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新・大中華世界的話題

1019チバQ:2016/01/20(水) 23:58:38
http://www.sankei.com/world/news/160120/wor1601200005-n1.html
2016.1.20 07:00
【竜の野望-インフラ銀開業(下)】
「主要国の思惑」中にすり寄る欧、手をこまねく日米

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2015年10月23日、英マンチェスター大を訪れた中国の習近平国家主席(右から2人目)とオズボーン英財務相(左)=ロイター
 「やはり400億ポンド(約6兆6800億円)の“威力”はすさまじい」

 国際通貨基金(IMF)の元幹部がそう皮肉るのは、昨年10月に中国の習近平国家主席が訪問先の英国に約束した巨額投資だ。

 それから間もない同年12月3日。「これでアジアとの経済関係にとって素晴らしい一年は締めくくられた」。キャメロン英政権きっての親中派のオズボーン財務相は声明で、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)設立協定批准を手放しで喜んだ。

 初めてAIIB参加を表明した英国を引き金に、独仏伊など欧州はAIIBへと雪崩を打った。背景には中国との経済関係強化を競い合い、欧州経済の低迷が続く中、アジアの巨大なインフラ市場に食い込みたい事情がある。中国がAIIBを活用して目指す現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」も、終点となる欧州には大きな魅力だ。

 EUは昨年、域内で進めるインフラ投資計画と一帯一路が「相乗効果」を見込めるとして中国との連携で一致。中国は昨年末、欧州復興開発銀行(EBRD)への加入も認められた。一帯一路への協調融資に乗り出す可能性もある。

 アジアで中国と対(たい)峙(じ)する日米と異なり、安全保障上の脅威が少ない欧州では、中国に建設的に関与しようとする傾向が強い。AIIBの内部から関わることで運営の透明性を確保する狙いもあるが、「米国の影響力の外でも居場所を築き、国際秩序への発言力を増そうとしている」(専門家)との見方も出ている。

× × ×

 「中国でなく米国がルールを決める。議会は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に批准すべきだ」

 オバマ米大統領は12日の一般教書演説で、改めてTPPの重要性を強調した。中国にはハードルが高い自由貿易圏をアジア太平洋地域で実現し、AIIBで勢いづく中国に対する逆転の一手にしたいとの思惑だ。

 だが米議会ではTPP大筋合意の内容に不満が噴出、批准のための手続きを始める見通しすらたたない。オバマ氏の残り任期もわずかで、国内の関心は大統領選に向かっている。

 米国が主導する国際金融・経済の枠組みを中国が揺さぶる。米国が最大出資国であるIMFは、発言力を求める中国などの声に押され、新興国の出資比率を高める改革に踏み切った。準備資産「特別引き出し権(SDR)」の構成通貨への人民元の採用も決まった。

× × ×

 日本は米国と歩調をそろえてAIIBへの出資を見送った。麻生太郎財務相は15日の会見で、今後の出資の可能性について「今までと変わらない」と述べた。運営上の懸念が解消されていないとの認識からだ。

 ただ、安倍晋三政権がインフラ輸出を成長戦略の柱の一つに掲げる中、AIIB不参加が海外受注の制約になるとの懸念も市場から聞かれる。AIIBは道路や発電所の建設などに資金提供するが、それら出資案件の情報を入手できないためだ。そこで、日本はアジア開発銀行(ADB)などの協調融資を通じたAIIBへの関与を模索。環境やガバナンスに問題があれば事前に修正を求め、案件から手を引くことも可能だ。

 AIIBを牛耳る中国に取り込まれた欧州に対し、距離を置く日米。思惑が絡み合い、主要国の綱引きは激しくなりそうだ。



 この連載は、上海 河崎真澄、シンガポール 吉村英輝、ベルリン 宮下日出男、モスクワ 黒川信雄、ワシントン 小雲規生、今井裕治が担当しました。


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