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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

484チバQ:2015/11/01(日) 20:22:25
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 報道の自由のない独裁国にとって、外国人記者はやはり目の上のたんこぶ。一日中、ホテルの室内での作業に嫌気がさし、その国の雰囲気を少しでも肌で感じたいと思い、同行記者数人でホテルを出てみる。

 周辺には軍人とはっきり分かる人以外はいない。すると、どこからともなく、軍人や私服警官がやってくる。街灯などに設置されている監視カメラで見ているようで、私たちを追い回していた。

 草むらなどから突然姿をみせ、「われわれの国で勝手なまねはするな」と無言で威嚇するような姿勢だった。後で分かったことだが、日本政府の同行筋によると、街中に人がいなかったのは「安倍首相一行が来ている間、一時的に強制移住させたから」ということだった。

 ホテルの前には日本の皇居前広場のような公園があり、そこには初代大統領の像があった。同じ公園に高さ10メートルくらいのベルディムハメドフ大統領の肖像があり、それを写真で撮ろうとした瞬間だった。

 「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ」と笛を鳴らしながら警察官が近づいてきて「大統領の写真を撮るな」という。周囲からも私服姿の不思議なおじさんたちがこちらを見つめている。異様な雰囲気を感じ、すぐにホテルに戻った。

 1泊2日のトルクメ滞在だったが、外に出れば監視され、レストランに入ればピアノを弾く女性が誰もリクエストしていないのに日本の曲を演奏する。マーケットに行こうという話も出たが、現地で写真を撮ると警察に捕まる、など良くない話ばかり。

 インターネットも現大統領が解禁したが、日本人記者団のメールやネット閲覧などは監視されていたはずだ。フェイスブックは当然、使えない。

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 10月24日朝、トルクメから3番目の訪問地となるタジキスタンの首都ドゥシャンベに向かった。安倍首相が歴訪する中央アジア5カ国のうち、貧しい国のひとつといわれていた。

 空港から拠点となるホテルに移動する道中、街を歩く大勢の人がいた。子供と手をつないで歩く女性や仕事中の男性、ぼんやりと道ばたに座る初老の男性ら、実に多彩だ。一人一人の生活が垣間見えるだけで、十分に幸せな気持ちになれた。

 トルクメは天然ガスの輸出で潤い、電気、ガス、水道の公共料金が破格に安い。国民生活も充実しているそうだが、息の詰まるような生活には私は耐えられそうにない。

 タジキスタンは最貧国といわれていたが、それでも街には笑顔があり、幸せそうに見えた。(政治部 千田恒弥)


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