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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ
1280
:
チバQ
:2020/05/14(木) 13:32:05
今年の5月9日はどんな意味を持っていたのか
5月9日は、ロシアにとって第二次世界大戦におけるナチスドイツの降伏を記念した祝日であり、対独戦勝記念日だ。単に「勝利の日」とも呼ばれている。
クレムリンの隣の赤の広場で大々的に式典を実施し、モスクワ市内中心部で戦車や装甲車が行列となって進む軍事パレードが挙行される。最新兵器を含め、ロシア軍が誇る兵器の展覧会のような様相を呈する。
しかも、今年は戦後75周年ということで、世界各国の首脳が招待されており、もし、コロナがなかったならば、安倍晋三首相も出席したであろうし、ロシアにとって久々の国際的な晴れ舞台となったであろう。
久々というのは、2014年のクリミア「併合」以来、欧米との関係が悪化しており、国際舞台でロシアが脚光を浴びるようなイベントが皆無となっていたからだ。
そして、戦勝記念日の真の重要性は、ロシア国民向けの行事であり国内統合の要となる「儀式」であることだ。ロシアは第二次世界大戦で2700万人とも言われる史上最大の犠牲者を出している。小さな国であれば全滅してもおかしくない、とんでもない規模の犠牲だ。
ドイツ軍は、モスクワ近郊まで迫ってきており、ソ連軍は辛うじてモスクワを防衛したものの、首都を占領されかかった経緯もある。それにもかかわらず、ソ連赤軍は不屈の精神で史上有名なスターリングラードの戦いやクルスク戦車戦など重要な緒戦を制し、連合軍を勝利に導くのである。
少なくともロシアは、ドイツの降伏の一番の功労者は自分たちだとの強い自負を持っている。世界をファシズムの脅威から解放した正義の軍だというわけだ。
今年の5月9日の戦勝記念日では軍事パレードや大規模な式典は実施されなかったが、プーチン大統領の演説や無名戦士の墓への献花など最小限の行事は実施された。その演説の中でプーチン大統領は、「ソ連軍人が祖国のみならず、欧州を解放し、世界を防衛した」と述べている。
また、ロシアにとって「『勝利の日』は最も重要で尊い祝日だ、その精神的、道徳的意味は偉大であり、神聖なものだ」としている。プーチン大統領は、第二次世界大戦を一つの歴史的な出来事として見ているのではなく、ロシア国家にとっての神聖なる出来事として受け止めているのだ。
さらにプーチン大統領は、祖国を守ったロシア国民の先祖たちの自己犠牲の精神に触れ、異なる民族出身者が前線や銃後で支えあったとして、多民族からなるロシア国家の精神的な一体感を喚起している。
プーチン大統領の意図は明白である。ロシアは今一つにならなければならないと訴えているのである。これがプーチン大統領の歴史観であり国家観だ。ここに、5月9日がロシアの国家統合の要だという理由がある。
5月9日の演説では直接コロナに言及することはなかったが、「ロシア国民が一体となれば、決して負けることはない」と締めくくっている。「世界をファシズムの惨禍から救った偉大なる国」は、コロナにも打ち勝つことができるとのメッセージと聞くこともできる。
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