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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

8844OS5:2023/09/13(水) 11:59:14
https://gendai.media/articles/-/116086?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.09.12
# 政局

小渕優子が、内閣改造で選対委員長へ…希望した「こども大臣」にはなれない「トホホなワケ」
宮原 健太ジャーナリスト

「党四役」の一角を占めたが…
「ドリル」は定例会見には耐えられないと見られたか。

岸田文雄首相が9月13日に実施する内閣改造・党役員人事で、小渕優子氏を選対委員長として起用する方針を固めた。

選対委員長といえば、自民党の中でも「党四役」の一角を占める重要な役職だが、関係者によると、小渕氏はもともと閣僚への起用を要望していたという。

なぜ希望はかなわなかったのか。

その背景には、有名な「ドリル優子」の異名がある。

小渕氏〔PHOTO〕Gettyimages


小渕氏は小渕恵三元首相の次女で、2000年に26歳の若さで初当選した。

その後、2008年に当選3回にして少子化対策・男女共同参画担当大臣に大抜擢され、2014年には経産大臣に就任。

しかし、その直後に週刊新潮によって、政治資金収支報告書に多額の虚偽記載がされている疑惑が報じられ、2ヵ月も経たずに大臣を辞任した。

さらに、東京地検特捜部が小渕氏の後援会事務所などに家宅捜索に入ったところ、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されている痕跡を発見。

あまりに乱暴な証拠隠滅に「ドリル優子」という呼び名が定着してしまった。

なお、この事件では小渕氏は嫌疑不十分で不起訴となっているが、元秘書は政治資金規正法違反罪で起訴され、有罪判決を受けている。

こうした過去から、小渕氏はニュースで話題になるたびに「ドリル」がついて回る。

7月に松川るい参院議員が党女性局のフランス研修で、エッフェル塔前で記念撮影をしたことが問題になった際にも、小渕氏が組織運動本部長として松川氏を注意したが、その際にも「ドリル優子」がネット上で話題になった。

8845OS5:2023/09/13(水) 11:59:37
希望は通らず
一方で、自民党内からは「もう9年前の事件なので禊は済んだ。そろそろ要職に起用しても良いのではないか」という声も出ており、今回の内閣改造では、党ナンバー2の幹事長に大抜擢されるのではないかという観測も一時期流れた。

だが、最終的には幹事長は茂木敏充氏が続投し、小渕氏は選対委員長に落ち着くこととなった。

永田町関係者は語る。

「小渕氏本人はこども政策担当大臣を希望していたようだ。過去に特命担当大臣として少子化対策に取り組んだことがあり、自身の子育ての経験も生かせると考えたのだろう。ただ、大臣になると週2回の定例会見をこなさなければならない。過去のドリル事件について記者から質問を受けることは必至で、岸田首相は会見があまりない選対委員長への起用を提案したようだ」

自民党は今年、10年後に女性の国会議員を3割にする目標を掲げ、衆院選に立候補する新人女性には一律100万円を支給することも決定している。

小渕氏が選対委員長になれば、こうした取り組みにも関わっていくことになるだろう。



しかし、小渕氏の「政治とカネ」の疑惑が完全に払拭されなければ、そのもとで選挙に立候補する女性の方々を応援することも難しい。

まずはドリル事件について、改めて説明することが小渕氏には求められる。

8846OS5:2023/09/13(水) 20:42:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/e75a920e3d885da68535cb3dd2329290b740cd87
小渕 vs 茂木のバトルが激化…内閣改造で平成研の「内ゲバ」が始まった!
9/13(水) 13:03配信

現代ビジネス
「懐刀」がまさかの退任
選対委員長に就任した小渕優子氏[Photo by gettyimages]

 9月13日の内閣改造のサプライズは、なんといっても「木原誠二官房副長官の退任」だろう。木原氏は岸田文雄首相の「懐刀」として政務を取り仕切り、エマニュエル米国大使を通じてアメリカ政府と連絡を取る他、岸田政権が目玉政策とする「異次元の子育て政策」の名付け親になるなど、その存在が官邸から消えることはないと思われていたからだ。


 だが木原氏の妻の前夫の不審死をめぐる週刊誌やネットの追及は止まらず、その第一報を報じた週刊文春が7月6日に発売されて以来、木原氏は一時的にその姿を潜めていた。たとえば岸田首相は7月11日から14日までNATO首脳会合及び日EU定期首脳協議に出席するためにリトアニア・ベルギーを訪問し、さらに16日から19日までサウジアラビア・UAE・カタール訪問したが、いずれも磯﨑仁彦官房副長官が同行している。

 しかし8月の日米韓首脳会談(米国)や9月のASEAN首脳会談(インドネシア)、G20首脳会談(インド)には、木原氏が同行した。もっとも日米韓首脳会談への同行は「卒業旅行」と揶揄されたものの、木原氏に対する岸田首相の“寵愛ぶり”に残留を予想した者は少なくない。

 それが「退任」となったのは、木原氏が激しい批判に耐えきれなくなったと同時に、内閣支持率を回復させるためだったに違いない。岸田首相にとって最重要課題は、来年9月の自民党総裁選に勝ち抜くことだ。そのためにはその前に衆議院選を行い、自民党が勝利する必要がある。

 そのタイミングを狙うとなると、年内が最有力となる。というのも、来年7月には東京都知事選が行われ、公明党は現職の小池百合子知事を応援することになっている。ある公明党関係者は、「都知事選の周辺での衆議院選は避けてほしい」と述べた。知事選で非自民の小池知事を応援しながら、衆議院選では自民党の候補を応援することはできないというのがその理由だという。

幹事長を狙っていたが…
選対委員長に就任した小渕優子氏[Photo by gettyimages]

 実際に年内解散の様子がうかがえる。岸田首相はインドで開かれたG20首脳会議から帰国した9月11日に党内の要人と面談したが、そのひとりである小渕優子元経産大臣の表情がすぐれなかったという報道があったからだ。

 小渕氏は「参議院のドン」として死ぬまで大きな政治的影響力を行使した故・青木幹雄元参議院自民党会長の秘蔵っ子で、青木氏は生前、故・小渕恵三首相の忘れ形見である小渕氏が総理大臣に就任することを希望していた。今回の党人事では「小渕氏の幹事長抜擢説」が流れたほどだ。

 しかし幹事長には、ポスト岸田を狙う茂木敏充平成研会長が留任。もし衆議院選が行われるなら、小渕氏はそのサポート役になる。

 それが「浮かない顔」の原因だったに違いない。茂木氏は現在、小渕氏も所属する平成研の会長を務めているが、前述の青木氏に嫌われていたため、長らく会長に就任できなかった。会長を務めていたのは派閥の始祖の故・竹下登元首相の弟である故・竹下亘元復興大臣で、2021年9月17日に竹下氏が亡くなるまで、いわば平成研は「総理総裁候補を擁しない派閥」となっていたのだ。

8847OS5:2023/09/13(水) 20:42:29
「茂木から献花を受け取るな」
幹事長に留任した茂木敏充氏[Photo by gettyimages]

 そして竹下氏が死去した後、しばらく平成研の会長職は空白のままだった。茂木氏が平成研会長に就任したのは、竹下氏の死から2か月後の11月25日だったのだ。

 今年7月9日に地元・島根県で行われた青木氏の葬儀に、茂木氏は招待されていなかった。青木氏は生前、「茂木から献花を受け取るな」と申し渡していたと言われる。それほど敬遠されていながら、茂木氏は青木氏の葬儀に参加したのは、葬儀で弔辞を読むことになっていた小渕氏を牽制し、「自分こそが平成研の後継者」とその存在感を示したかったのだろう。

 青木氏亡き後の小渕氏の“後見人”を自任するのは、青木氏の早大雄弁会の後輩で、「女房より長い付き合い」を自負する森喜朗元首相だ。これに対して、茂木氏の背後にいるのが麻生太郎元首相。麻生氏は派閥内に河野太郎デジタル大臣を擁し、名実ともにキングメーカーとしての党内の地位は不動だ。

 こうした“老人たち”が幅を利かすのは、総理派閥の宏池会が党内第4位の勢力にすぎないためだ。森氏は安倍派を「私が作った」と言い放ち、同派内の“5人衆”のうちでは、もっともお気に入りの萩生田光一政調会長を強く推す。

 そうした“重鎮たち”の間にあって、「人事」を得意とする岸田首相はパワーバランスを重視する。小渕氏を党4役に抜擢しながら、茂木氏を牽制する地位に置いたのは、おそらく衆院選挙を意識してのことだろう。

 そして、小渕氏に選挙対策委員長のポストを打診した際、岸田首相は選挙日程について囁いたのではないか。そうなれば小渕氏は茂木氏と「二人三脚」で衆議院選を担わなければならない。

 小渕氏の憂鬱な表情は、それを物語っているようにしか思えない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

8848OS5:2023/09/13(水) 20:43:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f2bd42c14c9e535b17851f66802beb1e5796894
万博担当相に自見氏 吉村知事「力合わせていきたい」 相次ぐ交替に懸念の声も
9/13(水) 19:07配信


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産経新聞
建設が進む2025年大阪・関西万博の夢洲会場=9月、大阪市(甘利慈撮影)

13日の内閣改造で、2025年大阪・関西万博を推進する万博担当相に、自見英子(はなこ)参院議員が就任した。開幕が約1年半後に迫る中、海外パビリオンの着工遅れにより、政府主導での準備推進が決まった直後の起用。大阪からは期待が寄せられる一方、頻繁に担当相が交代するポストの存在感の薄さを懸念する声も上がった。

「ともに成功に向けて力を合わせていきたい」

万博開催地となる大阪府の吉村洋文知事は13日、記者団の取材に応じ、自見氏の万博担当相就任を歓迎。早期に面会する意向を示し、前任の岡田直樹氏からの交代には「できれば同じ人に続けてほしかったが、自見氏も積極的に尽力していただけると思う」と期待を込めた。

大阪市の横山英幸市長も同日、記者団の取材に「個人的に接点はないが要職を歴任され心強い」と評価。自見氏が関西との縁が薄い点については「日本全体で盛り上げる思いで大臣をしてもらっているので、何も感じない」とした。

万博担当相は令和2年9月に経済産業相の兼任が外れた。初代の井上信治衆院議員は就任直後から頻繁に来阪。国と府市、経済界で分担する万博会場建設費が当初想定の1・5倍となる1850億円に上振れする際には、各方面に負担増への協力を要請して回った。

以降、ほぼ1年ごとに交代し、今回の自見氏で4人目。ある万博関係者は、経済界や建設業界と万博の準備を急ぐ中で、続投となった経産相や国土交通相のポストと比べ、「存在感はどんどん希薄になっている」とみる。

最近は万博担当相が大阪を訪れる機会が減っていたとの指摘もあり、日本国際博覧会協会(万博協会)の幹部は「(万博担当の)秘書官が時間の取り合いに負けているのかもしれない」と推し量る。新閣僚の顔ぶれに関する一連の報道では、自見氏の入閣時の肩書は前任の岡田氏と同様、兼任する地方創生相が先行。「世の中からすると、万博担当相がいなくなったのかなと思われるのでは」とこぼした。

8849OS5:2023/09/13(水) 20:44:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/14d03d876c3a7579b4c7aa6f670c84a0db825a05
女性登用をアピール、オウム死刑執行の上川氏抜擢 内閣改造・党人事
9/13(水) 19:30配信

産経新聞
記者会見後に記念撮影に応じる(右から)小渕優子選対委員長、森山裕総務会長、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長=13日午前、東京・永田町の党本部(鴨志田拓海撮影)

岸田文雄首相は13日に行った内閣改造と自民党役員人事で、閣僚に上川陽子外相ら過去最多に並ぶ5人の女性を起用した。自民党役員にも小渕優子選対委員長を据え、女性活躍の推進をアピールした。


上川氏は法相時代、オウム真理教を巡る事件の死刑囚13人の死刑執行命令書に署名する決断を下したことで知られる。留学経験があり、英語も堪能だ。前任の林芳正氏に続き、首相率いる自民党岸田派(宏池会)からの登用となった。

女性外相の起用は小泉純一郎政権での川口順子氏以来、約20年ぶりで、国際的なイメージアップを図る狙いがある。6月に開かれた先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍相会合では出席閣僚らのうち、日本だけが男性で、海外メディアでは女性活躍の「遅れ」だと指摘された。首相周辺は「世界標準の有能な女性外相が活躍することは、政策だけでなく日本のイメージを作る上で非常に重要だ」と語る。

一方、小渕氏は国政選や地方選の候補者調整を仕切る選対委員長ポストに就いた。党内には「華がある」(閣僚経験者)として、選挙応援にも期待する声があがる。

ただ、小渕氏は平成26年、関連政治団体の政治資金規正法違反事件で経済産業相を辞任した過去があり、今も説明責任を果たしていないとの指摘がある。国会で野党の追及を受ける閣僚でなく、党務での処遇となったのも、そうした事情がある。

13日の就任会見では「選挙の必勝のために日頃からしっかりとした基盤を作っていく」と抱負を語った。だが、説明責任を問われて言葉を詰まらせる場面もあり、さっそく起用を不安視する声が出ている。(千葉倫之)

8850OS5:2023/09/13(水) 20:45:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/644e3b9194242895b98cd9972691dab5a85ca5fe
林芳正氏〝斬り〟内閣改造、保守派取り込み画策も 目を引く〝論功行賞〟二世議員も…安倍氏信頼厚かった木原氏が防衛相に
9/13(水) 17:00配信
夕刊フジ
官邸に入る岸田文雄首相=13日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相(自民党総裁)は13日、内閣改造と自民党役員人事を行い、第2次岸田再改造内閣を発足させる。「政界屈指の親中派」とされる林芳正外相を退任させる一方、保守系人材を随所に配置して、自民党から離反した「岩盤保守層」を取り戻そうとする狙いが見える。ただ、LGBT法を主導した新藤義孝元総務相を入閣させる〝論功行賞〟も目を引き、保守派の怒りは容易にとけそうもない。外相に起用する上川陽子元法相をはじめ、女性閣僚は過去最多の5人で「女性活躍」をアピールするが、新たな顔ぶれには「二世議員」も目立つ。政権の骨格は維持し、財務省主導の増税路線などは維持するとみられる。今回の人事で内閣支持率が回復すれば、岸田首相による年内の衆院解散もあり得そうだ。

【表でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

「(入閣予定者らに)連絡は取っている。あす正式に閣僚名簿を発表したのち、言及したい」

岸田首相は、人事の大枠が判明した12日午後8時ごろ、記者団に改造の狙いを問われ、こう明言を避けた。臨時国会の召集についても、「何もまだ決まっていない」とかわした。

判明した人事には、岸田政権から離反した保守層を取り戻したい岸田首相の思惑と、複雑な相関図も透けてみえる。

まずは、「サプライズ」(党ベテラン)の声も上がった、林外相の退任は大きい。

林氏は、親子2代で日中友好議員連盟の会長を務めた。米シンクタンクは同議連を「中国共産党が対日政治工作に利用している」と指摘する。中国は軍事的覇権主義を強め、複数の邦人を拘束している。林氏には毅然(きぜん)とした対中姿勢が期待されたが、今年4月に訪中した際、笑顔で中国要人と握手する様子が報じられた。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「林氏は、日本側の立場を強く示すことがなく、確固たる外交スタイルが見えなかった。同じ宏池会の岸田首相と林氏の関係が想像以上に『微妙』だったようだ。岸田首相は自ら外交を主導したい。これは、『安倍晋三首相―岸田外相』の構図とまったく同じで、強く意識している。このスタイルでは、上川氏の『手堅さ』が重要だったのだろう。ただ、外交力が高く評価された安倍氏と違い、岸田首相には戦略がなく、外交手腕は疑問符だらけだ」と分析する。

鈴木氏は、岸田首相がG7(先進7カ国)など、国内外に対して「女性活躍」を打ち出していた経緯も指摘する。

今回、過去最多(タイ)の5人が閣僚入りする見通しだが、重要ポストへの上川氏の起用は、その目玉にもなり得る。

上川氏は、静岡県出身。東京大学から、シンクタンクを経てハーバード大学大学院へ留学し、米国上院議員の政策立案スタッフを務めた。2000年に初当選し、衆院7回当選。法相として3回入閣した。18年にはオウム真理教の元教祖らの死刑執行命令書に署名したことで知られる。

党ベテランは「わが国は現在、中国とロシア、北朝鮮という核保有国に囲まれ、安全保障情勢は極めて厳しい。上川氏は政治家として安定感があるが、外交能力は未知数だ。ただ、手をこまねいている余裕はない。『台湾有事』などを見据え、国防強化や、外交攻勢は急務だ」と語った。

8851OS5:2023/09/13(水) 20:45:50
岸田政権と距離を置く「岩盤保守層」への配慮も目立つ。

保守派が期待する高市早苗経済安保担当相の留任は早々に浮上した。そして、防衛相に起用される木原稔元首相補佐官も、保守派期待の一人だ。

木原氏は熊本県出身で、早稲田大学卒業後、日本航空に勤務した後、05年に衆院議員に初当選した。当選5回。防衛政務官などを務め、外交・安保畑に詳しい。第二次安倍政権、菅義偉政権で首相補佐官を務めた。現在、党安全保障調査会幹事長を務めている。21年の自民党総裁選で、高市選対の事務局長を務めた。「安倍氏の信頼の厚かった木原氏の防衛相起用は保守層へのアピールにもなる」(党ベテラン)のだ。

増税路線継続「国民の声」に配慮しないのか

一方、保守派を〝激怒〟させたLGBT法をめぐり、反対論の多い自民党内を調整した新藤氏を経済再生担当相として再入閣させる方針は反発を生みそうだ。

LGBT法では、保守系議員に加え、当事者や女性の団体など、世論から強い反発が出た。ところが、党委員会幹部だった新藤氏らは強引に一任を取り付け、国会に法案を提出した。党議拘束をかけて反論を押さえ込み、法制化にこぎつけただけに、党中堅は「保守の〝裏切り〟だった。今回の人事は、完全な『ご褒美』とみなされる」とあきれかえる。

内閣改造・党役員人事の全体像をどう総括するのか。

前出の鈴木氏は「鈴木俊一財務相の留任など、岸田政権は増税路線など、核となる政策を継続し、『国民の声』にはあまり配慮しない意思を示した。唯一、評価できるとすれば文春砲が直撃した木原誠二官房副長官を外したことだ。人事の危機管理能力が『ゼロ』だったが、ようやく決断したということだ」

改造内閣の顔ぶれを見ると、党内最大派閥の安倍派の有力者である松野博一官房長官、西村康稔経済産業相らが留任し、党でも萩生田光一政調会長と高木毅国対委員長が続投する。

前回総裁選で岸田首相と争った河野太郎デジタル相、高市氏、次期総裁に意欲的な茂木敏充幹事長らライバルも現ポストで続投させる。

鈴木氏は「保守派に加えて、最大派閥の安倍派に配慮し、味方に付けようと党内バランスを重視した。さらに、次の総裁選へライバルを徹底的に囲い込み、求心力を維持する『内向き人事』だ。年内の解散・総選挙を視野に、情勢を見定めるのだろう」と分析した。

岸田首相はきょう、13日午前の党臨時総務会で党四役を指名する。臨時閣議で閣僚の辞表を取りまとめ、組閣本部を設置して新閣僚を呼び込む。皇居での認証式を経て、第2次岸田再改造内閣が発足する。

8852OS5:2023/09/13(水) 20:46:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4d8f262e0d27343304fff66e69c93f68441036d
面目保った安倍・麻生・茂木派 内閣改造は派閥のバランス重視
9/13(水) 18:59配信
産経新聞
認証式を前に官邸に入る、こども政策担当相への就任が決まった加藤鮎子氏=13日午後、首相官邸(酒井真大撮影)

13日に発足した第2次岸田再改造内閣は、自民党各派閥の勢力に即してポストを分配するバランス重視の人事となった。昨年8月の第2次岸田改造内閣発足当時と比べて、派閥別の獲得ポスト数に大きな変動はなく、首相が各派の意向に配慮した跡がにじんだ。

【表でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は、先月に決まったばかりの会長職を置かない新体制の影響が人事にどう反映されるかが焦点だった。結果は第2派閥の麻生派(志公会)と同様、閣僚・党四役のいずれも前回水準を維持。両派ともに2人の「入閣待機組」を閣内のポストに就け、主流派としての面目を保った。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は待機組2人の入閣に加え、党四役の2ポストを射止めた。

首相が率いる岸田派(宏池会)は、前回3人を閣内に送り込んだが、今回は2人にとどまった。来年秋の総裁選での首相の再選を見据え、各派の要望を優先させた形だ。

一方、非主流派に位置付けられる二階派(志帥会)は前回同様、閣僚の2ポストを獲得した。最小派閥の森山派(近未来政治研究会)は会長の森山裕選対委員長が総務会長に横滑りし、現状を維持した。

谷垣グループ(有隣会)からは加藤鮎子こども政策担当相が当選3回で初入閣した。無派閥では土屋品子復興相の起用に高市早苗経済安全保障担当相の留任と、いずれも女性だった。

数字上は派閥間で大きく明暗が分かれる結果とはならなかったが、ある閣僚経験者は「それぞれが大小の不満を抱えている。その不満が(反岸田の)連携につながる」と語った。(大橋拓史)

8853OS5:2023/09/13(水) 20:47:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/30e53441f49645dd82efce0a8ace8e3cb57eeef7
首相最側近の木原氏が異例の兼務 党幹事長・政調会長ダブル代理に
9/13(水) 18:50配信

朝日新聞デジタル
自民党役員会に臨む木原誠二官房副長官=2023年9月12日午前9時17分、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党総裁の岸田文雄首相は13日、首相官邸で官房副長官として重用してきた木原誠二衆院議員に、党の幹事長代理と政務調査会長代理を兼務させる方向で調整に入った。両ポストの兼任は異例。首相が最側近を通じて、党運営と党による政策立案の双方を直接、掌握する狙いも透ける。

 木原氏は2021年10月の政権発足と同時に副長官に就任。岸田派所属で「首相の知恵袋」「ブレーン」と称され、「新しい資本主義」や「異次元の少子化対策」など政権の看板政策の絵を描いてきた。

 今回の人事でも首相は続投を求めたが、私生活や家族の問題が毎週のように「週刊文春」で報じられ、木原氏は退任を選んだ。

 ただ、木原氏の能力を買う首相は、引き続き自らの近くに置きたいと考え、政府の公務である副長官より、比較的負担の軽い党務のポストへの就任を求めたとみられる。

 首相は「ポスト岸田」への意欲を隠さない茂木敏充幹事長への警戒心を高めている。木原氏が就く幹事長代理は本来なら「上司」の幹事長を支える立場だが、「首相が茂木氏のお目付け役として幹事長室に送り込んだのだろう」(岸田派中堅)との声が出ている。

朝日新聞社

8854OS5:2023/09/13(水) 21:02:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/36a7073c542aa65532ad7b3679aad5ee780e5254
首相会見 外相交代の理由聞かれ「林氏は有能だが…」
9/13(水) 20:26配信


産経新聞
第2次岸田再改造内閣で会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は13日、同日に行った内閣改造で林芳正前外相を続投させず、後任に上川陽子元法相を起用した理由について「従来の林大臣も大変有能な大臣だったが、党内における有能な人材にもそれぞれの力を発揮してもらう。こうした態勢を組むことも、より外交を前進させていくうえで意味があると考えている」と述べた。


一方、自身が外交を主導したい考えもにじませた。安倍晋三内閣で4年7カ月の外相経験を持つ首相は「私も長く外相を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した。首脳外交において大きな役割を果たしていきたい」と強調した。

8855OS5:2023/09/13(水) 22:26:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/9adb2ca4c88dd03fa46de4d78d0032bd642f10e0
内閣改造で不満も噴出、二階派幹部「屈辱だ」…安倍派幹部「麻生派と同じ4人はバランス欠く」
9/13(水) 21:18配信

読売新聞オンライン
第2次岸田再改造内閣が発足し、記念撮影に臨む岸田首相(前列中央)ら(13日)

 岸田首相(自民党総裁)は13日の内閣改造で、党内6派閥ごとの閣僚の起用人数を、改造前からほぼ維持した。不公平感が出ないよう派閥均衡に配慮する狙いがあるとみられる。ただ、「主流派」以外の要望は必ずしも反映されておらず、不満も噴出している。

 「うちは希望通り。満額回答だった」

 茂木派(54人)を率いる茂木幹事長は、新しい布陣について周囲に満足そうに語った。同派は茂木氏と小渕優子選挙対策委員長で党四役の2ポストを占めたほか、閣僚での処遇を求めていた衆院議員2人を含む3人が入閣した。同派とともに主流派を形成する麻生派(55人)も、閣僚4人を確保し、人選もほぼ派閥の要望通りだった。

第2次岸田再改造内閣が発足し、記念撮影に臨む岸田首相(手前)と新閣僚ら(13日午後、首相官邸で)=川口正峰撮影

 他の派閥の閣僚は安倍派(100人)4人、岸田派(45人)2人、二階派(41人)2人、森山派(8人)0人。改造前と比べ、岸田派が1人増えた以外は変化がなかった。首相としては、起用を減らした派閥が反発を強め、政権批判に回るような事態を避けたい思惑があったとみられる。

 一方、閣僚数の上積みを求めていた最大派閥の安倍派幹部は「所属議員数を考えれば、麻生派と同じ4人ではバランスを欠く」と漏らす。また、「非主流派」の二階派幹部は、人事の調整過程で、首相側から閣僚起用を1人に減らす打診があったことを明かす。結果的には2人が入閣したが、うち1人は派閥が要望した議員とは異なり、この幹部は「屈辱だ」と怒りをあらわにした。

 首相が率いる岸田派は第4派閥と党内基盤は弱い。首相は、党四役以外の党役員や副大臣・政務官人事などで各派閥の要望をくみ取りたい意向だが、「ポストの数は限られている」(首相周辺)のが実情だ。「非主流派」などの不満が収まらなければ、党内の不安定化につながる可能性もある。

8856OS5:2023/09/13(水) 23:02:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/708d758aeb97e68764fdb952627f568a1ae11c4e
河野氏や高市氏ら“ポスト岸田”は留任…第2次岸田再改造内閣が発足 自民党関係者からは「ライバルを檻に」
9/13(水) 21:06配信
東海テレビ
ニュースONE

