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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1224チバQ:2019/11/08(金) 19:27:20
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201910/CK2019103002000161.html
<プーチンとガス ロシアの資源政策> (下)大統領周辺 巨万の富

2019年10月30日 朝刊


首都郊外のガス供給のないモスクワ州の村では、道の脇に燃料用の薪が積まれていた=栗田晃撮影

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 モスクワ中心部から車を走らせること一時間半。きらびやかな首都の街並みは、昼でも人通りのまばらな寒村の風景に変わる。

 資源大国のロシアだが、国内の村落地域の約四割は、家庭用ガスの供給網が未整備。そのうちの一つ、モスクワ州アガフォノボ村で聞くと、料理や暖房の燃料は主にガスボンベを自ら運んで補充するか、薪(まき)でまかなっているという。高齢化が進む村の住民たちにとっては重労働だ。

 天然ガスの輸出量が世界一のロシア。足元の国民が恩恵を感じる機会は少ないが、プーチン大統領の周辺は巨万の富を築く。昨年五月、国内最大銀行ズベルバンク傘下の投資銀行でアナリストを務める男性が、不透明な構図を暴露する報告書を作成。これがロシアの有力紙上に流出した。

 ガス輸出をほぼ独占する国営企業「ガスプロム」の発注事業に絡み、特定の企業に利益が集中することを批判する内容だった。

 プーチン氏はエネルギー産業に、信頼できる人物を配置。二〇〇一年からガスプロムの社長を務めるアレクセイ・ミレル氏(57)は、プーチン氏が一九九〇年代、サンクトペテルブルク市で勤務した時の部下だ。

 ガスプロムが発注するパイプライン建設を多く手掛けたのはプーチン氏の幼なじみの柔道仲間、アルカジー・ロテンベルク氏(67)が経営する建設会社。二〇〇八年に会社設立後、欧州や中国への輸送網整備を次々と請け負い、十年で売上高は三千億ルーブル(約五千四百億円)に達した。受注を分け合う別の建設会社を所有するゲンナジー・ティムチェンコ氏(66)も九〇年代からのプーチン氏の盟友だ。

 報告書が表に出た直後、アナリストの男性は解雇された。「不確実な情報を用い、倫理的な基準も侵害した」というのが理由。現在、米国で働く男性に取材を申し込んだが「コメントできない」との返答だった。

 受注が偏る状況を、ある資源コンサルタントは「入札なしの受注も多く、国家予算がプーチン氏の『お友達』に流れ込んでいる」と指摘。報告書に登場する人物たちは一四年のロシアによるクリミア半島併合以降、相次いで米国の制裁対象となった。政権との近さゆえの制裁にも、プーチン氏は「彼らは良い友人だが、ビジネスの利益を共有しているというのは誤った前提だ」と反論した。

 国際社会では癒着について非難されるが、ロシア国内ではこの話題はタブーとなる。プーチン氏の大統領就任から約二十年。強権支配で政敵の芽を摘み、社会の不公正さを追及する声は高まらない。アガフォノボ村で暮らす年金生活の男性(61)はあきらめ顔で話す。「もちろん不便だけど、住民が少なく、もうけにならないこんな村に国はガスを届けてくれないだろう」  (モスクワ・栗田晃)


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