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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1370チバQ:2020/10/25(日) 22:43:27
EU傾斜の「主婦」
欧州連合(EU)本部で証言するチハノフスカヤ氏=2020年9月21日、ブリュッセル

 チハノフスカヤ氏は9月9日にロシア国民向けのビデオ声明を発表。この中で、ベラルーシの反政権派の要求は▽ルカシェンコ大統領の退陣▽公正かつ透明なやり直し選挙▽政治犯解放と政権が国民に犯した罪の捜査―の三つだけだとした。その上で、次のように慎重にロシアに呼び掛けていた。

 「いかなる段階においても、反ロシア的な闘争はなかったし、そうならないことを確信している。お願い、反対のプロパガンダを強調するメディアや政治家を信用しないでほしい。われわれ国民間の関係を損なわないことが重要だ」

 その後、ルカシェンコ大統領が調整評議会について「権力奪取を試みている」と決め付けて対話を拒否し、14日にソチに飛んでプーチン大統領と直接会談すると、チハノフスカヤ氏は態度を硬化。ロシアが「強奪者」との対話を優先したことに憂慮の意を表明し、2国間関係を損なうと警告した。歴史的にベラルーシを支配したリトアニアやポーランドを含め、EU加盟国外相らとの会談にも積極的になった。

 欧州への傾斜を強めたことで、仮に反政権派がやり直し選挙で勝利した場合、ロシアとの緊密な関係はもはや維持されないかもしれない。18年の「政変」でも親ロシア路線が変わらなかったアルメニアのような軟着陸のシナリオは、消えつつある。

 これまで夫のソーシャルメディアや自身の広報担当を通じて声明を出してきたチハノフスカヤ氏は9月17日、インスタグラムでの情報発信を開始。アカウント名を「プレジデント・スベータ(スベトラーナの愛称)」とし、自己紹介欄で「ベラルーシ国民が選出した大統領」と宣言した。

ベネズエラ化も
対ベラルーシ制裁を決めた欧州連合(EU)首脳会議=2020年10月1日、ブリュッセル

 もっとも、厳密に言えば、チハノフスカヤ氏はまだ対外的に大統領と認められたわけでも、就任したわけでもない。「玉座」にはルカシェンコ大統領が居座っている。

 ベラルーシの反政権派幹部をかくまうEUは、大統領選が「自由でも公正でもなかった」として、現職の6選を認めてこなかった。ルカシェンコ大統領が露骨にロシアに接近すると、欧州議会は9月17日、政権に対する制裁を求める決議を採択した。

 軍事介入をちらつかせ、親ルカシェンコ政権のメディアをてこ入れし、反政権派の弾圧に加担するロシアの行動について、欧州議会の決議は「ハイブリッド介入」だと認定して非難した。プーチン政権がウクライナ軍事介入で実行した「ハイブリッド戦争」に準ずるものと国際社会の目に映っているのだ。

 欧州議会はまた、任期満了の11月5日を過ぎれば、現職の合法性や正統性を認めないと「最後通告」。見方によっては「権力空白」とも「二重権力」とも言える状態が訪れる「Xデー」は翌6日のはずだった。こうした中、ルカシェンコ大統領は9月23日に就任式を強行することで対話の要求を改めて拒絶した。EUと米国は10月2日、遅ればせながら高官への制裁を発動したが、ベラルーシが完全にロシアの手に落ちることを嫌ったのか、その際にルカシェンコ大統領を対象としなかった。

 余裕を取り戻したルカシェンコ大統領は9月17日、国営メディアを通じてこう発言している。「近隣諸国は選挙結果の承認を拒否し、南米ベネズエラのシナリオに従ってベラルーシ版のグアイド(暫定大統領)を見いだした」。欧米と独裁体制が対立するベネズエラ情勢のように、問題は未解決のまま長期化しそうだ。


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