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新・鉄道綜合スレ

621チバQ:2016/04/21(木) 23:41:11
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/239983
九州の交通網、復旧困難 新幹線、高速道路…険しい道のり [熊本県]
2016年04月20日21時47分 (更新 04月21日 10時28分)

 地震発生から1週間。九州新幹線は20日に部分再開し、高速などの道路網も徐々に通行できる箇所が増えている。一方で、新幹線は損傷箇所の拡大が判明。道路の被害を含めた全容把握と分析すら「道半ば」と関係者は口をそろえる。九州の暮らしと復旧を支える交通インフラ。早期全面復旧に向けた未体験の苦闘が続くが、その道のりは険しい。

 新幹線 被害全容は不明

 「鹿児島から車だと2時間はかかるので、新幹線がつながると安心する」。20日朝、九州新幹線に乗って新水俣駅で降りた男性会社員(46)は笑顔を見せた。

 同じころ。「カン、カンカン」-。九州新幹線熊本駅の北約1・5キロの高架下。JR九州の男性社員2人が、高さ約8メートルの高所作業車に上り、コンクリートをハンマーでたたいて反響する音に耳を傾けていた。

 高架を支える柱上部にある「支承部」。ゴム材や鋼材で基礎部分を接合した部分で、特に地震で被害を受けた可能性が高いという。

 被害が大きい新玉名-新八代間で点検箇所は約1800カ所に上る。調査は作業車7台の約30人態勢。点検は順調に進んでも22日までかかる予定で、余震が発生するたびに作業中断を余儀なくされている。

 「大型連休までには是が非でも復旧させたい」。JR九州幹部は地震発生直後、全線再開についてこう語ったが、状況は厳しくなりつつある。部分再開した20日も、損傷箇所の拡大を公表。鉄道事業本部の幹部は「土木、電気など各系統の全体的な被害状況もまだ把握できていない」と打ち明けた。

 この幹部は「箇所によっては一時的な修繕で運行が可能かどうかも検討する」としているが、国土交通省は、損傷箇所のうち強固に造られているはずの高架橋の柱の亀裂が40カ所に及ぶことに「あまりに被害が大きい」(鉄道防災対策室)と驚きを隠さない。

 2004年の新潟県中越地震では上越新幹線が脱線し、再開まで約2カ月かかった。JR九州内には「これより被害は小さい」(JR九州関係者)との声があるが、余震がまだ続く状況で安全性が特に問われるのは間違いない。

 道路網 修復終了見えず

 路面の損傷や土砂流入が相次いだ高速道や一般道でも一部区間で通行止めが続き、全面復旧は不透明だ。

 高速道を管轄する西日本高速道路(NEXCO西日本)によると、大分自動車道の湯布院インターチェンジ(IC)-日出ジャンクション間ではのり面が崩落して上下車線に約1万8千立方メートルの土砂が流入し、復旧作業中。九州道では車道の上にある橋も落下し、路面修復作業を進めている。

 09年に九州道福岡IC-太宰府IC間で土砂崩れが発生した際には、今回より少ない規模の土砂だったが、開通まで17日間、現場の本格修復には10カ月余りを要した。同社は「今回は被害規模が大きく修復箇所も複数あり、多くの工程が残っている。余震も続き、作業を終える工程が見えない」としている。

 九州大工学研究院付属アジア防災研究センター長の塚原健一教授(防災計画)によると、国内の土砂崩れ被害の4割が九州で発生しているという。特に熊本は山間部が多く、溶岩の上に火山灰などが風化した土が重なり、地盤が緩い。「九州の地盤では対策にも限界がある。梅雨を前に応急措置を急ぎすぎると二次災害の不安もある」と語る。

 地震発生後に現地調査した東京電機大の安田進教授(地盤工学)も、熊本や大分の道路の大地震対策には限界があるとした上で「小さな河川橋と道路をつなぐ部分の施工が幹線道路ほど十分ではないため、つなぎ目に段差が生じて通行できなくなった箇所が多い。宅地の液状化や河川の堤防損壊も多い」と指摘。その上で「被害の調査分析と対応ともに、初期にやらなければならないことがまだ山積みだ」と話している。

=2016/04/20付 西日本新聞朝刊=


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