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新・鉄道綜合スレ

956名無しさん:2016/10/26(水) 14:07:21
 ■「お客様を動かす」

 とはいえ上場後、JR九州の経営には、株主が厳しい視線を送る。株価が低迷すれば、赤字路線からの撤退を求める声も上がるだろう。その中で「地域の足」である路線を維持しなければならない。

 JR九州は今年3月末、経営安定基金を取り崩し、九州新幹線の設備使用料2205億円を一括で支払った。さらに不採算の固定資産について5200億円超の減損処理に踏み切った。

 28年度決算以降、減価償却費など負担が軽くなり、鉄道事業の黒字転換にめどがついた。

 ただ、こうした手法が使えるのは一度きりだ。固定資産税の減免措置も、30年度までで終了する。

 JR九州は中長期的な収益力向上策として、九州新幹線の乗車率アップを図る。博多-熊本間の平均乗車率は50%程度で、「半分は空気を運んでいるようなものだ」(JR九州幹部)。そこでネット販売に活路を見いだす。

 今年4月には九州新幹線を対象に、他社の路線検索サイトから、自社の予約サイトに直結するシステムを構築した。路線を調べれば、そのまま乗車券を購入することができる。

 また、人気アイドルのコンサート開催など、多くの新幹線利用者が見込める日は割引率を抑え、逆に閑散期は通常よりも安く購入できる仕組みを整える。

 本郷譲専務は「こうしたイールドマネジメント(収益管理)で上手にお客さまを動かすことができれば鉄道収入は増える」と語った。

 コスト削減と利便性の両立も欠かせない。

 JR九州の在来線567駅のうち、無人駅は約290駅と半数を超えた。こうした無人駅にオペレーターと話せるインターホンを設置した「スマートサポートステーション」も広げる。

 人口減少の中で、いかに路線を維持するか。JR九州は上場後も模索を続ける。その処方箋は、同じ悩みを抱える国内各地でも応用できる。


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