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新・鉄道綜合スレ

1781チバQ:2017/12/13(水) 21:00:56
 設計した岡部憲明氏は、力を入れた部分について窓ガラスを挙げた。「全ての座席が展望車というつもり。曲面ガラスのおかげで今回の車両ができたと言っても過言ではない」と話す。車体のカーブに合わせてガラスを曲げる特殊技術が大きな窓を実現したのだという。

 岡部氏が「設計にかなりの時間を割いた」と話したのが座席周りだ。なるべく空間を広くするために座席下を1本足にして回転機構と暖房を支柱の中に詰め込んだ。結果、座席下には小型キャリーバッグ2個を入れることができるようになった。

 一方、鉄道ファンにとっては残念な面もある。それは過去のロマンスカーで採用されてきた「連接台車」をやめたことだ。車輪の付いた台車が1つの車両の下に2個ずつ付いた通常の「ボギー車」と異なり、連接台車は台車が2つの車両にまたがる形で配置される車両構造。ボギー車の場合、走行中の音はタタンタタン、タタンタタン、タタンタタン…と聞こえる。しかし連接台車ではタタン、タタン、タタン…と振動が少なくて済む。

 ただ、連接台車は車両の重さが余計にかかる分、車両の長さが制限される。連接台車を採用している先代の「VSE」では1両当たり13・8メートル。GSEは通勤車両と同じ20メートルだ。連接台車を採用しなかった理由はホームドア設置に対応するためだ。

 星野社長は「乗り心地は新たなサスペンションでカバーできると考えている」と述べる。それは車内の振動を抑制できる「電動油圧式フルアクティブサスペンション」。在来線量産型車両としては国内で初めて全車両に導入されている。

 カラーリングは自然にあるオレンジ色のバラを参考にした「ローズバーミリオン」という赤に近い色合い。深紅の「ルージュボルドー」を上部に配し、中央にロマンスカー伝統の「バーミリオンオレンジ」を帯状に入れた。

複々線化も完成…新年は大きな転換点に

 GSEは1編成7両で計2編成が導入される。1編成当たり定員400人。新宿-箱根湯本駅間を土休日3、4往復、平日は2、3往復する予定。全席指定席で運賃の他に特急券の購入が必要だ。新宿-箱根湯本間の料金は合計2080円となる。

 小田急はGSEのデビューと同時に長年の悲願だった複々線化の完成を予定する。上下線を2本ずつに増やすことで大幅な混雑緩和が実現できる。3月中旬に行うダイヤ改正により、ロマンスカーの新宿-小田原駅間の所要時間は従来より4分短い59分に短縮、こちらも開業以来の悲願だった1時間を切った。新宿-箱根湯本駅間は9分短縮。土休日の箱根湯本発の最終ロマンスカーは現行ダイヤより1時間14分遅い午後10時7分発までとなる。ロマンスカーの停車駅は運行種別によって異なるが新宿、小田原、箱根湯本の各駅には停車する。

 さてGSEの登場で入れ替わりに退役することになる旧型のLSEはどうなるのか。星野社長によると、GSEのもう1編成はあえて来年上半期中の投入を目指すという。「LSEとそれを引き継ぐGSEを併存する期間をつくることでファンの皆さんには喜んでもらえるのでは」と星野社長。LSEの活用法はまだ決まっていないという。小田急ファンにとって新年は大きな転換点になりそうだ。



 ●ロマンスカー=東京都心と箱根(神奈川県)を結ぶ観光特急として昭和24年に運行を開始。先頭と最後尾に風景を楽しめる展望車両を導入し、箱根観光の代表的存在として知られる。これまでNSE(New Super Express)、LSE(Luxury Super Express)、VSE(Vault Super Express)、MSE(Multi Super Express)などの車種が投入されていたが、運行開始から35年がたつLSEの老朽化に伴い、新型車両の製造が決定していた。


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