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新・鉄道綜合スレ

2598チバQ:2019/05/21(火) 18:11:50
 しかし、FGTは車軸の摩耗や安全性への課題などに対応できず、開発が大きく遅れることに加え、通常の新幹線に比べ、速度が遅いことから、山陽新幹線への乗り入れもできないなどの問題もあり、運営主体であるJR九州もFGTは困難だと判断。30年7月にFGT導入を断念したという経緯がある。

 そこで、新鳥栖駅〜武雄温泉駅間は当面、在来線の特急列車が接続することになった。武雄温泉駅で新幹線と在来線特急が同じホームで乗り換えることができる対面乗り換え方式(リレー方式)が採用される予定だ。

 今後の焦点は、新鳥栖駅〜武雄温泉駅間をどのような方式で整備するのかに移っている。長崎新幹線に関する与党検討委員会は今年に入り、改めて議論を始めた。「複線フル規格」か、それとも秋田新幹線などで採用されている在来線の外側にもう1本レールを敷く3線軌道などによる「ミニ新幹線」方式のいずれかが採用されるとみられていた。

 国交省の試算によると、整備費用は新規路線用の用地確保が必要な複線フル規格なら6200億円。これに対し、ミニ新幹線ならば追加用地取得は限定的だとして1800億〜2700億円だ。ただ、工事期間中は在来線を運休せざるを得ないという問題が残っている。

 このような中、3月7日に開かれた検討委で、国交省から全く想定していなかった単線フル規格案が飛び出した。整備費用として示されたのは5400億円。検討委終了後に取材に応じた自民の山本幸三委員長によると、国交省側は、単線は複線と比べて整備費用が少ないメリットがある一方で、単線では列車同士の行き違いにおける待ち時間が生じるため、所要時間が長くなるデメリットを説明したという。

 鉄道関係者からは、安全を重視する新幹線において、単線での運用は前例がないことを懸念する声もある。

 単線フル規格の提案に対し、JR九州の青柳俊彦社長は3月27日の検討委に出席し、複線フル規格での整備を要請した。青柳氏は、単線フル規格は複線フル規格に比べて最大18分の所要時間増になると強調。さらに、単線は事故や自然災害などでダイヤが乱れた際に通常運行に戻るまでに時間がかかり、他の路線に影響を与えるなどと指摘した。

 一方、単線フル規格でも整備費が高額なのは変わりがなく、整備費を負担する立場の地元自治体の反応は冷淡だ。佐賀県の山口祥義知事は再三にわたり、「この区間の新幹線整備は求めていない」と発言しており、JR九州や長崎県が求める全線フル規格による整備に否定的な立場だ。そのため、「佐賀県の負担を長崎県が肩代わりできないか」という案も出る状況で、議論の落としどころは見えていない。
(経済本部 平尾孝


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