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新・鉄道綜合スレ

594チバQ:2016/04/14(木) 22:28:18
http://mainichi.jp/articles/20160414/k00/00e/040/242000c
鉄道
三セク在来線、新幹線開業で苦境

毎日新聞2016年4月14日 15時20分(最終更新 4月14日 16時30分)

 北海道新幹線(新函館北斗-新青森)の開業の陰で、新幹線と並行する北海道と青森の在来線を運行する第三セクターは、厳しい経営を強いられている。【遠藤修平、森健太郎】

 北海道南部を走るJR江差線(五稜郭-木古内(きこない)、37.8キロ)は北海道新幹線が開業した3月26日、第三セクター「道南いさりび鉄道」に移管された。新幹線開業の歓迎ムードがあふれるが、函館市の男子高校生(16)の表情はさえない。3月までは通学で江差線を利用していたが、自転車通学に切り替えた。1カ月の定期代が4350円から5540円と3割近く上がったためだ。鉄道を利用するのは雨の日や体調不良の時だけ。男子高校生は「毎日自転車で数十分かけて通学するのはつらい」と漏らす。

 同区間は、青函トンネルを利用して北海道の農作物を本州へ運ぶ貨物列車が走り、函館への通勤・通学客も多いため、三セクでの存続が決まった。だが、沿線3市町の人口予測を基に、2015年度の1日利用者数2148人が10年後に16%減ると推定。運賃も約1.3倍に値上げせざるを得なかった。それでも10年間で23億円の赤字が見込まれる。道や沿線自治体の出資金や補助金を充てて赤字を埋める方針だ。

 少しでも増収につなげようと、木古内駅で新幹線から乗り継ぎしやすい運行体系とし、休日はJR時代より2本列車を増やした。5月から観光列車「ながまれ号」も運行する。いさりび鉄道の小上一郎社長は「移動ではなく乗車を楽しめるような鉄道にしたい」と話す。

 一方、青森県の第三セクター「青い森鉄道」(青森-目時、121.9キロ)も北海道新幹線開業の影響を受ける。

 東北新幹線の盛岡以北延伸に伴い、02年にJR東北線の一部の経営を引き継いだ。線路や駅を所有する青森県に支払う線路使用料の減免や国の財政支援で収支のバランスを保ってきたが、JRの寝台特急「北斗星」と「カシオペア」の廃止により、大幅な収入減が見込まれ、16年度は約1億4000万円の赤字となる恐れがあった。国は3月上旬、青い森鉄道と県に対し、計10億6000万円の新たな支援策を決定。赤字転落は回避できる見通しで、県の財政負担も減少する。

 ただし、厳しい経営環境は変わらない。線路の保守管理費は年間約43億円。JR貨物の貨物列車が通るため、線路は複線電化を維持し、レールなどの設備も貨物に耐えられる保守管理が必要。県青い森鉄道対策室は「過大な設備の維持コストがネック」としている。

 北海道教育大の武田泉准教授(地域交通政策論)は「新幹線で一時的に観光が盛り上がっても、地域住民が暮らしにくくなれば人口流出につながる」と指摘。その上で「地域交通が縮小されると地方は衰退する。三セク化された並行在来線をどう維持するかは重い課題で、通勤や通学時間に合わせたきめ細かなダイヤ設定や柔軟な割引など、独自の大胆な取り組みを増やすべきだ」と話している。


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