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新・鉄道綜合スレ

986チバQ:2016/11/04(金) 22:39:06

 まずコストだ。トンネル建設は1キロ当たり100億円規模の費用がかかるという。宗谷海峡(最狭部で約42キロ)は青函トンネル(海底部で約23キロ)が通る津軽海峡と比べ水深が浅く、工事の難易度は下がるというものの、廃線の危機にひんするJR北海道の宗谷線を再整備するなど延伸に必要な工事を数えれば兆円単位の金額が予想される。

 このほか、レールの幅が日本(JR)は1067ミリ、ロシアは1520ミリと異なり、貨物を輸送する際などに積み替えが必要となって効率が悪くなる▽資源を運ぶだけなら海路のほうが合理的▽大量の移民や犯罪の流入を防げる「島国」のメリットが薄れる――といった指摘も挙がっている。

 ロシア側が提案した計68項目(重複有り)にのぼるプロジェクト案のなかではトップレベルに難易度が高いのは間違いなく、サハリン(樺太)から北海道に海底ケーブルを引いて電気を輸入する「エネルギー・ブリッジ」構想などのほうがまだ実現性が高そうだ。

 プーチン大統領は日本の経済協力を利用し、人口流出が続く極東の活性化を図る考え。日本式の最先端医療技術の導入や、屋内で野菜を育てる植物工場の整備、ハバロフスク国際空港の整備・運営参加などは既に実施が確実視される。

 その上なぜ、ロシアはこんなに“高いボール”を投げるのか。交渉筋は「(鉄道や送電線など)物理的に相手と直接つながる案件は、日本がロシアをどこまで信頼しているかを測る物差しになる」と指摘する。むげに断ると本気度を疑われる。つまり、日本は足元を見られているわけだ。

 対露経済協力は、北方領土問題を含む平和条約締結交渉の進展を図るための呼び水。12月のプーチン大統領訪日に向け、どこまでリスクをとって要望に応え、領土問題でロシアの譲歩を引き出すのか。夢物語が現実になるかは、安倍首相の政治決断にかかっている。(田辺裕晶)


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