 内閣改造と自民党の役員人事の顔ぶれが決まりました。ジャーナリストの二木啓孝さんは「どこにアクセルを踏むのかが分からない“安全運転内閣”だ」と指摘しますが、今回のポイントと、解散総選挙の行方についても聞きました。


 愛知7区選出の鈴木淳司衆院議員が総務大臣となるなど、新任が11人、留任が6人、再任が2人となっています。自民党の新執行部のメンバーには、萩生田氏の政調会長就任などが決まっています。

 今回の内閣改造のポイントは、女性が5人入閣したことです。特に注目されているのが、自民党の選挙対策委員長に就任する小渕優子さんです。

ニュースONE

 小渕さんは「女性初の総理大臣候補」とも言われていますが、過去には政治資金問題でわずか1カ月半で経済産業大臣を辞任しています。13日午前の会見では「地元などで誠意をもって回答させていただいている」との発言もありました。


 処遇が注目された「ポスト岸田」については、河野デジタル大臣、高市経済安全保障大臣、自民党の茂木幹事長がそれぞれ留任となりました。自民党関係者の間では「ライバルを檻に閉じ込めた」との見方もあるようです。

 この「檻に閉じ込めた」理由について二木さんは、“組閣で人気がでるか”、“解散総選挙で勝てるか”、“2024年9月の総裁選はこのメンバーでいけるか”という3つの目的をたてている、と指摘します。


 気になるのが解散総選挙の行方です。現在、物価高やマイナンバーカードの問題など、難しいかじ取りが迫られるものが多くありますが、二木さんは「年内にあり得る」と話していました。

8857OS5:2023/09/14(木) 08:14:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe1ac268de00c49b462e1b79d021652e18cd3b87
“会長不在”の安倍派 内閣改造で「現状維持」も…派閥幹部「5人衆」ばかりが重用…禍根を残す?
9/14(木) 6:06配信
自民党の最大派閥・安倍派が、後任の会長を決められないまま臨んだ内閣改造・党役員人事。安倍派にあてがわれたポストを維持できるのか注目されたが、結果は待機組ら4人が入閣し「現状維持」となった。一方、派閥内で力を持ついわゆる「5人衆」が全員、主要ポストに“留任”したことで派内から不満も出ている。

■会長不在の安倍派、結果は「現状維持」
安倍派は、安倍元首相の死後、新体制を1年以上決められずにいたが、『内閣改造・党役員人事までには決めないといけない』との考えから、8月末に塩谷立氏を事実上のトップ・座長とする常任幹事会を新たに設置し、15人による「集団指導体制」が決まった。

新体制では、森喜朗元首相が支持する「5人衆」、松野博一官房長官・西村康稔経済産業大臣・萩生田光一政調会長・高木毅国対委員長・世耕弘成参院幹事長が実権を握っているが、今回の人事で「5人衆」は全員、党や政府の主要ポストに“留任”した。

また、入閣待機組の鈴木淳司氏が総務大臣、宮下一郎氏が農林水産大臣で初入閣。安倍派としてはこれまでと同じ閣僚4人を維持した。ある派閥幹部は「満足のいく結果」だと評価している。

■「5人衆」は全員が留任 自分たち優先の人事?との声
一方、安倍派議員のひとりは「及第点」だとした上で、幹部が全員留任したことについて、「次世代の議員への入れ替えがなかったことは不満を生むのではないか」と指摘する。また、「『5人衆』がもし自らのポストを中堅・若手に譲り、差し替えていたら、評価は違ったのに…」と本音を吐露する。

■“100人”派閥の割に少ない?閣僚人数
今回の人事で、入閣待機組2人が大臣に起用され、留任した松野官房長官・西村康稔経済産業大臣とあわせて、これまでと同じ4つの閣僚ポストを確保した安倍派。

しかし、これは所属議員がおよそ50人の麻生派と同じ数で、安倍派は“100人”の最大派閥にもかかわらず4つにとどまったとも言える。

派内からは「最大派閥にいるのに、閣僚になれるまで待機する期間が延びるだけでは所属する意味がない」との声も上がっている。

■どうなる会長不在の新体制
『人事までには体制を整える』という共通認識のもと、新体制作りを急いだ安倍派。しかし、派内に不満がくすぶる中、塩谷座長と「5人衆」が、今後どのように政権運営に関わり派閥の存在感を高めていくのかが注目される。

8858OS5:2023/09/14(木) 14:23:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/94e380f31f0a15c6dfbf4f1ee47bf33c5c9af7b8
派閥均衡、ライバル囲い込み…首相、総裁再選へ内向きの内閣改造
9/14(木) 13:29配信

西日本新聞
 岸田文雄首相は内閣改造・自民党役員人事で、党総裁選のライバルとなる「ポスト岸田」の茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相、高市早苗経済安全保障担当相らを囲い込み、動きをけん制する一方、各派閥に配慮した総裁選再選シフトを敷き、女性の積極登用で刷新感を打ち出した。ただ、政治とカネの問題など“古傷”もあり、支持率の回復につながるか、効果は未知数だ。

 閣僚人事では、最大派閥の安倍派と第2派閥の麻生派が4人ずつ、第3派閥の茂木派が3人。第4派閥の岸田派と二階派が各2人で無派閥が3人(うち1人は谷垣グループ)。首相周辺は「総裁選に向け、他派閥に恩を売った方がいい」。安倍晋三元首相の後継会長が決まらず冷遇を警戒していた安倍派のベテランは「まずまずの結果だ」と安堵(あんど)した。

 改造前、女性閣僚の割合は先進7カ国(G7)で最低レベルと指摘されていた。過去最多タイの5人となり、官邸幹部は「女性活躍や多様性がある内閣として対外に示せる」。九州選出の衆院議員も「有権者への格好のアピール材料となる」と歓迎する。一方、党内からは「能力や経験が足りないのに起用した、頭数ありきの人事だ」(中堅)との声も漏れる。

 支持率の回復どころか、低下しかねない不安材料も多い。「与党間調整や政策立案に欠かせない」(自民中堅)と評されていた最側近の木原誠二官房副長官は週刊誌報道が続き交代させたが、マイナンバーを巡るトラブルで責任を問う声が出ていた河野氏や、放送法の「政治的公平」に関する総務省文書を巡って物議を醸した高市氏は留任。政府が解散命令請求を検討する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が指摘される閣僚や党役員もいる。

 自らの関連政治団体の政治資金規正法違反事件で、ドリルでハードディスクが破壊されたパソコンが見つかり、「ドリル優子」とやゆされる小渕優子選対委員長は、説明不足との批判が根強い。洋上風力発電事業を巡る汚職事件も抱えているだけに、自民ベテランはぼやく。「タイミングが最悪。小渕氏の問題は再燃し、衆院解散は一層難しくなるんじゃないか」 (御厨尚陽、岩谷瞬)

8859OS5:2023/09/14(木) 18:28:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/8e4b06b7d19c37ceb9a638db554d621f26f55efd
総理大臣補佐官にかつて国民民主所属の元参院議員・矢田稚子氏を起用する案を検討
9/14(木) 14:57配信

日テレNEWS
政府が、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を、内閣総理大臣補佐官に起用する案を検討していることがわかりました。

複数の政府与党関係者によりますと、内閣改造に伴う人事で、かつて国民民主党に所属していた元参議院議員の矢田稚子氏を、総理補佐官に起用する案が検討されています。

国民民主党の幹部が、「補佐官に起用される方向だ」とする一方、政府関係者は「起用は自民党、国民民主党の協議次第」と述べています。

連立与党に国民民主党が加わる構想が、当面実現しない見通しとなる中、岸田総理は今後、矢田氏を起用するかどうかを慎重に判断するものとみられます。

矢田氏は産業別の労働組合の1つ「電機連合」の組織内候補として、2016年の参議院選挙で初当選したものの、去年の選挙で落選しています。

総理補佐官への起用を検討する背景には、自民党と国民民主党の将来的な連携強化に向けた布石との見方が出ています。

8860OS5:2023/09/14(木) 18:29:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ce2cd1da6c84f5889fd07b41cebb825921d1f70

内閣改造最大のミステリーは林芳正氏の外相退任「岸田派の後継者として育成へ」角谷浩一氏が分析
9/14(木) 6:00配信


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コメント48件


日刊スポーツ
林芳正外相(2023年4月撮影)

 第2次岸田再改造内閣は13日、正式に発足した。

 今回の内閣改造をめぐっては、外相の留任が確実視されていた林芳正氏が退任し、同じ岸田派の上川陽子氏に交代。この人事は、今回の内閣改造「最大のミステリー」と臆測を呼んでいる。 政治ジャーナリストの角谷浩一氏は、林氏を岸田派の後継者として早く育てたい首相が、閥務(派閥内の業務)に専念させるためにあえて閣僚から外したのではないかと分析した。内向きな理由にも見える外相交代劇の背景について、角谷氏に話を聞いた。

【イラスト】第2次岸田改造内閣の閣僚一覧表

 ◆  ◆  ◆

 林氏は対中関係でも重要な役割を担っていただけに、交代には外務省もびっくりしただろう。一方、現在岸田派は総裁派閥にもかかわらず「ポスト岸田」が見当たらない。2世議員で性格も穏やかだが、気が利くタイプではないというのが、周囲の林氏評。参院から前回の衆院選でくら替えしたばかりだが衆院初当選直後に外相となり、衆院議員としての派閥での振る舞い方もほとんど知らない。岸田政権もいつまで続くか分からず、今後も「宏池会時代」を続けるには林氏を育てるしかないと、首相は考えたのではないか。「林派」に向けた第1歩だろう。 後継者がおらず、混乱している安倍派を目の当たりにした影響も大きいはずだ。派閥の体制がしっかりしているかどうかは、首相が最も重視する来年の自民党総裁選再選戦略そのものに関わってくる。首相は、急ごしらえでも派閥の「顔」を育てる必要性に、駆られたのではないかと思う。

 ◆  ◆  ◆

 林氏は英語が堪能で、2年弱の外相在任中もそつなく仕事をこなした。9日にはウクライナを訪れたばかりで、今回の交代劇を唐突と受け止める向きも少なくない。13日夜に行われた首相の記者会見でも、林氏を交代させた理由を問う質問が出た。首相は「林大臣も優秀な大臣だったが、自民党内における有能な人材に力を発揮してもらう体制を組むことも、より外交を前進させるため意味があると考えている」と主張。米国留学経験もある上川氏の経験や知識に触れつつ、外交の舞台で大きなウエートを占めるのはあくまで首脳外交との認識を示し「私自身もこれから大きな役割を果たしたい」などと話した。【構成=中山知子】

8861OS5:2023/09/14(木) 18:30:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f6876c55e43dd423e6c2a8898942d4ab8351d99
首相補佐官に元国民民主参院議員の矢田稚子氏起用で調整
9/14(木) 16:59配信


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毎日新聞
矢田稚子氏=岡本同世撮影

 第2次岸田文雄再改造内閣発足に伴い、政府はパナソニック社員で元国民民主党参院議員の矢田稚子(わかこ)氏(57)を首相補佐官に起用する調整に入った。複数の関係者が14日、明らかにした。矢田氏は電機連合出身で、今月8日まで国民民主党の顧問を務めていた。政府・自民党には国民民主を支援する民間労組を取り込む狙いがある。

【写真】記者会見する河野太郎デジタル相

 関係者によると、政府がパナソニックに対し、矢田氏を政府の要職で起用する方針を打診した。矢田氏が所属していた電機連合は加盟する連合側に、矢田氏が政府の役職に就く見通しを伝えたという。

 矢田氏は、2016年参院選比例代表に旧民進党公認で出馬し初当選。その後国民民主に入党し、22年参院選で落選した。電機連合の男女平等政策委員長や国民民主の副代表などを歴任したが、国民民主は8日の両院議員総会で矢田氏の顧問退任を了承していた。

 国民民主は政府の22年度当初予算に賛成するなど、野党としては異例の対応で注目を集めた。2日の代表選では、予算賛成を主導し、政府・与党との連携を重視する玉木雄一郎代表が再選され、国民民主を連立政権に加える「自公国」連立構想が自民党内で再燃。今回の内閣改造では国民民主幹部の入閣も一時取り沙汰されていた。【安部志帆子、遠藤修平】

8862OS5:2023/09/14(木) 19:54:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/95796db7f2adfe19883086fd96c20aa8359df41a
岸田人事に長老の影 基盤強化狙うも党内にため息
9/14(木) 19:37配信

産経新聞
麻生太郎副総裁(左)と二階俊博元幹事長=2018年1月19日

14日に本格始動した第2次岸田文雄再改造内閣と自民党役員の陣容をみると、岸田首相(党総裁)が党の長老格の意向を反映させたことが随所にうかがえる。麻生太郎副総裁は茂木敏充幹事長の続投を首相に進言し、政界を引退した森喜朗元首相は小渕優子選対委員長の登用を求めるなどしていた。首相には政権基盤を固める狙いがあるようだが、党内には反発もある。

【写真一覧でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

14日夜、麻生氏と二階俊博元幹事長が東京都内で会食した。結束して政権を支えていくことを確認したとみられる。

首相経験者で麻生派(志公会、55人)を率いる麻生氏は、首相の後見人的な存在だ。首相や茂木氏とともに「三頭政治」といわれる主流派を形成している。

首相は茂木氏の交代も検討したが、麻生氏は続投を進言。政権の安定を重視した首相が受け入れた形となった。閣僚人事では麻生派は4人が入閣した。所属人数が2倍近い安倍派(清和政策研究会、100人)と同数のため、安倍派内には不満が残った。

幹事長在任期間が歴代最長の二階氏は、岸田政権では非主流派となっている。二階氏が会長を務める二階派(志帥会、41人)に対し当初、首相側から閣僚への登用を2人から1人に減らす打診があった。二階氏側近は「ならば一つもいらない」と反発して巻き返し、2人を確保した。幹部は「結果2つだが、『よかった』とはならない。われわれは忘れない」と憤った。

森氏は小渕氏について、6月に死去した青木幹雄元参院議員会長が将来の首相候補として期待していたことを念頭に「華やかな舞台に、もう一度登場させたい」などと述べていた。

過去に森氏が領袖(りょうしゅう)として率いた安倍派は、派の有力者「5人衆」とされる松野博一官房長官らが続投となった。安倍晋三元首相の死去後に森氏の影響力が強まり、5人を中心とする集団指導体制に移行したのも森氏の意向だとの指摘がある。新体制発足に伴い会長代理を外れた下村博文元政調会長は11日のインターネット番組で「森氏の影響力が今の形で表れるのは残念な状況だ」と批判した。(沢田大典)

8863OS5:2023/09/14(木) 20:48:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/12d3db629170e559b8a2493b3a1bcd908dd42196
新厚労相が会見「医療関係団体の代弁者ではない」 かつて組織内候補
9/14(木) 20:05配信

朝日新聞デジタル
就任会見に臨む武見敬三厚生労働相=2023年9月14日、東京・霞が関、藤谷和広撮影

 私は医療関係団体の代弁者ではない――。第2次岸田再改造内閣で初入閣した武見敬三厚生労働相は14日の就任会見でこう述べ、国民の立場で職務にあたると強調した。武見氏はかつて「日本医師会」(日医)の政治団体「日本医師連盟」(日医連)の組織内候補で、日医が厚労相就任を歓迎するコメントを出していた。


 武見氏は13日の内閣改造で初入閣した。日医は同日、松本吉郎会長名でコメントを発表。新内閣を「大変素晴らしい布陣」と評価したうえで、特に武見氏が厚労相、日医連の組織内候補の自見英子氏が地方創生相として入閣したことは「日本医師会として、誠に喜ばしい限り」とした。

 武見氏の父・太郎氏は日医の元会長。武見氏は1995年の参院選比例区で日医連の組織内候補として初当選し、その後、東京選挙区に移ってからも、日医連が推薦を出すなど支援してきた。自見氏も組織内候補として参院選比例区で当選を重ねてきた。

 来年度は医療機関の収入に直結する診療報酬の改定があり、年末に向け日医をはじめとした利害関係者との調整が本格化する。

朝日新聞社

8864OS5:2023/09/14(木) 21:42:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/be0e9a7563e2791108c8de4076319f2050544262
自見英子大臣 所属・二階派が入閣に大激怒する“隠れ麻生派”の嘘! 領袖選びは組織票のため「麻生さんのコマですよ」
9/14(木) 20:57配信

SmartFLASH
13日、官邸に姿を見せた自見英子氏

 9月13日に岸田文雄首相が実施した内閣改造では、事前に「女性登用」の意向が伝わっていたとおり、過去最多タイの女性閣僚5人が誕生した。

 そのなかで、地方創生担当大臣をまかされ、万博担当や沖縄・北方対策担当なども兼務するのは、初入閣の自見英子(はなこ)参議院議員(47)だ。

 元郵政大臣などで知られる自見庄三郎氏(77)を父に持つ自見議員は、比例区で当選2回の二階派(志帥会)所属だ。

「小児科医として勤務した後、お父様の議員秘書になった自見さんは、日本医師連盟の組織内候補として、2016年の参議院選で初当選しました。

 当初は無派閥でしたが、日本医師会の中川俊男会長と二階俊博先生は仲がいいという関係もあって、2020年9月に自見さんには二階派に入会してもらいました。

 2021年には、故・橋本龍太郎元首相の次男である橋本岳議員と“略奪婚”に近い、熟年結婚をしたことも話題になりましたね……」(二階派関係者)

 今回、二階派からは2人が入閣。最近では勢力減が目立つ二階派にとって、自派閥から初入閣が出たことは喜ぶべきところだが……。すんなりとは喜べない事情があるのだという。

 前出の二階派関係者が続ける。

「自見さんの入閣は寝耳に水ですよ。そもそも、二階派として入閣を要望したのは、自見さんとは別の議員でしたから」

 内閣人事は、自民党内の派閥争いをモロに表わす出来事だ。

 今回、最大勢力の安倍派と麻生派からは、それぞれ最多の4人が入閣。茂木派が3人、岸田派と二階派は各2人、谷垣グループから1人が入閣している。

「自見さんを閣僚にねじ込んだのは二階さんではなく、自民党副総裁の麻生太郎さんだと聞きました」と、自民党担当記者は話す。

 なぜ所属派閥ではなく、他派閥の領袖が推したのか。その裏事情を、自民党福岡県連関係者はこう明かす。

「たびたびクローズアップされているように、麻生さんは二階派所属の衆議院議員である武田良太さんとの“犬猿の仲”で知られています。

 自見さんは進んで二階派に入会したわけではなく、組織票を抱える日本医師連盟の顔を立てるために入会したんです。

 父の地盤で、自らが育ったのは福岡県北九州市。そのため、“福岡のドン”といえる麻生さんとは、古くから関係がよかった。つまりは、二階派所属といっても“隠れ麻生派”なんです。

 事実、自見さんは武田さんと同じ派閥であるにもかかわらず、麻生さんと関係が悪いことを気にして行動をともにしていません。今回の入閣も、“麻生さんのコマ”として使われているに過ぎませんよ」

 麻生氏の意図には、地元・福岡での勢力争いが関係しているという。

「現在、麻生派所属の大家(おおいえ)敏志参議院議員が、麻生さんの制止を振り切ってまで、次期衆院選で自民党が議席を持たない『福岡9区』での鞍替え出馬を目指しています。

 先日おこなわれた福岡9区の支部長を選ぶための自民党福岡県連の党員投票では、大家さんが圧勝しました。

 県連は党本部に、大家さんを支部長にするように申し入れていますが、麻生さんが大反対しています。麻生さんは、大家さんに党員投票で負けた北九州市議を応援していたからです。

 大家さんが圧勝しているので、麻生さんも無理やり降ろすわけにはいかない。“降りるように説得”しているのですが、大家さんは聞く耳を持っていません。麻生さんとしては、なんで俺の言うことを聞かないんだと許せないんです。

 そこで同じ参院で、当選回数が少ない自見さんを当てつけのように入閣させて、『俺は閣僚人事まで操れるんだ』と、大家さんがこれ以上、麻生さんに逆らわないように自身の権力を見せつけたわけです」(同前)

 まさに、麻生氏のやりたい放題状態。前出の二階派関係者は怒りが収まらないようだ。

「自見さんの入閣した理由がわかった瞬間、怒りが込み上げましたよ。我が派閥幹部も、大激怒しています。

 自分の力を誇示するためにうちの枠を使って、“自分のコマ”を入閣させるなんて……『そこまでやるか』と思いました。

 麻生さんには、一刻も早く引退してもらいたいですよ」

 これまで数々の力技を見せてきた麻生氏だが、今回の「女性登用内閣」は、あまり世論の支持を受けていないようだ。

 無理筋になってきているのでは――。

8865OS5:2023/09/14(木) 21:43:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/14b5c2469b6ebdd764536555ccab14f0828860e4
自民・安倍派で退会者 集団指導体制に不満
9/14(木) 15:35配信

テレビ朝日系(ANN)
自民党の最大派閥安倍派の土井亨(どい・とおる)衆議院議員が、新体制への不満から派閥を退会しました。安倍元総理大臣が亡くなって以降、初めての退会者となります。

安倍派は先月、会長不在のまま15人の幹部による集団指導体制を発足させました。

土井氏は、これまで「会長を選任するべきだ」と主張していて、新たな運営体制に不満を示していたという事です。

安倍派の幹部は、「後に続く人はいない単独行動だ」として慰留はせず、14日に受理しました。

これで所属議員は99人となりました。

テレビ朝日報道局

8866OS5:2023/09/14(木) 21:51:26
https://news.goo.ne.jp/article/bunshun/politics/bunshun-65745.html
“ドリル事件“以来9年ぶりの要職 「ファミリー企業に1400万円超」 小渕優子・選対委員長(49)に不透明な政治資金処理が発覚
2023/09/13 16:00文春オンライン

 9月13日の内閣改造・党役員人事で、選挙対策委員長に就任した小渕優子氏(49)の関係政治団体が、2015年からの7年間で、1400万円以上を自身のファミリー企業に支出していたことが、「 週刊文春 」の取材でわかった。

 関係政治団体を巡る政治資金規正法違反事件で経産相を辞任して以来、約9年ぶりに要職に起用されたが、新たに不透明な政治資金処理が発覚したことで早くも説明責任が問われる事態になりそうだ。

 小渕氏は1996年、成城大学を卒業後、TBSに入社。1998年、父・恵三氏が首相に就任したのに伴い、TBSを退社し、私設秘書になった。2000年5月、恵三氏が急逝すると、地盤を継ぎ、翌6月の衆院選で初当選を果たす。

 2008年9月、麻生政権で戦後最年少の34歳で男女共同参画・少子化担当相として初入閣。2014年9月には、第2次安倍政権で重要閣僚とされる経産相に就任した。


経産相を辞任したのは9年前 ©時事通信社
「完全に禊が済んだ」岸田首相が選対委員長に起用
 ところが、その直後の2014年10月、小渕氏の関係政治団体「小渕優子後援会」などが開催した東京・明治座での観劇会を巡り、支出が収入を大幅に上回るなど、政治資金収支報告書に不適切な記載をしていた問題を「週刊新潮」が報道。

 東京地検特捜部が捜査に乗り出し、小渕氏は経産相を辞任。結局、収支報告書への虚偽記載額は3億円を超え、2015年10月、小渕氏の元秘書2人には有罪判決が下された。

「以降、小渕氏が要職に起用されることはなかった。しかし、今回、岸田首相は『完全に禊が済んだ』として党四役の一角、選対委員長に起用したのです」(政治部デスク)

 その後、小渕氏の政治資金はどうなっているのか。政治資金規正法違反事件が発覚した翌2015年以降の政治資金収支報告書を確認したところ、自身のファミリー企業に多額の支出をしている実態が浮き彫りになった。

 問題のファミリー企業とは、「光山商事」、「光山倉庫」、「光山電気工業」など、小渕氏の祖父・小渕光平元衆院議員(故人)が立ち上げた「光山社(こうざんしゃ)」の流れを汲む企業グループだ。中でも「光山商事」や「光山倉庫」は、取締役の大半が小渕姓で、小渕氏の従兄が社長を務めている。

親族が関連する企業への支出が計1400万円以上
 小渕氏の政党支部「自由民主党群馬県第五選挙区支部」や、「小渕優子後援会」の収支報告書(2015年〜2021年)によれば、「光山商事」にガソリン代など、「光山倉庫」に倉庫使用料代など、「光山電気工業」に事務用品代などの名目で、計1400万円以上を支出していた。

 政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授が指摘する。

「政治資金には税金が含まれているので、その使途には厳正さが求められます。その意味で、親族が関連する企業への支出は、道義的な問題がある。どうしてもその企業に発注しなければいけない必然性があるのか、丁寧に説明すべきです」

 小渕事務所に見解を求めたところ、以下のように回答した。

「(ファミリー企業について)選挙区支部及び後援会の政治資金については、政治資金収支報告書記載のとおりです」

 だが、小渕氏の政治資金に関する疑惑はそれだけではなかった――。

 9月13日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および9月14日(木)発売の「週刊文春」では、小渕氏が、有罪判決を受けた元秘書が取締役を務める企業にも多額の政治資金を支出していた問題や、巨額の政治資金収入を支える意外な“タニマチ”、小渕氏が選対委員長に起用されるまでの経緯などについても詳報している。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年9月21日号)

8867OS5:2023/09/14(木) 23:02:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1d3b06eb22290d52d89d81c3f0957328b98904b
女性の総理補佐官を2人任命 自民・上野通子参院議員らを起用
9/14(木) 21:01配信
TBS NEWS DIG Powered by JNN

岸田総理は総理大臣補佐官に自民党の上野通子参院議員を任命する方針を固めました。政府関係者が明らかにしたもので、「女性活躍や消費者行政」を担当するということです。

また、国民民主党の前参院議員で労働組合出身の矢田稚子氏を、同じく総理補佐官に任命する方針も固めました。矢田氏は「賃金や雇用」を担当するということです。

今回の改造では、女性閣僚を過去最多タイとなる5人登用しましたが、さらに女性の総理補佐官を2人任命することで、「女性重視」の姿勢を打ち出し、政権浮揚につなげたい狙いがあるものとみられます。

矢田氏の起用に関しては、与党関係者は「国民民主党との連携が進みつつある表れ」と話していますが、矢田氏本人は周囲に「政局とは無関係だ」と語っています。

TBSテレビ

8868OS5:2023/09/14(木) 23:09:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4e91ddf62065193b0d46d2a5fdaf5276fae2476〝11月解散〟浮上 吉か凶か改造内閣、補正予算成立直後「伝家の宝刀」が 林氏斬りの新内閣、支持率〝ご祝儀〟あるか
9/14(木) 17:00配信


