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新・鉄道綜合スレ

5158OS5:2025/09/15(月) 19:47:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a52e68cec341f0888d84e07b8eddb5cd3f219df
「単独維持が困難」レベル下回るJR紀勢線、特急「くろしお」増便の狙い…無料駐車場やポイント還元も
9/15(月) 13:15配信

読売新聞オンライン

JR紀勢線の利用促進策を発表する関係者(和歌山市で)

 乗客数が少ないJR紀勢線の新宮―白浜間について、JR西日本や県、沿線自治体などで作る「紀勢本線活性化促進協議会」の新宮白浜区間部会が利用促進策を発表した。11月〜来年3月の平日に特急「くろしお」を増便することに加え、特急利用者が駅前駐車場を無料で使えたり、ポイントで運賃の一部を還元したりすることなどで効果を探る。(丹下巨樹)

 JR西によると、同区間の営業赤字は2021〜23年度平均で約29億円。1日の1キロ・メートルあたりの平均利用者数(輸送密度)は731〜935人にとどまった。24年度は960人と微増したが、「単独での維持が困難な水準」とされる2000人より大幅に少ない。

 このため同部会は、特に利用者が多い特急に狙いを絞り、輸送密度を高める促進策を発表。1日あたりの乗客を数値目標化し、26年度には紀伊勝浦駅での乗車を450人(23年度185人)、串本駅は210人(同66人)などと掲げ、区間内の特急乗車数を1040人(同410人)に増やしたい考えだ。

 具体的には、同区間で現在は月〜木曜に1日5往復している特急「くろしお」を、11月4日〜来年3月31日は1往復増やし、金〜日曜や祝日と同じ6往復とする。利用者は新宮、白浜両駅前の駐車場料金(最大700円)を無料にする。

 また11月4日〜12月31日は、交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」で新宮―白浜間の特急停車駅で乗車し、同区間を利用した人には、普通運賃の10%をポイントで還元する。問い合わせは同部会事務局(0735・23・3339)。

60周年記念で特別デザイン運行
 特急「くろしお」の運行60周年を記念し、JR西は特別な塗装を施した列車の運行を8月30日から始めた。

 くろしおは1965年3月に天王寺―名古屋間で運行開始。89年に現在の京都・新大阪―新宮間を結ぶようになった。

 今回は第2弾の企画。78年〜2015年に運行していた車体をモデルに、当時のヘッドマークやオーシャングリーンを基調にした波をデザインした1編成を新大阪―新宮間で運行する。28年11月頃まで続ける予定という。また、第1弾で塗装した、赤や黄のラインが入った車体も来年2月末まで運行を続ける。

5159OS5:2025/09/15(月) 22:44:07
https://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/news/20250903-OYTNT50318/LRT西側延伸、28年内先行着工へ…宇都宮駅東口から地裁前までの約2・5キロ
2025/09/04 05:00

 LRT「ライトライン」のJR宇都宮駅西側延伸を巡り、宇都宮市の佐藤栄一市長は3日の市議会9月定例会で、同駅東口から宇都宮地裁前までの約2・5キロ・メートルの区間を2028年内に先行して着工する方針を明らかにした。地裁以西の区間で用地買収に時間がかかることなどから、区間を分けて、着工することにした。(坂本諒太)

LRTが整備される宇都宮地裁前の大通り(3日、宇都宮市で)
 自民党議員会の篠崎圭一議員の質問に答えた。

 西側ルートは、同駅東口から県教育会館前(同市駒生)までの約5キロ・メートル。市は28年内に着工する方針を示している。地裁以東では大通りの拡幅を行わず、用地取得が必要ないことから、先行して工事を始めることにした。

 一方、地裁以西では今年6月以降、延伸ルートの道路幅などを決定する過程で、用地取得が必要な物件や、電線、ガス管などの地下埋設物の量が、従来の想定よりも多くなることが判明。取得交渉や移設工事にかかる期間が想定よりも長引く見通しとなっており、地裁以東の着工と同時期に、道路拡幅のための用地取得を進める。

 佐藤市長は昨年の市長選で公約に掲げた「30年運行開始」を撤回した。この日の答弁でも、「大変申し訳ない」と改めて陳謝した。その上で、「目標に掲げた時点では、基本的には道路拡幅を伴わない整備を想定しており、実現可能であると見込んでいた」と釈明した。

 延伸には、事業内容や費用、整備効果などを記した「軌道運送高度化実施計画」を国土交通省に提出し、認定を受け、軌道事業の特許を取得する必要がある。市は申請を10月に行う方針だ。佐藤市長は「開業時期は現在精査を進めている。計画の中で示す」と述べた。



 23年8月に開業した宇都宮駅東口と芳賀町を結ぶ東側ルートでは、16年9月に軌道事業の特許を取得し、18年6月に着工した。その後、用地取得の難航などによって、2回にわたり開業を延期した経緯がある。

5160OS5:2025/09/15(月) 22:46:22
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/1183603
LRT西側延伸、用地取得必要ない「宇都宮駅東口」-「裁判所前」から着工へ 東口から高架でJR線横断
9/3 19:35
 次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側延伸事業を巡り、佐藤栄一(さとうえいいち)市長は3日の市議会一般質問で、計画する整備区間のうち、用地取得を必要としない「宇都宮駅東口」-「裁判所前」停留場の区間から工事に着手する方針を明らかにした。駅の東口から高架でJR線を横断して西口へ延伸し、東西を結ぶ全線開業を目指す。市は2028年内に着工する方針を打ち出しており、具体的な開業時期は、10月中に国へ申請予定の軌道運送高度化実施計画の中で示すとした。

 西側延伸事業の区間は、駅東側の停留場「宇都宮駅東口」から西側の「教育会館前」までの4・9キロ。

5161OS5:2025/09/17(水) 17:17:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/fca83f7340fa77885cf69cb77c5075fcbd5b6118

