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新・鉄道綜合スレ

2735チバQ:2019/08/20(火) 11:24:49
「特別料金座席」の設定も
その評判のもとはどのあたりにあったのだろう。それは、特別な料金を必要としない都市間高速電車として、性能面も設備面も几帳面に、そしてスマートに仕上げた電車だからだろう。車体のカラーリングや、前頭に掲げる伝統の京阪特急シンボル「鳩マーク」を、現代風にアレンジしながら継承しているあたりも、沿線の人には安心できるポイントである。

あれから30年。その間には2階建て車両を組み込んだし、先年からは「プレミアムシート」という名前で、一部の車両だけとはいえ、京阪電鉄の歴史で初めての“特別料金座席”が設定された。このようなアップデートへの努力を怠らないことも、長きにわたって京阪間でクイーンの座を守り続けることができている大きな理由だろう。

阪急電鉄 9300系

この電車を採り上げるかどうか、最後の最後まで悩んだことを、最初に告白する。


一路京都へ向けてストレート区間を疾走する9300系特急(摂津市ー南茨木間、2019年6月1日筆者撮影)
京阪電鉄8000系の項で記したとおり、京都と大阪の間では国鉄・JR西日本と京阪電鉄の三つ巴で乗客の獲得合戦が繰り広げられている。

現在の阪急京都線は、もとはといえば京阪の持ち物だったわけだが、第2次世界大戦中の経済統制と戦後の体制再構築の過程で、阪急電鉄の路線になったのだから、京阪電車のファンからは、70年経った今でも小林一三に対する怨嗟が聞こえてくることがある。けれど客観的というか結果的には、今の体制が自然なのかもしれないと、思うこともある。

「特急」にしか使わない
その阪急京都線では、京阪と国鉄に対抗してドアが2枚でクロスシートを並べた電車が特急に使われ続けてきた。状況が大きく変化したのが、阪神・淡路大震災が発生した1995年。大阪と神戸の間の鉄道路線が壊滅した中で、いち早く復旧したのがJR西日本。阪急神戸線と阪神電鉄からJR西日本へ移る動きが一挙に加速し、影響は京阪間にも及んだ。

阪急としては、それまでの京阪間ノンストップ運転では乗客を確保できないとして高槻市駅への全列車停車に踏み切るなどの方策を立てたが、今度は、その結果としてこれまでのドアが1両に2枚しかない電車では途中駅での乗り降りに手間取り、運転に支障を来すようになった。

かといって伝統のクロスシートは維持したい。ということで、2003年に登場したのが、ドアは3枚だけれどシートはクロス、という9300系である。

このタイプの電車ならば、例えば京急電鉄600形の一部がそうだし、山陽電鉄にも走っている。どうしよう……というのが冒頭1行目というわけである。

けれど、基本的には特急にしか使われないし、スタイルだって、ほかの電車と大きく違っていて、ひと目で区別することができる。料金不要のポリシーは貫かれているし。だったら仲間に入れてもよいのではないか……。と、最後は、思いっきり判官贔屓となった。


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