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夕刊フジ
第2次岸田再改造内閣で会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

第2次岸田文雄再改造内閣が14日午前、本格始動した。岸田首相は、物価高対応や賃上げ実現、少子化対策のため、月内に経済対策策定を閣僚に指示し、来月中の取りまとめを目指す方針だ。こうしたなか、永田町では「10月中旬、臨時国会召集」「11月上旬までの2023年度補正予算成立」「11月の衆院解散」というスケジュールが流れ始めた。果たして、「政界屈指の親中派」外相らを退任させ、女性閣僚5人を起用した新内閣に支持率の〝ご祝儀〟はあるのか。岸田首相が「伝家の宝刀」を抜けば、有権者は〝前内閣の功罪〟も含めて判断することになりそうだ。

【写真一覧でみる】第2次岸田再改造内閣の顔ぶれ

「今はまず、思い切った経済対策をつくり、早急に実行していくことを最優先に日程を検討する。現時点で、これ以上、申し上げることはない」

岸田首相は13日夜、皇居での認証式を経て、新内閣が正式発足した後、解散・総選挙への見解を問われ、こう明言を避けた。

ただ、岸田首相の慎重な姿勢に相反するように、永田町では思惑と観測が交錯している。前述のように、具体的な政治日程を盛り込んだ文書が飛び交った。解散時期によって投開票日は複数記されている。

焦点となるのは、内閣改造・自民党役員人事による浮揚効果だ。

岸田首相は、記者会見で「変化を力にする内閣」と説明したが、閣僚19人のうち、初入閣11人とするなど〝変化〟は確かだ。高市早苗経済安保担当相を留任させ、上川陽子外相らを起用するなど、女性閣僚は過去最多タイの5人となった。

危機管理なのか、「政界屈指の親中派」である林芳正外相や、文春砲の連続追及で「機能不全」に陥った最側近の木原誠二官房副長官を退任させた。

LGBT法で離反した「岩盤保守層」の取り戻しを狙ったのか、安倍晋三元首相の信頼も厚かった木原稔元首相補佐官を防衛相に抜擢(ばってき)するなど、配慮も見せた。

官邸幹部は「支持率は高まるはず」と期待するが、どう見るか。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「政権の骨格となるメンバーは変わらず、財務省主導の『増税路線』に沿った主要政策は継続するつもりだ。岸田首相としては、来年の総裁選を見据えて『党内バランス』と『求心力』を意識した内向き人事で、本気で選挙に打って出る人事ではない。経済対策を打ち、補正予算を成立させ、旧統一教会の解散請求、外交的成果など、国民の関心を引くアピールをして、解散・総選挙につなげられるか。情勢は極めて厳しい」とみる。

岸田首相は13日の記者会見で、エネルギー価格高騰を受けたガソリン補助金の継続をはじめ、国民生活を支援する経済政策を実行すると表明し、賃上げにも言及した。

「10月中をメドに取りまとめを目指す」と明言しているが、計算通りに行くのか。

自民党中堅は「国民は戦略性に乏しい岸田政権の経済対策に辟易(へきえき)している。国民負担を軽減するなら減税がもっとも合理的だが、現実は、財務省の意を受けた『大増税路線』だ。内閣改造も、実は意味不明な配置が多い。大臣ポストを熱望する〝待機組〟の意向に応えた『在庫一掃内閣』で、支持率が上がっても一過性だろう」と手厳しい。

さらに、解散・総選挙をめぐって、岸田首相は〝失策〟の過去がある。

8869OS5:2023/09/14(木) 23:09:23
低空でも続投路線

岸田首相は今年6月、国会会期末に合わせて「情勢をよく見極めたいと考えている」と発言し、〝解散風〟を猛烈に吹かせたが、結局は自ら引っ込めた。党内外から「解散権を駆け引きに使っている」と批判を浴び、国民世論も欺瞞(ぎまん)的と受け止めたのか、支持率は加速度的に下落した。結局は解散の機会を失った。

今春の統一地方選で躍進した日本維新の会などの選挙準備が整う前に、永田町に流れるスケジュール通り、岸田首相は解散に踏み切るのか。

政治評論家の有馬晴海氏は「社会が多様化するなかで、新たな人事や政策、政治的成果の『賞味期限』は極めて短くなっている。岸田首相は、在任の長さに強い関心があり、『低空飛行でも首相を続投する』のが基本路線だろう。実務や安定感を重視し、長期戦を見据えた内閣改造ともいえる。解散の行方は不透明だ」と語った。

8870OS5:2023/09/15(金) 07:42:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d8196378b8e8f5a118f08598a34dc76f8f4cd90
「三頭政治」変化の兆し 岸田首相、茂木氏に不信感 年内の衆院解散に両論〔深層探訪〕
9/15(金) 7:00配信


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時事通信
記者会見する岸田文雄首相=13日午後、首相官邸

 13日の内閣改造・自民党役員人事で、岸田文雄政権の権力構造に変化が見え始めた。「三頭政治」と称された岸田首相と茂木敏充幹事長の関係に不信感が芽生え、幹事長交代論も一時浮上。首相は来年秋の党総裁選での再選に向け、最大派閥・安倍派への傾斜を強めた。今後の政局の焦点は、首相が年内の衆院解散・総選挙に踏み切るかどうか。新たな布陣を国民がどう評価するかや、経済対策の内容や国会対応が判断を占う材料となる。

 ◇2度の会談
 11日午前11時すぎ、首相公邸に向かう裏門に黒塗りセダン車が入った。後席にいたのは、安倍派有力議員の萩生田光一政調会長だった。

 首相は同日朝、インドから帰国したばかり。人事調整で真っ先に萩生田氏と30分余り協議し、午後には党本部でも再び約40分話し合った。

 今回の人事で注目されたのは茂木氏の処遇だった。茂木氏は宰相への野心を隠さず、官邸側との調整がない「突出」が目立っていた。1月の通常国会の代表質問で「児童手当の所得制限撤廃」を表明、最近も秋の補正予算編成を主張した。首相は周囲に「どうなっているんだ」といらだちを見せた。

 首相は就任以来、麻生太郎副総裁、茂木氏との連携を重視。定期的に党本部で相談し、政権の重要方針を決めてきた。岸田派が第4派閥にすぎず、政権運営のため第2派閥の麻生派、第3派閥の茂木派の協力が欠かせなかった。それを古代ローマの有力者3人による政治体制になぞらえて「三頭政治」と表現したのは茂木氏だった。

 「続投と交代、どちらがいいのか」。首相は今夏以降、茂木氏の留任の可否を悩んでいた。麻生氏は「仕事ぶりで交代させるべき点がありましたか」と続投を求め、首相は結局受け入れた。

 一方で萩生田氏、松野博一官房長官ら安倍派有力者「5人衆」が全て閣僚・党幹部に留任。最側近だった岸田派の木原誠二氏が週刊文春報道で官房副長官退任を余儀なくされ、官邸中枢の意思決定プロセスも変わるとみられる。政権安定へ最大派閥を引き寄せ、総裁再選への流れを強めたい首相の思惑がにじむ。

 党選対委員長には、茂木派に所属し派内で首相候補に推す声もある小渕優子氏を起用。首相が安倍派に配慮を示したのとは対照的に、茂木氏へのけん制とみる向きも強い。茂木氏は13日の記者会見で総裁選への対応を問われると「政権をしっかり支えていきたい」と語った。だが、2人に生じた疑心暗鬼は簡単には消えそうにない。

 ◇「ドリル」火種に
 女性閣僚を過去最多に並ぶ5人に増員したのは「刷新感」を打ち出すためだった。一方、目玉人事となった小渕氏は、就任初日の記者会見で早速、過去の政治資金問題で「洗礼」を受けた。

 小渕氏は涙をこらえながら「おわびしたい」と陳謝。しかし、2014年に発覚したこの問題では関係データの入るハードディスクがドリルで破壊されていたことが判明。説明はなお不十分とされ、政権の火種となりそうだ。

 解散時期の見方は自民内で交錯する。党幹部は「なお首相は年内解散を諦めていない」と説明。党関係者は「党内固めを優先した陣容だ。解散は来年秋の総裁選後だろう」と慎重だ。

 政府・与党は臨時国会を10月16日に召集する案を軸に検討する。物価高対策などを盛り込んだ経済対策を策定し、財源の裏付けとなる補正予算を編成する方針。この国会での成立を目指せば年内の政治日程は相当窮屈になる。ただ「経済対策を策定するだけで解散することも可能だ」(経済官庁関係者)との見方もある。

 低迷する内閣支持率の向上も、衆院解散を行う必要条件だ。21年9月、当時の菅義偉首相が総裁選出馬を断念したのも、低支持率の中で解散を模索したことが明らかになり、党内で反発を受けたためだ。岸田首相が「解散カード」をどう駆使するのか。世論や党内情勢も見極めて慎重に判断するとみられる。

8871OS5:2023/09/15(金) 08:15:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ce7c148568cfe63d5d23deadf1532d678025d86
岸田内閣改造、くすぶる不満 派閥均衡腐心も「配慮足りぬ」
9/15(金) 7:17配信


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時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=14日午前、東京・永田町

 13日に発足した岸田政権の新体制は、派閥ごとの入閣者数が岸田派を除いて変わらず、岸田文雄首相が力の均衡を崩すまいと腐心した形跡がうかがえる。

 このため、派単位では「合格点だ」と評価する声が多いが、最大派閥の安倍派など一部には「配慮が足りない」と不満もくすぶる。首相は15日の副大臣・政務官人事でも各派への気配りを求められそうだ。

 「わが派は内閣でも党でも要職を担うことになった」。14日の茂木派(54人)総会で会長の茂木敏充幹事長が内閣改造・党役員人事の結果をこう報告すると、所属メンバーから拍手が起きた。

 同派は茂木氏の幹事長留任、小渕優子氏の選対委員長就任により党4役を2ポスト確保し、入閣待機組2人を含む3人を入閣させた。一連の人事には来年9月の党総裁選に向けて茂木氏の動きを封じる首相の思惑もあったが、派の中堅は「満額回答だ」と語った。

 麻生太郎副総裁が留任し、閣僚4枠を維持した麻生派(55人)も「不満はない」(関係者)との受け止め。入閣者数が1減の2人だった岸田派(46人)は、昨年の初入閣組2人が失言などで辞任した後だけに「今回は仕方がない」(若手)と納得している。閣僚ゼロの森山派(8人)幹部は「最小派閥から森山裕会長を党4役の総務会長に押し込めただけで十分だ」と語った。

 一方、安倍派(100人)は突出して所属議員が多いが、入閣者は麻生派と同じ4人。幹部は「規模を考えればおかしい」と不満げだ。派内では西村康稔経済産業相ら「5人衆」が同じポストにとどまったことにも「新陳代謝が必要だった」(中堅)と批判が渦巻く。派を仕切る5人衆に対する反発が首相にも向かいかねない状況だ。

 二階派(41人)からも前回と同じ2人が入閣した。ただ、関係者によると、首相官邸から当初提示されたのは「入閣枠1」。派幹部が「それなら要らない」と突っぱねたところ、官邸は慌てて2人に増やしたという。別の幹部は「最初の1人案は忘れない。禍根を残した」と憤る。

 官邸の不手際を問題視する声もある。今回、閣僚19人のうち2人は「参院枠」と位置付けられている。参院議員の入閣は改造前日に官邸が参院幹部に内定を伝えるのが慣例にもかかわらず、連絡を怠ったという。複数の関係者によると、世耕弘成参院幹事長は「屈辱だ」と周囲に怒りをぶちまけた。

8872OS5:2023/09/15(金) 08:15:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/11586f019694077a0935b39b654b871543834aed
河野、茂木をつぶせ! 岸田首相が実は恐れている自民党「岸田おろし」の爆弾
9/15(金) 8:03配信


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現代ビジネス
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 2023年9月13日に岸田文雄首相は内閣改造と党役員人事を行った。「人事が好き」とも言われる岸田氏の意図はどこにあるのか。今回の内閣改造、党役員人事をどう読み解けばよいのかを考えてみる。

【写真】森喜朗元首相が「血まみれ」で倒れ、集中治療室へ…一体、何が起きたのか

「岸田おろし」への恐怖心
新内閣の顔ぶれ[Photo by gettyimages]

 端的に言ってしまうと、この人事は「自民党総裁選」を念頭に置いたものであり、「総選挙」を見越したものではないということ、さらに「攻めの人事」というよりは、「守りの人事」であるということが特徴としてある。そうした視座から見れば「国民を向いた人事」というよりは、「党内を向いた人事」といってよいだろう。

 それは、派閥間の均衡への配慮や、重要閣僚ポストや党役員ポストに留任が多いことに表れている。

 まず、今回の人事は政権の延命のための「派閥の論理」によるものであったといえる。

 岸田氏にとって最大の眼目は、来年秋に行われる自民党総裁選に勝利することにある。というのも、岸田派は現在のところ党内第四派閥であり、100人を数える最大派閥である安倍派や、50人を超える麻生派や茂木派に比べて弱小だ。9月に入会が伝えられた元石破派の事務総長を務めた田村憲久元厚労相を加えても、岸田派は46人にすぎない。

 そうした派閥の情勢からすれば、岸田派よりも多い安倍派、麻生派、茂木派の支持を獲得できなければ、自派閥だけでは総裁の座を守り切れず、「岸田おろし」という党内政局が起こる可能性もある。

 新内閣の閣僚を見れば、岸田首相を含めた20人の閣僚のうち、岸田派は3人、麻生派は4人、茂木派は3人、安倍派は4人、非主流派の二階派は2人、谷垣グループからは1人、無派閥2人、そして連立のパートナーである公明党から1人というように、各派閥のバランスを見ながらの人選となっている。

 党役員については、麻生太郎氏が副総裁、党四役は茂木敏充氏が幹事長、森山裕氏が総務会長、萩生田光一氏が政調会長、小渕優子氏が選対委員長となっており、麻生派1人、茂木派2人、安倍派1人、森山派1人という配分になる。

 この党役員と閣僚を加えると、岸田派が3人、麻生派、茂木派、安倍派が5人、二階派が2人、森山派が1人、谷垣グループが1人、無派閥が2人となり、自派閥の岸田派を少なくしても岸田政権を支える麻生派、茂木派、安倍派に配慮したものとなっていることは明らかだ。

内閣改造のどこが「新しい」のか?
留任した高市早苗経済安全保障担当相[Photo by gettyimages]

 こうした人事については、しばしば「人心を一新し、難局に当たるための適材適所」という説明が政権側から述べられるが、それだけではない。むしろ「人事を政権浮揚のためのチャンス」ととらえる向きもある。つまり新しい閣僚を選ぶ中で、その政権の「新味」を出すことで、有権者の期待を獲得し、支持率の向上を試みることも出来る。

 今回の人事ではどうだっただろうか。

 今回の内閣改造は11人の初入閣者を数えていて、全閣僚の半数以上を占めている。こうした「数」的見地からすれば「新味」はあるのかもしれないが、分析する上では「質」的に留任する閣僚についても注目する必要がある。

 実は今回の内閣改造では、重要ポストほど留任者が目立つ。首相の岸田氏を除いて、官房長官の松野博一氏、デジタル相の河野太郎氏、財務相の鈴木俊一氏、経産相の西村康稔氏、経済安全保障相の高市早苗氏、そして国交相には連立のパートナーの公明党の斉藤鉄夫氏と、6人の閣僚が留任している。

8873OS5:2023/09/15(金) 08:16:06

 さらに外相の上川陽子氏、経済再生相の新藤義孝氏の2人は、これまでも重要閣僚ポストを経験してきた人物であり、安定感はあるが「新味」はないともいえる。つまり、ある意味で、「質」的見地からは重要閣僚ポストにおいては「既視感」があり、目新しいものとはいえない印象がある。

 こうした「既視感」は、党役員ではさらに強い。党役員人事でも麻生、茂木、萩生田の各氏は再任であり、森山氏は選対委員長から横滑りといえ、純粋に新任であるのは小渕氏のみといえる。

 唯一の新味と言えるのは、女性の閣僚が2人から5人へと倍以上に増加したこと、党役員人事においても、女性が党四役に就任したことが挙げられる。こうした女性登用は評価されるだろう。

念頭にあるのは「総裁選」
 先ほども指摘したとおり、こうした人事は必ずしも国民に向けた「総選挙」を意識したものではなく、党内向けの「総裁選」を念頭に置いたものであると考えることが出来る。

 注目すべきは「ポスト岸田」を狙って総裁選に出馬する可能性のある潜在的な「将来の総裁候補」を、内側に取り込んで身動きできなくしたことだろう。つまり閣僚や党役員として処遇することで、「将来の総裁候補」が来年の総裁選に「出馬をできない状況」を作り出している。

 前回の2021年の自民党総裁選においては、岸田首相のほかに、河野、高市などの有力な総裁候補の各氏も出馬して、熱い選挙戦が行われたことは記憶に新しい。特に河野氏は国民的人気を背景として、岸田氏との決選投票まで残り、現在でも将来の首相候補として名前が挙がる人物である。

 前回の総裁選に出馬した政治家は、当然ながら、将来の「総裁の椅子」を狙っていると考えられる。しかし岸田氏が警戒しているのは、有力な前回総裁選出馬者だけではない。茂木派の領袖である茂木氏、現在は領袖を欠いている最大派閥・安倍派の萩生田氏や西村氏も総裁への意欲を示している。

 そこで、これらの有力「総裁候補」を閣内や党の要職に就けることで、来年の総裁選への出馬を抑止することに、今回の人事の主眼はある。ここまで持って回った手段をとるのは、やはり岸田派が第四派閥だからだ。

党内に潜むライバルたち
河野太郎デジタル担当相[Photo by gettyimages]

 特に、岸田氏が注目しているのは、河野氏と茂木氏の動向だろう。

 河野氏は、前回の総裁選では国民の人気において岸田氏を凌駕する勢いだった。また、歯に衣着せぬ言動をいとわないところもあり、野に放てば岸田政権に対してどんな批判を行うかわからない。場合によっては河野氏が「岸田倒閣運動」の急先鋒になる可能性もある。

 そのために、閣内に残して対応の難しいマイナンバーカードの問題に忙殺させることで、総裁選への出馬準備をさせない腹づもりもあるかもしれない。もっと言えば、マイナンバーカードについての批判の矢面に立たせておくことによって、河野氏の総裁選への力を削ぐことも意図しているととらえられなくもない。

 この河野氏は、必ずしも自らの派閥を持っているわけではない。あくまでも麻生派の一員であり、麻生氏の影響力も及ぶものと考えられる。結果、この人事によって、岸田氏がもっとも警戒しているのが茂木氏であるということが明らかとなったといえる。

 続く後編記事『これは「岸田森内閣」だ…「小渕選対委員長」の背後にあった森元首相の「意向」』では、茂木氏の力を削ぐために岸田首相が採った策略と、今なお内閣改造に大きな影響を及ぼす「ドン」の存在について分析しよう。

白鳥 浩(法政大学教授)

8874OS5:2023/09/15(金) 08:17:03
https://gendai.media/articles/-/116232?utm_source=yahoonews&utm_medium=related&utm_campaign=link&utm_content=related
2023.09.15
# 政局

これは「岸田森内閣」だ…「小渕選対委員長」の背後にあった森元首相の「意向」
内閣改造の裏側を読む
白鳥 浩法政大学教授
プロフィール
2023年9月13日に岸田文雄首相は内閣改造と党役員人事を行った。「人事が好き」とも言われる岸田氏の意図はどこにあるのか。今回の内閣改造、党役員人事をどう読み解けばよいのか。

前編記事『河野、茂木をつぶせ! 岸田首相が実は恐れている自民党「岸田おろし」の爆弾』に引き続き、考えてみたい。

最大のライバル・茂木氏をつぶせ
今回の人事には、いかに岸田氏が茂木氏に対して様々な配慮と対策を行って、来年の総裁選への出馬を食い止めようとしているかが端的に示されているといってよい。

茂木氏は9月5日に、幹事長である限りは「岸田政権を支える」と発言した。つまり、これは裏を返せば、「幹事長でなくなれば、茂木氏は岸田政権を支える必要はなくなる」というようにも読める。党内第三派閥で50人以上のメンバーのいる茂木派が主流派から外れれば、今後の政権運営にも暗雲が立ち込める。

かといって、このまま幹事長職を継続させてしまえば、茂木氏に党内からの支持が集まっていくことも予想される。

というのも幹事長は、総裁が首相として官邸に出ている間は実質的に党の実務を取り仕切ることとなり、選挙における候補者の決定や、最終的な政策の決定などにも影響力を及ぼすことが出来る「権力のあるポスト」である。総裁への意欲を明確に示している茂木氏が幹事長を続けて、隠然たる権力を持ってしまっては、岸田氏もいつ寝首を搔かれるかわからない。

そこで、岸田氏が考えた対策が、小渕氏を党四役に抜擢することだった。同じ茂木派で主導権を争う小渕氏は必ずしも茂木氏とはそりが合わず、したがって茂木氏に対するけん制になる。つまり、茂木氏と小渕氏を党内で互いに競わせることで、岸田氏はその実を得て、茂木氏に権力が集中しすぎることを防ごうとしているとみることが出来る。

小渕氏を選対委員長に抜擢したことには別の意味もある。小渕氏は小渕恵三元首相の娘でもあるため、その彼女を要職に配することの意図も考えることが出来る。

第一に、公明党との関係の改善が見込めることがある。公明党が自民党の総裁を首班とする連立政権に参加したのは、1999年の小渕第二次改造内閣からであり、小渕元首相の娘を好意的に思っている公明党とのパイプを期待できる。

思えばここ最近、東京都において公明党と自民党との関係はぎくしゃくしていた。5月25日には公明側が「東京における信頼関係は地に落ちた」とすら発言し、東京の選挙協力も白紙となっていた。

9月4日には何とか東京での選挙協力にこぎつけ、合意文書を締結することが出来たが、こうした連立与党間のきしみについては、幹事長である茂木氏に責任があるという見方も強い。選挙協力に影響が出ないように、関係修復を期待するという意味で小渕氏を登用したという見方も出来る。

8875OS5:2023/09/15(金) 08:17:31
第二に、沖縄における選挙対策もある。小渕元首相は2000年のG8沖縄サミットの開催を決定し、それを記念して首里城の守礼門をデザインした2000円札を発行したことで知られる。残念ながら小渕氏はサミット前に亡くなってしまい参加は叶わなかったが、沖縄においてはいまだに一定の人気を持っている。そこで娘の優子氏を登用することで、基地問題などで県民の不満の矛先が自民党に向いても、一定の緩和効果が見込める。

小渕恵三元首相[Photo by gettyimages]
第三に、中国との関係についても一定の改善効果が見込まれる。中国とは処理水放出の問題で、中国側が日本産の海産物の輸入禁止などの措置を出したことで、厳しい関係にある。

しかし小渕元政権時の1998年には、中国の指導者として江沢民氏が初めて来日し、「平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言(略称は日中共同宣言)」を発表して、日中の友好関係に尽力した。それに対して、中国側も一定の評価があり、日中関係の改善が期待できる。

そして最後に、何よりもこれは最大派閥である安倍派の実質的なオーナーである森元首相が強く推した人事であり、最大派閥の支持を得るためには岸田氏は、森氏の意向を聞かざるを得ないということがあった。



「岸田森内閣」の成立
今回の人事には、現在、政界にいない政治家の影響力の下に行われたと示唆する報道もある。

つまりこの人事は、故人である安倍元首相、青木元官房長官、そして現在議員バッジをつけていない森元首相らの影響力の下にあったことも取り沙汰されている。中でも森氏の影響力は注目すべきである。

安倍氏は現在の最大派閥である安倍派を作り上げた。この安倍派に対する配慮がなければ内閣改造、党役員の人事は成立しない。また、党内では、総裁への意欲を強く示している茂木氏に対する、生前の青木氏の否定的な評価も影響を与えたと考えられる。

とりわけ彼らの意向を強く代弁したのが森氏である。

森喜朗元首相[Photo by gettyimages]


岸田首相は森氏の意向を受け、いわゆる安倍派「5人衆」のうちの萩生田氏、西村氏、松野氏、高木氏を内閣や党の要職で処遇し、さらに小渕氏を党四役の選対委員長に抜擢した。

かつて1982年に中曽根内閣が組閣されたときに「田中曽根内閣」といわれたように、政権内部ではなく外部の影響を強く受けたことにならい、今回も森元首相の影響下にある岸田内閣として「岸田森内閣」という印象を持たれる可能性がある。

また、「大宏池会」を狙う岸田政権のキングメーカーである麻生派の領袖・麻生氏の意向も強く反映されているという。これも外部からの政権人事への影響ととらえられよう。

いずれにしても第四派閥出身という足かせから逃げ切れない岸田首相のこの内閣改造、党役員人事が、国民にどのように受け止められるか。今後も注意深い検討が必要だ。

8876OS5:2023/09/17(日) 09:44:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/a1b111d5772e35c3257575e2be64132ba4ca9b57
「人事の岸田」がほくそ笑む…元野党議員を取り込んだ「恐ろしすぎる思惑」
9/17(日) 7:03配信

現代ビジネス
元野党議員が政務官に
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 第2次岸田第2次改造内閣の最大の目玉は、国民民主党の参議院議員だった矢田稚子氏の首相補佐官就任ではなかったか。矢田氏は2016年の参議院選で、民進党の公認候補として比例区で当選。2018年に国民民主党に参加して副代表を務めたが、2022年の参議院選では15万9929票を獲得しながら落選した。


 この時、自民党の越智俊之氏は11万8710票で最下位当選を果たし、立憲民主党も石橋通宏氏が11万1703票を獲得して3期目を制した。日本維新の会に至っては、最下位当選の青島健太氏の得票数は3万3553票に過ぎず、矢田氏の得票数よりはるかに少ないのだ。

 にもかかわらず、矢田氏が落選したのは、国民民主党が比例区で315万9625票しか獲得できず、3人しか当選させられなかったことが原因だ。そもそも国民民主党は2022年の参議院選で「比例区で500万票の獲得」を目標に掲げたものの、その6割程度しか果たしていない。

