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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

535とはずがたり:2016/01/22(金) 09:24:49

セルビアに急接近するロシア──バルカン半島をめぐる西側との綱引き
http://www.newsweekjapan.jp/koizumi/2016/01/post-2.php
2016年01月19日(火)19時05分

 ロシアが旧ユーゴスラビアのセルビアに急接近している。

 もともとロシアはセルビアとの関係が深く、1999年にNATOがセルビアを空爆した際も、最後まで空爆回避のために説得工作を展開した。だが、結局のところロシアはユーゴスラビア紛争に大きな影響力を発揮することはできず、2004年には旧ユーゴスラビアのスロベニアが、2009年にはクロアチアがNATOに加盟してしまった。

 ロシアの代表的な国際政治学者であるドミトリー・トレーニンは、ユーゴスラビア紛争後、「ロシアはバルカン半島を「西側の影響圏」として明け渡した」のだと評している。

 だが、ロシアはここへ来て、バルカン半島への関与を再び強め始めた。その焦点なっているのが、セルビアだ。

 特に軍事分野での協力強化が進んでおり、昨年には初めてロシア、ベラルーシ、セルビアの三カ国合同軍事演習「スラブの絆」が実施された。

ロゴジン副首相のセルビア訪問
 さらに今年1月半ば、ロシアのロゴジン副首相が4日にわたってセルビアのベオグラードを訪問した。

 ロゴジンは軍需産業及び宇宙産業を担当する一方、かつてブリュッセルのNATO本部でロシア側の常駐代表を務めるなど国際舞台での経験も豊富な人物。バルト海に面したロシアの飛び地カリーニングラードや、旧ソ連のモルドヴァにおける分離独立地域「沿ドニエストル共和国」の問題など、ソ連崩壊後に生じた機微な問題でもロシア政府の代表を務めてきた。2015年には、メドヴェージェフ首相の北方領土訪問に対する日本側の反発に対し、「黙って腹を切れ」と発言し、物議を醸したこともある。

 今回のロゴジン副首相によるセルビア訪問の目玉は、ロシアからの武器売り込みである。報道によると、ブチッチ首相らセルビア政府首脳と会談したロゴジン副首相は、S-300長距離防空システム、ブーク及びトール中距離防空システム、パンツィ-S1短距離防空システム、MiG-29またはその改良型MiG-35戦闘機の購入を提案したとされる。

 特にS-300について、ロゴジン副首相はブチッチ首相にS-300の模型をプレゼントした上で、1999年のNATOによる空爆の際、このようなシステムがあれば首都ベオグラードへの攻撃を撃退できただろうと述べている。S-300は最新型ではないが強力な防空システムで、イランやカザフスタンにも供与されることが決まっているなど、ロシアの武器輸出外交の目玉商品の一つである。

 セルビア側はS-300については高価すぎるとして購入を断ったようだが、その他の兵器システムについては購入に前向きな姿勢を示しているようだ。ロゴジン副首相によれば、セルビア国防省からロシアの武器輸出管轄官庁である連邦軍事技術協力庁(FSVTS)に購入希望リストが提出されたという。このリストは今後、設置される予定のロシア=セルビア間の軍事技術協力委員会で検討される予定で、第1回会合は1月25日も開催予定とされる。

 このほかにもロゴジン副首相は、セルビア農産品のロシアへの輸出についても言及した。ロシアは、EUによるロシアへの制裁措置や、トルコによるロシア空軍機撃墜の報復措置として農産品の禁輸措置を課しており、セルビアを不足する農産品の代替輸入先として検討する形だ。


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