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新・大中華世界的話題

218とはずがたり:2015/09/29(火) 12:53:15
>>217-218
 2013年の核実験以来、北朝鮮と中国政府の関係は張りつめている、とDWは語る。中国がはっきりと反対していたにもかかわらず行われたものだったからだ。その結果、北朝鮮にとって絶対必要な重油の供給がストップし、他の支援もわずかばかりに絞られた、とDWは語っている。

 さらに中国は、韓国との友好関係、経済協力を深める方針を取り始めた。これが如実に表れたのが、4日の軍事パレードだった。韓国の朴槿恵大統領は中国の習近平国家主席から厚遇を受ける一方で、金書記の代理として出席した北朝鮮の高官は、パレードの観覧では末席に座らされ、習主席との面会の機会もなかったという。

 中国政府は、金正恩体制を支持することにかつてほど乗り気ではない様子だとDWは語る。また、韓国と中国は、将来の朝鮮半島統一について話し合う会議を開催する計画を発表した、と伝えている。これによって北朝鮮が怒りの反応を見せることをDWはほのめかしている。

 また東亜日報は、朴大統領と習主席が2日に行われた韓中首脳会談で、国連安保理が禁止した核実験と弾道ミサイル発射を中止するよう北朝鮮に対して呼びかけた、と報じている。そうすると、北朝鮮は現在、まさにその逆を張ろうとしていることになる。

◆中国は北朝鮮の核実験は断固として認めない方針
 今月には中国と米国の首脳会談、来月には韓国と米国の首脳会談が控えている。北朝鮮は、その前に、各国の足並みを乱れさせることを欲したのかもしれない。しかし、以前であれば、北朝鮮の扱いをめぐって、米中間で不和が生じたかもしれないが、こと核問題に関しては、中国はもはや甘い姿勢を見せない。中国は2013年の核実験後、国連安全保障理事会の制裁決議に賛成した、とロイターは伝える。

 中国は今回の北朝鮮の挑発的言動に関しても、朝日新聞によると、「中国は朝鮮半島の非核化の実現を目指す立場を堅持しており、対話と協議による解決を目指すとの方針は変わらない」と述べ、北朝鮮側の動きをけん制したという。

◆北朝鮮の言動はアメリカがメインターゲット?
 北朝鮮の挑発的言動は、少なくとも表面上、アメリカをメインターゲットにしている。

「もしアメリカおよび他の敵対勢力が、わが国に対する無謀な敵対的政策をかたくなに追求し、悪意をもって振る舞うのであれば、わが国は、いつでも、核兵器でもって彼らに対抗する用意が十分にある」と、原子力研究院長が語ったと朝鮮中央通信は伝えた(ロイター)。

 ミサイルに関しても、北朝鮮は、アメリカ本土の標的に達するかもしれない核弾頭搭載の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発に向けて取り組んでいると考えられている、とロイターは伝える。ロイターは、北朝鮮の言動はアメリカへの警告だという視点だ。アメリカ側は、北朝鮮に対して自制を求める発言を行っている。

 北朝鮮のこの出方について、「崖っぷち外交」でアメリカの譲歩を引き出そうとしている、との見方がある。核の脅しは北朝鮮の「宝刀」だとWSJは述べている。

 またWSJの社説は、金書記はアメリカのイランへの対応を見て、このような出方をしたのかもしれない、との見方を示している。WSJは、米政府はイランに譲歩し過ぎた、との見解のようだ。

◆今のところまだ様子見の発言だけとの観測
 今回の挑発については、まだ日付など、具体的な計画が明らかではなく、発表の仕方も、正式な声明としてではなかったことから、関係各国の出方を見るための様子見ではないかとの観測がある(東亜日報、ハンギョレ)。

 ハンギョレによると、ミサイル発射予告ととれる宇宙開発局長の発言が報じられたのは、現地時間で夜の11時だった。米国時間では朝に当たるこの時間にしたのは、「米国の態度を推しはかろうという意図が強いと見られる」とヤン・ムジン北韓大学院大教授はハンギョレに語っている。

(田所秀徳)


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