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新・大中華世界的話題

51とはずがたり:2015/08/25(火) 01:29:11
>>47-51
「事故の責任者を一人も漏らさず徹底追及する」

実際、習近平主席は8月18日午後、中央全面深化改革指導小グループの第15回会議を招集した。この「小グループ」のグループ長は習近平主席で、副グループ長は、李克強首相、文化宣伝を担当する劉雲山党常務委員(共産党序列5位)、それに張高麗党常務委員である。

この席で習近平主席は、監査監督、人民法院(裁判所)、人民検察院などの「責任制」について強調した。要は、「私が捕まえろと言った幹部は必ず捕まえろ」ということの確認だろう。習近平主席の横に座った張高麗は、さぞかし肝を冷やしたに違いない。

その2日後の8月20日午前、習近平主席は今度は、党中央政治局常務委員会を招集した。その目的は「8・12天津港瑞海公司の危険品倉庫特別重大火災爆発事故の救援と応急処置の状況について聴取するため」としている。

習近平主席は、この常務委員会で、次の7点を強調した。

1)引き続き人命救助を最優先する
2)医療態勢を強化する
3)危険物を適切に処理する
4)大気・土壌・水質の計測を強化する
5)犠牲者の遺族に保障を与える
6)公開と透明性の原則で情報発信を強化する
7)事故の責任者を一人も漏らさず徹底追及する

表向き、しごくまっとうなことを述べているが、察するに、習近平主席が本当に言いたかったのは、最後の7番目ではなかったか。中国共産党の会議では、本当に言いたいことをおしまいにそっと紛れ込ませるというのは、ままある手法である。

つまり習近平主席は、横に座っている張高麗に対して、「最後の警告」を与えたというわけだ。

そもそも、このような重大案件がある場合、通常なら「トップ25」、すなわち党中央政治局会議を招集するはずである。習近平主席は7月には、「トップ25」を2回も招集している。

「トップ7」が開かれることもあるが、その場合は通常、非公開である。それがなぜ今回は、「公開のトップ7」だったのか。

私の読みは、習近平から張高麗への「最後通牒」だった、というものだ。張高麗が寝返ったら、それをもとに、張高麗の上にいる長老の曽慶紅元副主席を失脚させる。曽慶紅を打倒した日こそが、江沢民派滅亡の日に他ならないからだ。

逆に張高麗が靡(なび)かない場合は、天津爆発事件に連座して、「天津張高麗利権」を白日の下に晒した上で、張高麗党常務委員兼筆頭副首相を解任し、監獄にぶち込む。現役の常務委員の失脚は前例がないが、そんなことを気にする習近平主席ではない。

そうなった場合、後任には、最側近の栗戦書党中央弁公庁主任を抜擢するだろう。習近平主席が見据えているのは、あくまでも、2年後に控えた第19回中国共産党大会だからだ。

ともあれ、あの天津の大事故の裏でも、中南海では血みどろの権力闘争が繰り広げられているのである。


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