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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1287チバQ:2020/06/17(水) 18:40:21
https://www.sankei.com/world/news/200617/wor2006170002-n1.html
【遠藤良介のロシア深層】ベラルーシ異変…揺らぐ欧州最後の独裁者


2020.6.17 05:00|

 ロシア・旧ソ連諸国で反政権デモが粉砕される現場を数多く見てきたが、空恐ろしさを覚えたのは、ロシアよりも隣国ベラルーシ(人口約950万人)の治安機関だった。「欧州最後の独裁者」と称されるアレクサンドル・ルカシェンコ大統領が26年間にわたって君臨している国である。

 首都ミンスクで2011年、人々が拍手して政権に抗議するという“デモ”を取材した。約千人がただ歩道上を歩き、時折、一部の者が手をたたく。それだけの行動だったが、手をたたいた者には即座に私服の治安要員らが無言で襲いかかった。この国ではロシアをしのぐ独裁体制が敷かれ、反政権運動は萌芽(ほうが)にもならないうちに摘まれてきた。

 そのベラルーシで今、前例のない動きが起きている。次の大統領選を8月9日に行うことが先月発表されると、ルカシェンコ氏の有力対抗馬3人が名乗りを上げ、現職退陣を公然と要求し始めたのだ。

 ベラルーシでは立候補者の選管登録に有権者10万人の署名が義務付けられている。この署名運動が各地で広範な盛り上がりを見せる。5月末のミンスクでは、署名を求める反政権派運動員に有権者が約1キロもの列をなしたという。

 大統領の任期制限は04年に撤廃されている。今回の大統領選も「出来レース」となり、ルカシェンコ氏が容易に6選を果たすとみられていた。しかし、経済の低迷などで鬱積していた国民の不満が、新型コロナウイルスの感染拡大によって一気に増幅された。

 ルカシェンコ氏はコロナをめぐり、国境閉鎖や外出制限などの措置を一切とらなかった。コロナを恐れるのは「精神障害」で、「ウオッカを飲み、サウナに行くこと」が最善の感染予防策だと公言。プロスポーツの試合も軍事パレードも通常通りに行われてきた。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計では16日現在、ベラルーシの累計感染者数は約5万5千人、死者は300人強。これすらも実態をどれだけ表しているかは不明だ。国民はすっかり疑心暗鬼に陥り、独裁者が国民の健康に何の思いも致していないことを悟った。

 ルカシェンコ氏の対抗馬3人は(1)ロシア系銀行のトップを長年務めたババリコ氏(2)外務次官や駐米大使、ハイテクパークの所長を歴任したツェプカロ氏(3)起業家の人気ユーチューバー、チハノフスキー氏=拘束中=の妻-である。民主化や経済の自由化を訴えており、欧米との関係改善の必要性を認識している。

 むろん、3人の立候補登録が認められない可能性は高い。最有力とみられるババリコ氏の出身銀行には脱税などの容疑で捜査の手が伸びており、同氏が投獄される展開もあり得る。

 しかし、今回の大統領選に関しては、政権が対処を誤れば国民の怒りが暴発しかねない。ネット上の動画でルカシェンコ氏がゴキブリになぞらえられたのを機に、人々の間では「ゴキブリを止めろ」という過激なスローガンが広がっている。あるオンライン世論調査ではルカシェンコ氏の支持率がわずか3%と出た。


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 強権指導者が居並ぶ旧ソ連地域にあって、ベラルーシ情勢は潮目の変化を予感させる。今後、ベラルーシ併合をもくろんできたプーチン露政権がどう出るかにも注目する必要がある。(外信部編集委員兼論説委員)


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