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新・大中華世界的話題

1018チバQ:2016/01/20(水) 23:57:07
http://www.sankei.com/world/news/160119/wor1601190010-n1.html
2016.1.19 07:34
【竜の野望-インフラ銀開業(中)】
権益独占「中国、根こそぎ持っていく」 アジア中小国、期待と不安

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カザフスタン、フィリピンの地図
 1日あたり24億ペソ(約60億円)-。通勤時間が数時間を超すほど深刻さを増すマニラの渋滞が引き起こしている経済損失額だ。

 海外の出稼ぎ労働者の送金頼みで長らく「アジアの病人」と揶揄(やゆ)されてきたフィリピンだが、過去10年で経済規模は3倍になった。20歳未満が国民の4割強を占め、雇用創出へ産業育成は待ったなしだ。JFEスチールの沖野真マニラ事務所長は、日本からの高級鋼材輸入が横ばいを続ける理由に、「製造業の基盤となる電気や道路のインフラ不足」を指摘する。

 成長にインフラを追いつかせるための資金を積み増したいフィリピンが大きな決断をした。去年の大みそかにアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立協定に署名。最後の57番目の加盟国として滑り込んだ。迷ったのには理由がある。AIIBを主導する中国とは南シナ海の領有権をめぐり激しく対立するからだ。

 
×  ×  × 

 フィリピンに本部を置く国際金融機関が、やはりAIIBを凝視する。アジア開発銀行(ADB)。1966年設立で、67の加盟各国・地域へのインフラ資金貸し付けや政策助言でアジアの成長を支えてきた。日本は米国と並ぶ最大出資国で、中尾武彦現総裁ら歴代総裁を輩出してきた。

 ADBは“後発”のAIIBをどんな思いで見ているのか。マニラのADB本部を訪ねると、意外とも思える言葉が返ってきた。「彼ら(AIIB)の姿勢はとても協力的だ」。そう取材に語ったスティーブン・グロフ副総裁は、AIIB開業式典に出席するため北京へと翌日たった。

 確かに2020年までにアジアでは8兆ドルのインフラ資金が必要とされる中、ADBだけではまかなえないとの指摘は多く聞かれる。中尾氏は今月8日、フィリピン外国人記者協会の会見で、AIIBの第1弾融資案件にADBとの協調融資が含まれるとの見方を示し、すでに協議入りしていることも明らかにした。

 ただ、AIIBが注目される初回案件でADBと組む狙いは「(AIIB参加を見送った)日米の警戒感を和らげるため」(国際金融筋)との見方がある。環境汚染や住民立ち退きなど人権問題が懸念される案件は、ADBの厳格な審査ではじかれる。一方、「中国政府に従順を示せばどんな案件でもAIIBは融資し、ADBの環境基準に抵触する石炭火力発電所建設なども増えるのでは」(同)との懸念は根強い。

 
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 旧ソ連地域でもAIIBに強い期待を寄せる国がある。中国と国境を接する内陸国、カザフスタンだ。

 新興の資源大国と注目されたが、原油価格低迷とロシア経済悪化が直撃。資源頼みから脱却し、欧州と中国を結ぶ輸送拠点として発展する青写真を描くが、その膨大な資金源と期待するのがAIIBの融資だ。

 国境の道路付近で中国側には近代的ショッピングセンターが建つが、カザフ側は売店代わりに遊牧民のテントが並ぶ程度。カザフの輸送網の近代化は、中国の「新シルクロード構想」と合致する。AIIBが本格始動すれば、「確実に巨額融資が認められる」(日カザフ外交筋)見通しだ。

 一方でAIIBを動かす中国への警戒感も強い。カザフ在住のビジネスコンサルタントは「中国企業は根こそぎ持っていく」と指摘する。現地企業を買収する際も権益を独占し、経営陣も中国人で固めるなどの手法が多く見られるからだ。

 経済発展へインフラ資金がのどから手が出るほど欲しい東南アジアと中央アジア。AIIBと中国をにらみ期待と不安が交錯する。


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