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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

975チバQ:2018/04/12(木) 20:52:15
https://mainichi.jp/articles/20180410/ddm/007/030/157000c
暴力の記憶
ボスニア「民族浄化」から四半世紀/2 格差なき補償、女性に 国家内国家、救済の壁
毎日新聞2018年4月10日 東京朝刊
 「裁判費用3000マルカ(約20万円)を支払え」。ボスニア・ヘルツェゴビナ北東部ツズラ近郊に住むセムカ・アジッチさん(64)の自宅に2月、3度目の督促状が届いた。アジッチさんが戦争被害の補償を求めて提訴し、敗訴したためだ。「セルビアに息子を殺され、私は性的暴行を受け奴隷労働もさせられた。そのうえ大金を払う? あり得ない」。アジッチさんは声を荒らげた。

 ボスニアには紛争後、ボスニア人、クロアチア人主体の「ボスニア連邦」とセルビア人主体の「スルプスカ共和国」の二つの「国家内国家」ができた。外交などは主権国家のボスニア・ヘルツェゴビナが担うが、財政、戦争補償など実務は連邦とスルプスカに権限がある。性暴力被害への補償について、双方の意見は真っ二つに割れた。

 性暴力被害者が多かったのはボスニア人だ。そのため、ボスニア連邦は2006年、NGOなどの働きかけを受け、性暴力被害者を戦争被害者として認め、手当を支払う法律を成立させた。一方、スルプスカは、身体に障害が残らない性暴力を戦争犯罪と認めてこなかった。紛争中、セルビア人が「民族浄化」名目で組織的にボスニア人を虐殺・性的暴行したケースは広く知られている。スルプスカ当局の姿勢について、NGOなどは「多額の賠償請求が予想されるからでは」と推測する。

 ボスニア人のアジッチさんは、スルプスカ側の小さな村に住んでいた1993年、セルビア兵に自宅を襲撃された。19歳の息子は射殺され、自らは性的暴行を受けた。12年ごろ、補償を求めてスルプスカ当局を提訴。だが補償は認められず、アジッチさんは敗訴し、裁判費用を請求された。

 スルプスカに対してセルビア人女性たちも動き始めた。ボスニア人らから性的暴行を受けた人たちだ。セルビア人は国際社会から「加害者」と見られたため、セルビア人女性の被害者たちは、忘れられた存在だった。「このまま『見えない存在』であってはいけない」。12年にセルビア人被害者の証言を集め始めたボジツァ・ジブコビッチさん(56)の働きかけで、スルプスカ議会も重い腰を上げ、今年2月に性暴力被害者への補償が可能となる法案を採択した。だが人権団体からは「条文に『敵側部隊に属していた人は補償の対象外』とあり、セルビア人以外は補償されない可能性がある」などと批判が上がる。施行日も未定のままだ。

 民族対立から生まれた国の分断により、性暴力被害者への補償に格差が出ているボスニア・ヘルツェゴビナ。紛争につながった民族問題が今も影を落としている。【ツズラ(ボスニア北東部)で三木幸治】=つづく


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