると聴衆に笑顔で駆け寄り、握手を求め、話を聴いた。

 40代の女性会社員がいた。たまたま通りかかったのに、演説を最後まで聞いていた。これまでの選挙では自分の1票で何かが変わったのかどうか、実感はなかった。政治家の話を聞いて「何かが変わるきっかけになる」と思ったのは東が初めてだった。取材にこう答えた。「投票する前に知れて良かった」。公示前、東の広告をスマートフォンで見たのだという。

 知名度不足を補おうと、東はユーチューブやLINE(ライン)、X(旧ツイッター)、インスタグラムを駆使した。公示前は広告を打ち、期間中は毎晩、ライブ配信をした。平日は朝5時台から大阪府内各地の駅頭に立ってあいさつし、深夜までSNSの拡散に努めた。共同通信が公示直後に実施した序盤情勢調査では、立候補した19人中、後ろから数えた方が早い位置にいた。

 ▽応援に駆け付けたのは

 完全無所属をうたう東には、集客力のある政党幹部や現職閣僚らが応援演説に入ることはなかった。それでも街頭演説に立つ際、隣には必ずと言っていいほど応援弁士の姿があった。全国の首長だ。党派を問わず、近畿だけでなく千葉や茨城、東京から、北陸、四国、九州まで、元職も含めると延べ42人が入れ代わり立ち代わり足を運んだ。東自身、市長在任中に志を同じくする若手政治家の首長選を裏方として数多く支えてきた。

 香川県東かがわ市長の上村一郎(45)は、期間中3回も応援に入った。その理由をこう明かした。「選挙の戦い方、市民との向き合い方、全てを教えてもらった。東修平が好きでここに来ている」

 7月9日午後の大阪・難波。東は500人を優に超える聴衆を前にしていた。これまでの街頭演説では見られない光景だった。応援弁士は最年少市長記録を更新した兵庫県芦屋市長の高島崚輔(28)と、元広島県安芸高田市長の石丸伸二(42)。石丸は参院選に候補者を擁立した政治団体代表でもあったが、この日は「首長仲間」として、自ら持ちかけて東のためにマイクを握った。記者団にはこう語った。「東氏は一言で言うと『すごい人』。市長として何をどうするか、いろいろなものを勉強させてもらった」

 ユーチューブで石丸の存在を知り、そこから東へとたどり着いたボランティアの男性はこれを裏打ちするような分析を披露した。「選挙活動も市長としての政策も、実行すること全てで東さんは石丸さんの一歩先を行っている」

 議会と対立する様子を動画で拡散させ、有権者の関心を集めた石丸。東はその石丸さえも応援の輪に巻き込んだ。石丸の演説後、選挙カーの上から聴衆に呼びかけた。「分断をあおる政治の壁を壊したい」。広場は大きな拍手に包まれた。

1276OS5:2025/08/11(月) 10:14:51
 ▽歴史上最も価値を持つ

 投開票1週間前の7月13日夜。東は「大決起集会」と銘打った個人演説会を開いた。公示後から告知を続けたかいもあってか、大阪市中心部にある中央公会堂には日曜にもかかわらず、500人近くが集まった。兵庫県芦屋市長の高島らが、この日も熱のこもった演説をした。

 応援弁士に続いてマイクを握った東は「一人の人間として心に刻んでいる言葉があります」と静かに切り出した。

 「最大の悲劇は悪人の暴力ではなく、善人の沈黙である」

 中学時代に出合って以来、ずっと心に留めてきたフレーズ。米国の公民権運動を率いたキング牧師の言葉を引いた。続けて、対立ではなく対話による社会という理想を共に掲げたいと訴えた。与野党が逆転するかもしれない政治情勢では、完全無所属の議席が歴史上最も価値を持つ、とアピールした。「しがらみのない、無色透明な、あなたの声だけがまっすぐ届く」議席だと訴えた。ホールには割れんばかりの拍手が鳴り響いた。


 公示前の対話集会で「血湧き肉躍る感覚」を味わった黒田も会場に姿を見せていた。「無所属でここまで集められるんやな。本当によくやってるわ」。感心した様子で帰途に就いた。

 ▽ゆっくり確実に広がった支持

 参院選で「日本人ファースト」を掲げた参政党代表の神谷宗幣は、演説する各地の街頭で東の比にならない聴衆を集めた。大阪ではやじを飛ばす聴衆に「教育を間違うとこういう大人になる」と応酬し、支持者の喝采を浴びた。「差別主義」に反対する「アンチ」は日増しに増えた。