JR九州の観光列車が本州初上陸…青や緑の鮮やかな色をまとう、「ぜひ乗りに来て」
9/17(水) 13:45配信

読売新聞オンライン

広島駅2番ホームに入った「かわせみ やませみ」(広島市南区で)

 JR西日本は、熊本県への誘客キャンペーンの一環で、同県内を走るJR九州の観光特急「かわせみ やませみ」の車両を、広島駅(広島市南区)で報道関係者らに特別公開した。「かわせみ――」の車両が本州に入るのは初めて。

 車両は、芸備線でも走っている旧国鉄型ディーゼルカー「キハ47系」を改造した2両編成。列車名は、同県を流れる球磨(くま)川の渓流を飛び交うカワセミとヤマセミに由来。1号車は青、2号車が緑の鮮やかな色をまとう。

 球磨地方の森をイメージした車内は、しつらえに地元産のヒノキや杉、イ草をふんだんに使い、懐かしさや温かさを醸し出す。現在、豊肥線など同県内を中心に運行している。

 今回、JRグループが2026年7〜9月に展開する観光客誘致の「熊本デスティネーションキャンペーン」をPRする取り組みで、熊本―広島間で「かわせみ――」を走らせるツアーを開催。14日に広島駅2番ホームで車両を公開した。

 担当するJR九州鉄道事業本部営業課の服部正典さん(39)は「車両は外装、内装とも球磨地域の特色を採り入れた。九州には各地の魅力を詰め込んだ列車が走っているので、ぜひ乗りに来てほしい」と話していた。「かわせみ――」は18〜23日、京都鉄道博物館(京都市下京区)で特別展示される。

5162OS5:2025/09/17(水) 17:25:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbb7fe0d53c572de37a218fa5b1f33c8d53e197b
リニア品川-名古屋間の全駅着工へ、山梨県駅の工事契約締結 静岡工区以外の整備着々と
9/17(水) 15:39配信


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産経新聞

走行試験を行うリニア中央新幹線の試験車=山梨県笛吹市(渡辺浩撮影)

JR東海は17日、リニア中央新幹線の山梨県駅(甲府市、中央市)の建設工事契約を結んだと発表した。今年度内の着工を目指し、工期は2031年の12月10日まで。これで品川-名古屋間全駅での着工が実現する。静岡県が工事を認めず計画の遅れの主因になっている静岡工区でも、同県とJR東海の協議は着々と進んでおり、「27年以降」としている開業目標時期の具体化が待たれる。

JR東海によると、契約締結日は17日。今後は着工に向け、詳細な計画作成や地元住民への説明などを進める方針。JR東海関係者は「全ての駅で着工にめどがついた。一日も早く開業にこぎつけたい」と話す。

リニアを巡っては、品川-大阪間のうち先行開業を目指す品川-名古屋間(総延長約286キロ)で、沿線の神奈川、山梨、長野、岐阜の各県に駅を設置する計画だ。品川-名古屋間の用地取得率は既に9割近くに達しており、工事で生じる残土も全体量の約8割が受け入れ先が決まっている。

しかし、水資源や南アルプスの生態系などへの影響を懸念する静岡県が、県内工区(8・9キロ)の着工を認めておらず、計画全体の遅れにつながっている。JR東海は当初の目標だった27年開業を取り下げ、現在は時期を明示していない。

それでも静岡県側は、徹底抗戦を続けていた川勝平太前知事から現職の鈴木康友知事に交代後は軟化の姿勢を見せており、最も懸念していた水資源問題に関してはJR東海が提案した対策を了承し、議論が終了。生態系など残っている論点の協議が進んでいる。

また、川勝氏がかたくなに拒否してきた工事現場付近の資材置き場(ヤード)の整備も、現時点で環境調査に向けた拠点づくりという目的にかぎり、受け入れに前向きな姿勢を見せている。整地などが進めば工事目的のヤードに変更する際も、工期短縮につながる。

JR東海は静岡工区の着工から工事完了まで少なくとも10年かかるとみているが、それ以外の工事についてリソースを分散させつつ着実に進めておく考えだ。

5163とはずがたり:2025/09/17(水) 21:57:15

近鉄志摩線の改良の様子。結構改良したんだな〜

http://teramatiisejosai.travel.coocan.jp/sima.html

5164OS5:2025/09/17(水) 22:27:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec03b54469cd80bdfccece82feeebcfe84edc916
リニア山梨県駅、完成時期明確化で部分開通待望論が強まる 実験線駅としての活用案など
9/17(水) 18:40配信


産経新聞

リニア中央新幹線山梨県駅の建設予定地=令和6年1月、甲府市(平尾孝撮影)

JR東海がリニア中央新幹線の山梨県駅(仮称)の建設工事契約を17日に結び、令和13(2031)12月に完成させる計画を示したことで、山梨県駅と品川駅などへの先行部分開通の待望論が強まることになりそうだ。現在の計画では、静岡工区の遅れで山梨県駅が完成しても全線開通できない期間が長期化することは必至なだけに、リニア効果による活性化を求める行政や経済界からも部分開通を求める声が強まりそうだ。

リニア中央新幹線の工事で、JR東海は静岡工区については着工から工事完了まで少なくとも10年かかるとみているが、現時点で静岡工区は着工に至っていない。そのため、最短でも開通は令和17(2035)年となり、甲府市と中央市にかかる山梨県駅は完成しても少なくとも4年は未開業駅となるほか、4年で済むとの保証もない。

山梨県の長崎幸太郎知事は従来から「全線開通が大前提だが、(品川・山梨県駅間の)部分開通は歓迎する」との姿勢を示している。同時に「JR東海がそういった経営判断ができるように環境を整える現実的な対応を考えたい」とも踏み込んだ発言をしていた。

