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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ
2362
:
OS5
:2025/01/19(日) 22:10:46
■いざ「ベクタシワールドセンター」へ
ベクタシ教団の本拠地である「ベクタシワールドセンター」は、アルバニアの首都ティラナの中心部からおよそ3km、ダジティ山のふもとにある。ほかのイスラム教の宗派と異なり、ベクタシ教団はモスクを持たない。そのためここは「センター」と名づけられている。
壁で囲まれた敷地の中には、礼拝のためのビルディングや、テッケと呼ばれる社会奉仕活動のための集会所、指導者の墓廟などが建てられている。
その奥には、敷地の3分の2を占める広大な庭園が広がる。この敷地がそのまま新たな宗教国家になると発表されている。
その面積はわずか0.11平方kmで、バチカン市国の4分の1程度。国家ができたとしても、700万人もの信者がここに移り住めるとは想像しにくい。
雄大なダジティ山に近づくにつれ、だんだん瀟洒なイタリアンレストランの数が減っていく。どうやらワールドセンターは家族連れが住む、団地のようなエリアに建てられているらしい。
ようやく見えてきた大きな門をくぐると、モザイクタイルで綺麗に舗装された広大な敷地が目の前に現れた。今まで歩いてきた混沌とした道とのギャップに驚いてしまう。
■コーランを読み上げる声が響く
意外なことに、センター内はしんとしていて、男性が朗々とコーランを読み上げている声だけがどこかから響いている。警備員の案内通り進んでいくと、突如目の前に巨大な大理石造りの緑色の宮殿が現れた。
ガラス張りの扉を覗くと、広間に信者のためのいすがずらっと並んでいるのが見えた。実はこれがベクタシ教団の特徴の1つである。
アルバニア市民の大多数を占めるイスラム教スンニ派では、男性と女性は別々の入り口からモスクに入り、別々に祈りを捧げることになっている。しかしベクタシ教団は、男女は同じ場所で祈ることができる。
スンニ派との違いはそれだけではない。ベクタシ教団では、飲酒や水タバコ以外の喫煙が許されており、女性もヒジャブと呼ばれるスカーフで肌を隠さなくてもよいとされている。また、ベクタシ信者の子どもは必ずしもベクタシ教団に入信する必要はなく、自由に宗教を選ぶことができる。
先ほどの祈りの声は、ワールドセンターの横に立っている施設から聞こえてくる。入ろうとすると、どこからか男性が走ってきて止められてしまった。
「もし新国家について知りたいことがあるなら、公式ホームページをチェックしてくれ」。彼はうんざりしているという態度で、にべもなくそう言った。市民への対応でもう疲れ切っているのかもしれなかった。
■センターの裏側に広がる庭園
ところで、先ほどから祈りの声に交じって、どこからか牛のような鳴き声が聞こえてくるのが気になっていた。聞けば家畜を庭で飼っているのだという。施設の裏側には、丁寧に手入れされた庭園が広がっており、イスラム教の平和の象徴であるオリーブの木や、バラが植えられている。
結局、ゆっくり写真を撮りながら見て回っても、1時間程度で網羅できてしまった。不思議なことに、活気のある市内のモスクとは異なり、ワールドセンターではほとんど誰とも出会わなかった。
別日に訪問したときも、がらんとしていた。信者ですらここへ熱心に通っていないのであれば、なおさら、なぜここに新国家を建国しようというのか、疑問が湧く。
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