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新・大中華世界的話題

677チバQ:2015/11/23(月) 20:32:58
http://www.sankei.com/world/news/151122/wor1511220001-n1.html
2015.11.22 13:00
【経済インサイド】
一度は脱出も…英国金融大手HSBCは中国傾斜深めるのか 香港、上海への本社移転も…





(1/3ページ)【経済インサイド】

上海市内を流れる黄浦江沿いの旧英米共同租界に建つ1923年竣工の旧香港上海銀行(匯豊銀行)ビル。49年の新中国成立以降、上海市政府や中国共産党上海市委などが使ってきたが、現在は地場の上海浦東発展銀行が入っている。旧香港上海銀行はこのビルの竣工以前、1865年に上海に進出している。右奥の時計台のあるビルは上海税関(河崎真澄撮影)
 英金融大手HSBCが中長期的な観点から中国ビジネスの将来性をどう判断し、中国との距離感をどう測るか。年内にその方向性がはっきりみえる。

 HSBCの歴史は1842年に清国が英国に敗北したアヘン戦争に端を発する。中国への経済侵略を本格化させた英国の権益を代表する形で、65年に香港で設立され、19世紀から香港や上海を舞台に陰に陽に中国ビジネスを繰り広げてきた香港上海銀行が前身。Hは香港、Sは上海、Bはバンキング、Cはコーポレーションの頭文字だ。

 だが、HSBCは1997年の英国から中国への香港の主権返還をリスクととらえ、92年に英ミッドランド銀行を買収する形で香港を脱出。ロンドンに本社を移転した経緯がある。

 そのHSBCが今度は英国の金融当局による金融規制強化を嫌気し、本社所在地を現在のロンドンから海外に移す方針を決め、移転先を年内に選定すると今年6月に表明した。香港に戻るか、上海を選ぶかという「中国重視」の姿勢を示すとの説が有力だが、ニューヨークやパリなど「中国離れ」と受け取れる候補地も取り沙汰される。

 HSBCのダグラス・フリント会長は本社移転の背景として英当局の規制に加え、英国のEU(欧州連合)加盟継続をめぐる政治的な動向も「経済的な不透明感」と指摘している。

 移転先が香港や上海か、とされる「中国重視」の兆候のひとつが「デリバティブ(金融派生商品)」だ。国際金融筋によるとHSBCは7月ごろから金利スワップなどのデリバティブ取引について、業務拠点をロンドンから香港に移し始めた。資金調達や金融規制の面で香港の方が有利だと判断したようで、本社移転への“地ならし”との見方も出ている。2008年のリーマン・ショックの後、欧米でデリバティブ取引規制が強化され自由度が低下している。

 またHSBCは今月、中国国有の大手投資会社、深●(=土へんに川)市前海金融ホールディングスと投資銀行業務で提携した。M&A(企業の合併・買収)を含む投資銀行業務で中国本土では、クレディ・スイスやドイツ銀行、米ゴールドマン・サックスなどが先行しているが、HSBCは香港資本が入っている金融機関を優遇する中国の制度を活用し、いわば“香港系金融機関”との立場で先行他社より広範な業務免許を取得するもくろみだ。

         ◇

 その一方、対中警戒感も見え隠れする。HSBCは12年から中国の景気指標として海外からも注視されている製造業の購買担当者指数(PMI)調査を毎月続けてきたが、今年7月に撤退した。PMIは中国国家統計局も毎月発表しているが、市場ではHSBCの独自調査の数字に信頼感が置かれていた。

 8月以降も英調査会社マークイットが発表を継続し、HSBCの穴を中国本土の金融メディアが埋めているが、国家統計局よりも発表が早かった速報値の発表を取りやめたほか、確報値の発表も国家統計局の発表の後にずらした。さらに、国家統計局の数値よりも厳し目に出ていた調査結果が、HSBCの撤退後は急ピッチで“回復”を示す中国寄りの数字になった。

 HSBCが統計数字で中国当局から「生意気」と受け取られる姿勢を改めて撤退したとの見方もあるが、国際金融筋は「HSBCは中国の統計数字の信頼度や方向性に大きな疑念と失望を抱いた」と話している。

 さらに、米ウォールストリート・ジャーナル紙は先月、HSBC幹部の話として、国際金融センターである香港の将来性について、中国返還後の「一国二制度」保障が終わる2047年が近づくにつれ、香港の高度な自治をめぐる懸念材料、すなわち中国政治リスクが増大するとHSBC役員会の判断が傾きつつあり、香港への本社移転に難色を示し始めたと報じた。

                ◇

 アヘン戦争以来、良くも悪くも中国とは切っても切れない関係。習近平指導部として初めて独自に経済計画を策定する「第13次5カ年」の16年からのスタート前夜に、HSBCが本社移転先をめぐってどのような決断を下すのか。その動きを日米欧も注意深く見守っている。(上海 河崎真澄)


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