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新・鉄道綜合スレ

408チバQ:2016/02/11(木) 17:02:31
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi_region/region/mainichi_region-20160210ddlk02040120000c.html
<青函駆ける>3.26北海道新幹線開業 「青い森鉄道」窮地に 北斗星など廃止、年収入大幅減 /青森

02月10日 11:10毎日新聞

 2015年の北陸、16年3月の北海道と新幹線開業が続く中、新幹線と同じ区間を走る並行在来線の経営が厳しさを増している。青森県では、北海道新幹線の余波で第三セクター「青い森鉄道」が16年度に赤字転落する見通し。通勤通学客や高齢者にとって貴重な地域の足だが、沿線人口が減り乗客数の大幅増は期待できず、収益改善の特効薬は見当たらない。

 ▽収入の2割消滅

 「奥に詰めてください」。人いきれの車内にアナウンスが響き、青森駅を出発した青い森鉄道の2両編成は通学の高校生ですし詰めになった。利用客は年々増え14年度は437万人に。だが設備コストが高く、収支の改善には焼け石に水だ。

 同鉄道は県や沿線市町が出資して02年、東北新幹線の盛岡以北延伸に伴い、青森県内のJR東北線を引き継いだ。

 北海道と本州を結ぶ寝台特急カシオペアと北斗星が乗り入れ、旅客収入の2割に当たる年約4億円をもたらしていたが、北海道新幹線開業に伴い両列車が廃止に。県の支援を踏まえても、約1億5000万円の赤字になると見込む。

 ▽「第二の国鉄」

 旧国鉄が巨額の赤字を抱えた反省から、国は整備新幹線建設の条件として、採算性の悪い並行在来線をJRから経営分離することに地元の同意を求めた。その結果、1997年以降に路線を引き継いだのは全て自治体出資の三セクだ。

 並行在来線は、乗客が新幹線に奪われることに加え、沿線人口の少ない地方が中心で収益確保が難しい。旧国鉄の赤字が深刻視された80年代、1日1キロ当たりの乗客数4000人で廃止検討ラインとされたが、現状でも複数の三セク鉄道が4000人を下回っている。

 04年開業の肥薩おれんじ鉄道(熊本、鹿児島県)は、赤字が続き14年度末の累積債務が14億円超に。北海道新幹線の並行在来線を引き継ぐ予定の道南いさりび鉄道も開業時から赤字が見込まれ、道などが財政支援する。

 青森県の担当者は「地方には厳しすぎる仕組みだ。日本中に第二、第三の国鉄が生まれつつある」と訴える。

 ▽重い維持コスト

 経営の足かせとなっているのが、利用者の多いJR時代の鉄道設備を受け継いだことによる維持コストの高さだ。

 JRの貨物列車が毎日約50本走る青い森鉄道では、1編成で重さ1000トン近い貨物列車が安全に走行できるよう全線で複線電化を維持。旅客輸送量には見合わない頑丈なレールや枕木を用いている。

 14年度の設備維持費が約39億円だったのに対し、JR貨物から県に支払われた線路使用料は約36億円。県は全国的な物流網への貢献をアピールし、国に支援拡大を求めている。

 JR東日本出身の福井義高・青山学院大教授(経営学)は「並行在来線は、JRから収益力のない路線を分離したので(苦境は)当然の結果だ。空港や在来線との三重投資でコストもかかる整備新幹線は、人口減社会に適さない」として交通政策の見直しを訴えている。

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 ■ことば

 ◇並行在来線

 整備新幹線と並行する在来線。東北(盛岡-新青森)、北陸(高崎-金沢)、九州(博多-鹿児島中央)の各新幹線の開業に伴い、地方自治体が出資する第三セクター7社が計638キロを運行している。通勤通学や高齢者の足として重視されているが、沿線の人口減少などから収益確保が難しく、地元自治体の支援を受けたり、JR時代に比べ運賃を値上げしたりするケースも。2016年の北海道新幹線開業で、江差線の木古内-五稜郭(約38キロ)の三セク化が決まっている。


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