 落選後に会った矢田氏は、「次の選挙は出ない」とやや厳しい表情で筆者に語った。ちょうど、矢田氏が支持母体の電機連合の政治アドバイザーを辞任した頃のことだった。それでも矢田氏は、議員時代に事務局長を務めた「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」の活動などに顔を出していた。その様子は「政治の現場でまだまだやりたいことがある」と言いたげに見えた。

 参議院議員時代に取り組んだ少子化対策や子育て問題、とりわけ矢田氏自身が経験に基づいて訴えてきたヤングケアラーの問題は、ようやく国が調査に乗り出し、中学生の17人に1人、全日制の高校生の24人に1人が「世話をしている家族がいる」ことが判明。国民民主党は2022年2月、「児童福祉法の一部を改正する法案(ヤングケアラー支援法)」を参議院に提出した。

 こうした業績を考慮するなら、矢田氏に補佐官として任せるべきジャンルは自ずから明らかになるはずだ。しかし岸田文雄首相は矢田氏を「賃金・雇用担当補佐官」に任命した。ちなみに矢田氏が在籍した国民民主党のスローガンは「給料を上げる。国を守る」で、賃金・雇用は国民民主党の“1丁目1番地”といえる政策だ。

 よって岸田首相が矢田氏を首相補佐官に任命したことは、矢田氏の党籍がすでにないとはいえ、どうしても国民民主党に対する“取り込み”を連想させてしまう。さらに国民民主党が矢田氏が首相補佐官に就任したことを歓迎しているように見えることも、そうした印象を強めている。

8877OS5:2023/09/17(日) 09:44:32
前例はあるものの…
さらなる「大物」を狙っているとされる岸田首相[Photo by gettyimages]

 だが厳密には、そうともいえない面もある。たとえば9月15日の榛葉賀津也幹事長の会見では、榛葉氏は冒頭発言で補佐官就任ニュースを紹介し、矢田氏を「元国民民主党の仲間」と述べたが、筆者が「矢田氏は現在の仲間なのか、かつての仲間なのか」と質問すると、「友達だ」と微妙にはぐらかした。

 なお野党出身の元国会議員が自民党政権で補佐官に就任したのは、矢田氏ばかりではない。民主党政権時に文科副大臣を務めた鈴木寛氏の例がある。

 鈴木氏は経済産業省から慶應義塾大学助教授を経て、2001年の参議院選で民主党の公認候補として東京選挙区で初当選した。2期12年の任期の中で文科副大臣を2期務めたが、2013年の参議院選で落選。その翌年10月には安倍政権で文科省参与に就任し、2015年から文科大臣補佐官を4期務めた。

 しかし鈴木氏が矢田氏と異なるのは、初出馬の際には民主党のみならず自民党も、鈴木氏に政界入りを勧めた点だ。当時の自民党は内閣支持率が低かった森喜朗政権だったため、鈴木氏は民主党を選択した。

 その一方で矢田氏は労組出身で、自民党から政治の世界へ誘われた可能性はほとんどない。それだけ自民党政権への距離は遠く、ハードルは高いといえた。

 にもかかわらず、矢田氏が岸田首相からの「一本釣り」に喰いついたのは、やはり「自分のいる場所」を見つけたかったからではないか。これは周囲から反対があったために実現しなかったが、今年4月に行われた大阪市長選に自民党側から出馬の打診があった時、矢田氏は前向きの姿勢を示したという。

 そのような情報が官邸に伝わった結果、矢田氏の補佐官就任に繋がったのだろう。そして岸田首相は今度は矢田氏を“餌”にして、さらなる大物を釣り上げようとしているのだ。

 それは国民民主党なのか、あるいは労組なのか。岸田首相は今回の改造内閣を「変化を力に代える内閣」と命名した。ならば自民党にこれまでなかった異質なものを官邸に取り込むことこそ、岸田政権の力の源泉になるに違いない。そしてパワーを得た後、一気に衆議院解散に突き進む。「人事を尽くして天命を待つ」のではなく、「“人事”を描いて運命を紡ぐ」。それが岸田首相のやり方なのかもしれない。

安積 明子(政治ジャーナリスト)

8878OS5:2023/09/17(日) 09:48:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5eda95c106f32c2a243835187811d2af983901ad
茂木幹事長留任の舞台裏 「相談だが…」岸田首相が切り出した党人事
9/16(土) 22:10配信


産経新聞
臨時総務会を終え、カメラに向かってポーズをとる自民党新執行部(左から)小渕優子選対委員長、森山裕総務会長、麻生太郎副総裁、岸田文雄首相(党総裁)、茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長=13日午前、東京・永田町の自民党本部(春名中撮影)

13日に行われた内閣改造・自民党役員人事の最大の焦点は、茂木敏充幹事長の去就だった。

「留任をお願いしたい。ついては相談だが…」

11日午後、東京・永田町の自民党本部総裁室。外遊から帰国したばかりの岸田文雄首相(総裁)は茂木氏にこう切り出した。相談とは、閣僚として処遇しきれない各派閥の推薦議員を党の要職で起用することだった。

■派内に根強かった「主戦論」

茂木派(平成研究会)所属の小渕優子元経済産業相を選対委員長に、週刊誌で妻の元夫死亡をめぐる捜査が取り沙汰された木原誠二官房副長官を幹事長代理に起用する考えも伝えた。

「もちろんいいですよ」。快諾した茂木氏だが、派内には幹事長続投の打診があっても辞退し、来年の党総裁選出馬に備えるべきだとの主戦論が根強かった。茂木氏も一時は無役となる選択肢を検討したが、経済再生や安全保障が喫緊の課題となる中、自らが政局の火種となるべきではないとの考えに傾いた。

留任の感触はそれ以前から得ていた。人事の時期が迫っても、首相からは国民民主党との距離感など先々の重要案件について意見を求められていた。留任報道が飛び交っても、首相から報道を否定する連絡もなかった。続投との見立ては、ともに首相を支える麻生太郎副総裁とも一致した。

■小渕氏にゴーサイン

幹事長人事に並んで注目を集めたのが、小渕氏の党四役抜擢だった。

「了解してる。受けてもらって構わない」

11日夜、茂木氏は選対委員長の打診を受けたと報告してきた小渕氏にゴーサインを出した。10月の衆参補欠選挙や次期衆院選を控え、派閥の部下にあたる小渕氏が選対委員長に就けば指示や連携がしやすい。茂木派が党四役のうち2つを握れば派閥の存在感もさらに増す。

小渕氏の起用で首相が茂木派の分断を図った―。12日以降はこうした見方が広がった。将来を嘱望される小渕氏だが、過去の政治資金問題が尾を引いて表舞台からは長らく遠ざかっていた。この間、派内で求心力を増した形跡もない。茂木氏にとって「派閥分断」という解釈は意外だった。

■遠のいた総裁選出馬

首相も第3派閥の領袖に気を使った。人事当日の13日朝、党本部で麻生、茂木両氏と面会した際にはこう伝えた。

「いろいろ書かれているが、派閥に対して何かするという気持ちは全くないので」

茂木派は今回の人事で幹事長と選対委員長に加え、3つの重要閣僚ポストを獲得し、主流派としての地位を固めた。一方、首相を支える道を選んだことで茂木氏の総裁選出馬は遠のいた。13日の就任会見では「岸田政権を支えていく。それに尽きる」と明言した。

とはいえ、政界一寸先は闇。首相も一年後の口約束など意味を持たないことを理解してか、留任を条件に総裁選での支持を求めることは最後までなかった。(石鍋圭)

8879OS5:2023/09/17(日) 09:49:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/60b052d50a7adf0ea9e22b8879bba86ad999217d
「自公国」連立へ首相布石 補佐官に異例の野党出身者 岸田政権
9/16(土) 7:12配信
時事通信
首相補佐官の辞令交付後、矢田稚子氏(左)と撮影に応じる岸田文雄首相=15日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は15日、国民民主党副代表を務めた矢田稚子元参院議員を首相補佐官に抜てきした。


 野党出身者の補佐官起用は極めて異例で、自民、公明両党の連立政権に国民を加える「自公国」連立へ布石を打ったとの見方が与野党に広がる。ただ、国民を支持する連合は連立に反対で、構想の先行きは不透明だ。

 「適材適所の考え方で首相が判断した。これ以上申し上げることは差し控えたい」。松野博一官房長官は15日の記者会見で、今回の人事は自公国連立への布石かと問われると、こう述べるにとどめた。首相官邸で同じ質問を記者団から受けた矢田氏も「私は関知していない」と語った。

 自公国連立構想は菅政権時代に自民内の一部で浮上。昨年12月に機運が高まったものの、国民内で慎重派の意見が強まり、暗礁に乗り上げた。しかし、2日の国民代表選で与党寄りの姿勢が目立つ玉木雄一郎代表が再選されると自民内で再燃。13日の内閣改造では国民幹部を入閣させる案も取り沙汰された。

 自民内で検討されているのは、「政策協議」「閣外協力」などと段階を追って国民との間合いを詰める案だ。矢田氏は連合に加盟する電機連合の元組織内議員で、関係者によると、連合の芳野友子会長と良好な関係にある。自民関係者は「今回の人事は連合とのパイプづくりが狙いだ」と説明。閣僚経験者は「将来の連立に向けた布石だ」と言い切った。

 首相は14日、公明党の山口那津男代表に電話し、「矢田氏を補佐官に起用したい。ご承知おきください」とわざわざ伝えた。公明は国民の連立参加には慎重とみられ、修復の途上にある自公関係が再び悪化しないよう配慮したようだ。

 国民の反応は割れている。玉木氏は15日、東京都内で記者団に、矢田氏は8日に国民顧問を退任したため補佐官就任は知らなかったとしつつ、「現場の声を届けてくれる」と期待感を表明。一方、連立慎重派の一人は「国民幹部が裏で動いたのではないか」と疑心暗鬼に陥っている。

 立憲民主党は反発している。泉健太代表は15日、都内で記者団に「違和感がある。政治的人事と言われても仕方がない」と批判した。立民支持と国民支持の労組を抱える連合の関係者は「連合が壊れる」と悲鳴を上げた。

8880OS5:2023/09/17(日) 09:51:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/d2b802123829bfe109b682f5b4dd48adf928f5e3
「麻生ー茂木ライン」に“くさび”か 党内力学のカギ握る森山総務会長
9/15(金) 21:02配信
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

「森山さんが実質的な党の仕切り役になるだろうな…」

ある自民党関係者は党四役の総務会長に起用された森山裕氏の就任会見を見ながら、こう呟いた。

【画像】ポスト岸田を狙う茂木幹事長への“くさび”か…森山氏、小渕氏、木原氏を抜てき

岸田首相が党内最少派閥の長である森山氏を、総裁・幹事長に次ぐ党のナンバー3である総務会長に抜擢したのには狙いがある。

首相の信頼厚く…変わる「3頭政治」
首相はこれまで、政権運営をするにあたり麻生太郎副総裁と茂木敏充幹事長への相談を重視し、週1回は自民党本部に足を運び3人だけで会談し、意思決定を行ってきた。この様子は共和政ローマで3人の実力者が実権を握った寡頭政治体制になぞらえ「3頭政治」と呼ばれてきた。

一方、森山氏は、これまで党四役の選挙対策委員長を務めながらも、この3頭政治とは一定の距離を置き、非主流派の代表格・菅前首相や二階元幹事長とのパイプ役になってきた。当初、岸田首相としては、非主流派の反発を最小限にとどめたい狙いでの、森山氏の配置だった。しかし、森山氏は選対委員長として、衆議院小選挙区の区割り変更、いわゆる“10増10減”に伴う候補者調整に尽力した他、歴代最長の国対委員長在任時に培った網の目の人脈を生かし、高木毅国対委員長に度々助言を行い、国会運営にも影響力を発揮した。また、6月には衆議院解散を首相に直言するなど存在感を高め、「人脈が幅広くバランス感覚に優れ、実務能力が高い」(首相周辺)と評価を上げた。

そして、「ポスト岸田」を視野に入れる茂木氏の言動に首相が苛立ちを募らせ「3頭政治」に疑心暗鬼になるのとは対照的に、その穴を埋めるかのごとく、首相は森山氏への信頼感を高めた。

その結果、岸田首相は今回、森山氏を総務会長に抜擢した。総務会長は、自民党に常設される最高意思決定機関「総務会」のトップで、国会に提出する法案や党務に関する案件は全て総務会の了承を経なければ決まらない。森山氏は、幹事長の下で選挙の実務のみを仕切る選対委員長よりも、さらに明確な権限を手にした形だ。

今回の人事でも麻生氏、茂木氏は続投し「3頭」の形は維持されるが、森山氏の昇格で、「これまでとは構図が変わる」(自民党関係者)可能性がある。

ある自民党のベテラン議員は、「岸田総理は『3頭政治』を継続させながら、『森山ルート』で独自に情報収集し、自分で最終判断するのだろう」と強調する。今回の人事のポスト調整をめぐっても森山氏は「非主流派」の重鎮議員らと頻繁に連絡をとり、岸田首相に状況を伝えた。実際、首相周辺は「表では麻生さんや茂木さんとよく会っているが、電話でやりとりしている回数が圧倒的に多いのは森山さんだ。総理は党幹部の中で一番、森山さんを頼りにしている」と話す。

8881OS5:2023/09/17(日) 09:51:40
党のあちこちに打たれた「くさび」
こうした“くさび人事”は森山氏だけではない。新たに党四役に抜擢された小渕優子選挙対策委員長と、幹事長代理に起用される首相の側近・木原誠二前官房副長官の存在だ。この2人は、「ポスト岸田を狙う茂木幹事長へのわかりやすい“くさび”」(自民党関係者)とみられている。

岸田首相はもともと茂木幹事長の交代を検討していたものの、麻生副総裁の意向を聞き入れ留任させた。ここで首相が打った手が、同じ茂木派の小渕氏の起用だった。茂木氏が幹事長を務める体制の中で、党四役に同じ茂木派の小渕氏を起用するのは異例のことで、将来の首相候補とも言われている小渕氏の存在は茂木氏への明らかなけん制(自民党幹部)だ。

一方、木原氏は岸田首相のブレーンとされ、少子化対策など政権の重要政策の決定にど真ん中で関わってきた。その木原氏が今回就任する幹事長代理は、その名のとおり幹事長の代理であり、本来は茂木幹事長を支える役職だが、ある自民党の中堅議員は「実態は『茂木さんの監視役』だ」と断言する。

森山氏、小渕氏、木原氏という、打たれた“3つのくさび”。

来年9月には、岸田首相が就任時に決めた党役員の「連続3期まで」という任期規定により、副総裁の麻生氏と幹事長の茂木氏の任期は満期を迎えるため、2人は自動的に今の役職から「退任」となる。

ここからの1年で、岸田首相の党に対するアプローチがどのように変容するのか注目だ。
(フジテレビ政治部)

政治部

8882OS5:2023/09/17(日) 09:51:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b05fdb0131910e3c25cc9c160ddc4929cbc1ef5
岸田首相、副大臣・政務官人事決定 二階派が減り「冷遇」の声も
9/15(金) 20:35配信
毎日新聞
副大臣らと記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列左から3人目)=首相官邸で2023年9月15日午後5時2分、竹内幹撮影

 政府は15日の閣議で、副大臣26人と政務官28人の人事を決定した。前回(2022年8月)と比べると、副大臣は岸田文雄首相が率いる自民党第4派閥の岸田派からの起用が増えた。非主流派の二階派からの起用は1人のみに減った。二階派は政務官枠も減り、派内からは「冷遇だ」と不満の声も上がった。

【写真で振り返り】政治家の失言・問題発言

 「どの閣僚にどういう副大臣を付けるのが適切なのか、どの大臣・副大臣にどういう政務官を付けるのか。チームとして人選を行った結果だ」。首相は15日、首相官邸で記者団にこう語った。

 派閥別にみると、副大臣の起用が最も多いのは最大派閥の安倍派の6人。岸田派5人▽麻生派4人▽茂木派3人▽二階派1人――と続いた。13日の閣僚人事に続き、安倍派のほか、第2派閥・麻生派、第3派閥・茂木派の党内主流派に配慮した形となった。政務官は、安倍派6人▽岸田派5人▽麻生派4人▽二階派3人▽茂木派1人。

 前回と比べ起用人数が減った第5派閥の二階派は副大臣1人と政務官3人。同派幹部は「そもそも適齢期の議員が少ない」と平静を装うが、若手を中心に派内には「明らかに冷遇されている」との不信感もくすぶる。

 会長の二階俊博元幹事長は内閣改造に先立ち、首相との会談で人事について「好きにやってください」などと伝えた。この後、首相は人事を巡る調整で、二階派に「閣僚1人でどうですか。あとは党(の役)職で」と提示した。同派幹部は「じゃあゼロでいい」と突き返した。

 最終的には、首相側が方針を変え、小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の2人が入閣したが、閣僚の枠も減らそうとした首相の姿勢は遺恨を残した。ある幹部はこうした経緯を振り返り「1人と提示されたのは忘れない。屈辱だ。戦闘モードだ」と語る。【李舜】

8883OS5:2023/09/17(日) 09:52:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/2a87f3f4f47e0dfd6b4dc6c99674e5734715312d
安倍派存在感 岸田派巻き返し 副大臣・政務官人事
9/15(金) 19:11配信

産経新聞
岸田文雄首相(矢島康弘撮影)

15日に決まった第2次岸田再改造内閣の副大臣・政務官の顔ぶれをみると、岸田文雄首相が閣僚や党四役のポストを自民党各派の勢力に応じて分配したのと同様に、党内バランスに配慮したことがうかがえる。一方、閣僚ポストの獲得数を前回から減らし、割を食った格好の岸田派(宏池会)は副大臣・政務官人事で若干の巻き返しを図った。


副大臣ポストを最も多く得たのは最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で6人。同派は政務官人事でも最多の6ポストを射止め、存在感を示した。

首相が率いる岸田派は派閥の中で唯一、閣僚ポストを減らしたが、副大臣・政務官にはそれぞれ5人を送り込んだ。無派閥を除けば、いずれも2番目の多さで、閣僚人事で他派の意向を優先した分を補ったとみられる。同派幹部は「要望通りだ」と語る。

安倍派、岸田派に次いで副大臣ポストを多く獲得したのが第2派閥の麻生派(志公会)で4人。続いて第3派閥の茂木派(平成研究会)3人▽非主流派で第5派閥の二階派(志帥会)1人▽最小派閥の森山派(近未来政治研究会)はゼロ-と、おおむね派閥の規模に応じたポストの割り当てとなった。

政務官人事でも、麻生派が4人と3番目の多さとなり、二階派3人▽茂木派1人▽森山派はゼロ-と続いた。無派閥からの登用は、副大臣が4人、政務官が6人だった。

一方、13日の内閣改造では過去最多に並ぶ5人の女性が閣僚に登用されて注目を集めたが、副大臣・政務官の計54人に女性の起用はなかった。各派の推薦に基づいてポストを調整した影響があったとみられ、ある閣僚経験者は「派閥に配慮し過ぎだ」と批判した。(大橋拓史)

8884OS5:2023/09/17(日) 09:55:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcbf5756e33c1ef2f99c9574e7d36c5c8771c04d
【解散・総選挙へ】岸田首相、自民党内“反主流派”菅前首相と激しい暗闘 スキャンダルのぶつけ合いに発展
9/16(土) 16:15配信

NEWSポストセブン
岸田文雄・首相、反主流派との暗闘も(写真/JMPA)

 初入閣は11人、過去最多に並ぶ5人の女性閣僚を引っさげ、第2次岸田再改造内閣が発足した。だが、岸田文雄・首相の視線はすでに「解散」へと狙いを定めている――。


 内閣改造直後から自民党内には「やはり岸田総理は解散・総選挙をやるつもりだ」(ベテラン議員)との受け止めが広がり、再び解散風が強まっている。

 岸田首相を解散へと追い立てているのが自民党内の不穏な動きだ。来年9月には自民党総裁選が行なわれる。再選をめざす首相にとって最大のライバルになると見られているのが党内第2派閥を率いる茂木敏充・幹事長だ。

 自民党には、政権を支える立場の幹事長は「首相(総裁)と総裁選を争わない」という不文律がある。そこで岸田首相は茂木氏に幹事長を続投させて政権に囲い込む一方で、茂木派内で茂木氏と対立関係にある小渕優子氏を党4役の一つ選対委員長に据えて牽制した。

「小渕が選対委員長として目立つほど、茂木は埋没する。小渕起用には茂木の力を削ぐ狙いもある」(岸田側近)

 前回総裁選で首相と争った河野太郎・デジタル相と高市早苗・経済安保相をあえて留任させたのも、閣内に封じ込めておくためだ。

反主流派との暗闘
 だが、党内にはそれでも安心できない強敵が残っている。反主流派の旗頭、菅義偉・前首相だ。菅氏は今年初めに反岸田の声をあげた後、一時は鳴りを潜めていたが、8月7日に二階俊博・元幹事長、森山裕・総務会長(当時は選対委員長)と会食して「反主流派3人衆」の結束を確認すると、積極的に動き出した。

 各地の講演でタクシー不足解消のために「ライドシェア解禁」【※注】を提唱し、週刊ダイヤモンドで「官邸の決断」の連載をスタートして岸田政治との違いをアピールするなど対抗姿勢を鮮明にしている。

【※/一般のドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「ライドシェア(相乗り)」。これまで日本では一部を除き道路運送法で禁止されているが、タクシー不足などから解禁を検討すべきという声があがっている】

 水面下では、岸田首相は内閣改造の前から、反主流派と激しい暗闘を繰り広げてきた。

「政権を襲った木原スキャンダルも、官邸サイドは『情報が漏れすぎる。菅政権で重用された元警察官僚が背後で糸を引いている』と疑っている」(同前)

 官邸側も反撃に出た。さる9月8日、首相の地元・広島の中国新聞が、菅側近として知られた河井克行・元法相の選挙買収事件で、「すがっち 500万円」などと買収資金の提供元が書かれた河井氏のメモを検察が押収していたことをスクープした。

 菅氏は「そんなことあるわけがない」と報道内容を強く否定したが、自民党内では「中国新聞は岸田総理の地元紙。木原スキャンダルに対抗して菅さんにダメージを与えるために官邸サイドが仕掛けた」(菅氏に近い議員)と受け止められている。

 両陣営の対立はスキャンダルのぶつけ合いに発展しているのだ。

8885OS5:2023/09/17(日) 09:55:36
 そんな岸田首相が愁眉を開いたのが改造直前のNHKの9月世論調査(8〜10日調査)だったという。5月の広島サミット後から下がり続けていた内閣支持率が36%とわずか3ポイントだが上昇に転じたからだ。

「注目したのはNHK調査で福島第一原発の処理水放出後の総理の対応を『評価する』という意見が75%に達していたこと。総理は喜んで意を強くしている」(岸田側近)

 政治ジャーナリスト・野上忠興氏が語る。

「岸田首相はこの機会を逃したら来年の自民党総裁選前後まで総選挙を打つタイミングがなくなる。今後の政治日程には増税やマイナンバーカード問題、消費税のインボイス導入など国民の批判が高まる課題が目白押しだけに、解散を先送りすれば支持率もジリ貧になって総裁選で引きずり下ろされてしまう可能性がある。進むも地獄、退くも地獄なら、反主流派が倒閣に動く前に一か八かの解散ということでしょう」

 自民党内の反主流派に背を撃たれそうになって、首相は総選挙へと突き進むしかなくなっているとの見方だ。

※週刊ポスト2023年9月29日号

8886OS5:2023/09/17(日) 09:55:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/979d2e580967db2a0a108bc1aa8eb6d7485abc98
労組切り崩し「自公国」連立へ布石か 首相補佐官に元国民民主副代表起用
9/16(土) 16:16配信

西日本新聞
 岸田文雄首相は15日、国民民主党副代表を務めた民間労働組合出身の矢田稚子(やたわかこ)元参院議員(57)を首相補佐官に起用した。首相の政策ブレーンである補佐官に野党出身者が就くのは異例で、国民とその支援労組を取り込む布石としたい狙いだ。自民内で模索が続く自民、公明、国民3党連立構想の具体的な動きが表面化した形だが、国民や連合には戸惑いが広がっている。

 矢田氏は15日、首相官邸に入り、首相から辞令を交付された。記者団に「働く人の声を国政につなぎたい思いで一民間人としてお受けした」と述べた。

 矢田氏は、国民を支援する連合傘下のパナソニックグループ労組幹部を務め、2016年参院選比例代表に電機連合の組織内候補として旧民進党から出馬し初当選。22年参院選で落選し政界を引退。今月8日に国民顧問を退任した。労組の役員も退いている。政府は勤務先を通じ補佐官就任を打診したとしている。

 担当は国民民主が重視する賃金・雇用政策で、政府、自民が連携を深化させたい意図は明白。官邸幹部は「賃金・雇用の専門家で助言をもらいたい。民間人としてお願いしたが、臆測するのはご勝手に」と自民側からの秋波をにおわせた。

 国民の榛葉賀津也幹事長は記者会見で「政策実現のためにいろいろなパイプを駆使する。矢田氏もその一つになり得る」と期待感を示した。連立構想との関連は「関係ない。政局で捉えるのは失礼」と否定した。

 「自公国」連立構想は、自民の茂木敏充幹事長らが、水面下で国民の玉木雄一郎代表らと調整してきたとされる。自民にとっては、野党分断や東京での選挙協力を巡り一時対立した公明党へのけん制の側面も浮かぶ。矢田氏登用を第一歩に、政府、自民は秋の臨時国会に提出が想定される補正予算案に対し国民の賛成を引き出し、さらに政策実現の実績を重ねたい考えだ。

 ただ国民の一部や連合内は連立参加への拒否感が根強く、選挙区調整など実現へのハードルも高い。自民幹部は「連立はない。閣外協力だ」と解説する。

 玉木氏に近い国民中堅は「新しい野党の形となり得る」と歓迎したが、「事実上の連立入りと受け止められても否定できない」(幹部)との警戒感も高まっている。連合幹部は「労組出身の元議員とはいえ、今は政治から離れた立場。労組も連合も口が出せない」といら立ちを募らせた。

 自民の閣僚経験者は「巧妙な一手。労組を取り込む呼び水になり得る。これで国民もこちらにつきやすくなるな」と笑みを見せた。 (岩谷瞬、御厨尚彰)

8887OS5:2023/09/19(火) 00:17:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/300a644b3ad5d72248ca5a577031366db04170db
「岸田首相の懐刀」木原誠二氏、幹事長代理と政調会長特別補佐の兼務で調整
9/18(月) 18:16配信

