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新・鉄道綜合スレ

1156チバQ:2017/01/04(水) 15:55:16
 併せて、明治6年創業の名門「金谷ホテル」を買収し、中禅寺湖(栃木県日光市)には新型遊覧船を導入。湖畔の「日光レークサイドホテル」を「ザ・リッツ・カールトン日光」に衣替えして富裕層の取り込みを目指したり、テーマパーク「東武ワールドスクエア」へのアクセスを高める新駅を設けたりと、日光・鬼怒川エリアへの投資を矢継ぎ早に打ち出している。

 西武鉄道も負けてはいない。池袋-西武秩父間を約3時間かけて走るレストラン列車「52席の至福」を、昨年4月から運行。今年春には西武秩父駅舎を和風に改修し、温泉や飲食・物販店が入る複合施設を駅前に設けるなど、ハード面の整備を急ぐ。

 「秩父夜祭」や「川越まつり」などがユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産に登録されたことも追い風に、国内外の観光客を沿線に呼び寄せようと懸命だ。

                ◇

 最後にJR各社の動向を見てみよう。

 JR四国は今年4月から、新たな観光列車「四国まんなか千年ものがたり」を土讃線で走らせる予定。特急型気動車キハ185系を改造し、金刀比羅宮で知られる香川県琴平町と祖谷温泉のある徳島県三好市を結ぶ。車内では有名レストランの食事を提供、料金は運賃と合わせ約1万円前後だ。

 一方、JR西日本の「トワイライトエクスプレス瑞風」は瀬戸内や山陰などを巡る1泊2日と2泊3日のコースで、1人27万〜125万円。JR東日本の「トランスイート四季島」は東北や北海道などを巡る1泊2日と3泊4日のコースで32万〜115万5000円。

 まさに「日本版オリエント急行」ともいえる豪華列車であり、数日間かけて観光地を巡るクルーズトレインではあるものの、他の観光列車と比べ、庶民や若者にとっては高根の花というほかない。

 かつて日本全国を結んでいた寝台列車は新幹線や高速バス、航空機に押され、今や定期便として残るのは「サンライズ出雲」(東京-出雲市)と、「サンライズ瀬戸」(東京-高松)のみ。泊まりがけの鉄道旅行は、「速達」と「豪華」に二極分化してしまった。

 ただ、うれしい情報もある。

 JR西日本の来島達夫社長は、「瑞風」の概要を発表した11月29日の会見で「よりカジュアルに、お気軽に楽しんでいただける長距離列車」を開発すると表明した。

 運行開始時期など詳細は未定だが、「まずは電車にするか、(非電化区間も走れる)ハイブリッドにするかを検討する。『瑞風』と合わせ、鉄道の旅の良さを少しでも提供できれば」と意欲を語る。

 長距離を走る夜行列車をJR各社が復活させれば、鉄道旅行者の裾野が広がり、“頂点”である豪華列車の潜在的な顧客を増やすことにもつながる。また海外からの訪日客をさらに呼び込み、全国各地へ広げる上での有力な手段ともなり得る。観光列車のムーブメントと同様に、JR西日本の動きが広がることを期待したい。(経済本部 山沢義徳)


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