それ以上に現実的な案を出しているのが、甲府商工会議所だ。リニア実験線を山梨県駅までの約8キロを早期につなげ、山梨県駅を実験線の駅として使うというものだ。現在、実験線は都留市の山梨実験センターだけで乗降する形態だ。これを都留の実験センターでも、山梨県駅でも乗降できるようにするというアイデアだ。リニア実験線自体が観光の目玉になると同時に、観光客の甲府盆地流入につなげるというものだ。

山梨県内では中央市などでリニアの橋脚や橋げたが完成に近づいており、リニア開通への期待は高まっている。しかし、静岡工区の遅れで、実現は少なくとも10年後となる中で、部分開業への模索は強まっていくことになりそうだ。(平尾孝)

5165OS5:2025/09/17(水) 22:44:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f49b111d5351b2ce00dcdef69748a33714cdf16
「小倉駅営業指導係」の辞令。待っていたのはキオスクの店員…元SL整備士が直面した国鉄民営化という名の現実
9/14(日) 21:00配信
南日本新聞

かつて整備した「キハ52」を眺める伊地知孝さん=7月、志布志市の志布志鉄道記念公園

 鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」④より)

【写真】志布志機関区時代に転車台があった場所を懐かしむ伊地知孝さん=7月、志布志市の志布志鉄道記念公園

 「煙を上げて走り出した瞬間の感動は忘れられない」。JR志布志駅近く、鉄道記念公園に保存されている蒸気機関車(SL)C58。国鉄志布志機関区として整備場や転車台があった場所で伊地知孝さん(81)は語る。長年SLの整備を担当してきた。「安全に走らせるため必死だった」。作業中、先輩からスパナが飛んでくることもあった。

 志布志駅は1925(大正14)年開業。国鉄志布志線、大隅線、日南線の結節点として大隅半島の発展を支えた。

 「鉄道ほど正確で安全な乗り物はない。赤字だからとなぜ切ってしまったのか」。つぶやく伊地知さんが見つめる先にもう線路はない。

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 鹿児島の鉄道の歴史は1901(明治34)年、官鉄が鹿児島-国分(現隼人)に敷設したのが始まり。道路未整備の中、旅客や貨物を輸送するインフラとして定着し、鹿児島線や日豊線ができた。戦後、復員者受け入れで組織が巨大化する49年、公共企業体の国鉄が発足。復興の象徴である鉄道建設は国策として進められた。県内では日南、指宿枕崎線などが全線開通した。

 東京オリンピック開催に沸く64年、伊地知さんは国鉄に入った。東海道新幹線が開通した年でもあり、鉄道は希望の光にあふれていた。

 SLの車輪にブレーキをかける役割の「制輪子(せいりんし)」の整備が鉄道人生の原点だった。「数ミリの狂いが事故を生む」と神経を研ぎ澄まして15キロの鉄の塊と向き合った。自動化や電化が進む前の時代だけに、現在とは比較にならない数の人間が携わっていたという。

 ただ既にそのころ、SLは時代遅れになりつつあった。石炭を動力とする効率の悪さや排煙による健康被害が挙げられた。国鉄は60年代、軽油で走るディーゼル車や架線から電力を供給する電車へ転換する「無煙化」へかじを切った。76年、SLは全廃された。

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 輸送効率が飛躍的に向上する一方、国鉄はボイラーへのまき入れなどを担う機関助士職を廃止。かつての鉄道マンは「余剰人員」と呼ばれるようになり、86年度までにピーク時から4割減の27万7000人まで合理化された。

 同時期、車社会が到来し鹿児島でも国鉄離れが進んだ。国が発表した第2次廃止対象路線に県内は大隅、志布志、宮之城、山野の4路線が該当。関係者が惜しむ中、順次廃止され、87年、国鉄は分割民営化でJRへと名称を変えた。

 国鉄からJRに採用されたのは20万1000人。JR九州では1万5000人の社員のうち3000人が“余剰”だった。伊地知さんは「小倉駅営業指導係」の辞令を受けた。待っていたのは売店キオスクの店員。多くの同僚が鉄道以外の仕事に割り振られたという。

 廃止対象外だった日南線は他の路線と接続しない「盲腸線」となった。現在JR九州と沿線自治体は油津-志布志の在り方を巡り協議中だ。

 「今のJRは利益重視で赤字路線を切ってしまう。これで鉄道会社と呼べるのか」と伊地知さん。「でも合理化しないと組織が存続できない。民間の会社になるとは、そういうことだ」

南日本新聞 | 鹿児島

5166OS5:2025/09/17(水) 22:47:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec7c6ea4e8337111f7c11b7c4604bfcedb0a5826ローカル線に未来はあるか…JR九州社長が「盲腸線」と例えた指宿―枕崎線、切られる前にできることを地元は模索
9/15(月) 6:45配信


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南日本新聞

本土最南端の終着駅・枕崎駅。週末や連休中は観光客でにぎわう=8月12日、枕崎市

 鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」①より)

【写真】(別カット)本土最南端の終着駅・枕崎駅。週末や連休中は観光客でにぎわう=8月12日、枕崎市

 「ローカル線が単なる地域の足としてだけでなく、まちづくりにも必要との共通認識を持てたのは非常に大きい」

 鹿児島県や沿線自治体、JR九州でつくる「指宿枕崎線の指宿-枕崎間の在り方に関する検討会議」が発足して8月でちょうど1年。有識者として参加する呉工業高専(広島県呉市)の神田佑亮教授はこれまでの活動を総括する。

 JR九州がこの区間を巡り協議を呼びかけたのは2023年11月。国が地方鉄道の存廃議論の目安を示して間もない頃だった。1キロ当たりの1日平均利用者数(輸送密度)が千人未満とされる中、指宿-枕崎の22年度は220人で、管内の千人未満の区間では3番目に低い数字だった。

 定例会見という公の場で、利用の少ない路線を名指しして対応を求めたのは初めて。国主導で存廃を議論する「再構築協議会」ではないとはいえ、関係者を驚かせた。

 古宮洋二社長は「建設的な議論が進められると考えた」と説明した。これまでともに利活用を進めてきた沿線の熱意を知っているのだろう。一方で「終点が他の路線と接続しない『盲腸線』だ」と指摘した。切りやすい状況であることも示唆した。