読売新聞オンライン
木原誠二氏(8月7日)

 自民党は幹事長代理に就任する見通しの木原誠二衆院議員について、政調会長特別補佐も兼務させる方向で調整に入った。木原氏は岸田首相の最側近で、首相の意向を党側に伝える役割を担うとみられる。



 複数の党関係者が明らかにした。木原氏は13日の内閣改造で官房副長官を退くまで、政府で内政や外交全般を取り仕切っており、今後は党の政策決定などにも関与していく見通しだ。木原氏自身も党政調の役職を希望していたという。

 木原氏は首相が率いる岸田派に所属し、2021年9月の党総裁選で公約作りを主導するなど、首相の懐刀として知られる。官房副長官退任に合わせ、首相が「党とのパイプ役になってほしい」と求めていた。党政調でも処遇されることで、「党運営だけでなく、政策面でも首相の影響力が強まる」(幹部)との見方が出ている。

8888OS5:2023/09/19(火) 12:47:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/96fdc39040250c81385a7edaf45e247c3936fb42
「アリの一穴になり得るかも」安倍派にさざ波 5期目議員が退会届、新体制に不満
9/19(火) 9:40配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党最大派閥・安倍派で昨年7月の安倍晋三元首相死去以来、初めての退会の動きが明るみとなり、派内にさざ波が立っている。土井亨衆院議員(宮城1区)が塩谷立座長に派閥退会届を提出。近く手続きを経て所属議員は99人となる見通し。会長を空席としたまま、集団指導の新体制に移行したことへの不満が理由で、今後は無派閥で活動する意向という。派内には少なからず同様の不満があり、大所帯が抱える分裂リスクを回避し結束を保てるか改めて問われる。


 第2次岸田再改造内閣が発足した13日、安倍派から改造前と同じ4人の閣僚と党四役1人の登用に成功し安堵(あんど)感もあった塩谷氏に、土井氏は退会届を手にして向き合った。同派ベテランは「彼の意思は固い。翻意はしない」と見通す。

 土井氏は2005年初当選の5期目。安倍派議員によると、会長の下に集う本来の形とは懸け離れた派閥の体制に失望していたという。派内一部にも派有力者が政府や党の要職を占め続ける現状への不満がある。

 安倍派はこの1年以上、後継会長を決められず、8月末に塩谷氏ら15人による意思決定機関・常任幹事会を新設。高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人組」や一部閣僚経験者が選ばれたが、直前まで派会長代理だった下村博文元政調会長は外された。派の元会長で今も強い影響力を振るう森喜朗元首相の意向が反映された。

 関係者によると、土井氏は過去に森氏と確執があり、森氏がにらみを利かせた新体制について「許せない様子だった」(派関係者)という。

 現状、土井氏に続く退会希望は表面化していない。ただ「気持ちは分かる。この退会がアリの一穴になり得るかも」(中堅)といった声もある。下村氏は11日のインターネット番組で「(自身の処遇で)ここまで邪魔されるとは思わなかった。政界引退した森氏に影響力が残っているのは残念だ」と恨み節を口にした。

 若手は「派閥運営は正念場。早く会長を決めるべきだ」と求める。だが派内は「次の衆院選までは今の体制のままでいく」(重鎮)との方針に傾きつつある。

 閣僚経験者は「安倍さんのように100人まとめて面倒を見るスーパーエースなんてそういない。歴史的に集団指導体制はうまくいかない。みんな、分かった上でやっているんだ」と複雑な胸の内を明かした。 (坂本公司、御厨尚陽)

西日本新聞

8889OS5:2023/09/19(火) 12:52:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/689b975452214cb651d9c7a014bca0cc10ffbb87
日本医師会の元会長「けんか太郎」が父の武見厚労相、日医代弁者になること「毛頭考えず」
9/18(月) 9:05配信

読売新聞オンライン
武見敬三氏

 武見厚生労働相は17日のNHK番組で、父親が日本医師会(日医)の会長だったことに自ら触れ、「医療関係団体の代弁者になることは毛頭考えていない」と強調した。

 武見氏の父・太郎氏は長く日医会長を務め、日医の意に沿わない場合、政府相手でも徹底抗戦し、「けんか太郎」の異名を取った。

日本医師会

 武見氏はかつて日医の政治団体、日本医師連盟(日医連)の組織内候補だった。13日の内閣改造では、日医連の現在の組織内候補である自見地方創生相も初入閣した。日医は声明で両氏の入閣を「誠に喜ばしい限りだ」と歓迎した。

 年末に向け、日医などと診療報酬改定の調整が本格化する見通しで、武見氏には「身内びいきになる」との懸念を打ち消す狙いがあったようだ。政府内では「日医が嫌がる政策に切り込めるか、今後力量が試される」との声が出ている。

8890OS5:2023/09/19(火) 20:39:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/46c3eaae60da2ed7729f40510bea3f737dd8f8b3
【政界の断面】「小石河連合」が復活? 小泉氏らに次期総理望む声 派閥政治への反発か
9/19(火) 19:41配信
カナロコ by 神奈川新聞
2021年の自民党総裁選で連携した(左から)石破氏、河野氏、小泉氏=2021年9月17日、国会内

 岸田文雄首相(自民党総裁)が行った内閣改造と党役員人事への支持が伸び悩む中、日本経済新聞の世論調査「自民党総裁(次期総理)にふさわしい人」で無派閥の小泉進次郎元環境相(衆院11区)が1位となり、政界がざわついている。同率2位は石破茂元幹事長と河野太郎デジタル相(15区)。先の総裁選で岸田陣営に対抗した「小石河連合」がベスト3を占めることとなった背景には、派閥主導で進められた人事への世論の反発がありそうだ。

 内閣改造・党役員人事を受けた世論調査で、岸田内閣の支持率は共同通信が6ポイント増の39%だが、日経は42%、読売新聞は35%で改造前と横並びだ。来秋の総裁選に向け、岸田氏の再選戦略を練る主流派陣営は「反主流派の逆襲を呼びかねない調査結果」(官邸関係者)と警戒感を強めている。

 日経が内閣改造に合わせ13、14日に行った世論調査「自民党総裁にふさわしい人」で1位となった小泉氏は16%、石破氏と河野氏は15%でそろって2位。4位は8%の高市早苗経済安全保障担当相、5位は7%の菅義偉前首相(2区)で、上位5人を党内反主流とされる議員が占めた。

 首相就任後も自派閥を率いる岸田氏は6%で6位。以下は岸田派の林芳正前外相とやはり自派閥を率いる茂木敏充幹事長がそれぞれ4%、安倍(晋三元首相)派の萩生田光一政調会長と茂木派の小渕優子選挙対策委員長がそれぞれ3%で続き、主流派とされる議員は軒並み下位どまりだった。

 小泉進次郎氏の父・純一郎元首相の現役時代を知る自民の元議員は「純一郎さんは『自民党をぶっ壊す』と派閥政治を全面否定して解党的危機を乗り切った」と振り返り、「今や総理も幹事長も派閥を辞めないばかりかトップに居座ったまま役職に就いている。立ち位置に客観性が乏しいからリーダーとして支持されない」と断じた。今回、初入閣を果たした議員の側近は「国民に『派閥頼みは民意と逆行』との印象を抱かれて支持を得られないのであれば、内閣の先行きが心配になる」と表情を曇らす。

神奈川新聞社

8891OS5:2023/09/19(火) 20:40:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/17cc32129a8d7912da3ece04dce544addb640b15
岸田政権、皇位継承たなざらし 担当内閣参与が退任
9/19(火) 7:07配信

時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)、鈴木俊一財務相(左)、高市早苗経済安全保障担当相=15日午後、首相官邸

 岸田政権下で皇位継承の議論がたなざらしになっている。

 今後も皇族数の減少が見込まれるなど喫緊の課題と位置付けられるが、自民党では保守派が女性・女系天皇の容認につながることを警戒。今月13日には、皇室制度を担当する山崎重孝内閣官房参与が退任し、ますます進捗(しんちょく)が見通せない状況となった。

【図解】有識者会議が示した皇族数確保策

 「衆参両院議長の下で検討が行われている。国会の議論にコメントする立場にない」。松野博一官房長官は15日の記者会見で、政府として議論を促さない考えを改めて示した。

 皇室典範は、父方が天皇の血筋を引く「男系男子」が皇位を継承すると規定。現在、皇位継承資格を有するのは、(1)秋篠宮さま(2)秋篠宮さまの長男の悠仁さま(3)上皇さまの弟の常陸宮さま―の3人のみで、安定的な継承には不安が残る。

 皇室の構成も平成以降最少の17人にとどまり、悠仁さま以外の未婚の皇族はいずれも女性。婚姻などで皇族数がさらに減少すると、天皇が行う国事行為の臨時代行や、各種行事への臨席、被災地への慰問といった皇族の役割が果たせなくなる恐れもある。

 上皇さまの天皇退位を受け設置された政府の有識者会議は2021年12月にまとめた最終報告書で、悠仁さまが皇位を継承する流れを揺るがせにしてはならないとし、その次代の議論は「機が熟していない」と明記。その上で、皇族数の確保策として、(1)女性皇族が結婚後も皇室に残る(2)旧宮家の男系男子が養子として皇籍に復帰する―の2案を提示した。

 岸田文雄首相は今年2月の自民党大会で「安定的な皇位継承を確保するための対応は先送りできない課題だ」と述べたが、具体的な動きにはつながっていない。有識者会議の報告を受け設置された自民党の「皇室問題等についての懇談会」(座長・麻生太郎副総裁)も22年1月の初会合以降、音沙汰なしだ。

 この問題に関わってきた政府関係者からは「首相は表で言うだけで、やる気がない」との不満が漏れる。ある閣僚経験者も「議論の機運が全く盛り上がっていない」と認める。

 自民党内には保守派を中心に「女系天皇容認につながるのではないか」(安倍派幹部)との意見が根強い。一方で、21年の総裁選で野田聖子元少子化担当相が「女系天皇も選択肢の一つだ」と訴えるなど容認派も一定数いる。首相としては、党内が二分し政権基盤が揺らぐのを避ける思惑もありそうだ。

8892OS5:2023/09/19(火) 21:01:09
https://news.goo.ne.jp/article/tbs/politics/tbs-726901.html
知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相
2023/09/17 06:30TBS NEWS DIG

知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相

知られざる内閣改造 “最大のサプライズ”林外務大臣交代の真相

(TBS NEWS DIG)

9月13日に行われた自民党の役員人事と内閣改造では、小渕優子氏の選対委員長起用や、史上最多タイの5人の女性閣僚誕生などが話題となった。その中で、多くの人を驚かせながら、あまり話題に上っていない人事がある。それが林芳正外務大臣の退任だった。なぜ林氏は交代となったのか。

「派閥を頑張ってもらいたい」 岸田総理からの要請
内閣改造を翌日に控えた9月12日の昼、宏池会(岸田派)のナンバー2、林外務大臣は総理官邸を訪れた。
週末にウクライナを訪問していたことについて、岸田総理に報告するのだという。
およそ30分後、総理執務室から出てきた林氏は硬い面持ちだった。

林 芳正外務大臣(当時)
「(記者:人事については)ウクライナの報告だけです」

記者団の質問にこのように答え、官邸をあとにした林氏だったが、実際には、この総理との会談で、林氏の大臣交代、そして後任に上川陽子氏をあてる人事が正式に決まったという。

政府関係者によると、この場で、岸田総理は林氏に次のように要請した。

「派閥を頑張ってもらいたい」

“最大のサプライズ”外務大臣交代

TBS NEWS DIG Powered by JNN
9月13日に行われた自民党役員人事と内閣改造。

最大の焦点だった茂木幹事長の処遇をめぐって思い悩む中、岸田総理はいくつかの人事プランを用意していたとされる。小渕幹事長説や萩生田官房長官説など、さまざまな案が永田町をかけめぐったが、外務大臣人事についてはほとんど話題にならなかった。それは、林氏が外務大臣として1年10か月の間、堅実に仕事をしていたこともあり、続投があたかも既定路線であるかのように見られていたためだ。


TBS NEWS DIG Powered by JNN
後任が同じ派閥で女性の上川氏だったことを聞いたアメリカの政府関係者は、「岸田がこの大臣交代を断行した勇気に驚いた」と興奮気味に語り、ある自民党幹部は「完全に岸田さんがライバルを潰した」との見方を示した。

霞が関や永田町からは「最大のサプライズ人事だ」との声が漏れた。

「安倍外交だってそうだった」首脳外交へのこだわり
なぜ林氏を交代させたのか。
9月13日の記者会見で問われた岸田総理は次のように答えている。


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岸田総理
「首脳外交というものは大変大きなウエートを占める。このように認識をしています。私も、長く外務大臣を務める中で、外交のありよう、そして外交における首脳外交の重要性、こういったことも痛感をいたしました。私自身、この首脳外交において大きな役割をこれからも果たしていきたいと思います。従来の林大臣も大変優秀な有能な大臣でありましたが、党内におけるこの有能な人材にも、それぞれこの力を発揮してもらうこうした体制を組むことも、より外交を前進させていく上でこれは意味があると考えています」

実は、政権発足してから間もない2021年11月にも、岸田総理は周囲に対して次のように語っている。

岸田総理(周囲に対し)
「外交は官邸主導でやる。安倍外交だってそうだった。外交は総理大臣がメッセージを出していくものだ」

第2次安倍内閣以降、4年8か月にわたり外務大臣を務めた岸田総理。そのときの経験から学んだのは「外交は最終的に総理大臣がやる」ということだったという。

外交は継続性が大事で、外務大臣も長く続けた方が国際舞台で有利。このように言われることが多いが、岸田総理自身は外務大臣を長く続けさせることよりも、派閥の別の人材に経験を積ませることのほうが重要だと考えたということになる。

実際、宏池会幹部によると、想定していた宏池会の閣僚枠は3。その内訳は再入閣・留任が1人、初入閣組が2人だった。もし林氏が留任すれば他の大臣経験者は入閣できない。派閥の新陳代謝を進めるため、そして、この組閣で岸田総理が目指した女性閣僚倍増のため、今回は上川氏を選んだ。

“身内でありライバル”の林氏
今回の交代劇にはもう一つの事情もある。
岸田総理が林氏を交代させないとみられていたのは、背景に両者の“微妙な関係”もあったからだ。

林氏は岸田総理より早く、2012年の自民党総裁選に出馬した。将来的に総理を目指すことを公言していて、2021年には参院議員から衆院議員への“鞍替え”も果たした。

8893OS5:2023/09/19(火) 21:01:22
「水正会」という、派閥を超えた会合を開いて自身の応援団を増やすなど、着々と総理を目指す上での環境整備をしていて、岸田総理からすれば“身内でありライバル”なのだ。
過去の自民党総裁の多くは、総裁になれば派閥を離れていたが、岸田総理は会長職にとどまっている。林氏を外務大臣に据えたのも、林氏が派閥に残ることで林氏の力が強くなりすぎることを警戒したのが理由の一つとされている。

つまり、林氏を外務大臣から外すのはライバル潰しどころか、将来の総理候補に力をつけさせることになりかねない。それでも岸田総理は林氏を派閥に戻した。ポイントは宏池会の現状にある。

宏池会の惨状と巻き返し

TBS NEWS DIG Powered by JNN
内閣改造前の段階で、宏池会に所属する国会議員は45人(現在は46人)。総裁派閥ながら、なかなか人数が増やせず、第4派閥に甘んじている。
宏池会幹部によると、「50人を目指せ」と言ってきたのにもかかわらず、なかなか増えない実態に、岸田総理はいらだっていたという。

来年には自民党の総裁選がある。岸田総理としては、自分の足元を固めて再選は確実としたい。このため、林氏を戻してでも派閥をテコ入れし、体制を強化するよう命じたのだ。
一方で、さきほど紹介したように、今回の内閣改造で宏池会の閣僚希望枠は3だったが、入閣は1人足りない2人にとどまった。この結果、初入閣組を1人減らさなくてはならず、入閣候補とされた石原宏高衆院議員は閣僚ではなく総理補佐官となった。
各派閥の要望を最大限受け入れ、「党内融和」を重視することで、総裁選に有利になることを選んだのだ。

ただ、閣僚は減らしても、目立たないところで巻き返しに動いた。
自民党の「党7役」と言われる幹部の役職、組織運動本部長と広報本部長にそれぞれ金子恭之元総務大臣、平井卓也元デジタル大臣をあてた。
また、副大臣・政務官では最大派閥の安倍派の12人に次ぐ、10人を送り込んだ。
ちなみに、自民党の「党4役」に異例の2人を、閣僚にも3人を送り込んだ第三派閥の茂木派だが、副大臣・政務官では4人にとどまっている。

岸田総理
「閣僚、副大臣、大臣政務官さらには総理補佐官については適材適所でご覧のような老壮青、さらには男女バランスとなりました。要はチームとして人選を行いました」

岸田総理は、あくまで全体を見ることが大事だと強調した。

政権浮揚にはつながらず

TBS NEWS DIG Powered by JNN
岸田総理(派閥研修会の懇親会にて)
「令和の『明日は今日より必ず良くなる時代』、宏池会がしっかりと時代をリードして作っていく。こういった気迫を持って、この時代に臨んでいきたいと思っています」

9月14日、内閣改造直後に行われた宏池会の夏の研修会。宏池会関係者によると、岸田総理は、一部の世論調査で内閣支持率が上がったことを自ら紹介し、喜んでいたという。

ただ、その後、別の世論調査では支持率は横ばいで、内閣改造で政権浮揚はできなかった、との見方が大勢を占めつつある。

閣僚経験者
「女性を入れたからといって支持率があがるわけではない」

身内を固めることはできても、国民の支持はつかめていない岸田総理。

まずは、物価高を受けた経済対策で、どのような納得感のあるメッセージを打ち出せるかが焦点となる。

TBSテレビ 政治部
官邸キャップ
川西全

8894OS5:2023/09/19(火) 21:03:55
https://news.goo.ne.jp/article/news1242/world/news1242-463692.html
権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”
2023/09/15 17:25ニッポン放送 NEWS ONLINE

権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”

権謀術数? 深謀遠慮? 改造内閣、本当の“目玉”

(ニッポン放送 NEWS ONLINE)

「報道部畑中デスクの独り言」(第340回)

ニッポン放送報道部畑中デスクのニュースコラム。今回は、改造内閣の「目玉」について—


2023年9月7日、東アジア首脳会議〜出典:首相官邸HPより(https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202309/07asean.html

第2次岸田再改造内閣が発足しました。今回は6人が留任で、いわば「政権の骨格」が維持されましたが、11人が初入閣、女性閣僚は5人で過去最多に並ぶ陣容となりました。

「女性の政治参画が遅れているのは国際的にも問題と言われている。総理の意気込みを感じた」(加藤鮎子・子ども政策担当相)

「生活者目線の政策や、わかりやすい説明で、女性閣僚として私に与えられた役割を発揮していきたい」(自見英子・地方創生担当相)

その他、土屋品子復興相が初入閣、上川陽子外相は再入閣、高市早苗経済安全保障担当相が再任となりました。こうした女性閣僚の数がニュースにならなくなる時代が来るのを望みたいものです。

一方で留任した6人は、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、高市早苗経済安全保障担当相、河野太郎デジタル相、鈴木俊一財務相、斉藤鉄夫国土交通相。また、自民党役員人事では茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長が続投と……政権の骨格維持たるゆえんです。


初入閣で就任会見に臨む自見地方創生担当相

「この内閣は『変化を力にする内閣』。明日はきょうよりも良くなる、誰もがそう思える国づくりを」

岸田文雄首相は組閣後の記者会見で、内閣をこのように名付けました。ひねりのない素直な命名です。経済、社会、外交・安全保障を3本柱とし、特に、物価高への対応や、構造的賃上げの実現などに向けた経済対策の取りまとめを月内に閣僚に指示する方針を示しました。

「〇〇内閣」……新しい内閣が発足すると命名されるのが常ですが、野党の反応です。

—–

「薄味な内閣改造」(立憲民主党・泉健太代表)

「総裁選対策内閣」(日本維新の会・馬場伸幸代表)

「聞く耳持たずに突き進む内閣」(共産党・小池晃書記局長)

—–

軒並み突き放す表現ですが、国民民主党の玉木代表は「『賃上げ実現内閣』になってもらいたい」と、政権におもねっているかのような柔らかさでした。

国民民主党のスタンスはさておき、一方で玉木代表からはこんな発言もありました。

「入った人より、入らなかった人に関心がある。柱が抜けたときの岸田総理を支える体制として疑問」

8895OS5:2023/09/19(火) 21:04:10
林芳正外務大臣 第59回ミュンヘン安全保障会議(基調発言) 2023年2月18日 ドイツ・ミュンヘン 〜外務省HPより https://www.mofa.go.jp/mofaj/fp/nsp/page4_005774.html

玉木氏が指摘する「入らなかった人」……その1人として林芳正外相の名を挙げました。なぜ、林氏が外れたのか……これについては首相会見でも記者から指摘されました。

「外交は首脳会合が大変大きなウェイトを占める。長く外務大臣を務めるなかで首脳会合の重要性を痛感した。私自身、首脳外交で大きな役割をこれからも果たしていきたい。林大臣も有能な大臣だったが、党内の有能な人材にも力を発揮してもらう体制を組むことは、より外交を前進させていく上で意味のあることだと考えている」

外交に強い自信をにじませた首相の回答です。政治に限らず、物事は自信のある分野で足をすくわれることも少なくないだけに、細心の注意をお願いしたいところです。

会見では私も、原発処理水の海洋放出に関し、中国の水産物禁輸措置への一段の打開策について質しました。首相の回答は以下のようなものでした。

「先日、ASEAN関連首脳会議で中国の李強首相に対し、日本の立場を直接伝えた。引き続き中国に対し、即時撤廃を求めていきたい」

「ホタテの加工をおたくにはやらせない」……これぐらいのことは言ってもらいたいところですが、岸田首相にはないものねだりか? これまでの姿勢を改めて強調しました。


国民民主党・玉木代表

この処理水海洋放出の他、ウクライナ侵攻など、外交問題が山積するなかでの外相交代です。親中派とされる林氏に対し、上川氏の外相起用、また、あわせて今回就任した木原稔防衛相とともに、台湾有事へのシフトという見方もありますが、いささか解せないところです。

先の総裁選で戦った高市早苗氏、河野太郎氏の閣僚再任、茂木敏充氏の幹事長続投……ライバルを閣僚や党の要職にとどめ、いわば「動きを封じる」ことで、維新の馬場代表が指摘するような「総裁選対策」を敷いたという見方があります。だとすると、岸田派である林氏の処遇は、逆に「ポスト岸田」へのフリーハンドを与えたのかどうか……今後の動きに注目したいと思います。

人事というものに正解はありません。派閥のバランスを取れば「派閥均衡内閣」と揶揄され、ある派閥を重用すれば「偏重」と批判されます。苦心の跡がみられる今回の人事ですが、最大の“目玉”は、林外相が閣外に去ったことなのではないかと私は思います。

最後に現場の状況を1つ。今回の閣僚呼び込みで特徴的だったのは、新閣僚の顔にマスクがなかったこと。新型コロナウイルスが5類に移行した影響です。

ここ最近は、マスク姿の閣僚呼び込みが続いていました。初入閣の人物は面識に乏しい上に、マスクのために、前もって写真を確認していても誰か判然とせず、音声収録後に「あれ誰だっけ?」と、記者間で確認することもありました。

今回はしっかりと“お顔”を確認。そういう意味では文字通り、「顔の見える内閣」となりました。官僚の原稿棒読みでなく、自らの言葉をもつ大臣を期待したいものです。(了)

8896OS5:2023/09/19(火) 21:05:18
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-586627.html
河野太郎が残って野村農水相が交代したのは良かったが、パパのコネ多すぎない?
2023/09/15 16:00FNNプライムオンライン



首相の娘とか幹事長の娘とか…
先週の小欄では「河野太郎をクビにするな」、また先々週は「野村農水相には辞めてもらった方がいい」と書いたので、今回の内閣改造と自民党人事でこの2つが実現したのは良かった。

ただちょっと「パパのコネ」が多過ぎはしないか。政治家の世襲を否定はしないし、女性の活躍は大賛成だが、首相の娘・幹事長の娘と続くと、せっかくの女性登用の価値が下がってしまう。

特に、故小渕恵三元首相の娘である小渕優子氏は、自民党4役の選対委員長に抜擢されたのだが、故小渕氏の盟友だった故青木幹雄元官房長官が、優子氏を重用して欲しいと森喜朗元首相に「遺言」したなどといった話を聞くと、パパのお友達がみんなで娘をひいきしているようで「いい加減にしろ」と言いたくなる。

小渕氏が就任会見で過去の政治資金問題について、涙をこらえながら「忘れることのない心の傷」と述べたのも、なんだか自分が被害者のような態度で納得できなかった。

人事直後の13・14両日に行われた世論調査では、読売と日経が内閣支持率は上がらず横ばいで、日経は「改造効果乏しく、派閥均衡評価せず」という厳しい見出し。共同だけは6ポイント上がっていたが、小渕氏の人事については「適切でない」が59%に上った。

なぜ林芳正氏を交代させるのか
私がそれより納得できないのは、林芳正外相の交代だ。ロシアのウクライナ侵攻や、処理水放出への中国の反発など、外交懸案が多いこのタイミングで、なぜ「顔が効く」林氏を交代させ、いくら評価が高いとは言え、外交については未知数の上川陽子氏を充てたのか。

これについて、岸田文雄首相が会見で「外交は首脳外交というものが大変大きなウエイトを占める。私も長く外務大臣を務める中で、首脳外交の重要性を痛感した」と述べたのには驚いた。

つまり岸田氏は、自分が外相の時に安倍晋三元首相が行った首脳外交を見て、外交は外相でなく首相がやるものだと「痛感」し、自分も首脳外交をやりたいから林氏は「いらない」と思ったのだろうか。

だが安倍氏と自分を重ねるのは、さすがに無理があると思う。岸田氏は自衛隊の反撃能力の保有を含めた防衛力強化を打ち出して、米国など国際社会から高い評価を得たし、処理水の放出も、中国を孤立させ国際社会を味方につけており、外交能力は悪くないと思う。

だが防衛力強化は安倍氏が、また処理水放出は菅義偉前首相が敷いたレールを進んだだけという見方もある。岸田氏一人に外交をすべて任せるのは、はっきり言って不安だ。

林氏が親中派なので交代させたという説があるが、林氏はどちらかと言うと普通の日本人より欧米的な価値観を理解する人だ。国際派で交渉力がある林氏を、今交代させるのはあまりいい手だとは思えない。

