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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1411チバQ:2021/01/24(日) 12:13:01
 ◇医療現場はすでに崩壊の声も

 しかし、医療現場からは悲鳴も上がっている。

 ロシアで1日の新規感染者が2万人を超えた20年11月、毎日新聞の取材に匿名で応じたモスクワ近郊の女性医師は「医師も医療施設も足りない」と訴えた。この医師は外来患者を担当している。勤務は午前8時に始まり、夕方からは自宅療養中の患者の往診も行い、仕事が終わるのは毎日午後9時ごろだ。病院の受付は来院する多くの患者により、連日長蛇の列ができているという。検査機関の負荷も大きく、患者のPCR検査をしても検体の受理までに「2日はかかる」。肺炎の状況を調べるためのCTスキャンも空きはなく、重症患者の診断にしか使うことができない。「我々医療スタッフはみんな春の流行時に一度新型コロナに感染しています。それでも秋に再び感染する人もいる。抗体は必ずしも長くは続かないようです。第3波が来てもおかしくない」と医師はため息をつく。

 ロシアの感染者数は20年春の流行時に1日最大1万1000人台だったが、12月には一時3万人近くまで達した。政府の対策本部が発表する統計でも死者数が1日600人を超える日もあった。ロシアの保健省が管轄する公立病院では、医師が無断でメディアの取材を受けることが事実上禁じられている。だが、インターネットや一部のメディアには、病床が足りず、病院の廊下に並べられた担架に患者が横たわる様子や霊安室に遺体があふれる様子などを映した動画も出回った。

 プーチン政権は20年春から軍も動員して各地に新たな感染症用の病床を増やすなど、医療体制の充実に努めてきたのも事実だ。それでも、秋以降の第2波では、一部の地方でほぼ病床の空きがなくなり、一時満床状態となった第2の都市サンクトペテルブルクでは、完治前に退院させられた患者が帰宅途中に死亡する事案も起こった。

 反体制派指導者ナワリヌイ氏と関係のある独立系労働組合「医師連盟」のワシリエワ代表は20年12月、毎日新聞の取材に「1人で300人もの患者を診ないといけないと電話口で泣き出す医師もいる。病床も薬も不足しており、医師は新型コロナの感染拡大に対処できなくなっている。この国はすでにカオスと医療崩壊のさなかにある」と訴えた。

 感染者の総数についても、実態ははるかに深刻という指摘もある。実際、ロシア最大の国営銀行「ズベルバンク」の研究機関は20年12月25日、検査を受けていない無症状患者も含めた感染者の数は政府統計の5倍以上に当たる1660万人に達するとする解析結果を公表している。これはロシアの人口の11.3%に当たる人数だ。医師連盟のワシリエワ氏は「コロナ専用病院以外で感染者が出れば、保健当局の指導で検疫のため医療機関が一時閉鎖され、患者に接触した人は隔離される可能性がある。そうなれば、地域の医療がさらに崩壊しかねない。結果として医療従事者が感染報告をためらうようになっている」と話す。


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