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新・鉄道綜合スレ

528チバQ:2016/03/27(日) 23:05:24
http://www.sankei.com/region/news/160323/rgn1603230060-n1.html
2016.3.23 07:01
【海峡新時代 新幹線「北の大地」へ】
(上)ラムダプロジェクト
 ■官民一体で一大都市圏形成

 北海道新幹線を東北新幹線八戸駅(平成14年12月開業)、新青森駅(22年12月開業)に次ぐ「第3の開業」と位置付ける青森県は、早くから開業効果を獲得するためのさまざまな取り組みを進めてきた。

 もっとも代表的なものが「λ(ラムダ)プロジェクト」と銘打った津軽海峡交流圏の形成だ。

 新函館北斗駅から新青森駅を通って八戸駅までの新幹線ルートと新青森駅から弘前駅への奥羽線ルートの形をギリシャ文字の「λ」に見立てたことに由来するこのプロジェクトは、新幹線を基軸に青森県全域と函館市を中心とする道南地域を一つの圏域ととらえ、交流人口の拡大や滞留時間の質的・量的向上を目指す。

 津軽海峡交流圏を形成する青森県内40市町村と北海道渡島、桧山両地域18市町の総人口は約184万人。年間の観光客数は約4千万人以上に上る。

 豊かな食文化などの観光資源を武器に、「仙台圏と札幌圏の中間に一大都市圏を作る」(小山内豊彦・県企画政策部長)ことがプロジェクトの狙いだ。さらに小山内部長は、昨年開業した北陸新幹線を引き合いに「海路で青森から北海道のルートもPRすることで、空港も加えた青森県の『立体観光』の強みを前面に出したい」と意気込む。

 新幹線ルートから外れているものの、新青森駅まで約30分の弘前市。誘客策の一つとしてメガネ型の観光案内用の端末「スマートグラス」を開発中だ。同市観光振興部の担当者は「観光客に弘前城の天守など街の歴史を歩いて楽しんでもらいたい」と話す。

 北海道渡島振興局の担当者も「食と観光など互いの魅力を引き出し、相乗効果で津軽海峡圏を発信していきたい」と期待を込める。

 ◆共存意識が重要

 民間企業も動き始めている。早くから函館市の企業と連携しながら商品開発に努めている青森市の和洋菓子製造業「はとや製菓」の安保照子社長は「新幹線開業をビジネスチャンスととらえ、北海道にない商品で差別化を図っていきたい」と戦略を練る。

 青森銀行のシンクタンク「青森地域社会研究所」が青森県と函館市で実施したアンケートでは、青森県と道南の連携・交流が深まると期待する人が青森県で約7割、函館市では約8割に上り、期待の高さがうかがえた。

 一方、開業後に青森県から北海道へ行く機会に関して、青森県側の37・2%が「増える」と回答したのに対し、函館側では青森県に行く機会が「増える」と答えたのは28・1%と開きがあった。

 野里和広主任研究員は「競合ではなく開業による効果に期待し、青森県と北海道が、互いに共存する意識が重要」と話す。安保社長も「(小さな都市が大都市の経済圏に取り込まれる)ストロー現象などマイナス面だけでなく、発想の転換が必要」と力説する。

 ◆高速走行に課題

 青函連絡船の時代に約4時間、青函トンネル完成によって約2時間、そして新幹線で約1時間-。時代の変遷とともに、青森県と北海道の行き来は時間短縮の歴史を刻んできた。

 だが、課題も残る。全149キロのうち、青函トンネルを含む約82キロは貨物列車と共用走行するため、安全性の観点から最高速度が時速140キロに制限される。新幹線は「時速200キロ以上で走行」の定義があり、政府・与党は平成30年春に1日1往復に限り200キロ走行を実現させるとしているがハード、ソフト両面での課題は多い。

 さらに「運賃が割高」との声も聞かれる。時速200キロ以上が実現すれば、新函館北斗駅-新青森駅間が約40分で結ばれる。小山内部長も「全列車の高速走行と圏域の活性化のためにもコストの低減が鍵になる」と話す。

                     ◇ 

 26日開業する北海道新幹線。本州と「北の大地」とのヒト、モノの流れが劇的に変化することが予想される。高速交通網で結ばれることによる期待のほか、開業効果を享受するための課題などを探った。


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