岸田氏の本心は
もう一つ気になったのは、外相をやめた林氏が岸田派の閥務に専念するという話である。せっかく岸田政権ができたのに、おそらく最も政策に明るい林氏をなぜ派閥に置くのか、これも不思議な話である。

来年秋には、自民党総裁選が行われる。ポスト岸田の一番手である茂木敏充幹事長については、麻生太郎副総裁が高く評価しているが、岸田氏はむしろ警戒しているようだ。

岸田氏は首相になった頃、「一期やったら次は林さんに譲る」と言っていたと聞いたことがある。同じ派閥なので十分ありうる話だが、岸田氏はこれから支持率がさらに下がって解散できなくなり、自分がおろされた時のために、後継として林氏を温存したのではないか。
【執筆:フジテレビ上席解説委員 平井文夫】

8897OS5:2023/09/20(水) 08:56:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/857a161597ed5936905a7626ca5a9e55b60426cb
岸田首相の内閣改造の評価散々「林、木原ダブル交代」となった裏側
9/20(水) 6:02配信
 岸田文雄首相が狙った内閣支持率アップにはつながらず、「『変化を力』どころか『変化ゼロ』」などと評価も散々な第2次岸田再改造内閣だが、一連の人事の中で多くの永田町関係者が「政治的サプライズ」と口を揃えたのが、林芳正外相と木原誠二官房副長官の退任劇だった。

 林氏はG20外相会議の議長役として活躍し、人事直前にウクライナを電撃訪問してゼレンスキー大統領と会談したことなどから、「誰もが外相留任と思っていた」(外務省幹部)のが実情。

 その一方で、岸田首相の最側近として官邸の仕切り役だった木原氏も、大手紙が「副長官留任」と報じるなど、政府与党内でも「岸田首相は結局、木原氏を交代させない」との見方が支配的だったからだ。

 結局、岸田首相は大方の予想を裏切る形で両氏を交代させた。そこで、その経緯や背景を検証すると、「岸田首相と林氏との派閥内での極めて微妙な関係に、最側近の木原氏の処遇問題が絡んだことが、ダブル交代の真相」(官邸筋)とする見方が浮かび上がってきた。

■背景に宏池会での岸田、林氏両氏の「特殊な関係」

まず、林氏の外相交代だが、(9月14日の寄稿で触れたように)「林氏は数カ月前から、『次の人事では外相をやめて党の役職につきたい』と直訴し、岸田首相もこれを受け入れていた」(官邸筋)とされる。

 ただ、林氏は岸田首相が人事工作を本格化させた段階で「G20 外相会議の議長役なので国連総会までは続けたい」との意向も示していた。このため、「岸田首相は一時、国連総会後への人事先送りも検討したが、すでに党内調整が進んでいたためそれを断念した」(官邸筋)のが実態とされる。

 しかし、「外交専門家」を売り物にしている岸田首相が、国連総会直前にG20外相会議の議長役の林氏を交代させるのは「人事手続き上もありえない」(G20自民幹部)はず。G20外相会議のメンバーからも「この時点での交代は理解できない」との疑問が相次いだ。

 その謎を解くカギが、岸田首相と林氏の「特殊な関係」とされる。林氏は現在岸田派の座長で、岸田政権が終わった後の同派後継会長就任が確実視されている。ただ、岸田首相は「退陣時期やその時点での党内状況によっては、退陣後も派閥会長にとどまることを念頭に置いている」(岸田派長老)との見方もある。

 というのも、総理総裁を輩出してきた名門派閥「宏池会」の領袖だった古賀誠元幹事長が、2012年秋に岸田氏に派閥会長を引き継ぐ際、その直前の自民党総裁選に古賀氏が派閥代表として擁立したのは、当時参院議員だった林氏。要するに「派閥の総理総裁候補としては林氏が先輩」となる。

 こうした経緯も踏まえ、2020年9月の総裁選で、当時の安倍政権での政調会長だった岸田首相は、官房長官だった菅義偉前首相に完敗した際、党内の多くが「岸田は終わった」と指摘したことを受け、岸田派でも「林派への代替わりの動きが急速に進んだ」(派若手)とされる。

 ただ、「岸田首相は内心、この動きに猛反発し、それが翌2021年秋の総裁選出馬につながった」(派幹部)というのが実態だ。このため岸田派関係者は「それ以来の林氏への強い警戒心が、今回の外相交代人事のつながった」と指摘する。

8898OS5:2023/09/20(水) 08:56:47
■8月初めに決まっていた「木原氏退任」

 こうした岸田首相の判断に微妙に絡んだのが最側近の官房副長官として官邸の切り回し役を務めてきた木原誠二氏の処遇だ。人事の直前に一部大手紙が「木原氏留任」を大きく報じたこともあり、表向きは「本人が固辞したことによる退任」とされている。

 しかし、「木原氏の妻が元夫の死亡をめぐり警視庁から事情を聴かれた際、捜査に政治的圧力をかけた」などと繰り返し『週刊文春』に報じられたことを不安視した岸田首相は、「木原氏を傷つけない形での交代を模索していた」(側近)との指摘もある。

 岸田首相と極めて親しい政界関係者は「岸田首相と木原氏の間では、8月初めに退任が決まっていたが、官邸側近にもそれを伝えなかった」と解説する。同関係者は「岸田首相は留任させようとしたのに本人が『内閣に迷惑をかける』という理由で断るという“美談”にして、木原氏のイメージダウンを防いだお芝居」と苦笑する。

 一連の伏せられた経緯については、岸田首相や木原氏は「決して口にしないで闇に葬る構え」(岸田派関係者)だとされる。ただ、同時進行となった「林氏と木原氏のダブル交代」は、岸田首相の足元の岸田派内に複雑な波紋を広げたのは間違いない。

 そもそも、「外相退任後は党のしかるべき役職に」と求めていた林氏に対し、岸田首相は人事断行の際、「君には派閥の面倒をみてほしい」と伝え、結果的に無役にした。これに対し林氏は「困惑と不満を隠して、とりあえず派内の各議員との懇親を深めることにした」(林氏周辺)という。

 これとは対照的に木原氏は幹事長代理と政調会長特別補佐に任命される方向だ。「岸田首相の懐刀として、茂木敏充幹事長や萩生田光一政調会長の監視役を務める」(岸田派幹部)ということで、「林氏との待遇の差は歴然」(同)となる。

 ただ、林氏の後任外相に岸田派幹部の上川陽子氏を起用した人事には、同派内から「なんで上川氏ばかりが重用されるのか」(閣僚経験者)との不満も噴出。それが岸田首相の派閥領袖としての対応への不信感にもつながっているのが実情だ。

■岸田派含め各派が「人事」に不満

 今回の人事を受けての各種世論調査では、「多少のばらつきはあるものの、支持率回復にはまったくつながらなかった」のは厳然たる事実。しかも、「政権安定を優先した岸田首相が派閥順送り人事を受け入れたのに、岸田派だけでなく、各派閥がそろって不満を漏らしている」(自民長老)という実態は「岸田首相にとっても想定外」(官邸筋)とされる。

 その岸田首相は19日午前、ニューヨークに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。同日午後(日本時間20日午前)に国連総会一般討論演説で核軍縮への決意を表明するなど「得意の岸田外交」で存在をアピールして、帰国後の政局秋の陣に臨む構え。

 ただ、訪米出発前の19日朝には官邸で木原氏と密談したうえで自民党役員会に臨むなど、「木原氏を介した党運営への目配りも欠かさない」(官邸筋)ことが、「今回のダブル交代での岸田首相の本心がにじむ」(自民長老)ことは間違いなさそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8899OS5:2023/09/20(水) 11:29:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/8808aa57cf13dd35e648d90fb0540ba51b937567
「ドリル優子」と皮肉られても…小渕優子こそ“初の女性首相”の有力候補である理由
9/20(水) 11:02配信

ダイヤモンド・オンライン
記者会見する自民党の小渕優子選対委員長=13日午前、東京・永田町の同党本部 Photo:JIJI

 2014年に政治資金規正法違反のスキャンダルが発覚し、経産相辞任を余儀なくされた小渕優子氏。その小渕氏が、自民党の役員人事で選挙対策委員長に任命された。約9年ぶりの要職復帰となる。だが小渕氏といえば、不祥事の発覚後に「証拠隠滅のためにパソコンのハードディスクをドリルで破壊した」という報道が飛び交い、いまだにネット上で揶揄(やゆ)されている状況だ。だがそれでも、筆者は小渕氏が「初の女性首相」になれる可能性を秘めていると考える。その理由とは――。(立命館大学政策科学部教授 上久保誠人)

● 選挙対策委員長に 小渕優子氏を起用の理由とは?

 去る9月13日、岸田文雄首相が内閣改造および党役員人事を行った。今回の人事では、安倍派、麻生派、二階派、茂木派など、各派閥の人材を幅広く登用しているのが特徴だ。党内に“敵”を作らず、政権の基盤を安定させることを重視したとみられる。

 すでに各所で詳しく報じられているため、本稿では全員の紹介は避けるが、閣僚19人のうち初入閣は11人。13のポストを入れ替えるなど、「派閥のバランス」を重視しながらもフレッシュな顔ぶれをそろえた。

 岸田内閣・自民党は新体制の下で、「異次元の少子化対策」や防衛費の大幅増、マイナンバー制度の改善、経済安全保障体制の確立といった課題に取り組んでいくことになる。

 筆者が今回の人事で注目しているのは、岸田首相が女性閣僚を内閣改造前の2人から5人に増やしたことだ。女性閣僚数としては、第1次小泉純一郎内閣、第2次安倍晋三改造内閣と並び過去最多である。

 その面々を順に見ていくと、「ポスト岸田」の有力候補の1人である高市早苗・経済安全保障担当相は留任となった。高い専門性と実務能力を評価されての判断だろう(本連載第311回p3)。

 そして、岸田首相が特に重視する外相には、元法相の上川陽子氏が起用された。上川氏は東京大学卒・ハーバード大学大学院修了で、法相在任時にはオウム真理教の元代表、麻原彰晃(本名:松本智津夫)元死刑囚らの死刑執行命令書にサインをした人物である。今回の人事でも、その度胸と手腕が評価されたとみられる。

 日本はこれまで、女性の人権問題について国際社会から厳しく批判されてきた(第333回)。その中での上川外相の抜擢(ばってき)には、日本における女性政治家の活躍を国際社会に強くアピールする狙いもありそうだ。

 また、副大臣を経験していない自見英子(じみはなこ)・前内閣府大臣政務官は地方創生担当相に、加藤鮎子・前国交大臣政務官はこども政策・少子化担当相に抜擢された。この二人の起用に関しては、岸田内閣の支持率低迷が続く状況を打開するために、政権の清新さをアピールする思惑があるのかもしれない。

 そして、復興相には無派閥の土屋品子氏が初入閣した。土屋氏は聖心女子大学を卒業後、栄養関連の専門学校で学んだ異色の経歴を持つ。栄養士・製菓衛生師・調理師などの資格も保有しているとのこと。この人物の登用にも、「ジェンダー平等」をアピールする狙いがあると推察される。

 一方、党役員人事に目を向けると、選挙対策委員長には小渕優子氏が起用された。この判断は、一連の女性閣僚の登用とは毛色が異なるものだ。

● 経産相在任時に不祥事が発覚 しばらく裏方に徹してきた小渕氏

 というのも、過去の人事も含めて、自民党による女性政治家起用は(1)華やかさと人気を内閣支持率に取り込むこと、(2)「女性の社会進出」に積極的に取り組んでいると世間にアピールすること――の2点を主な目的としてきた。

 もちろん、それは決して悪いことではない。女性を積極起用する中で、高市氏をはじめ、野田聖子・前こども政策担当相、小池百合子・現東京都知事など、手腕を身に付けて実績を上げる女性政治家が続々と台頭してきた(第285回)。世間へのアピールにとどまらず、優秀な人材の輩出につながる効果もあったといえる。

 だが、今回の小渕氏の起用は、こうした文脈からは逸脱している。それどころか、内閣支持率を下落させる懸念材料になりかねない。

8900OS5:2023/09/20(水) 11:29:40
 小渕氏は知っての通り、第84代総理大臣である故・小渕恵三氏を父に持つ世襲議員だ。戦後最年少の34歳9カ月で初入閣し、内閣府特命担当相として少子化対策や男女共同参画などに従事。14年には経済産業相に就任し、順調なキャリアを積み重ねていた。

 ところが、経産相在任時に政治資金規正法違反のスキャンダルが発覚し、辞任を余儀なくされた(第93回)。嫌疑不十分で不起訴となったが、それ以降、小渕氏は閣僚に就いていない。党組織本部長など、どちらかといえば裏方といえる仕事で汗をかいてきた。

 そんな「スネに傷持つ身」である小渕氏が、今回久しぶりに要職に起用されたわけだ。

 だが小渕氏は、経産相就任前に文部科学大臣政務官や財務副大臣の経験はあるものの、それ以外は政治家として顕著な実績があるわけではない。経済安全保障の専門家として存在感を見せる高市氏や、こども家庭庁の設立に携わった野田氏と比べると見劣りする。

 政治家としての「修羅場」の経験値も同様だ。悔しい結果に終わったものの、高市氏、野田氏は初の女性首相を目指して総裁選を戦った経験がある。特に野田氏は「郵政造反議員」として05年の郵政解散総選挙において小泉首相(当時)に反旗を翻し、選挙区に「刺客候補」を立てられる苦境を生き残った。

 それに対して、小渕氏は元首相の令嬢として、政界の先輩からかわいがられてきた印象だ。最年少の閣僚起用や、経産相への抜擢は、能力や業績を高評価された人事というよりも、先輩方の寵愛(ちょうあい)が反映された結果だと思えてならない。

 もちろん、高市氏や野田氏も21年に「NTTとの会食問題」が取り沙汰されるなど不祥事もあった。両名とて“清廉潔白”というわけではないが、やはり政治家としての実績・経験は小渕氏を上回っているとみてよいだろう。

 そんな中で下された、今回の人事。小渕氏の抜擢は「参院のドン」と呼ばれた故・青木幹雄氏の「遺言」に基づくものだという見方が強い。だから筆者は「従来の女性登用の文脈から逸脱している」と述べたのだ。

● 今回の起用は小渕氏にとって 飛躍のチャンス!?

 青木氏は小渕恵三内閣の官房長官で、茂木派の長老として隠然たる影響力があった。小渕優子氏の“実質的な後見人”といえる立場だったが、今年6月に89歳で死去した。

 一部報道によると、青木氏は生前「われわれの使命は小渕優子内閣を作ることだ」と公言していたという。そして、森喜朗元首相がその「遺志」を後押しした。

 青木氏は小渕元首相が急死した際、森氏を後任に決めた人物だとされる。いわば森内閣の生みの親だ。青木氏に恩義がある森氏は、その「お別れの会」で「(小渕優子内閣を作るという)夢がかなうよう最大限努力してまいる」という趣旨の発言をしたと報じられている。

 今回の小渕氏の選対委員長への起用にも、森氏の意向が反映されているようだ。それが事実ならば、またもや長老の寵愛による抜擢である。実力でもぎ取った要職だとは到底いえない。

 ただし、岸田首相が小渕氏に任せたのは「選挙」の対策である。結果が数字として表れるため、その力量が可視化されてしまう難しい職務だ。「政治家は選挙に落ちたらタダの人」という言葉があるように、結果によって党員の人生が大きく左右されてしまう責任ある立場でもある。

 この人事に鑑みると、岸田首相は小渕氏に対して「長老の意をくんでポストは与えるけれども、実力は自らの手で証明しなければならない」と示したようにも思える。

8901OS5:2023/09/20(水) 11:30:08
 一方で、実力さえ証明できれば、今回の起用は小渕氏にとって飛躍のチャンスでもある。選対委員長として候補者一人一人の勝利に向けて汗をかき、結果につなげれば、派閥を問わず人望を得られるまたとない好機となるからだ。所属派閥である茂木派だけでなく、他派閥にも支持を広げられるだろう。

 もし小渕氏が首相就任を本気で目指すならば、この党内での支持拡大が実現のキーポイントになり得る。先ほどの高評価とは矛盾するようだが、高市氏や野田氏は、自ら仲間を集め、若手の面倒を見て汗をかき、派閥を率いて総裁選に勝とうとしたわけではなかった。彼女らは「無派閥」のまま総裁選に出た。いわば、「初の女性首相候補」という神輿に担がれることで当選を目指したといえる。

 これに対して、現段階の小渕氏には、神輿に担がれるだけの人望や実力はないかもしれない。しかし、長老から与えられた機会ではあるが、自ら汗をかき、泥をかぶって仕事をし、成果を出すことができれば、従来の女性政治家にはなかった「数の力」(=党内での支持基盤)を得られる立場についた。

 その上、政府は衆参両院の候補者に占める女性の割合を25年までに35%にするとの公約を掲げている(参考資料)。公約実現に向けて女性候補者を育成し、立候補・当選させていけば、「小渕ガールズ」とも呼ぶべき自らの権力基盤となるグループを形成できるかもしれないのだ。

 なにより、選対委員長として成果を出せば、茂木派の後継者として認められて「小渕派」を率いるポテンシャルも秘めている。

 ただもちろん、これらはあくまで仮定の話であり、そう首尾よく事が運ぶとは限らない。岸田首相も、何度も総裁選に挑戦して煮え湯を飲まされるような経験をした後に当選した(第286回)。小渕氏も根気強く挑戦し続ける必要があるだろう。

● 「ドリル疑惑」の払拭も 避けては通れない

 そして、総裁選と直接的な関係はないが、今後の小渕氏にとっては「国民からのマイナスイメージの回復」も重要な課題となる。

 今回の党役員人事が発表された際、SNSの「X」(旧Twitter)上では「ドリル優子」という言葉が飛び交った。

 14年のスキャンダル発覚時に、東京地検特捜部が小渕氏の後援会事務所などを家宅捜索すると、会計書類を保存したパソコンのハードディスクが電動ドリルで破壊された状態で見つかったという。このことを揶揄(やゆ)した小渕氏の異名だ。

 この「証拠隠滅疑惑」に対する国民の視線はいまだに厳しい。だが、たとえ国民に不人気な政治家であり、長老の寵愛によって要職を与えられたにすぎなくても、小渕氏が大きな可能性を秘めていることに変わりはない。

 繰り返しになるが、汗をかき、泥をかぶって「数の力」を得られれば、日本初の女性首相になれるかもしれないのだ。小渕氏は、自らに課せられた使命の大きさを知り、汚名返上に邁進(まいしん)すべきである。

上久保誠人

8902OS5:2023/09/20(水) 12:17:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fb385b43d9cb46e912023032a5a7d8a366bcda9
杉田水脈議員の投稿「人権侵犯」認定 札幌法務局、本人に啓発 ブログでアイヌ民族侮辱
9/19(火) 22:51配信

北海道新聞
杉田水脈衆院議員

 自民党の杉田水脈衆院議員がブログなどでアイヌ民族を侮辱的に表現した問題について、札幌法務局が「人権侵犯の事実があった」と認定し、杉田議員側に人権尊重への理解を求める「啓発」を行ったことが19日、分かった。


法務局に人権救済の申し立てをしていた当事者らが明らかにした。

8903OS5:2023/09/20(水) 21:40:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f0d898d1cbced0201bff920860fcf5d91780c9a
安倍派から1人退会 100人割れ 森元首相への不満 アリの一穴か
9/20(水) 20:44配信

朝日新聞デジタル
自民党安倍派の総会であいさつする座長の塩谷立氏=2023年8月31日、東京・永田町の自民党本部、上田幸一撮影

 自民党安倍派が100人の大台を割り込み、99人になった。同派が20日、土井亨衆院議員(宮城1区)の退会届を受理したと発表。新会長を選出できないまま、新たに敷いた集団指導体制への不満は派内にくすぶり、今後も退会者が出る可能性もささやかれる。

 「何人かで説得したが、固い意思があった」。安倍派の塩谷立座長は同日、土井氏の退会届を受理した経緯を朝日新聞などの取材に語った。土井氏は13日に退会の意向を示したが、塩谷氏が慰留していた。

 土井氏はこれに応じず、取材に「新会長を決められなければ退会すると言ってきた」と説明した。無派閥の閣僚経験者は、土井氏が森喜朗元首相の名を挙げ、「森さんの言いなりになる派閥は嫌だ」と相談してきたと語る。

朝日新聞社

8904OS5:2023/09/20(水) 21:41:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/1167ba6ba311b8798e22e4a7a88ab40607a67a83
二階派、「非主流」続き正念場 人事希望通らず、後継不在
9/20(水) 19:44配信


共同通信
派閥の研修会であいさつする二階俊博会長=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党第5派閥の二階派(41人)が20日、長野県軽井沢町で研修会を開いた。派閥会長の二階俊博氏が2021年10月の岸田政権誕生に伴い党幹事長を外れたのを機に退会者が続出。先の内閣改造・党役員人事で「満額回答」はかなわず、「非主流派」が続くことを印象づけた。衆目の一致する派内の後継者は不在で、正念場を迎えている。

 二階氏は研修会のあいさつで「相手(候補)が選挙区でちょろちょろして困っているなら言ってほしい。5人、10人で押しかけ、同志をいじめたらこんな目に遭うぞと力を示す」と独特の表現で結束を訴えた。2年前の党総裁選では一致した投票行動が取れなかった。

 安倍、菅両政権下で二階氏は歴代最長となる5年超幹事長を務めた。この間、派閥は結束力を維持し、入会希望者も相次いだ。

 だが二階氏が無役となると、昨年4月以降は片山さつき元地方創生担当相や衛藤晟一元沖縄北方担当相、泉田裕彦、中川郁子両衆院議員と退会が続く。

8905OS5:2023/09/21(木) 17:56:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/27e12e2a31f507dcc7a82b9634c35fc8412d4742
下村氏は顧問 自民党安倍派が新体制の人事を決定
9/21(木) 13:42配信


産経新聞
下村博文氏

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、99人)は21日、党本部で常任幹事会を開き、下村博文元文部科学相を顧問とするなど新体制の人事を決めた。最高顧問に衛藤征士郎元衆院副議長と山崎正昭元参院議長、顧問に下村氏と山谷えり子元拉致問題担当相を充てた。事務総長は高木毅国対委員長、参院安倍派会長は世耕弘成参院幹事長がそれぞれ続投し、事務総長代理に西村明宏前環境相と稲田朋美元防衛相の就任が決まった。

8906OS5:2023/09/21(木) 18:09:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/52c6c8884c30ac8872a98518164d8da61f047cc7
二階派、巻き返しに苦心 日中外交・総裁選で存在感狙う 自民
9/21(木) 7:09配信


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時事通信
派閥研修会であいさつする自民党二階派の二階俊博会長=20日午後、長野県軽井沢町

 自民党の二階派(41人)が巻き返しに苦心している。

 岸田政権で「非主流派」の地位が定着。先の内閣改造では閣僚2枠を辛うじて維持したものの、党四役は得られず、副大臣・政務官ポストも減少した。所属議員も減り続ける中、日中議員外交と来年秋の党総裁選で存在感を示そうとしている。

 同派は20日、長野県軽井沢町で研修会を開催。会長の二階俊博元幹事長は「みんなで協力し、力を尽くすことを誓い合おう。力を示さないといけない」と結束を呼び掛けた。

 13日の内閣改造に先立ち、二階派は首相官邸に、閣僚2枠を維持した上で入閣待機組を処遇するよう要求。水面下では党四役入りも求めた。官邸の回答は「入閣枠1」のみ。同派幹部が「それなら要らない」と激怒したため、官邸側は閣僚2枠を再提示。小泉龍司法相と自見英子地方創生担当相の初入閣が決まった。副大臣は2人から1人に、政務官は5人から3人に減り、全体として不満が募る人事となった。

 派閥の勢力衰退はより深刻だ。二階氏が安倍・菅政権で幹事長として権勢を振るった当時は第4派閥(48人)にまで拡大したが、岸田政権で「無役」になると他派閥に移籍する退会者が続出。岸田派(46人)に抜かれて第5派閥に転落した。

 二階氏を幹事長代理として支えた金田勝年元法相は次期衆院選への不出馬を表明。衆院小選挙区の「10増10減」に伴って比例代表への転出を余儀なくされた議員もいる。派内からは「状況は厳しくなる」との声が漏れる。

 局面打開へ期待されているのが、二階氏が重視する日中外交だ。習近平国家主席と会談するなど中国側と独自の人脈を持つ二階氏は、4月に日中友好議員連盟会長に就任し、訪中への調整を進めている。東京電力福島第1原発の処理水放出で悪化する日中関係の改善に向け、二階氏の訪中が実現するかが政権内で注目されている。

 岸田文雄首相が再選を目指す総裁選で一矢を報いようという動きもある。二階派は「勝ち馬」に乗る戦略を得意としてきたが、次回は「対抗馬を担ぐべきだ」(閣僚経験者)との主戦論が浮上。二階氏は、首相と一定の距離を置く菅義偉前首相(無派閥)や森山裕総務会長(森山派会長)とも良好な関係を築く。「ポスト岸田」に向けた二階氏らの対応が焦点となる。

8907OS5:2023/09/22(金) 10:39:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/b4d6120cd75a0bf08c7d74cbffa9dccd7966c32d
自民安倍派「5人衆」の要職留任、若手「ポスト配分が停滞」と不満…派閥退会の動きも
9/22(金) 7:42配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派総会であいさつする塩谷立氏(右から2人目)(8月31日、自民党本部で)

 自民党最大派閥の安倍派(99人)で、集団指導体制への不満がくすぶっている。内閣改造・党役員人事で中枢を担う「5人衆」がそろって要職にとどまり、中堅若手からは「ポスト配分が停滞している」との声が上がっている。来年の総裁選に向け、派閥の結束をどう維持するかが課題となりそうだ。


 安倍派は21日、党本部で常任幹事会を開き、派内人事を決定した。事務総長に高木毅国会対策委員長、参院安倍派(清風会)会長に世耕弘成参院幹事長を引き続き充てる。15人の常任幹事会メンバーから外れた下村博文・元政調会長は顧問とした。

