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新・大中華世界的話題
48
:
とはずがたり
:2015/08/25(火) 01:27:55
そんな中、一本だけ傑出した報道番組があった。それは、8月17日夜7時38分から15分間放映されたCCTVの報道特集番組『焦点訪談』だった。
番組のほとんどは、爆発現場となった天津濱海新区にある瑞海公司の倉庫周辺への取材に費やされた。まるでオウム真理教のサティアンに入っていくかのようで、ここまで核心に迫った現場取材は初めてだという。
番組はまず、北京から駆けつけた北京公安消防総隊核生物化学処理部隊26人に密着取材するところから始まった。同部隊の呂?参謀が、「わが部隊の誇る最新観測車で、化学危険物から生物病菌まで何でも調べられる」と胸を張る。
番組の記者は、爆発現場から500mの所まで行って、採取現場を密着取材した。30分しか呼吸がもたないという防護服に身を包んで、猛毒に蝕まれた地面を匍匐前進していく姿は、まさに戦場だ。
採取現場から戻ってきた同部隊の李興華副参謀長が、汗をかきながら証言する。
「昨日も今日も、同じ猛毒ガスのシアン化ナトリウムと神経ガスが検出された。しかもどちらも危険水準の最高値を記録した」
神経ガスと言えば、日本人が思い起こすのは、20年前にオウム真理教が地下鉄に撒いたサリンだろう。神経ガスは、化学兵器禁止条約(CWC)によって生産と貯蔵が禁止されている。そんな危険物が港近くの倉庫に、なぜ大量に保管されていたのか?
さらにこの番組の記者は、公安部消防局の牛躍光副局長にインタビューする。牛副局長は、爆発した瑞海公司の巨大倉庫の配置図を黒板に描いて、内部のどこに何が保管されていたのかを、初めて詳細に述べたのだった。それは、次のようなものだった。
○運抵庫:硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、シアン化ナトリウム、Pフェニレンジアミン、ジメチルアニリン
○重箱区:ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化チタン、ギ酸、酢酸、ヨウ化水素、メタンスルホン酸、炭化カルシウム
○中転倉庫:硫化水素ナトリウム14t、硫化ナトリウム14t、水酸化ナトリウム74t、無水マレイン酸100t、ヨウ化水素7.2t
○危険化学品1号倉庫:硝酸カリウム、硝酸ナトリウム、珪化カルシウム、ペンキ630ケース
○危険化学品2号倉庫:硫化ナトリウム、メタンスルホン酸、シアノ酢酸、アルキルベンゼンスルホン酸
○通路:マッチ10t、珪化カルシウム94t
これだけの危険物が、12日の晩に一気に爆発したのである。まさにこの世の地獄絵だ。その跡地には、サッカースタジアムの半分くらいの「毒ガス池」ができ、危険なので人民解放軍が周囲に築いたという1mくらいの高さの堤が映っていた。
最後にテレビカメラは、この地域にたった1ヵ所しかないという汚水処理施設を映し出した。なんだかオモチャのような施設だ。こんなところで、あれほど毒物まみれになった汚水をきちんと分解処理できるとは、とても思えない。おそらく地下水による二次被害は、大変なものとなるだろう。実際、近くの川では、大量の魚の死骸が浮いている。
『焦点訪談』は、わずか15分の番組だが、大変素晴らしい内容だった。中国国内でも、大きな反響を巻き起こした。
放映自体がなかったことに!
ところがである。またもや中国共産党中央宣伝部と国家新聞出版広電総局が、放映された翌日に、この番組のインターネット版を削除してしまった。この番組について感想を述べたりしたサイトも、すべて強制削除された。
いまやCCTVのホームページを見ても、毎日テーマを変えて放映している『焦点訪談』が、17日と18日だけ放映されなかったことになっているのだ。あの素晴らしい報道番組は、「神隠し」に遭ったかのようだ。
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