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 検討会議は24年8月に任意の協議会として発足した。初会合で神田教授は「鉄道を活用して地域が稼ぎ、結果として足も確保するという視点があってもいい」と助言。存廃や運営の在り方を話し合うのではなく、まずは鉄道を生かした地域づくりを追求する方向性で一致した。

 沿線の魅力を探るワークショップを開催。地元の商工関係者に加え、将来の担い手となる高校生も対象にした。25年度は観光客や駅周辺のにぎわいなど、鉄路が沿線にもたらす経済効果を可視化する調査に着手した。今後は具体的に稼げる活用策を実施・検証し、年度末までに活動指針をまとめる予定だ。

 「自治体はローカル線に対する問題意識はずっと持っている。責任を押し付けられるのを懸念し踏み込めずにいた」と神田教授。この1年のやり取りを通し、前向きに対処してきたと評価する。その上で「最終的に鉄道の存続を選ぶなら、誰がどう負担するのかという議論は避けて通れない」と覚悟を促す。
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 一連の動きをどう見るか。社内に鉄道部門を設け、沿線活性化に取り組む中原水産(枕崎市)の中原晋司社長は「地域の将来に関わる話だ」と当事者意識を鮮明にする。

 10年ほど前から沿線の観光関係者らと観光・イベント列車を走らせ、枕崎駅舎を使った各種イベントもしてきた。本業に鉄道を絡めれば、テレビや新聞での広告効果も高いと肌身で感じているという。

 「沿線には8万人余りの人口と産業が集積しており、鉄道を活用する力は残っている」と中原社長はみる。JR最南端の終着駅・枕崎駅や開聞岳をはじめ唯一無二の存在も心強い。「公共交通を維持していくためには、市民や民間がその価値を理解し支える機運を広げなければいけない。そのためにも鉄道で稼げるという実績を重ねていく」と決意を示した。

南日本新聞 | 鹿児島

5167OS5:2025/09/17(水) 22:49:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/6169bb6099dc4162393325fcf199cb62075ef9b0存続か、廃線か…災害を機に不通が続く赤字ローカル線 残したい地元に、JRは「上下分離方式」を譲らず
9/15(月) 11:30配信


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南日本新聞

大雨の影響で土台が崩れ線路が宙に浮く肥薩線表木山-日当山間=8月12日、霧島市隼人(JR九州提供)

 鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」②より)

【写真】大雨の影響で崩れた日豊線霧島神宮-国分の線路の土台=8日、霧島市(JR九州提供)

 8月8日、姶良、霧島市を中心に降った記録的大雨は鉄道網にも爪痕を残した。JR肥薩線の吉松-隼人(37.4キロ)は山間部で、線路を支える高さ10メートルの土台が50メートルにわたり崩壊。周辺に取り付け道路がなく資材の運搬が厳しいとして「年内の復旧は困難」(JR九州)となった。

 列車が運休を迫られる規模の被災は、大雨での線路内への土砂流入や斜面崩壊、河川増水による鉄道施設の流失、倒木での線路故障と多岐にわたる。国土交通省の集計(復旧工事中含まず)では、2023年度から直近5年間に全国で年平均135億円の被害が発生している。

 JR九州は「山間部や人口の少ない地域の路線は、治山・治水が不十分な環境にさらされており、被災リスクが大きい」と説明する。古宮洋二社長は8月の会見で、管理外の土地に起因する被災が多いとし「自社での対策が限られる」と厳しい表情を見せた。

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 利用者の少ない路線は、被災をきっかけに存廃議論へ発展するケースが珍しくない。20年7月の熊本豪雨で不通が続く肥薩線の八代-吉松(86.8キロ)は、「山線」と呼ばれる人吉-吉松(35キロ)が5年たった今も復旧の見通しさえ立っていない。

 国交省によると、被災で1年以上運休が続く鉄道は6事業者9路線。うち一部区間を含め鉄道での復旧が決まっていないか、バス転換の方針となっているのは4路線ある。

 災害復旧は事業者負担が原則だ。ただ鉄道軌道整備法に基づき、赤字路線の場合は黒字事業者でも国と沿線自治体の補助制度が使える。自治体が鉄道施設を保有・管理し、運行を事業者が担う「上下分離方式」を採用すれば、さらに補助額が増える仕組みだ。

 JR九州が当初慎重姿勢だった肥薩線「川線」の八代-人吉(51.8キロ)は、熊本県や自治体が復旧費を補助するだけでなく、上下分離の採用で復旧後のJRの負担を減らすことで再開合意につなげた。

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 23年夏の大雨で全線不通となった山口県のJR美祢線(46キロ)。沿線自治体はJR西による鉄道での復旧を前提に協議を始めた。20〜22年度の1キロ当たりの1日平均利用客数は約370人。年4億7000万円の営業赤字路線だ。
 JR西は「単独での復旧、運行は困難」と訴え、上下分離を譲らなかった。1年にわたる議論の末、今年8月、沿線側はバス高速輸送システム(BRT)での復旧検討へと方針転換した。

 「議論を長く続けても市民にとっていいことは一つもない。一刻も早く不便な状況を解消するのが先決」と美祢市の担当者。鉄道だと復旧に最短でも10年程度、上下分離を採用すれば自治体も年3億円の負担が発生する。対してBRTは復旧期間3、4年、運営費はJR持ちだという。

 JR西の25年3月期決算は1656億円の経常黒字。沿線3市の25年度の一般会計当初予算は752億円ほど。担当者は嘆く。「本当なら鉄道を残したかった。財源が限られる自治体が上下分離をのんで財政負担し、維持するのが持続可能と言えるだろうか」