 塩谷立座長は記者団に対し、「体制を変えると、色々な面で問題が出てくる可能性もあり、今の体制をある程度堅持する」と説明した。

 鈴木総務相、宮下農相の初入閣については、「最優先でお願いしていた。非常に満足している」と評価しつつ、「もう一人、二人増えてもいいだろうと交渉したが、もう一歩だなという思いだ」と反省を口にした。

 実際、松野官房長官や西村経済産業相、萩生田政調会長らが続投したことを巡り、「5人衆の優遇人事で、派閥内の新陳代謝を図る努力が足りなかった」などと、人事の固定化に不満を抱く議員は多い。

 20日には、土井亨衆院議員の派閥退会が発表された。安倍晋三・元首相の死去後、1年以上たっても後継会長を決められないことへの不満や、森喜朗・元首相に近い5人衆への反発があるとみられている。

 安倍派では当面、衆目の一致する会長候補がいない状況が続くとみられ、総裁選への対応も不安要素だ。西村氏は将来の出馬に意欲を示しているが、総裁候補の選考に着手すれば、対立の火種となる恐れがある。ベテラン議員は「今こそ団結を強め、退会者が次々出るような事態だけは避けなければいけない」と語った。

8908OS5:2023/09/22(金) 10:58:30
https://news.yahoo.co.jp/articles/92325b882f01bbda6ced4caabb26f57dc5c1e779
自民党安倍派、処遇注目の下村博文氏を新設ポスト「顧問」に 常任幹事会メンバーには入らず
9/22(金) 5:00配信


日刊スポーツ
8月31日、安倍派総会後に取材に応じる下村博文元文科相(撮影・中山知子)

 自民党最大派閥の安倍派は21日、党本部で開いた新たな意思決定機関の常任幹事会で、新体制移行後に同幹事会のメンバーから外れている下村博文元政調会長を、新設ポストの「顧問」とする人事を決定した。山谷えり子元国家公安委員長も顧問に就けた。会合後の取材に、塩谷立座長が明らかにした。

 下村氏は安倍晋三元首相に近く、安倍氏の死去後は塩谷立座長とともに会長代理として派閥運営に携わる立場だったが、新体制では15人いる常任幹事会メンバーに入らなかった。今も派閥に影響力を持つ森喜朗元首相の意向が影響したとの見方もあり、新体制での処遇が注目されていた。

 下村氏は新体制が決まった先月31日、「今はまず清和研の仲間を支え、縁の下の力持ちとして貢献したい」などと述べていた。

 安倍派では新会長が決まる見通しが立たない中で、新体制移行後の今月13日に土井亨・元国交副大臣が退会届を提出。新体制への不満が背景にあるとみられ、20日に土井氏の退会が正式に発表された。それにより、派閥の所属人数が大台の100人を割って99人となるなど混乱している。

8909OS5:2023/09/22(金) 10:59:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8ba9dc2eb1a9cc88f6b9b3688ed2b0d5a2ff302
自民・高市氏、安倍元首相の遺志継承に意欲 閣内残留で総裁選へ正念場
9/21(木) 19:54配信


産経新聞
安倍晋三元首相の留魂碑に献花した高市早苗経済安全保障担当相(右から4人目)ら自民党「保守団結の会」の有志議員=21日、奈良市(同会提供)

高市早苗経済安全保障担当相は21日、奈良市内に建立された安倍晋三元首相の慰霊碑「留魂碑」を訪れ、安倍氏の遺志を引き継ぐ思いを新たにした。高市氏は令和3年の自民党総裁選で岸田文雄首相(総裁)に敗れたものの、保守層を中心に根強い人気がある。今回の内閣改造前には肝いりの経済安保政策に道筋をつけたとして、党務への復帰も視野に入れていた。留任が決まったことで、「ポスト岸田」を狙うには政権を支えつつ党内の支持固めなどを行うことが必要になる。


「おととしの誕生日に『おめでとう』と言ったのが最後になったのはつらいことだが、安倍氏がやり残したことを含め、みんなで頑張ってやっていきたい」

高市氏は21日、安倍氏の留魂碑を前に、自身が顧問を務める党有志のグループ「保守団結の会」のメンバーらに語った。この日は昨年7月に死去した安倍氏の69回目の誕生日だった。

次期総裁にふさわしい人を尋ねる報道各社の世論調査で、高市氏は岸田首相より上位に入るケースもある。同グループのメンバーをはじめ、党内に高市氏と政治信条が近い議員は多く、高市氏自身、総裁選の出馬に必要な20人の推薦人確保に自信を見せる。

一方で、前回総裁選で高市氏が国会議員票で2位と健闘した背景には、後見人として保守系議員らを糾合した安倍氏の存在があった。安倍氏亡き今、総裁選を勝ち抜く戦略を描くのは容易ではない。

高市氏にも党務に戻り、仲間づくりに取り組みたい思惑もみえる。内閣改造前の今月5日、産経新聞の取材に応じ、「党に戻ったとして」と前置きした上で、「税率を上げず、税収が増える政策を仲間と発信したい」「躍動感ある経済で全世代の安心感を確保する」などと今後の構想を披露していた。19日にはX(旧ツイッター)に経済安保相留任について「戸惑った」と投稿した。

今回の人事で首相が高市氏を政権内に取り込んだのは「次期総裁選に向けて、対立する要素を作らないため」(党幹部)との見方は根強い。

もちろん高市氏も今は公務に専念する構えを見せる。高市氏に近い閣僚経験者は「とことん岸田政権を支えることだ。それができて次がある」と助言する。まずは、高市氏が意欲を見せてきた機密情報の取り扱いを官民の有資格者に限るセキュリティー・クリアランス(SC、適格性評価)の法制化を来年の通常国会で実現できるかが、飛躍への試金石となりそうだ。(奥原慎平)

8910OS5:2023/09/22(金) 18:20:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/76e20a9458579d32540bb9c0713ff4b4926b5c50
岸田首相が示した「木原愛」 最側近を幹事長代理に 自民、総務会で人事了承
9/22(金) 14:03配信


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産経新聞
職員へあいさつする木原誠二前官房副長官=14日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

木原誠二前官房副長官の幹事長代理起用は、岸田文雄首相(自民党総裁)の意向でもあった。自身の最側近を〝分身〟として党に置くことで、党運営と政策立案の双方で官邸との意思疎通を密にする狙いがある。来年の党総裁選に向けた足場固めの側面もありそうだ。

【写真】ユーチューブに出演する自民党の木原誠二氏と平将明氏

「党と政権との緊密な関係に貢献してもらえるのではないか」

森山裕総務会長は22日の記者会見で、木原氏の人事についてこう述べた。

首相は当初、木原氏を官房副長官から外す気はなかった。しかし、木原氏の妻の元夫の死亡を巡る週刊誌報道が過熱。家族への影響を懸念した木原氏が留任を辞退した。

木原氏の意向を尊重した首相だが、無役とはせずに党運営の実務を担う幹事長代理に充てた。主に閣僚経験者が務めるポストで、閣僚未経験の木原氏の就任は異例。木原氏と同じ岸田派(宏池会)に所属する議員は「首相の木原愛を感じるね」と語る。

直属の上司となる茂木敏充幹事長は、木原氏の能力を高く買っている。その茂木氏は、子供政策や補正予算の打ち出しを巡り官邸との齟齬(そご)が伝えられた。こうした事態を回避する結節点となることが今後の木原氏の役目となる。

連立を組む公明党とのパイプ役も期待される。候補者調整でこじれた東京での選挙協力を復活させる際は、木原氏が公明幹部と詰めの協議を行っていた。

来年9月の自民総裁任期満了に伴う総裁選をにらんだ布石でもある。首相は総裁再選に向けて重要な一年を迎えるが、足場の岸田派は〝お公家集団〟と揶揄(やゆ)されるほど政局に弱い。岸田派議員は「木原氏は政策も政局もできるまれな人物。党で自由に活動してもらえるメリットは大きい」とみる。

木原氏の重用を続ける首相だが、「ひいき」と映れば党内に不満がたまる可能性もある。今回の人事で政調会長代理も兼務させる案があったが、党側から「両方はさすがに…」との声が出て、政調会長が任命する政調会長特別補佐に収まった。(石鍋圭)

8911OS5:2023/09/22(金) 18:24:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/957e5a885fb618083b0b9db07e99d0051c1511fb
自民、経理局長に二階派の林幹雄氏起用へ 首相主導で茂木氏けん制か
9/21(木) 20:37配信
毎日新聞
林幹雄元経済産業相

 自民党は、党経理局長に二階派の林幹雄元経済産業相を充てる方針を固めた。与党関係者が21日明らかにした。経理局長は党の資金を管理する「金庫番」で、資金配分の権限を握る幹事長と同じ派閥から選ばれることが近年多い。茂木敏充幹事長体制では他派閥からの起用は初めて。岸田文雄首相が主導したとされ、党内には「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏に対するけん制との見方もある。


 今回の人事は、13日にあった内閣改造・党役員人事の一環で、22日の党総務会で正式決定する。

 2021年11月に茂木氏が幹事長に就任して以降、経理局長は茂木派の渡辺博道前復興相と若宮健嗣元消費者担当相が務めてきた。党関係者によると首相が林氏の起用を決定。二階派は政権と距離を置く「非主流派」だが、首相は林氏と当選同期で近い関係にある。

 首相は、今回の人事で茂木派の小渕優子氏を選対委員長に抜てきしており、来年秋の総裁選への意欲を隠さない茂木氏をけん制したとの見方がある。林氏の起用も党の資金の流れを監視し、茂木氏の動きを封じる意図がある可能性があり、自民の閣僚経験者は「それほど茂木氏を警戒しているのだろう」と語った。【竹内望、李舜】

8912OS5:2023/09/22(金) 18:25:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/36166249962ed5082b0ada69168449c7f4239aa8
林前外務大臣の突然交代のワケ “ライバル封じ”・“林を外せ”…岸田総理・麻生副総裁の“思惑”一致か
9/21(木) 20:02配信
FNNプライムオンライン
FNNプライムオンライン

林芳正前外務大臣が突然の交代となった。林前外務大臣を評価していなかった麻生副総裁と、岸田派内のライバルを封じた岸田総理との思惑が一致したという見方がある。

【画像】突然交代となった林芳正前外務大臣

岸田総理と上川外務大臣の外交に関して「なぜ林前外務大臣を交代させたのか?」について、政治部の高田圭太デスクが解説する。

前外務大臣が“突然交代”
「林前外相はなぜ交代になったのか?」というのが今、永田町でもミステリーとして話題になっている。

林前外相には何か大きなスキャンダルや失点などがなく、永田町でも林前外相は続投とみられていた。現在、上川外務大臣が行っている国連総会も、林前外相が出席する前提で準備していたため、急きょの変更に追われている。

外務省幹部も「うちの大臣はなぜ交代になったのか?」と驚いていた。

では、岸田総理が林前外相を交代させた動機は何なのだろうか。

まずは「岸田総理が女性を外交の顔にしたかったから」と考えられるが、これはどちらかというと表の動機で、裏には他の動機があったのではという話がある。

そこで出てくる裏の動機が「麻生副総裁が林前外相を外せと言っていた」ということだ。

麻生副総裁は20日に83歳の誕生日を迎えたが、岸田総理にとって、外交の一番大事な相談相手でもある。その麻生副総裁が、林前外相のことを常々評価していなかった。そのことが、交代の一つの答えと言われている。

麻生副総裁が、林前外相のことを評価しない最大の理由は、林前外相が中国とパイプの太い政治家だということだ。麻生副総裁は、台湾との関係を重視していて、中国には強硬に対応すべきだとの姿勢だ。

処理水の問題で中国が強硬姿勢に出る中で、「林を置いておいていいのか」というのが麻生副総裁の考えだったと言われている。

岸田・麻生の“思惑”一致か
さらに、3月のG20外相会合を林前外相が欠席したことも影響した。

国会日程の都合での欠席だったが、G20というのは麻生副総裁が総理のときに始まった会議だ。麻生副総裁は、国会への根回しが足りずに欠席した林前外相を、外務大臣として「不適格」だと感じたようだ。

そしてもう一つが人間関係で、林前外相は麻生副総裁の天敵とも言える古賀元幹事長に近く、元々よく思っていなかったという背景もある。

ただ、麻生副総裁がいくら進言しても、岸田総理が林前外相を高く評価していたら交代とはならないはずだ。そのため、ある関係者は「岸田・麻生の思惑が一致したからだ」と話している。その麻生副総裁の考えに、岸田総理が乗った動機が「岸田派内のライバルを封じた」という見方だ。

自民党関係者は記者の取材に「岸田総理は自分の後を狙っている人間のことを嫌っている」と語っている。

林前外相は今、岸田派のナンバー2の立場で、将来岸田派が林派に衣替えする可能性もある。

岸田総理としては、今後の影響力を保つためにも林前外相が外交で力をつけすぎるのは面白くないので、ポストを外して力を抑えたという見方だ。

ただ、こうした人事のやり方には、波紋が広がっている。

ある党内の大物議員は「G7議長国で各国との調整もある中で、外相を明確な理由がなくはずすのはありえない」「さすがにやりすぎ。岸田総理が権力に執着する姿が見えてしまった」と話している。

一方で、岸田総理の周辺は「何も思惑なんてないよ。いかに女性を増やすかのパズルの中で、自分の派閥の林前外相を外すしかなかった」と思惑を否定している。

それぞれの動機が複雑に絡み合って今回の交代になったのだが、真実は一つではなく、受け止めた人の数だけあると感じる今回の人事だ。
(「イット!」 9月20日放送より)

イット!

8913OS5:2023/09/22(金) 20:19:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/08626d40c5a1faeb93ac68382f26e49def646c4e
実は「売り込み上手」の上川陽子議員、外相起用の衝撃 岸田首相の念頭に“古賀誠問題”か
9/21(木) 11:02配信


デイリー新潮
上川陽子議員

 岸田文雄首相は9月13日に行った内閣改造で女性閣僚を5人登用した。女性の閣僚数では史上最多タイだという。その中で「静かな衝撃」と言えるインパクトを残したのが、上川陽子の外務大臣への起用である。永田町以外ではそれほど名の知られた政治家ではなく、むしろ比較的地味な部類かもしれない。そんな上川の抜擢がなぜ大きな意味を持つのかといえば、上川が事実上、将来の首相候補争いに電撃的に参入したことになるからである。【冬木陽一/政治アナリスト】


 上川は衆院静岡1区選出で衆院当選7回の70歳。岸田派に所属し、閣僚として少子化対策担当相、法相を歴任した。自民党役員としては女性局長、幹事長代理などを務めた。東大、三菱総合研究所、ハーバード大大学院を経て、政策コンサルティング会社を設立している。政策通との評が一般的で、国際関係から女性政策、憲法まで幅広く手がけた。

高市早苗、稲田朋美らとの“違い”
 上川が「ポスト岸田」候補になった理由は、外相が財務相と並ぶ重要閣僚だからではない。

 まず、首相候補と目される他の女性政治家と比べた場合の「異質さ」にある。これまで自民党で女性の首相候補として挙がってきたのは、主に高市早苗、野田聖子、小渕優子、稲田朋美らであった。彼女たちは自身が手を挙げて党総裁選に立候補したり、首相を目指すと公言したりした。あるいは目上のベテラン有力政治家らの寵愛を受けて「将来の首相だ」と言ってもらうことで「資格」を付与されてきた。

 高市、野田は実際に総裁選に出馬した。稲田は故安倍晋三元首相 から次々と要職に抜擢され、首相を目指すと発言してきた。小渕は故小渕恵三元首相の娘であり、恵三の系譜に連なる故青木幹雄元官房長官らから「プリンセス」としての期待を一身に背負ってきた。

 一方、上川が首相を狙うと発言したことはこれまでなく、強力な後ろ盾も見当たらない。政策力や問題解決能力などを周囲に認められ、結果的にポストを歩んできた。人物評として共通するのは「頭脳明晰」「聡明」「飾らない人柄」などだ。平たく言えば「頭は切れて、人当たりは良いが卑屈ではなく、性格もいい」となる。

 また大きなスキャンダルが発覚しておらず、周囲との目立った軋轢も特に聞こえない点も、優位である。例えば小渕は、政治資金規正法違反事件で元秘書が有罪判決を受けた。当時、事務所にあった証拠品とみられるパソコンがドリルで壊されており「ドリル優子」との揶揄を今も受ける。稲田は2017年、南スーダン国連平和維持活動の日報隠蔽問題で防衛相を辞任に追い込まれた。失言も目立った。

 高市は閣僚としての記者会見で2022年、増税問題で意見の合わない岸田に「(閣僚を)罷免されても仕方がない」などと挑発的な発言をして物議をかもすなど、歯に衣着せぬ政治スタイルだ。宰相を目指すには野心が必要だとの論評は多いが、権力を狙う過度な欲望は、時としてトラブルの要因となる。トップを狙う「野心のなさ」が、結果的に上川の評価を高める遠因となっている。「従来型」の女性リーダー候補との明白な違いでもある。

8914OS5:2023/09/22(金) 20:20:12
「オウム」死刑執行で存在感
 もちろん、上川の政治家としての足跡は見逃せない。これまで彼女の名を最も知らしめたのは2018年、地下鉄、松本両サリン事件などオウム真理教による事件で死刑が確定した松本智津夫死刑囚(教祖名・麻原彰晃)ら13人の死刑執行を命じたことだろう。信者らによる「報復」などが懸念される中、決断は注目を集めた。

 与党筋は「オウムの死刑執行は、胆力や根性があることを行動で示した」「行政における粛然とした態度は、国際情勢との対峙にも通じる」と話す。

 岸田派関係者は「オウムの死刑執行は非常に決断力が要ったはず。自分の意見を明確に示すことができる人だ。官房長官の呼び声があったことからも、女性の中では最も首相の座に近くなった」との見方を示す。

 複数の関係筋によると、自民党副総裁の麻生太郎も上川の能力を評価しており、外相起用の背景となった。党内には「重鎮、有力政治家に上川を高く買う人がいる。政策づくりなどを通じて人脈を広げているようだ」との指摘がある。

 もっとも「売り込み上手だ」との冷ややかな視線もある。上川は今年に入り、報道だけで、官邸を訪れての岸田首相への面会が10回程度確認できる。最近の主要な役職は党幹事長代理だ。党務の要を預かる幹事長室で党運営など実務の力を磨いたとみられる。「後輩の指導や仲間づくりといった、いわゆる政治家的な動きも見せていた」(永田町筋)との声もある。

岸田が仕掛けた「権力闘争」
 さて、上川の外相起用には、もう一つの重要な側面がある。それは同じ岸田派内で、岸田とそりが合わないとされる林芳正を外相ポストから外し、同じ岸田派から後任を据えたことだ。つまり、岸田が仕掛けた「権力闘争」の形ともなった。

 林と岸田は牽制し合う。因縁の背景には、かつて会長として宏池会(現岸田派)を率いた古賀誠元幹事長と、岸田の愛憎の歴史がある。

 古賀は岸田を若手時代から「宏池会のプリンス」として目をかけてきた。しかし岸田が派閥会長に就任して以降、次第に亀裂が生じる。総裁選で現職安倍への対抗馬として野田聖子が立候補を模索した際には、岸田が安倍支持を表明していたにもかかわらず、古賀は岸田派内の国会議員に対し、総裁選で野田の推薦人になるよう勧めたとされる。

 さらに古賀は、岸田の最大の政敵である菅義偉前首相と良好な関係を維持してきたとされる。菅が過去に、自民党で古賀の部下に当たる役職を務めたことなどが背景にある。関係者によると、菅が岸田を下した2020年の総裁選でも、古賀は菅支持に回ったと言われている。

 岸田と古賀の関係はこじれた。岸田と古賀は離れ、古賀は林寄りとなる。関係筋によると、古賀は周囲に「岸田は、昔はあのようではなかったのに」などと言い、岸田との距離感をにじませているという。林のバックには古賀がいる形なのだ。

 岸田による上川の抜擢により、林は派閥内で唯一のポスト岸田候補という地位を失った。林は今後、河野太郎、茂木敏充、石破茂、小泉進次郞、加藤勝信、西村康稔、世耕弘成らや、先に挙げた女性政治家たちと宰相の座を争うだけではない。派閥内での上川との競争が加わった。これは「二正面作戦」を迫られることを意味する。

8915OS5:2023/09/22(金) 20:20:25
「岸田派の存在感は上がった」
 一方、岸田にとっては、いつかは来る自身の首相退陣後、林、上川という2枚の後継カードを持つことになった。これは他派閥に対する優位性を高める。また、林と上川を競わせることにより、岸田は宏池会の「キングメーカー」として実権を握り続けることを可能にする。自民党筋の一人は、こう読み解く。

「これまで政策系の仕事が多かった林は今後、党で党務、派閥で閥務の力を磨くことになる。上川が重要閣僚の座を射止めたことで、岸田派には首相候補と目される人物が増えた。例えば人数が桁違いに多い清和会でも、首相候補と言えるのは2〜3人程度。岸田派の存在感は上がった」

 今回の内閣改造後は、直後の世論調査で内閣支持率が横ばいにとどまったケースが散見され、政権浮揚への効果は限定的だったようだ。長期政権を実現する道筋は藪の中と言って良い。しかし岸田が今回、上川カードを切ったことは、局地的にしろ「人事好き岸田」の本領を垣間見せた。このわずかな糸口を、来秋の総裁選勝利に向けた光明につなげることができるのか。見ものである。(敬称略)

冬木陽一/政治アナリスト

デイリー新潮編集部

新潮社

8916OS5:2023/09/22(金) 21:24:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/313fb4cce87277ab864f25afc2cef21d74fa4865
「分身」木原氏を党人事で重用する首相 狙いは「茂木氏包囲網」 
9/22(金) 21:15配信

朝日新聞デジタル
フィリピンのディオクノ財務相らの表敬訪問を受け、記念写真に納まる岸田首相(右)と、木原誠二官房副長官(肩書は当時)=2023年8月28日、首相官邸、上田幸一撮影

 自民党は22日、幹事長代理など中堅幹部62ポストの人事を決めた。党総裁の岸田文雄首相は、各要所に側近や岸田派を送り込み、党内統治への自らの関与を強める態勢を作った。「ポスト岸田」への意欲を隠さない茂木敏充幹事長を牽制(けんせい)する狙いが透ける。

 今人事の最大の特徴は、政権発足以来、首相官邸で官房副長官として首相を支えてきた木原誠二氏が幹事長代理と政調会長特別補佐に就いた点だ。首相側近は「木原氏は首相の分身として党に行き、党運営と政策立案の両方に関わる。これで党と官邸の連携がより強まる。来年の政治日程を考え布陣をしいた」と語る。

 党幹部によると、そもそも木原氏が幹事長代理に就くこと自体が異例という。代理は閣僚経験者が就く「不文律」があるが、木原氏は閣僚未経験だからだ。

 慣例を破る起用を仕掛けたのは首相だ。当初は木原氏を幹事長代理と政調会長代理の「ダブル代理」として登用する方向だったが、その構想が根回し不足のまま報道され、茂木氏や萩生田光一政調会長が事前に聞かされていなかったとして、反発したという。

朝日新聞社

8917OS5:2023/09/22(金) 21:25:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/124cf85425e50a4057e4c93c0decd1aa685ef393
内閣改造・自民党役員人事に踏み切った岸田首相 「解散か死に体か」岐路、決断の秋
9/21(木) 17:32配信
AERA dot.
内閣改造後、会見する岸田文雄首相=9月13日、首相官邸

 岸田文雄首相が内閣改造と自民党役員人事に踏み切った。だが、国民の受け止めは冷ややかだ。解散や来秋の総裁選をめぐる様々な思惑が交錯するなか、首相は「決断の秋」を迎えている。AERA 2023年9月25日号より。

【グラフ】岸田内閣の支持率の推移はこちら

*  *  *

 第2次岸田再改造内閣は、9月13日の認証式を経て正式に発足。(1)上川陽子外相、土屋品子復興相、加藤鮎子・こども政策相、高市早苗・経済安保相、自見英子・地方創生相の女性5人を閣僚に起用(2)松野博一官房長官、鈴木俊一財務相、西村康稔経済産業相ら主要閣僚が留任(3)派閥均衡を維持し、「入閣待機組」も処遇──などが特徴だ。

 林芳正氏を外相から外し、無役とした人事も注目された。岸田首相は林氏に「派閥(宏池会)をよろしく頼む」と伝えた。林氏は宏池会で岸田氏に次ぐナンバー2の立場。派閥の人数を増やす活動に専念する予定だ。

 自民党では通常、総裁・首相が率いる派閥は入会者が相次ぎ、衆参両院の選挙でも派閥所属の候補が増える。ところが、宏池会は岸田政権が発足して2年になるのに、ほとんど増えていない。宏池会は官僚出身者が多く、「お公家集団」と呼ばれてきた。政策に関心はあっても、他派閥や無派閥の議員に宏池会入りを勧誘する幹部は少ない。その結果、安倍派、麻生派、茂木派に次ぐ第4派閥に甘んじてきた。

■漏れるため息

 岸田首相は宏池会の議員に会うたびに「とにかく派閥の数を増やせ」と発破をかけてきた。第4派閥のままでは政局の主導権が握れないことを実感しているためだ。実際に今回の内閣改造・党役員人事でも、麻生太郎、茂木敏充両氏という第2、第3派閥連合の壁は厚かった。最大派閥の安倍派に対しては、萩生田光一政調会長、西村経産相、松野官房長官、世耕弘成・参院幹事長、高木毅国会対策委員長の「5人衆」の配置さえ変えられなかった。第4派閥の悲哀を実感した岸田氏が、林氏を使って宏池会拡大作戦に乗り出した格好だ。

 岸田首相にとって、政策のとりまとめや国会対策に走り回った木原誠二氏が週刊誌のスキャンダル報道を受けて、官房副長官を辞任したのは大きな打撃だ。首相の意を受けて衆院解散に向けた流れをつくるには、有力な参謀が欠かせないためだ。林氏がその役割を担うのか、自民党の選対委員長から横滑りした森山裕総務会長が動き出すのか。その動向も注目点だ。

8918OS5:2023/09/22(金) 21:25:50
 岸田首相は内閣改造・自民党役員人事を受けた記者会見で、賃上げ継続などのための経済対策を打ち出す考えを表明。「変化を力にする内閣」と胸を張った。「経済、社会、外交・安全保障を政策の柱として、強固な実行力を持った閣僚を起用した」とも語った。

