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新・大中華世界的話題

254名無しさん:2015/10/03(土) 09:46:17
>>253

 3つ目が経済情勢・改革についてである。中国経済の減速や株式市場を巡る乱高下といった昨今の問題は、グローバル経済をどのようにマネージしていくかを語り合う運命にある米中首脳外交の舞台でも注目された。また、最高指導者による発言を控えることで政策転換の余地を残すためか、6月中旬以降、習近平の経済に関する発言は意図的に、極力控えられてきたと私は考えていたこともあり、対米首脳外交の舞台で引き出される習近平の経済発言には、特に注目していた。

 習近平は前出のWSJ書面インタビューにて、次のような見解を示している。

 「株式市場の上下動にはそれ自身の運行規律があり、一般的に政府は干渉しない。政府の職責は公開・公平・公正な市場の秩序、および投資家、特に中小投資家の合法的権益を守ることにあり、株式市場の長期的で安定的な発展を促し、大規模な恐慌の発生を防ぐことにある」

 「少し前、中国の株式市場は異常な乱高下に見舞われたが、これは主にそれまでの上昇が高すぎた、速すぎたことや、国際市場の動乱などによって生じたものである。中国政府はいくつかの措置を取り、株式市場が恐慌心理とシステミックリスクに襲われるのを防いだ」

 「海外の成熟した市場も、過去に同じような措置を取ったことがある。総合的にいくつかの措置を取った後、株式市場はすでに自己修復・自己調整の段階に入っている。資本市場を発展させることは中国の改革における方向性であり、今回の動乱によって変更されるものではない」

● 「株式上昇はバブル」「経済発展には干渉が必要」 習近平のインタビューから読み取れるシグナル

 私がこれらの文言から読み取ったシグナルが3点ある。

  (1)3〜6月の株式市場の上昇はバブルだったと認めていること

  (2)市場経済を安定的に発展させていくためには、政府による“干渉”が不可欠なのだと考えていること

  (3)経済情勢・政策に問題があるのは中国だけではなく、中国は孤立的ではないと訴えたいこと

 9月25日正午、ホワイトハウスでオバマと共同で臨んだ記者会見にて、「中国の改革は停滞しないし、開放政策も歩みを止めない」と言及した習近平は、隣に立っているオバマに対して国際通貨基金(IMF)改革の一層の促進を“要求”した。米中首脳会談の成果一覧表には「双方はIMFの特別引出し権(SDR)審査における手続きを尊重しつつ、人民元がSDRに加入する事項において意思疎通を強化する」という一節がある。オバマの会見における受け答えを眺める限り、米国はこの問題で中国に一定の権限と面子を与えつつ、そのための交換条件として、中国国内の市場開放、特に今回の会談で最終的合意に至らなかった相互投資協定(BIT)のネガティブリストにおいて、一層の妥協と努力を引き出したいものと思われる。


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