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新・大中華世界的話題

670とはずがたり:2015/11/23(月) 18:09:57

「短期的に外部の需要が大きく改善される見込みはない」
 一方、アリババイベントで盛り上がっている北京市内の会場から、さほど遠くない場所に建つ中国国家統計局は同日、「爆買い」とは程遠い統計を発表した。

 今年1月から10月までの不動産開発会社の土地購入面積は1億7847万㎡で、前年同期比33.8%減。金額は5,794億元で、同25.2%減だった。気になるのは、そのうち外資の金額が50.6%も減少していて、外資が完全に中国の不動産投資市場から「逃げ」の状態に入っていることだ。

 全国固定資産投資も、2014年1月〜10月は前年同期比で15.9%伸びていたが、今年の1月〜10月は10.2%まで落ちた。金額にして、44兆7,425億元だ。これは、全国的にもはや投資の需要がそれほどないことを示している。

 また、10月の工業生産者工場出荷価格は、前年同期比で5.9%も下降した。これは、工業製品の生産過剰が相変わらず深刻だということを物語っている。他にも、10月の購買担当者指数(PMI)は49.8%と、3ヵ月連続で50%を割り込んだ。

 さらに目を覆うばかりなのが、貿易額の減少である。

 11月8日に中国税関総署が発表した最新の統計によれば、10月の輸出額は1兆2,263億元で、前年同期比9.0%減。輸入額は8,331億元で、同16.0%減である。1月〜10月では、輸出が11兆4,622億元で2.0%減、輸入が8兆4,647億元で15.2%減だ。言うまでもなく、輸入は消費に直結し、輸出は経済成長に直結する。それがまさに、「双降」(ダブルダウン)なのである。

 ちなみに貿易額として見れば、10月が前年同期比9.0%減で、1月〜10月が8.1%減だ。会見に臨んだ税関総署の黄頌平報道官は、「短期的に外部の需要が大きく改善される見込みはなく、輸出の下振れ圧力は依然として大きい」と、ぶっきらぼうにコメントした。

 中国で伝統的に、半年から一年先くらいの景気見通しを、一番如実に示すと言われているのが、毎年春と秋に開かれる広州交易会である。今年秋の広州交易会は、11月4日に閉幕したが、契約金額は前年同期比7.4%減の270億1,000万ドルだった。これはリーマンショック後の2009年春と同水準で、300億ドルをあっさり切ってしまったことに、中国政府は大きなショックを受けた。

習近平政権の中国が抱える大いなる矛盾点
 こうした中国経済の「底抜け状態」を改善しようと、習近平主席はたびたび発破をかけている。例えば、11月9日に招集した「党中央の全面的な改革深化指導小グループ第18回会議」では、次のように力説した。

 「加工貿易を促進し、イノベーションを発展させなければならない。経済発展の『新常態』(新たな正常な状態)に主導的に適応させていくのだ。…」

…まさに「言之易而行之難」(言うは易く、行うは難し)なのである。

 「双11」の翌11月12日、中国共産党中央機関紙『人民日報』は、「9天打5虎」(9日間で5人の幹部を打倒した)と題した記事を掲載した。そこには、以下のように記されている。

 〈 今年の「双11」は、各家電販売店の他に、党中央紀律検査委員会もまた、記録を打ち立てた。昨日、艾宝俊上海市副市長が「落馬」したのに続き、今日は呂錫文北京市党委副書記が調査を受けた。北京と上海の「トップ級」が相次いで落馬したのだ。

 11月6日には、寧夏のトップ級、白雪山寧夏回族自治区副主席が調査対象となった。これで全国31の省区すべてで、部級以上の「老虎」が落馬したことになる。

 さらに、11月4日には、(国有企業の)中国南方航空の司献民会長が、11月2日には、(国有企業の)東風自動車の朱福寿社長が落馬した。これで9日間で党中央紀律検査委員会は、迅速に5人の虎を捕獲したことになる。(中略)

 (2012年11月の)第18回中国共産党大会以後、党中央紀律検査委員会は、これまで7ラウンドの巡視を展開してきた。巡視したのは、計118地区・部門・機関に及び、全国31の省区及び新疆生産建設兵団、中央政府統轄のすべての国有企業、16の中央政府部門、12の事業機関、一つの中央金融機構と二つの中央政府統轄の大学で巡視を実施してきた。(2013年11月の)「3中全会」で提出されたように、今後もすべてをカバーして巡視を行っていく…… 〉


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