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新・鉄道綜合スレ

1161チバQ:2017/01/04(水) 16:02:14
 重い枕木とレールにすることで線路の基盤が安定する。それに伴って列車の速度が上がり、乗車時間が短縮される。北海道の最大の悩みである冬場の凍上の強力な対策にもなり、保守コストの削減にもつながる、というわけだ。

 ■1200トン×2隻で十分

 そして松田氏は「経営安定基金の利息に頼るのではなく、いっそのこと基金の残りをすべて使ってでも早急に措置すべきだ」と、JR北海道の対応にもスピードアップを求めている。

 さらに北海道新幹線にも注文を付けている。「地元の希望にならなければならないが、青函トンネルが大きなネックになっている。せっかく時速300キロを出せる新幹線が青函トンネルでは140キロに制限されている」

 トンネルでは一定の保守点検の時間が必要だ。一日中走らせるわけにはいかないため、新幹線と貨物列車が同時に走ることになる。その結果、速度を制限せざるを得ない。新幹線のこうした状況を松田氏は「宝の持ち腐れ」と呼び、「1つのトンネルを新幹線と貨物が取り合っているのは愚の骨頂だ」と手厳しい。

 新幹線のスピードアップのためには、貨物を別の手段で運ぶしかない。松田氏が推奨するのは、青函トンネル開通前に北海道〜本州間の物流を担っていた青函連絡船の復活だ。

 函館と青森には今も埠頭(ふとう)が残っている。かつては約40両の貨車を載せるために6700トンクラスの船が必要だった。現在はコンテナを積めればよい。松田氏の試算では1200トン程度の船2隻で十分だという。

 ■夢を与える経営に

 加速する人口減少、高速道路との競合…。JR北海道を取り巻く状況は厳しさを増すばかりだ。北海道教育大の武田泉准教授は「本来残せたはずの路線が廃止に追い込まれてしまったら取り返しがつかない」と警鐘を鳴らす。鉄路を核に据えた未来図は描けるのか。そうした問いに対し、松田氏は声を大にする。

 「JR東日本に救済してもらうような話もあるが、北海道の鉄道はあくまでJR北海道が担うべきだ。JR北海道は国が株主とはいえ、民間会社として国鉄時代よりも経営は自由だ。北海道らしい独自のアイデアを生み出し、北海道に夢を与える経営をやってほしい」

     


 ■青函連絡船 青森駅〜函館駅間を結んでいた鉄道連絡船。明治41年に開設され、80年にわたり北海道-本州間の貨物や旅客を運ぶ大動脈の役割を果たした。昭和63年3月の青函トンネル開業に合わせて終航した。

(この企画は札幌支局・杉浦美香、経済部・今堀守通が担当しました)


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