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新・鉄道綜合スレ

2580チバQ:2019/04/21(日) 23:47:11
紙媒体のロマン
 発行されている時刻表のうち最も古く、「JR時刻表」(交通新聞社)とともに2大時刻表として親しまれているのが「JTB時刻表」(JTBパブリッシング)だ。25年、日本旅行文化協会から「汽車時間表」として創刊されたのが始まり。42年、表記が24時間制となった。当時は太平洋戦争中。列車の運行情報が漏れることを懸念し、廃刊の恐れもあった。

 国鉄が分割・民営化された87年の4月号から「交通公社の時刻表」、88年に「JTB時刻表」となった。現在発売中の4月号(1183円)が1119号。約6万部出ているという。

 「第3種郵便物」として認可され、重さは1キログラムまでと決められている。編集長の大内学さん(43)は「軽くて薄く、しかも破れにくく、裏面が見えにくい紙を特注しています」と話す。「安・近・短」の情報が即座に導けるネット媒体の広がりで、紙媒体の時刻表は厳しい時代だ。「でも、乗り継ぎ情報など、俯瞰(ふかん)して情報を知りたい場合は紙の時刻表が圧倒的に便利」と大内さんは話す。(編集委員・小泉信一)

ルポライター・鎌田慧さんが語る時刻表
 いまは、ほとんどの人がスマホで時刻を調べる時代です。でも夢がないなあ。沿線の鉄道風景が浮かんできません。さらに言うなら、長く続く線路がつながり合って地域の生活を支えていることを、ボタン操作では理解できないのではないでしょうか。

 北海道・旭川の車両センターを取材したことがあります。車輪の面を旋盤で研磨する労働者に会いました。線路に車輪がピタリと吸い付くように削ります。誤差は0・001ミリだそうです。その凹凸を指で触って分かる、という精緻(せいち)さが鉄道の定刻運行と安全性を支え、そして時刻表として一冊の本となっているのです。時刻表は単なる数字の羅列ではありませんよ。

 北海道夕張市を走るJR石勝(せきしょう)線の夕張支線が3月末をもって廃止されました。時刻表の巻頭にある路線図からまた空白が増えることになります。日本地図から消えた、不可視の線路が懐かしい。時刻表を眺めることは、地方の歴史や人々の暮らしを思い起こすことでもあるんです。

     ◇

 鉄道ミステリーの名著「点と線」。著者の松本清張は、東京駅丸の内駅舎にある東京ステーションホテル(1915年開業)に滞在し、客室から見渡せたホームを見ながら時刻表トリックを考えたという。同ホテルは2012年に開業時の姿に復元された。

     ◇

 時刻表を読みつつ各地を巡り、途中下車して「食」を楽しむのも鉄道旅の魅力だろう。構内や改札近くにある立ち食いそば店を約2千軒訪ねた鈴木弘毅さんの新書「東西『駅そば』探訪」(交通新聞社)は、関東と関西の駅そば文化の違いを探っている。


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