したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

新・鉄道綜合スレ

1007とはずがたり:2016/11/13(日) 12:11:37

【資料提供】釧路運輸車両所所属のキサロハ182形550番台が解体へ
http://fortysonseason.blog.fc2.com/blog-entry-1630.html
資料提供記事 - 2014年09月25日 (木)

昨年の12月20日に正式に廃車されたキサロハ182形550番台が9月中旬より釧路運輸車両所内で解体が始まりました。当記事が完成している頃には既に全4両が解体されているのかもしれません。

2001年7月のダイヤ改正で営業列車から撤退し、昨年の12月まで釧路運輸車両所に保留車として留置されていました。近年は車体が錆びれ、デビュー当時のような輝きはありませんでした。一時は急行「はまなす」への転用説もありましたが、白紙となったようで実現には至らず、現在では北海道新幹線開業に伴う急行「はまなす」の存続の問題が浮上しています。

1991年にそれまでキハ183系によって運行していた「とかち」に2階建車両(キサロハ182形550番台)を組み込み、「スーパーとかち」としてデビューしました。デビュー当時はリゾートブームの背景から所有していたリゾート気動車だけでは輸送に対応することができず、定期列車にリゾート列車のような性格を合わせもったキサロハ182形550番台を連結して対応しました。

デビュー直前からバブル経済が後退し始め、トマム地区の開発会社の倒産を経て、リゾート自体の存続が危ぶまれるようになりましたが、1997年にキハ283系デビューし、「スーパーおおぞら」として運行を開始したことでリゾートな石勝線特急のイメージが一新されました。

キハ283系の快進撃は衰えることなく、キサロハ182形550番台の転機が訪れるのは2000年3月のダイヤ改正時です。「スーパーとかち」1往復にもキハ283系が投入され、所要時間は2時間20分台となり、キハ183系時代と比較すると30分程度の時間短縮に成功しました。

キサロハ182形550番台はこのダイヤ改正で「とかち」2往復(1号・7号・6号・12号)と「おおぞら」2往復(3号・7号・6号・10号)に活躍の場を移しますが、急こう配路線である石勝線や根室本線で出力増強車で付随車であるキサロハ182形550番台分をカバーするも、高速化には至らず、2001年7月のダイヤ改正でキハ283系の増備に伴い、営業列車から撤退しました。

以降は再度営業列車に登板することなく、先日から解体が開始された不運な車両だったかもしれません。

ダイヤ上から確認してもキサロハ182形550番台を使用した「スーパーとかち」は、高速化という面においてはかけ離れた存在であり、一時は「スーパーとかち」化で消滅した「とかち」が「北斗」からの転用でN・NN183系を使用して復活した際、「とかち」の方が所要時間が短いなど、逆転現象も見られました。このときはまだ「とかち」系統の列車においても追分、新夕張、占冠、十勝清水、芽室に全列車が停車しなかったため、列車によって所要時間にかなりばらつきがありましたが、急こう配路線における使用は付随車の影響も大きく、高速化という問題にはクリアできませんでした。

一度だけキサロハ182形550番台を組み込んだ末期の「とかち」に乗車したことがありますが、同じ編成内における一般のキハ183系の車両と比較しても設備などが全く異なり、まるで違った車両のように感じました。キハ283系やキハ261系にもない独特な雰囲気で、「豪華」という言葉が一番適するかもしれません。

キサロハ182形はまだ5101号がクリスタルエクスプレスとして使用しているので廃形式とはなっていませんが、バブル経済の印象を強く残した車両がまた1つ消滅してしまいました。もうこのような車両は二度と出てこないでしょう。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板