南日本新聞 | 鹿児島

5168OS5:2025/09/17(水) 22:50:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac6eb4f9b1c0f4424c9dce436235aed17b07a536
鹿児島初の私鉄「南薩鉄道」、廃線で一気に過疎化が進む 元沿線の住民は言う「なくなれば復活は難しい。よく考えて」
9/15(月) 17:30配信
南日本新聞

給水塔が残る旧南薩鉄道上日置駅。「駅跡を生かしてイベントを開きたい」と話す成田浩さん=7月、日置市日吉町日置

 鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」③より)

【写真】(資料写真)お盆の乗客で混雑する鹿児島交通枕崎線(南薩鉄道)の伊集院駅ホーム=1954(昭和29)年8月14日、日置郡伊集院町徳重(現在の日置市伊集院町徳重)

 薩摩半島西岸を走っていた南薩鉄道(南鉄)は1984年の廃止から41年。伊集院-枕崎の49.6キロのほか、万世線(加世田-薩摩万世)や知覧線(阿多-知覧)を合わせた総延長は最大で68.4キロ。現在の日置、南さつま、枕崎、南九州各市を結んでいた。

 「地域の産業や暮らしを豊かにしたいと願い、鉄道を敷設した先人の意気込みに頭が下がる」。南薩線伝承組織委員会の有木道則会長(77)は熱を込めて語る。

 南鉄は南さつま市加世田出身で衆院議員を務めた鮫島慶彦氏(1865〜1928年)ら有志により、14(大正3)年4月、県内初の私鉄として開業。南薩の産物を域内外に運び、人々の往来を盛んにした。大正、戦前戦後を通して地域を支え続けた。

 52(昭和27)年、岩崎グループに経営権が移る。55年ごろ、1日1万人いたとされる乗客は自家用車の普及とともに減少。72年度は4000人、81年度2100人と半減した。年1億円超の赤字を出すようになり廃止を検討していた83年、加世田豪雨で被災し全線不通となる。部分復旧はしたが湧水対策などに十数億円かかるとの見通しもあり、完全復旧がかなわないまま翌年、70年の歴史に幕が下りた。

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 南鉄の駅や線路、橋脚といった施設跡は、沿線各地に残る。日置市日吉の旧上日置駅には、ホームや待避線の跡、蒸気機関車用の石造り給水塔が名残をとどめる。

 地元の住吉地区公民館顧問の成田浩さん(78)は、生家が駅の横にあった。起終点の伊集院の隣駅で大きくはなかったが、朝夕は通勤通学客がホームを埋めた。

 旧日吉町内には上日置、日置、吉利の計3駅があった。旧町議を経て日置市議も務めた成田さんは、過疎化や南鉄のバス転換の中、昔の駅周辺が寂しくなる様を見てきた。「時代の流れ」と受け止めつつ、地区の中心だった駅前の衰退が地域の活力低下を早めた気がしている。2020年国勢調査では、廃線時7000人弱だった旧町人口は3割以上減。181万人から1割強減の県全体の減少幅より大きい。

 成田さんは廃線後、ボランティアや地域活動で年に数回、駅跡の草を払い、時々訪れる観光客に説明を買って出る。「せめて年1回でもイベントを開き、にぎわう場をつくりたい」
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 南薩線伝承組織委の有木会長は、JR九州が株式上場した16年、完全民営化が赤字路線の廃止検討への転換点になると危惧していた。被災から廃止へ一気に流れた南鉄の経緯を見れば、地域公共交通を担う事業者であっても、一企業としての経営が優先される事情が想像できたからだ。

 当時の新聞に南鉄を運行する岩崎グループ社長のコメントが載っている。「民間企業としての赤字の限度を超えた」「本業のバス部門にとって、鉄道が命取りになる」

 今、県内各地で路線の存廃が取り沙汰される。有木さんは「鉄路があれば、外から人を呼び込むチャンスがつくれる。一度なくなったら復活は難しい。地域でよく考えてほしい」と強く願う。

南日本新聞 | 鹿児島

5169OS5:2025/09/17(水) 22:51:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/79d99a32290fdbae54beb0fe3d55c306629bb310鉄道会社ながら稼ぎ頭は不動産…上場後にコスト削減を加速させたJR九州、経営基盤強化へ「できることは何でもやった」
9/16(火) 6:25配信


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南日本新聞

再開発中のJR鹿児島中央駅西口周辺。JR九州が手がける分譲マンションの工事が進む=8月22日、鹿児島市

 鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」⑤より)

【連載かごしま地域交通 第1部「ゆらぐ足元」①〜⑦】

 鹿児島の陸の玄関口であるJR鹿児島中央駅(鹿児島市)。西口には2023年、複合商業ビルが開業し、隣接地では再開発が進む。仮囲いを見ると、JR九州の分譲マンション「MJR」の文字がひときわ目立っていた。

 鉄道事業が祖業ながら稼ぎ頭は不動産事業だ。25年3月期連結決算によると、運輸サービス部門は121億円の営業黒字。不動産は246億円と2倍の利益を計上した。売上高に当たる営業収入(4543億円)の内訳は、不動産のほか、ホテルや流通などの「非鉄道」が3分の2を占め、他のJRより割合が高い。

 1987(昭和62)年4月の発足以来、「できることは何でもやってきた」と中堅以上の社員は口をそろえる。

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 分割・民営化された当時、国鉄の長期債務は37.1兆円。3大都市圏の東、東海、西のJR3社を中心に一部を引き継ぎ、残る25.5兆円は国鉄清算事業団が土地や保有株の売却で処理するとした。

 九州、四国、北海道の「三島会社」は厳しい経営が見込まれたため債務は負わず、国から1.3兆円の持参金「経営安定基金」を渡された。JR九州分は3877億円。ただ基金の運用益で鉄道の赤字を補うという見通しは、バブル崩壊や低金利時代で外れる。「ダボハゼ経営」と皮肉られながら鉄道以外の分野を開拓。九州新幹線開業を起爆剤に経営基盤を固めてきた。

