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ロシア・韃靼・ユーラシアスレ

1081チバQ:2018/10/08(月) 20:34:05
https://mainichi.jp/articles/20181008/mog/00m/030/004000c
ウズベキスタン
改革進める新大統領 観光ビザも不要となった地域大国を歩く
2018年10月8日
 1991年に旧ソ連から独立後、権力を握り続けたカリモフ前大統領が2016年9月に亡くなった中央アジアの地域大国ウズベキスタンで、ミルジヨエフ新大統領が新しい国造りに取り組んでいる。カリモフ氏の閉鎖的な外交を転換するなど改革を急ぐ一方で、カリモフ氏の「偶像化」も進める。今年2月から日本人の観光ビザが不要となり、観光地としても脚光を浴びているウズベキスタンの現場を記者が歩いた。

 「親愛なる皆様。あなたたちは平和の大使であり、我が国や国民の真の友人だと感じています」

 9月6日夜、ウズベキスタンの古都シャフリサブスで開かれた伝統音楽芸術「マコム」の国際フェスティバルの開会式。ミルジヨエフ氏は千数百人の招待客らを前にあいさつした。同じ中央アジアのカザフスタンやタジキスタン、キルギスなどから来賓として出席した政府高官らの名前を一人一人挙げ、「特別の謝意を表したい」と拍手でたたえた。

 フェスティバルはミルジヨエフ氏の肝いりで実施され、中央アジアや中東を中心に約30組の演奏家らが招かれた。

 ウズベキスタンは人口約3200万人。中央アジア5カ国で最も人口が多く、金や天然ガス、ウランなど地下資源に恵まれている。16年は国内総生産(GDP)成長率7・8%を記録した。

 一方でカリモフ氏は、大統領に権力を集中する権威主義的な体制を構築し、反体制運動を弾圧。民主化を逆行させた「独裁者」と批判もされた。


カリモフ氏の名が冠された通り=ウズベキスタン・タシケントで2018年9月10日、山衛守剛撮影
 外交面では01年の米同時多発テロ後には国内に米軍の駐留を認め米国との関係を強化した。しかし、05年に国内の大規模な政治弾圧を欧米から非難されると関係が悪化し、ロシアや中国との関係強化に傾くなど紆余(うよ)曲折を重ねてきた。中央アジア各国とも、国境の画定や水資源の配分を巡る緊張が続くなど孤立主義的な側面も強かった。

 ミルジヨエフ氏は就任後、真っ先にトルクメニスタンやカザフスタンを訪れ善隣外交を展開。近隣諸国との関係強化を前面に打ち出し、キルギスとの間で国境の画定作業も始まり、昨年9月に8割以上が画定した。モスクワや北京、ワシントンも訪れ各国首脳と会談し、全方位外交を打ち出している。フェスティバルに参加したキルギス国立音楽大学のムルシ・カセイ教授(60)は「以前のウズベキスタンは周辺国との関係が悪く、このような祭典が開かれることはなかった。大統領が代わって大きく変わったと思う」と語った。

 ミルジヨエフ氏は国内でも改革を進め、経済の自由化を推進し、収監されていた活動家らを釈放。省庁再編で人事を刷新し、カリモフ時代からの実力者だった国家安全保障局長官を更迭するなどしている。

 と同時に、ミルジヨエフ氏が掲げるのがカリモフ氏の政策の継承だ。昨年1月には「ウズベキスタン初代大統領イスラム・カリモフの記憶の永久化について」という大統領令を出した。カリモフ氏の記念像を首都タシケントや中核都市サマルカンドなどに建設する▽カリモフ氏の誕生日(1月30日)と命日(9月2日)を祝日とする▽タシケントの国際空港や中心部の通りの名前に「カリモフ」の名を冠する--など、カリモフ氏の「偶像化」を進める内容だ。

 サマルカンドの観光地「レギスタン広場」からほど近い、カリモフ氏の銅像には、ひっきりなしに市民が訪れ、スマートフォンで写真を撮っていた。サマルカンド近郊に住む集金業のジャスルベック・ウスマノフさん(39)はカリモフ氏について「私たちにとって父のようなもの。旧ソ連崩壊後、彼が一から今のウズベキスタンを造ってくれた。今の大統領は彼の息子みたいなものだ。尊敬しているからこそ銅像も建てたんだ」と語った。

 カリモフ氏の晩年が「高齢になり政治が停滞していた」と指摘する人もいたが、多くの人が表向きにはカリモフ、ミルジヨエフ両氏を肯定的にとらえていた。ミルジヨエフ氏による権力の継承は、今のところうまく回っているようだ。【山衛守剛】


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