 東の街頭演説も、日を追うごとに人の輪が広がった。大阪・梅田で7月18日にあった「大演説会」。50人ほどが集まる中、酒に酔っているとおぼしき男性が「政治が悪い!ふざけるな!」と終始後ろの方で騒いでいた。スタッフが対応にてこずる中、東が自ら足を運んで話を聴いた。5分後には笑顔で握手を交わしていた。

 選挙戦最終日の19日は、大阪市内10カ所以上を回った。偶然通りかかり天王寺区の街頭演説を聴いた大阪府池田市の60代男性は、こう評価した。「相手を批判して自らを際立たせることがスタンダードになっているが、それだと何も生まれない。東さんの『対話』は折り合いを付けることにつながっている」。浪速区の街頭演説にいた大阪府貝塚市の50代女性は支持する理由を説明した。「国民の意思をくまないところで、政党同士の利害関係でやりとりしている政治がうさんくさい。東さんが当選すればそれを指摘できる」。東の対話会で、他の参加者のやりとりを聞いた。「他人事が自分事になった」という。

 公示日にほとんど足を止める人がいなかった、JR京橋駅の連絡通路。この日の夜は30人ほどが聞き入った。緑色のTシャツを着たボランティアスタッフも、聴衆と同じくらい集まった。終了後は「アズマ」コールが起きた。

 ▽壁は壊せなかったのか

 迎えた投開票日。東は共同通信の出口調査で、支持する政党がないと答えた無党派層では上位6番手につけていた。

 得票は12万8224票だった。19人中12番目で、得票率は3%。参政党新人の宮出千慧は51万票余りを集め、4議席の当選枠に滑り込んだ。東と同じ無所属で戦った世良公則は、公示2日前に出馬表明したにもかかわらず、2倍近い票を得た。東は法律で定められたラインに届かず、供託金300万円を没収された。

 政治の世界にある「壁」を壊すと訴えた東。完全無所属候補に立ちはだかる「壁」は壊せなかったのか。選挙戦中盤に大阪府吹田市で東の街頭演説を聞いた50代の女性は、各候補の演説を比べた末、東に投じた。取材にその理由を明かした。「当選しないかもしれないけど、今投票しないと後悔すると思った」

1277OS5:2025/08/15(金) 15:58:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/4137752e1a8a314bcb216429c9f7f04f20ecc886
参院の1割占める新興政党に存在感、野党連携のカギ握る…「独自路線」傾向に立憲民主も難しいかじ取り
8/14(木) 19:18配信

読売新聞オンライン

参政党の神谷代表

 野党の中で参政党など新興政党の存在感が高まっている。与党に対抗して野党の独自法案などを成立させるには、新興政党の協力が不可欠となるためだ。野党第1党の立憲民主党は、連携に向けた難しいかじ取りを迫られている。

 参政の神谷代表は9日、福岡市での演説で「今回の参院選で多くの議席をいただいた。ガソリン減税や消費税(の段階的廃止)など約束したことをしっかりやっていく」と強調した。

 7月の参院選で躍進した参政は、参院で15議席を確保した。れいわ新選組、日本保守党、チームみらいを合わせた新興政党では計24議席と、総定数(248)のおよそ1割を占める勢力となっている。

 自民、公明両党の与党は、法案や予算案の「出口」となる参院でも過半数割れした。一方の野党側も、立民や国民民主党、日本維新の会、共産党など既成政党の勢力を足しても過半数には届かず、新興政党がキャスチングボートを握る状態となっている。

 立民の野田代表は「野党が連携して力を発揮する構図を作りたい」と意気込むが、新興政党は独自路線を取る傾向が強く、野党全体で見るとまとまりを欠くのが現状だ。

 例えば、野党各党は参院選で消費税減税や廃止を公約に掲げたものの、主張の細部は異なる。保守が「自分たちの主張をかたくなに押し通す気もない」(島田洋一衆院議員)と軌道修正に柔軟姿勢を見せる一方、神谷氏は「手を結べるところと約束を取り付けていく」と強調する。

 先の臨時国会では野党7党がガソリン税の暫定税率廃止法案を提出したものの、れいわが共同提出に加わらないということもあった。

 足並みがそろいにくい現状に、ある維新幹部は「変数が多すぎる。連携のパターンは無数にあるのではないか」と嘆く。野党でまとまっておかないと、与党側が新興政党を取り込もうと動く可能性もあるだけに、立民などでは危機感が強まっている。


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