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新・自動車綜合スレ

327とはずがたり:2023/07/09(日) 01:00:24
>>326
大ブレーキの背景

 わが世の春を謳歌(おうか)していた宏光MINIに訪れたこの大ブレーキの背景には何があったのか。

 わかりやすく検証してみると、次のような理由が挙げられる。

1.発売から2年以上が過ぎ新鮮味が薄れた
2.価格を抑えたゆえの劣るスペックが実用領域で明らかになった
3.後発組の他社の新型車へと流れた
4.試しに買ってみた新規顧客層の嗜好が基本的には低価格EV向きではなかった

 これらのなかで「1」はさもありなんである。どんなクルマでも2年以上の時間経過は魅力の低下をともなう。これについては最新スペックこそが重要なEVともなればなおさらである。

「2」については、宏光MINIはその価格を抑えるために、使用する部品の多くを専用開発したものではなく汎用(はんよう)品を使っていたことが明らかになっている。…

「3」については、多少価格は上がってもよいので、もう少ししっかりしたものが欲しいと考えるのはユーザー心理としては当然のことである。その結果、例えば比亜迪(BYD)の海鴎などの新型車に新規顧客の多くが流れたことは推測できる。

「4」については、…

「価格or性能」という評価点

 宏光MINIは、最初からその使い方は短距離の通勤や買い物程度と説明されていた。それを前提としていたからこそ、販売価格を低く抑えるための低航続距離や急速充電不可といった機能制限もやむなしとされた。…

 価格か性能か――。

これはEVに限らずあらゆるクルマにとって重要な評価ポイントである。そこにはコストパフォーマンスというわかりやすい基準がある。宏光MINIは確かにその価格には市場での訴求力があった。しかし、その一方でやはりパフォーマンスの面で大きく見劣りがした。

 宏光MINIは現在も販売が継続されてはいるが、おそらく五菱の次期モデルは価格も性能スペックも上がったものとなるだろう。ローコストモデルとはいえ、BYDの海鴎レベルの機能性や安全性は、輸出を考える上でも必須条件となるはずである。

 そして安価なものだけを求める層に対してのEVは、従来とおりの、いわゆる

「ミニカー的なモデル」

に戻って行くのではないか。そんなことを考えさせる宏光MINIの減速だった。

 最後に気になるのは、既に販売されている数十万台の宏光MINIがこの先どうなるのか。ということだ。

・中古車市場での評価
・廃車された場合のリサイクルの可能性

など、それなりに高価なモデルであれば再販価値もあるが、元々低価格なモデルではそれも望めないだろう。コストを下げ量産し、低価格で販売したはよいが、結局全て廃車になってお終いでは、何のためのEVなのかわからない。

泉圭一郎(自動車業界ウォッチャー)


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