 2016年度の株式上場による完全民営化を目指す中、基金の扱いが焦点となった。JR九州は基金を保有したまま上場を進めようとしたが、公平性を欠くとして認められなかった。政府内では国庫返納を求める声も出た。

 国交省は基金を債務返済に充てるのが適正と判断。ローカル線維持や利便性確保のためには財務体質の強化が欠かせないとし、JR会社法改正で基金の取り崩しを認めた。債務返済が進めば市場の評価も高まるとの期待もあった。

 取り崩した基金は、九州新幹線の線路などを保有する鉄道建設・運輸施設整備支援機構に、開業から30年間払うことになっている使用料の一括払い(2205億円)や、鉄道関連の投資(872億円)に充てることになった。

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 16年10月の上場後、JR九州はコスト削減の動きを強める。各地でワンマン運転や駅の無人化を拡大。「ローカル線の在り方に関する議論の推進に注力する」(25〜27年度の中期経営計画)の文言通り、指宿枕崎線や日南線の末端区間について、沿線自治体と議論を進めている。

 「JR発足時から利用客が7、8割減っている区間もある。大量輸送機関としての鉄道の特性が生かせているのか」。古宮洋二社長は会見で度々疑問を呈す。「いつか乗る、誰か乗るではローカル線はなくなる。地元は『マイレール意識』を持ってほしい」

 国鉄清算事業団が処理を担った24兆円余りの債務は1998年に国が引き継ぎ、直近の残高は15兆円ほど。「レールを残していくため」と返済し続けている。

=おわり=

南日本新聞 | 鹿児島

5170OS5:2025/09/18(木) 20:12:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/a75a9990b37ae96d451940d058e9ccaa77806c42
「日豊本線ルート」は2.4兆円 宮崎県が新幹線整備の経済波及効果の調査結果を公表
9/18(木) 17:01配信

MRT宮崎放送

宮崎放送

機運醸成が図られている新幹線の整備について、宮崎県内を通る新幹線の2つのルート案について、県は経済波及効果の調査結果を公表しました。
「日豊本線ルート」の場合、経済効果は2兆円を超えるということです。

18日の県議会総務政策常任委員会で、県は新幹線の整備と開業による経済波及効果の調査結果について報告しました。

調査対象となったのは、大分を経由する「日豊本線ルート」と宮崎市と新八代を結ぶルートで、「整備」による経済波及効果は「日豊本線ルート」が2兆4441億円、「新八代ルート」は1兆5723億円が見込まれています。

また、「開業後」の効果については、「日豊本線ルート」では、年間の来県者が128万人増加し、経済波及効果は234億円と試算されていて、産業別では宿泊業で31億5100万円、飲食サービス業で、33億7400万円などとなっています。

一方、「新八代ルート」では年間の来県者が85万人増加し、経済波及効果は159億円と試算されています。

県は、新幹線の整備に向け県民の機運を高めようと、今年12月、2回目となるシンポジウムを延岡市で開催する予定です。

【参考】
宮崎県内のイベントの経済波及効果
・スポーツキャンプの受け入れ 3か月で99億3000万円
・日向坂46が、去年開催した「ひなたフェス」2日で32億7000万円

宮崎放送

5171OS5:2025/09/18(木) 20:34:53
https://www.sankei.com/article/20250918-CJMN5QTLQFLODJKJZOOIE6NSBU/
なぜ西九州新幹線は博多へつながらない 開業3年も規格と予算めぐる長崎と佐賀の同床異夢
2025/9/18 11:00
長崎駅と佐賀県の武雄温泉駅を結ぶ西九州新幹線が開業して23日に3年を迎える。沿線では経済や観光面で開業効果が出ているものの、国の整備計画に盛り込まれた長崎―博多(福岡)全線開通のめどは立たず、「つながらない新幹線」と揶揄(やゆ)される。整備が進むリニア中央新幹線開業で誕生する関西や関東などの巨大都市圏と、北部九州が新幹線で接続できなければ損失は大きく、地元関係者に焦燥感が広がっている。

関西まで直通を
「新幹線で来ました。乗り換えで」。8月に福岡市内で開かれた九州新幹線長崎ルート(長崎-博多)に関するシンポジウム。長崎県の大石賢吾知事はあいさつでこう切り出し、長崎から福岡に来るのに、新幹線から在来線への乗り換えが必要な事実を不本意そうに語った。


令和4年9月に開業した西九州新幹線は、長崎-博多を結ぶ計画のうち、長崎-武雄温泉が結ばれ、武雄温泉で新幹線と在来線を乗り換える必要がある。大石知事は「ルートの本来の姿は関西まで直通運行をすることだ」と力説し、全線開業の必要性を訴えた。

九州新幹線長崎ルートの整備促進に向けて開かれたシンポジウム=8月29日、福岡市中央区(一居真由子撮影)
九州新幹線長崎ルートの整備促進に向けて開かれたシンポジウム=8月29日、福岡市中央区(一居真由子撮影)
開業からの3年間、長崎県や地元経済界は、全国の新幹線と同様のフル規格での全線整備を求めてきた。シンポジウムを主催した「九州新幹線西九州ルート整備推進協議会」の森拓二郎会長(長崎商工会議所会頭)も「北部九州の発展にはリニア中央新幹線の開通を見据え、首都圏や関西圏といったメガリージョン(巨大経済圏)と新幹線で接続し、旺盛な経済力を取り込んでいく必要がある」と強調した。


JR九州「厳しい」
開業後の西九州新幹線の利用者数は好調を維持している。JR九州によると、1日当たりの利用者数は前年度比で増加を続け、今年度も7千人前後で推移する。それでも、武雄温泉での乗り換えが続く現状に、古宮洋二社長は「本来の新幹線の効果は発揮できていない。想定したお客さまより少ないのが現状で、増やしていかないと経営上厳しい」と表情は硬い。

