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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

2390OS5:2025/09/28(日) 23:19:03
 沿ドニエストルの「議会」では24年2月、ロシアにモルドバからの「保護」を求める決議が採択された。決議を口実にロシアが政治的、軍事的に介入する環境ができた形だ。24年9月には「国名」をロシア語の「プリドニストロービア」に統一し、英語の呼び名である「トランスニストリア」の使用を禁じる法律も成立した。

 モルドバのレチャン首相は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)の取材に、9月28日投開票の議会選で親露派の政権が生まれれば、沿ドニエストルに駐留するロシア兵が1万人に増強される懸念があると警告する。

 潜在的なリスクが強調される一方で、モルドバと沿ドニエストル側の往来は多い。両方の「パスポート」を持ち、キシナウで勤務し、週末に沿ドニエストルに帰る人もいる。沿ドニエストル独自のナンバープレートでモルドバ側を走ることもできる。

 シェリフが所有するサッカーチームはモルドバの国内リーグに参加し、毎年のように優勝している。国際法上はモルドバの一地方であるため、モルドバと欧州連合(EU)の貿易協定の恩恵も受けられる。FTによると、沿ドニエストルの貿易の8割が対EUとなっている。

 一方、沿ドニエストルでは、モルドバで禁止されたロシアの金融システムも利用可能だ。ロシアによるモルドバへの選挙介入疑惑を巡り、買収された有権者が報酬を引き出すために沿ドニエストルを訪れていると目されている。

 欧州とロシアの双方から利点を引き出せるのは、国際ルールの枠外の未承認国家ならではとも言える。

 だが、その「生存戦略」は今、逆風にさらされている。

 従来、ロシアから支援の一環として実質無料で天然ガスの供給を受け、火力発電に用いて電気を域内とモルドバに供給していた。

 しかし、ロシアからガスを送るためのパイプラインが通過するウクライナが24年末、関連の契約を更新せずに打ち切った。これに絡んで、ロシアからのガス供給は一時途絶した。

 モルドバは調達先を他国に切り替えたが、ロシア産より割高なためにエネルギー価格が上がり、国民の不満は親欧米派のサンドゥ大統領や与党に向かった。

 一方、沿ドニエストルでは、25年の年初から全住宅で暖房を一切使えない危機に陥った。モルドバに対する「安価な電力の大量供給」という強みも失った。

 その後、ロシアが別ルートで供給を一部復活させたり、EU側が支援を申し出たりしているが、25年の冬に安定的にガスを確保できるかは不透明だ。【ティラスポリで岡大介】


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