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新・鉄道綜合スレ

2636とはずがたり:2019/06/10(月) 17:17:10
>>2635



鉄道以外で稼ぐが
鉄道事業も「手抜き」はなし
 実はこの両グループ、鉄道運輸収入の比率だけでなく事業構造も非常に似通っている。一般的に私鉄経営の中核的事業とされる鉄道・バス・タクシーなど交通事業と、不動産事業、レジャー事業の合計が約20%、流通事業が約75%と、流通事業の比重が大きい。

 注目すべきはその中身だ。遠鉄グループの流通関係事業売上高1577億円のうち678億円、静鉄グループの同1302億円のうち781億円が、自動車販売事業によるものなのだ。自動車販売とは具体的にはトヨタ自動車のディーラーで、遠鉄グループは静岡トヨタとネッツトヨタ浜松の2社、静鉄グループは静岡トヨペット、トヨタカローラ東海、ネッツトヨタスルガの3社を経営し、ともに静岡県内に合計60店舗以上を展開している。

 こうして数字を並べると、遠鉄グループ、静鉄グループともに斜陽の鉄道に見切りをつけて、自動車社会に対応した事業に注力しているように見えるかもしれない。ところが、両社とも、中小私鉄の水準を大きく超える運輸サービスを提供していることで有名なのだ。

 遠州鉄道西鹿島線はJR浜松駅前(新浜松駅)から天竜川の上流へ向けて放射状に伸びる全長17.8kmの路線だ。単線だが浜松市街地は高架化されており、ほとんどの駅に行き違い設備があるため、日中は2両編成の電車が12分間隔の運転を行っている(朝ラッシュのみ一部4両編成で運行)。

 静岡鉄道静岡清水線は、JR静岡駅前(新静岡駅)から清水区まで、JR東海道線に並行して走る全長約11kmの路線だ。こちらは全区間が複線で、2両編成の電車が日中7分間隔という高頻度運転を行っている。

 運賃はどちらも初乗り120円。鉄道とバスに対応した独自のICカード乗車券として、遠州鉄道が2004年に「ナイスパス」を、静岡鉄道が2006年に「LuLuCa」を導入しており、首都圏のPASMOに先駆けて、電車とバスのIC化を実現している。

…自動車販売をめぐる環境は厳しさを増している。少子高齢化、クルマ離れにより、国内自動車販売台数は低い水準で推移しており、自動車メーカー各社は販売網の整理統合を進めていく方針だ。元々利益率の高い商売ではない。両グループの自動車販売頼みの事業構造は今後、大きなリスクになりうるだろう。




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