つながらない理由は佐賀県が「フル規格での整備を求めていない」と一貫して主張していることにある。主な要因は、建設費の負担と在来線の利便性低下。全線フル規格整備の場合、佐賀県の負担は1400億円以上に上るが、佐賀-博多は今でも在来線特急で約40分で結ばれ、多くの県民が利用している。この特急が新幹線開業で減便となれば県民生活への影響は大きく、県交通政策課の担当者は「莫大(ばくだい)な財政負担と受益とのバランスを考えると、受け入れられる状況にない」と話す。


西九州新幹線「かもめ」(右)と在来線特急「リレーかもめ」の同一ホームでの乗り換えが行われている武雄温泉駅(一居真由子撮影)
西九州新幹線「かもめ」(右)と在来線特急「リレーかもめ」の同一ホームでの乗り換えが行われている武雄温泉駅(一居真由子撮影)
ただ佐賀県も「議論の門戸は開いている」との立場だ。8月には佐賀、長崎両県知事とJR九州社長の3者会談が1年3カ月ぶりに開かれ、国に具体的な解決を求めることで一致した。佐賀県は、新幹線と在来線を乗り継ぎなしに走る「フリーゲージトレイン」の導入を国が断念したことで「議論の前提が壊れた」と主張しており、関係者は佐賀県の意向を踏まえ打開策を模索する。

「次」見通せず
国内の新幹線では、北陸新幹線や北海道新幹線の延伸でも計画の遅れが目立っている。北陸新幹線では敦賀(福井県)―新大阪(大阪府)間の延伸を巡り、ルート選定の議論が再燃。北海道新幹線では建設工事が難航する新函館北斗―札幌間で延伸時期が何度も更新を重ね、令和20年度末以降に遅れる見通しとなった。6年3月に北陸新幹線金沢(石川県)-敦賀が開業した後、「次」に開業する新幹線が見通せない状況が続く。



人口減少が続く地方都市にとって、新幹線がつながらない状況は経済や観光振興の痛手になる。佐賀や長崎でも、政財界関係者からは「整備計画がありながら進んでいないのは政治家の怠慢」と厳しい評価が出ており、在来線への乗り換え固定化が懸念されている。(一居真由子)

5172OS5:2025/09/20(土) 15:42:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/44343c6395b90aee8d14c837078b182617917507
赤字ローカル線、芸備線めぐるJR広島支社長の発言に沿線自治体反発
9/19(金) 18:30配信

朝日新聞

JR芸備線の備後庄原駅に到着した臨時列車=2025年7月19日午前11時10分、広島県庄原市、矢代正晶撮影

 広島、岡山両県を結ぶJR芸備線の潜在需要を調べるための臨時増便について、JR西日本の飯田稔督(としまさ)・広島支社長は19日の会見で「運転士確保の問題から今の形での延長は難しい」とし、「始発、最終列車をバスに置き換えて運転士を確保すれば、増便の期間延長は可能」と述べた。臨時増便の11月以降の延長を求めていた地元自治体は、強く反発している。

【写真】定例会見で話す飯田稔督・JR西日本広島支社長=2025年9月19日午前10時2分、広島市東区、山中由睦撮影

 赤字ローカル線の芸備線をめぐっては、JR西や国、沿線自治体でつくる「再構築協議会」が、一部区間の存廃などを議論している。臨時増便は観光などの潜在需要を調べる実証事業の一つとして、再構築協議会が実施を決めた。

 臨時増便は7月19日から広島―備後落合(広島県庄原市)間と備後落合―新見(岡山県新見市)間で、土日祝日に上下1便ずつ走らせている。JR西は運転士不足から11月24日までの4カ月間としているが、地元自治体は「観光需要は季節ごとに変化する。4カ月間では周知も十分できない」などとして、来夏までの通年実施を求めていた。

 飯田支社長の発言は、19日の定例会見での質問に対して答えたもの。飯田支社長は会見後、土日祝日の始発、最終列車の一部区間の利用者は「多くても数人。仮にバスに代替しても、大きな影響はないだろう」とも述べた。再構築協議会の幹事会で今後議論したいという。

 これに対し、地元の庄原市地域交通課の担当者は「突然の提案で戸惑っている。実証事業の目的は、芸備線の可能性を最大限探ること。通常の列車をバスに置き換えることは、その方向性と合わないのではないか」と疑問を呈した。

 新見市交通対策課の担当者も「実証事業はあくまで増便が前提。通常の列車を減便する事業は想定していない」と反発。「運転士不足はJRの問題。住民が影響を受けるのはおかしい」と話した。(山中由睦)

朝日新聞社

5173OS5:2025/09/20(土) 15:53:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6f23f50364c213b3f87d1463ed80ba2238f23c3
空港アクセス鉄道 事業費1・5倍に 約610億円、資材や人件費高騰で 県試算
9/20(土) 14:39配信

熊本日日新聞

(写真:熊本日日新聞)

 熊本県が計画中のJR豊肥線と熊本空港を結ぶアクセス鉄道について、概算事業費が約610億円に膨らむ見通しであることが19日、関係者への取材で分かった。これまで公表していた約410億円から約1・5倍の増額となる。建築資材や人件費の高騰が主な要因とみられる。事業費の増大で実現に不可欠な黒字化の難易度が上がる。

 豊肥線の輸送力強化のためにも、別に約60億円が必要となる見込みだ。

 アクセス鉄道は、JR肥後大津駅(大津町)と熊本空港を結ぶ全長約6・8キロ。県は6月の定例県議会で、駅から南へ分岐して国道57号や白川を横断し、空港南側に新設する終着駅と結ぶルート案を示した。

 アクセス鉄道の概算事業費は、2022年度時点で約410億円と試算していたが、近年の資材高騰を踏まえて改めて精査した。

 アクセス鉄道の実現には国の鉄道事業許可が必要で、40年以内の累積収支の黒字化が許可採択の基準の一つになっている。県は22年度の試算で、国から最大限の補助を受けることを前提に、開業後36年に黒字転換すると見込んでいた。

