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新・鉄道綜合スレ

529チバQ:2016/03/27(日) 23:06:14
http://www.sankei.com/region/news/160324/rgn1603240043-n1.html
2016.3.24 07:01
【海峡新時代 新幹線「北の大地」へ】
(中)津軽半島の観光振興
 ■2次交通、いかに生かすか

 本州最北端の新駅「奥津軽いまべつ駅」は、新幹線駅所在の自治体で人口が最少(約3千人)の青森県今別町にある。町は「日本一小さい新幹線のまち」を売りに、新たな誘客対策に力を入れている。

 ハード、ソフト両面での取り組みが進む中、町は昨年4月、約1億円をかけて同駅に併設している道の駅をリニューアルした。面積を約1・5倍にしたほか、レストランも拡充、観光案内所や地元特産品の販売コーナーも充実させた。

 リニューアル前の利用客数は年間2万〜3万人だったが、リニューアル後は約10万人に。山田基駅長は「開業後はいっそう増えることを期待したい」と話す。さらに、宿泊客の受け皿確保のために活用したのが廃校になった校舎を改装した人工温泉付き宿泊施設だ。食堂なども備え、近くの袰月(ほろづき)海岸や高野崎などの名所を散策する拠点となる。

 ソフト面では町内観光の足として道の駅で電動自転車をレンタル。町全体を舞台にした謎解きイベントや町内の農道を走るマラソン、テレビ番組のロケの誘致などにも取り組んでいる。同町新幹線対策室の小野成治室長は「今別町に年中、客を受け入れるのは難しい。交流を大事にしながら町の強みを出していく。そのために何ができるのかを走りながらチャレンジしていきたい」と語る。

 ◆路線バスを開設

 開業効果を同町で終わらせるのではなく、奥津軽いまべつ駅を起点にした津軽半島全体の観光振興を描くには「2次交通」でどれだけ周遊観光を呼び寄せることができるかが鍵を握る。

 同町と五所川原市、中泊町などは同駅と津軽鉄道の津軽中里駅を結ぶ1日4往復の路線バスを開設する。津軽鉄道は津軽五所川原-津軽中里間20・7キロを運行し、全国的に有名なストーブ列車をはじめ、さまざまなイベント列車を運行、今や津軽半島観光に欠かせない存在感を放つ。

 同社の沢田長二郎社長は「新幹線開業は集客のチャンス。道南とも連携して広域観光を確立したい」と話し、イベント開催や特別周遊チケットの発売などを模索する。同社は昭和5(1930)年の創業以来、輸送人員は9932万人を誇る。沢田社長は「新幹線の開業で1億人に弾みをつけたい」と意気込んだ。

 ◆需要掘り起こし

 民間事業者とのタイアップで相乗効果が期待される中、課題もある。3市町は路線バス1台当たりの平均乗客を4人と想定、年間で約2千万円の赤字を見込む。1年間運行して赤字が出た場合、2年目からは国から赤字額の2分の1の補助を受けられるが、それでも県が赤字額の4分の1を、3市町が12分の1ずつを負担しなければならない。地方財政が厳しい中にあって、赤字額の圧縮は避けて通れない問題だ。

 今別町の小野室長は「4人は最低ラインの数字だと思う。利用者を増やすためにJR北海道や近隣市町村と連携して路線バスの利用を呼びかけたい」と話す。

 路線バスを運行する弘南バス(青森県弘前市)の生田康征(やすまさ)乗合部長も「赤字を少しでも減らすため、津軽半島の魅力をアピールしたい」と話す。3市町などは道南の観光資源との差別化を前面に押し出した新たな需要の掘り起こしを図る方針だ。

 「JRや旅行代理店に津軽半島を一周する商品を作ってもらい、我々が仕掛けを模索していく」

 今別町の阿部義治町長はこう力説する。複数の交通手段と目的地の魅力形成が誘客には最大の効果を発揮する。期待と不安が入り交じる中、間もなく新幹線が海を渡る。


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