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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ
1412
:
チバQ
:2021/01/24(日) 12:13:28
◇新型コロナに対するロシア国民の意識は
20年12月31日の夕方、私はモスクワ中心部の「赤の広場」の様子を見に行った。大みそかの夜には例年、ここに多くのモスクワ市民が集まり、年越しのカウントダウンを行うが、今回は新型コロナの感染対策を理由に午後6時に閉鎖された。ただ、その直前まで広場には多数の市民が集まり、マスクをつけずに記念写真などに興じる様子が見られた。
レバダセンターの世論調査によると、ロシアで新型コロナの感染を恐れると回答した人は20年10月の64%から同12月には57%まで減少したのに対し、恐れない人は34%から41%に増大した。新型コロナの感染状況に関する政府の統計を信じない人は61%と信じる人(27%)を大幅に上回っているが、移動制限などの厳しい制限措置に反対する人も61%に上る。
私は20年8月まで東京に住んでいたため、新型コロナに対する日本国内のピリピリした雰囲気を知っている。ロシアに来て以降、人と話すときに律義にマスクをつけていると「日本人は規律が好きだ」などと笑われることも少なくない。欧州でも新型コロナ対策の制限措置には大規模な抗議活動が起こっている。海外に暮らしていると、日本人の新型コロナに対する考え方・接し方との違いを感じることが多い。それぞれの国・地域にはそれぞれの文化や伝統があり、最終的にプーチン政権の新型コロナ対策を支持するかどうかはロシアの国民が判断することだとも思う。
だが、真相が明らかになった時、国民はどんな反応を示すだろうか。この国の新型コロナの感染状況が露政府対策本部の公表する数字よりもはるかに深刻なのは確かなようだ。ロシアの独立系メディアの中には、超過死亡者が20万人を超えて増え続ける状態を広島、長崎の原爆被害に例える報道まである。
それでも、これまで記してきたように、こうしたニュースが一部の独立系メディアを除けばロシアで大きく報じられることはない。政府が感染状況をコントロールできていないという危機感が国民の中で高まれば、プーチン政権の支持率にも大きく影響するだろう。また、感染拡大を防ぐために大規模な都市封鎖などの措置を取れば、制限を嫌う国民から反発が強まり、政府に経済的な補償を求める声も大きくなることが予想される。欧米からの経済制裁や原油価格の低迷で財政に不安を抱えるプーチン政権にとっては、これも避けたいところだ。結果としてプーチン政権が選んだ政策が、統計を使い分けながら状況を「コントロール」していると強調し、経済活動を維持する今の新型コロナ対策なのだと思う。
新型コロナによる先行きの不安の中、20年は1〜11月の出生数も前年同期より約6万人減少した。死亡数から出生数を引いた人口の自然減は約57万人に達し、前年同期(約28万人)の倍以上になっている。ロシアでは90年代の混乱の中で出生数が急減した。その世代が出産適齢期を迎える中、さらなる人口の自然減が予想されている。
政府統計を批判してきたラクシャ氏は「政府がコントロールできているのは統計だけだ。国内の感染状況、特に地方の状況はコントロールできているとは言いがたい。うそをつくのをやめ、現実に即した対応を取れば、状況ははるかに良くなり、死者もずっと減るはずだ」と訴える。政府統計の陰に隠された将来的な人口減少がもたらす国力低下などの水面下のダメージが、今後ロシアの国内情勢や外交にじわりと影響を与えていくのではないか。ロシアの新型コロナの感染状況を取材してきた今、そんな思いを抱いている。【モスクワ支局長・前谷宏】
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