 台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出を背景に、熊本空港は台湾や韓国・ソウル、香港などアジア各地と結ぶ国際定期路線の新規就航や再開が相次ぎ、旅客数が増加している。TSMC周辺地域の開発も進み、需要の増加で収支が改善する可能性もある。(嶋田昇平、樋口琢郎)

5174OS5:2025/09/20(土) 16:24:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/843fc8796839585e97a3e8bcfac92aa93217f18b
宮崎県最南端の串間市、JR日南線をどう維持していくかが課題…市民の「重要な足」だが輸送密度は最低水準
9/20(土) 16:09配信


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読売新聞オンライン
 任期満了に伴う宮崎県串間市長選は21日に告示、28日に投開票される。県最南端の同市では、念願の東九州自動車道の事業化がなされたものの開通の時期は決まっておらず、人口減少が進むなか、貴重な住民の足であるJR日南線をどう維持していくかなどが課題となっている。現職と新人の計2人が立候補を表明している市長選を前に市の現状を探った。(小林隼)

【写真】路面電車の店舗を営む鈴木さん

市民有志が立ち上がり再出発した「電車」

読売新聞

 「このお菓子いくらですか」。JR日南線の串間駅(串間市)近くに「店舗」として置かれた路面電車の車両内で、子どもたちが駄菓子を買い求めていた。レトロな雰囲気が漂う車両は10年前、地元の街おこし団体が広島電鉄(広島市)から購入した旧式のもの。「なないろ路面電車」の店名で営業している。

 当初は市の総合案内所が入り、飲食の催し会場などとして使われた。しかし、コロナ禍や、2021年に開業した近くの「道の駅くしま」の影響で利用者が減って休眠状態に。見かねた「なないろ」代表の鈴木奈々さん(43)ら市民有志が立ち上がり、23年10月に再出発を果たした。

 店内には季節の野菜や手芸品が並び、少しずつ活気を取り戻している。鈴木さんは店がJR日南線の駅近くにある利便性に注目する。「列車で訪れる人なら飲酒も楽しめる。アルコール提供を含めた企画もいいかもしれない」と話す。

「存廃議論に発展」心配する声
 ただ、日南線は利用者の低迷が続く。南宮崎(宮崎市)―志布志(鹿児島県志布志市)間を結ぶ同線は、観光客を串間市内に呼び込むだけでなく、市民にとっても重要な足だが、串間市内を含む油津(日南市)―志布志間の輸送密度(1キロあたりの1日平均乗客数)は2023年度、JR九州管内で最低水準の179人だった。

 16年に株式上場を果たしたJR九州はコスト削減策を相次いで打ち出し、各地の路線でワンマン運転や無人駅を拡大している。昨年11月には油津―志布志間について「将来のあり方」を議論する意向を表明し、串間市や県などと意見交換を進めている。

 23年施行の改正地域交通法では、鉄道会社などの要請に基づき路線の存廃を協議する「再構築協議会」が設置できるようになった。JR九州は日南線での「将来のあり方」の議論について、「『協議会』を前提とせず、持続的な公共交通について自治体と一緒に考えたい」とするが、沿線地域では存廃議論に発展することを心配する声がある。

 北に隣接する日南市では23年、宮崎市との間で東九州自動車道が直結し、宮崎市方面への車の往来が格段にしやすくなった。同自動車道は今後、串間市内でも整備される予定だが、開通時期は未定となっている。

 串間市総合政策課は「鉄道は地域住民にとって欠かせない交通手段。地方創生という観点からも存続を訴えたい」としている。

串間市長選挙、2氏の争いか
 串間市長選には、3選を目指す現職の島田俊光氏(79)と市長選に出馬するために辞職した前県議の武田浩一氏(62)の2人が立候補を表明している。

 立候補の届け出は21日午前8時半〜午後5時、市役所で受け付ける。投票は28日午前7時〜午後6時(一部は午後4時まで)に市内32か所で行われ、同日午後7時半から市民総合体育館で開票される。選挙人名簿登録者数は1日現在、1万3533人。

5175OS5:2025/09/20(土) 16:49:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/de3e755b138d8e8a12efea7cee18f23c02a8fc39
「にぎわい広げる」LRT導入構想、岐阜県がイメージ図など初公表
9/19(金) 11:00配信

朝日新聞

岐阜県が公表した、岐阜城や長良川周辺を走るLRTのイメージ図=岐阜県提供

 県の次世代型路面電車(LRT)を有力候補として岐阜圏域に新たな交通インフラを導入する構想について、県は18日、導入の目的や、ルートのイメージ図などの資料を初めて公開した。

【写真】岐阜県ホームページ内の「まちづくりの推進」のQRコード

 資料はこの日、県議会の自民会派「県政自民クラブ」が設置した研究会で、県側の説明資料として配布された。県は7月に構想について明らかにしたが、これまで具体的なイメージ図などの資料を公開していなかった。

 資料では、岐阜圏域ににぎわいを取り戻すため、「魅力的な歴史的・文化的拠点を『線』で結び、『面』としてにぎわいを広げる取り組みが必要」などと導入の目的を説明。「新たな交通システム整備の考え」とのタイトルで、JRの岐阜羽島駅と岐阜駅、岐阜インターチェンジなどを結ぶルートのイメージ図も公開した。

 LRTの「バリアフリーに優れる」「環境にやさしい」などの特徴や、国内外の導入例についても紹介している。

 県はこの日、具体的な事業計画を検討するための調査委託費3千万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を県議会に提出した。江崎禎英知事は取材に「ルートや方式、経済効果など、プロの分析が必要だ。実際に数字を持って実現可能性を探るという第一歩を踏み出す、大事なタイミングになる」と述べた。

 資料は県のホームページ内の「まちづくりの推進」(QRコード)で、19日午後をめどに公開される。(板倉吉延)

朝日新聞社


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