 しかし、実際には年功序列の顔ぶれも少なくない。党役員人事で露呈した内部対立も政権運営に影を落としている。何よりも、急激に動く国際社会、経済情勢に対応できる布陣とは言えない。人事の直後の世論調査では、内閣支持率が読売新聞35%、日経新聞42%でいずれも8月とまったく変わらなかった。国民の反応が冷ややかだったことに、支持率アップを期待していた首相周辺からはため息が漏れた。

■首相は「決断の秋」

 岸田政権は2年前の発足以来、多くの「看板」を掲げてきた。新しい資本主義、異次元の少子化対策、賃上げ・雇用の流動化、防衛力の抜本的整備……。だが、いずれも具体的な政策遂行には至らず、入り口で立ち止まっている。富裕層増税は頓挫、少子化対策の財源は先送り。防衛費の増額は打ち出したが、財源となる増税の詳細は固まっておらず、自衛隊員の定員確保などの課題が残っている。

 政局的な思惑が入り交じったまま衆院解散・総選挙で局面展開を図るのか、「死に体」覚悟で来年の通常国会から総裁選への道へと進むのか。岸田首相は「決断の秋(とき)」を迎えている。(政治ジャーナリスト・星浩)

※AERA 2023年9月25日号より抜粋

星浩

8919OS5:2023/09/22(金) 21:32:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/9f089f86a9832452976f3657acca4222590c5836
自民・幹事長代理に木原氏 幹事長の補佐役に女性3割起用
9/22(金) 19:00配信


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毎日新聞
自民党の木原誠二氏

 自民党は22日の総務会で、茂木敏充幹事長を補佐する幹事長代理と副幹事長計20人のうち3割にあたる6人を女性とする人事を了承した。内閣改造で副大臣、政務官に女性の起用がなく、岸田政権の女性登用の姿勢に疑問符が付く中、茂木氏が積極登用をアピールする格好となった。岸田文雄首相の側近として内閣官房副長官を務めてきた木原誠二衆院議員(岸田派)は、幹事長代理と政調会長特別補佐を兼務し、党と政府のパイプ役を担う。

 幹事長代理5人のうち女性は1人で、稲田朋美元防衛相(安倍派)が就任。15人いる副幹事長には、鈴木貴子元副外相(茂木派)、島尻安伊子元沖縄担当相(同)、堀内詔子元五輪担当相(岸田派)ら5人を起用した。

 茂木氏は6月に女性議員の育成や登用に関する基本計画をまとめ、10年で党の女性議員を3割に増やす目標を掲げている。今月21日に公明党の山口那津男代表と国会内で面会した際には「幹事長室についても、できたら女性を3割にしたい」と語っていた。

 木原氏を巡っては、幹事長代理と政調会長代理を兼務させる案も浮上していたが、政調については党則上の役職ではない特別補佐を充てた。萩生田光一政調会長から案件ごとに指示を受け、政府側と調整する役割を担う。萩生田氏は「軸足は幹事長室にしっかり置いてもらった上で、直近まで官房副長官として政調とも連絡を取り合ってきた経験を生かし、より緊密に官邸との連携を取っていきたい」と起用の意図を説明した。

 経理局長には林幹雄元経済産業相(二階派)を充てた。茂木幹事長体制で党の資金を管理する「金庫番」の経理局長に、茂木派以外が就くのは初めて。国対委員長代理には西村明宏前環境相(安倍派)を起用した。【菊池陽南子、李舜】

8920OS5:2023/09/25(月) 18:53:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/041c652d2f130035409329821f57dfef646bacfd
岸田首相 木原氏にしか頼れない?“二刀流人事”に党内からも疑問符
9/24(日) 5:30配信
スポニチアネックス
木原氏“二刀流人事”を巡る首相の思惑

 岸田文雄首相が23日、側近中の側近である自民党の木原誠二幹事長代理と公邸で面会した。米国から22日夜に帰国。早期の衆院解散・総選挙を模索しているとされる中、連休中に真っ先に会った格好だ。出発した19日にも官邸に呼び、党内情勢を話し合っている。内閣改造に合わせ官房副長官を辞めてもなお、変わらぬ木原氏の重用。自民党内には波紋が広がりつつある。

 皇居で帰国の記帳を済ませ、木原氏を招いた首相。週明けに表明する見通しの新たな経済対策の柱について協議したとみられる。木原氏は政調会長特別補佐も兼務。首相の意向を党内議論に反映させる狙いがありそうだ。1時間以上に及んだ“密談”。予算の裏付けとなる補正予算案の提出時期は明らかにしていないことから、対策を打ち出した上での早期解散も模索しているとされ、きなくさい話にも及んだとみられる。

 2021年10月の岸田政権発足時から官邸に入っていた木原氏。首相就任直後の衆院解散や日銀人事、ウクライナのキーウ(キエフ)電撃訪問など、首相サイドが重ねてきた極秘サプライズ計画に常に関わってきた。

 しかし、7月に入り、妻が元夫の死亡を巡り警視庁から事情を聴かれていたなどと週刊文春に報じられ、官邸出入りの際の取材を避けるなど公務に影響。内閣改造を機に退任を申し出た。「首相に切る考えはなかった」(政府関係者)という。

 懐刀の処遇に頭を悩ませた首相は、異例尽くしの人事を主導。閣僚経験者が就くことが多い幹事長代理に未経験ながら起用し、政調会長特別補佐との“二刀流”を担わせた。

 党運営と政策立案の両面で官邸との連携を強める奇策。「ポスト岸田」への意欲を隠そうとしない茂木敏充幹事長を監視、けん制する狙いがあるのは明白で、党重鎮も「お目付け役を送り込まれた」。木原氏の議員会館事務所には首相秘書官が足を運んでいる。

 しかし、党内には不穏な空気が流れ始めている。岸田派内からも「過度な重用だ」との声が上がるなど、やっかみが広がりつつあるほか、説明責任を果たさないまま脚光を浴びる状況を不安視する声もくすぶっている。

 こうした中、木原氏との会談をおおっぴらに重ねる首相。執行部の一人は「岸田派に信頼できる人材が他にいないのだろう」と指摘。木原氏頼みという、お寒い状況を物語っていると言えそうだ。

8921OS5:2023/09/26(火) 07:38:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6182016c17210e1a88588953a0c6f5315f054ac
【岸田首相の内閣改造・自民役員人事】女性登用の目玉・小渕優子選対委員長を強く推した財務省
9/26(火) 6:59配信

NEWSポストセブン
内閣改造に様々な目玉を用意したはずだったが…(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第2回】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】白ブラウスが光る加藤鮎子・少子化相。他、岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。一方、副大臣・政務官の女性登用はゼロ

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

司会(編集部):女性登用について。女性大臣は5人だが、副大臣、政務官は女性ゼロだった。

記者B:総理はもともと前自民党女性局長の松川るいと首相補佐官(改造で退任)の森まさこを入閣させるつもりだったが、松川はエッフェル塔問題でコケ、森はブライダル補助金騒動で入閣リストから消えた【※注1】。めぼしい候補が誰もいなくなったというのが実情だ。

【※注1/7月に自民党女性局の研修のため議員ら38人でフランスのパリを訪問した際に、松川るい氏らがエッフェル塔の前でポーズをとった写真をSNSに投稿して大炎上した。8月には森まさこ首相補佐官(当時)がX(旧ツイッター)で「ブライダル補助金」の進捗について報告したところネットからは批判的な意見が相次ぐなど、女性議員のSNS投稿をめぐる炎上が相次いだ】

記者C:自民党女性局のパリ旅行組は全員、大臣、副大臣、政務官にもなれずに“落選”しましたからね。

記者D:松川さんは本気で悔しがっていましたよ。外務官僚出身で経歴は申し分ない。エッフェル塔がなければ入閣確実だったから、普段は感情を露わにしない彼女が相当苛立っているのがわかった。さすがに周囲に当たり散らしたりはしていませんでしたけど。

記者C:“漁夫の利”で入閣したのが二階派の自見英子・地方創生相ですね。改造まで現職の内閣府政務官で本来なら次は副大臣のポジションでしたが、総理から大臣枠を1人に減らすと伝えられた二階派幹部が、「それなら1人も出さない」と反発したため、同派の小泉龍司・法相と一緒に入閣した。岸田総理お気に入りの松川や森がコケていなければ、自見は副大臣だったでしょうね。

記者D:官邸では副大臣、政務官にも女性を起用しようと発表前日は遅くまで人選を検討していたが、過去の発言とか金がらみの問題とか、身体検査で見送られた。総理側近は「女性を増やせと言うけれども、経験があってちょうどいい人がいないんだ」とぼやいていました。

8922OS5:2023/09/26(火) 07:38:46
記者A:そもそも女性登用の目玉が小渕優子・選対委員長というのが誤算の始まり。総理は「選挙の顔」と言い切ったけど、世論調査でも政治資金問題を抱えた小渕さんの起用を「評価しない」という声が強く、これでは選挙の顔になるはずがない。

記者B:「選挙の顔」というのは総理のリップサービスだよ。入閣させずに党4役に据えたことからも、総理にすれば批判は想定内。

実は、小渕の登用を最も強く推したのは財務省だった。彼女は初入閣した後に格下の財務副大臣を経験していて、同省の“秘蔵っ子”でもある。財務省としては言いなりになる彼女を出世させたい。総理にすれば、彼女の起用は亡くなった青木幹雄・元自民党参院議員会長の遺言でもあるし、茂木敏充・幹事長への牽制にもなるから、意地で使った。

記者D:彼女は就任会見でドリル事件【※注2】を質問され、涙ぐんで「決して忘れることのない傷」と釈明していました。

【※注2/2014年10月、当時経済産業相だった小渕優子氏の政治団体が開催し、地元支援者が参加した観劇会をめぐり収支に不透明な点があることが報じられ、元秘書が政治資金規正法違反(虚偽記載・不記載)で有罪判決を受けた。東京地検特捜部が関係先を捜索する直前に、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されていたことも注目を集めた】

記者A:あの涙は反省じゃない。事件から何年も経っているのに、まだ蒸し返すのかというマスコミへの怒りじゃないか。

記者B:涙の会見も財務省あたりの入れ知恵らしいね。

(第3回につづく。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8923OS5:2023/09/26(火) 12:50:07
21年衆院選出馬せず
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d86c04634f3f9d86824d4e630d97b79bb4571d6
【速報】鴨下元環境大臣を内閣官房参与に
9/26(火) 10:38配信

TBS NEWS DIG Powered by JNN
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政府は、きょう付で鴨下一郎元環境大臣を健康・医療戦略分野の内閣官房参与に起用する方針を決定しました。

起用の理由について、松野官房長官は会見で「医師として幅広い知識と経験を有し、健康医療戦略の分野、特に創薬や認知症に関して、総理に対し助言を行う内閣官房参与として適任であると、総理が判断された」と述べました。

TBSテレビ

8924OS5:2023/09/26(火) 17:47:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc08567fe43591c388160e45da4c4f6b0b639e97
【岸田内閣改造の内幕】スキャンダルで官房副長官辞任の木原誠二氏は党中枢へ「転んでもただでは起きない」
9/26(火) 16:13配信

NEWSポストセブン
木原誠二・前官房副長官の今後は?(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第3回】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。ベルトも木目の腕時計をした河野太郎大臣も

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

司会(編集部):スキャンダルが報じられた木原誠二・前官房副長官について、改造2日前に朝日新聞が、〈(岸田首相は)続投させる方向で調整していたが、木原氏が固辞し方針を転換した〉(9月11日付)と交代を報じた。人事の焦点だったのに、総理の記者会見ではなぜかどの社も木原氏交代について質問しなかった。官邸への忖度か。

記者C:忖度ではないし、上から「聞くな」とストップがかかっているわけでもありません。なぜ突っ込まないかと言われると弱いが、今回の件は政治家本人ではなく、「妻に対する一部の報道」の段階で、事実関係の確認も取れていない。うちはファクトの確認がとれていない話は書かないことになっているから、某社の女性記者のように「週刊文春にこんな話が出てましたけど」という質問はしない。他社も同じ判断ではないでしょうか。
(一同、ウンウンと頷く)

記者D:総理が続投させたかったことは間違いありませんが、文春報道で木原さんの家族はたいへんな状況のようです。本人も夫人や子どもたちのことを非常に心配している。官房副長官留任は無理だというのは頷けます。

記者A:朝日の記事は嶋田隆・総理首席秘書官が流したアドバルーンとみている。誰が見ても早く辞めさせたほうがいいのは確かだったが、総理にすれば官邸で腹を割って話ができる相手は木原氏しかいない。続投させたいが、その場合の世論や永田町の反応が知りたかった。

 案の上、記事を受けて世論は交代は当然という受け止めだった。それで決断できたんじゃないか。

記者C:木原辞任で心配されているのが、官邸がうまく回らなくなるのではないかということ。ああ見えて木原さんは党内への根回しなどを一手にやっていました。自民党の国対幹部も、「官邸で唯一まともな話ができた木原が抜けてこれからどうなるんだ」と漏らしています。

記者B:それは表面的な見方すぎる。岸田総理にとって木原氏の交代は大きな痛手だが、だからこそ、今回の人事はそれをどうカバーするかという前提で組み立てられている。木原氏をすぐに幹事長代理兼政調会長特別補佐に据えたのがその証拠だ。

 これから木原氏は幹事長代理として国対を仕切り、政調会長特別補佐として総合経済対策のとりまとめにもあたることになる。党と官邸のパイプ役として党運営、国対、政調に絶大な権限を握る。

 岸田さんは木原氏を官邸に置いておけないなら、“禍転じて福となしてやれ”と、自民党中枢に送り込んだわけだよ。木原氏も「家族が心配だから」と官房副長官を固辞したのであれば、こんな忙しいポストを受けるはずがない。それを受けたということは、“転んでもただでは起きない”つもりだろう。朝日が報じた「続投を固辞」というのはスキャンダル批判をかわすための2人の巧妙な芝居だよ。
(しばしの沈黙後、記者Aが口を開いた)

記者A:だとすれば、木原氏は党務の実権をめぐって茂木幹事長とぶつかることになる。

記者B:最初からそうさせるつもりだろう。

(第4回につづく。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8925OS5:2023/09/26(火) 17:48:15
https://www.news-postseven.com/archives/20230925_1907047.html?DETAIL&utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
2023.09.25 06:58
週刊ポスト
【内閣改造の内幕】最大のサプライズは林芳正・前外相の交代 岸田首相は「4年後の政権禅譲」を確約か

【政治部記者覆面座談会・第1回】岸田文雄・首相は低迷する支持率を挽回しようと過去最多に並ぶ5人の女性大臣を起用し、11人を初入閣させて人事刷新をアピールしようとしたが、各社の世論調査で支持率は横ばい、自民党内には人事の不満が高まる結果となった。

 アテが外れた岸田首相は「支持率に一喜一憂しない」と言いながら国内向けに物価対策の新たな経済対策をまとめることを表明して訪米すると、国連総会演説で「核なき世界」を訴えて核軍縮に30億円、感染症対策などに75億ドル、アフリカ連合の平和支援に900万ドルの拠出を表明するなどバラマキ外交を展開、国内外で失点をお金で挽回しようと躍起になっているように見える。

 政治部ベテラン記者A氏は「まるで政権末期の改造」と語る。

「総理にとって改造人事が支持率回復につながらなかったのは誤算でしょうが、当然といえば当然。政権の骨格は変えられず、官房長官、財務大臣、経産大臣など主要閣僚は再任、初入閣組が11人といっても、女性大臣以外は組閣前に各派の領袖から推薦されていた大臣候補をほぼそのまま任命した。自民党伝統の派閥順送り人事で、新鮮な印象はない。

総理は当初、大幅人事を考えていたようだが、途中から保身のために安全策に切り替えた。だが、それが結果的に党内の不満を強め、政権の寿命を縮めたのではないか」

 内閣改造は政治部記者たちにとっても腕の見せ所だ。首相官邸が建て替えられるまでは、改造の時期になると官邸前に報道各社のテント村がつくられ、各局は特番を組んで取材合戦を展開した。現在はテント村こそなくなったが、改造前から人事情報が飛び交い、総理と自民党実力者たちの水面下の駆け引きが展開された。

 そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。座談会で浮かび上がったのは、政敵をなんとか葬ろうとする総理と、総理を潰そうと計略をめぐらす自民党実力者たち、リーク情報に踊らされてそうした権力闘争に利用される大メディアの姿だ。

司会(編集部):取材していて最大のサプライズ人事は?

記者D:やはり林芳正・前外相の交代でしょう。林さんはG7外相会議の議長を務めていたから、途中で交代させるのは外交的にもマイナス。各社とも完全にノーマークで記者はみんな「エッ」と驚いた。

記者C:国連総会の直前のタイミングとあって、当の外務省の幹部たちでさえ当日まで林大臣は留任と思いこんでました。改造当日(9月13日)は外務省で岡野正敬・事務次官がオーストラリアの大使と面談する予定があったが、大使がやって来たときには大臣が交代すると聞かされた省内はパニック状態だったそうです。

記者B:岸田総理は交代の理由を聞かれて「外交は首脳外交が大きなウェートを占める」と言った。外交は自分がやるからいいんだというわけだが、説明になっていない。後任の上川陽子・新外相はハーバード大学大学院に留学し、米国上院議員の政策立案スタッフを務めた経験もあるというが、外交経験はない。いきなり外相会議の議長というのはいくらなんでも荷が重い。

記者C:総裁派閥の宏池会(岸田派)には、来年の自民党総裁選に向けてまとめ役がいない。総理は同派座長でもある林さんを派閥に戻して閥務を担わせることにしたといわれてますが、本当のところは、女性大臣を過去最多の5人にするにはポストが足りなかった。かといって他派の大臣枠を削ると不満が出るから、数合わせで岸田派の林外相がはじき出されることになったということでしょう。

8926OS5:2023/09/26(火) 17:48:26
記者A:総理は改造前日の昼前、官邸で林さんと30分ほど話し込んだ。そこで相当激しくぶつかったようだ。

記者B:衝突した? 林さんは派閥に戻ることを納得したんじゃない?

記者A:表向きは2人で「宏池会の未来」について話し合ったことになっている。が、林さんはその席で総理から、「どうしても降りてほしい」と外相交代を告げられても納得しなかった。そこで総理は、来年の自民党総裁選で自分が再選すれば、その次の4年後の総裁選には宏池会から必ず林さんを擁立すると確約したそうだ。つまり政権禅譲すると。同じ宏池会内での総理たらい回しの密約だから、「宏池会の未来」の話には違いないんだがね(苦笑)。

記者D:林さんは総理と会った後、厳しい表情で官邸を出て行きましたよ。

記者A:岸田内閣が4年後まで持つと思っていないからじゃないか。

8927OS5:2023/09/26(火) 18:59:14
https://news.goo.ne.jp/article/tbs/politics/tbs-6111825.html
安保文書めぐり麻生氏「“がん”だったいわゆる山口代表」と批判 公明・山口代表は「評価控える」も、公明党内からは「言われっぱなしでいいのか」
2023/09/26 16:50
自民党の麻生副総裁が安全保障関連3文書の改定をめぐり、山口代表ら公明党の幹部が「がんだった」と批判。公明党内から反発の声が上がっています。

おととい、福岡市内で行われた自民党の麻生副総裁の講演。ここでの発言が今、波紋を呼んでいます。

自民党 麻生太郎 副総裁
「公明党の一番動かなかった“がん”だった、いわゆる山口(代表)、石井(幹事長)、北側(副代表)等々の一番上の人たち、その裏にいる創価学会」

岸田政権が去年12月に閣議決定した安全保障関連3文書の改定をめぐり、公明党の山口代表らが反撃能力の保有に慎重な姿勢を見せてきたことなどについて名指しで批判した麻生氏。

これに対し、山口代表は…

公明党 山口那津男 代表
「(麻生氏の発言への)評価は控えたいと思います」

反論を避けた山口代表ですが、公明党内からは…

公明党関係者
「関係悪化と言われないよう山口代表は抑えていたが、党内からは『言われっぱなしでいいのか』という声も聞こえてくるよ」

選挙協力をめぐり、悪化した関係の修復を図る自民党と公明党ですが、麻生氏の発言は新たな火種となるのでしょうか?

8928OS5:2023/09/26(火) 20:47:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/f98be2cbc15bca515ef5cbe02fd01882d9eb993d
石原氏が国家安保担当の補佐官 農山活性化は小里氏
9/13(水) 14:13配信

産経新聞
第2次岸田再改造内閣の閣僚名簿を発表する松野博一官房長官=13日午後、首相官邸(矢島康弘撮影)

松野博一官房長官は13日、国家安全保障担当の首相補佐官に石原宏高元環境副大臣、農山漁村地域活性化担当の首相補佐官に小里泰弘元農林水産副大臣をそれぞれ充てる人事を発表した。森昌文首相補佐官(国土強靭化担当)は再任する。

8929OS5:2023/09/27(水) 12:16:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/88eb85c410698e6035abba596046920bd073f6b3
「あまり印象が良くない人だ…」小渕優子氏=選挙の顔 10月の衆参補選へ自民からも不安
9/27(水) 9:40配信

西日本新聞
小渕優子氏(撮影・中村太一)

 衆参補欠選挙(10月)を前に、自民党の小渕優子選対委員長の「選挙の顔」に疑問符がつき始めている。抜群の知名度を生かし陣頭指揮を執るはずが、クローズアップされるのは「政治とカネ」の説明責任ばかり。負の印象が先行し、党内からは不安の声が漏れる。選挙結果は岸田文雄首相の衆院解散戦略を左右しかねず、関係者の悩みは深い。

 19日の党役員会。小渕氏は「新体制がスタートし、最初の大型選挙となる。必勝を期してご支援、ご協力をお願いしたい」と衆院長崎4区補選(10月10日告示、22日投開票)、参院徳島・高知補選(同5日告示、同)の勝利を誓った。

 ともに自民の議席があった選挙区で、与野党対決となる見通し。党役員人事・内閣改造が政権浮揚につながらず、苦境を脱する契機とするためにも、ダブル当選は至上命令だ。自民は総力を注ぐ構えで、首相や茂木敏充幹事長ら幹部の現地入りは確実。小渕氏も応援演説や支持組織へのてこ入れなどをこなすはずだが、自民幹部の一人は「現地での応援は見送った方がいい」。

 党四役に起用された途端、経済産業相の辞任につながった2014年の不明朗な政治資金の支出に関する問題が再燃。新たな「政治とカネ」の問題も噴き出した。自らが関係する政治団体を巡り、親族や元秘書が幹部を務める企業に多額の支出があると週刊文春のニュースサイトが報じた。報道各社の世論調査は、小渕氏の起用に厳しい見方を示す。

 衆院長崎4区補選は、自民の北村誠吾元地方創生担当相の死去に伴う。党の情勢調査では今のところ、公認候補予定者に分があるとされるが、逆風が吹くことへの警戒感は地元にも根強い。長崎県連関係者は「今はあまり印象が良くない人だ…」。参院徳島・高知補選も不祥事を起こした自民議員(後に離党)の辞職に起因し、油断はできない。

 応援弁士として引く手あまただった頃とは一変した小渕氏を取り巻く環境に、自民関係者は嘆く。「万が一にも落とせない選挙。首相は見通しが甘かったのではないか」

 (大坪拓也、坂本公司)

西日本新聞

8930OS5:2023/09/27(水) 12:22:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/c7a7a544e997dd5f8645a95abfbd20fa09a6d0bd
公明党幹部が「がん」との“麻生節”波紋 発言の背景に「麻生氏の憤まん」の指摘【news23】
9/27(水) 9:18配信

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自民党・麻生副総裁が福岡で行われた講演で、政府が去年12月に閣議決定した安全保障関連3文書の改定をめぐり、公明党幹部が「がんだった」と発言し、波紋を呼んでいます。“麻生節”の背景にはあった「麻生氏の憤まん」とは。

【写真を見る】公明党幹部が「がん」との“麻生節”波紋 発言の背景に「麻生氏の憤まん」の指摘【news23】

自民党 麻生太郎副総裁
「岸田さんのような、なんとなく極めて誠実そうに見える顔、本当に誠実かどうかは知らんよ、これはわからん。誠実そうに見えるあの顔、リベラルそうに見えるあの顔のほうが世の中、受けるんじゃないの」

24日、福岡市内で講演した自民党の麻生副総裁。政府が去年12月に閣議決定した安全保障関連3文書の改定をめぐり岸田総理を評価した一方で、波紋を呼ぶ発言が…

自民党 麻生太郎副総裁
「公明党は専守防衛に反するという理由でこれに反対。今の公明党の一番動かなかった“がん”だった、いわゆる山口(代表)、石井(幹事長)、北側(副代表)等々の一番上の人たち。その裏にいる創価学会」

公明党の山口代表らが反撃能力の保有に慎重な姿勢をみせてきたことなどについて、名指しで批判したのです。

26日、山口代表は…

公明党 山口那津男代表
「麻生さんがどういう意図で、どういう場でお話しになったのか、直接聞いていないし前後の関係もわからないので評価は控えたい」

公明党内からは…

公明党関係者
「関係悪化と言われないよう山口代表は抑えていたが、党内からは『言われっぱなしでいいのか』との声も聞こえてくるよ」

自民党と公明党が選挙協力をめぐり悪化した関係の修復を図る中での発言。背景に何があるのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩
「麻生さんと茂木幹事長が進めてきた国民民主党との連立工作が失敗。公明党が非常に強く反対したという底流があって憤まんをぶつけた。連立パートナーである公明党に対して礼を失した発言。全国でがんで闘病している人がたくさんいる、非常に無神経な発言」

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8931OS5:2023/09/27(水) 13:05:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/689ced870ade14c830687ef522d1bc17440b703d
秘書が大量辞職の加藤鮎子こども相 横暴な態度に後援者は「二度と手伝わない」と激怒
9/27(水) 5:56配信


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デイリー新潮
祖父も代議士の3世議員

 岸田総理が掲げる目玉政策のひとつに「少子化対策」がある。その担当という大役に任命されたのが、当選3回の加藤鮎子大臣だ。政権の浮揚の一端を閣内最年少の44歳が託されることになるが、彼女を知る向きからは、早くも心配の声が上がっている。

【写真を見る】イケメン旦那と選挙活動する「加藤鮎子」こども政策担当相 父は「総理にいちばん近い男」と呼ばれた「加藤紘一氏」

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 内閣改造が行われると、新大臣の金や男女関係の醜聞をマスコミが書き立てるのは恒例。その餌食となった第一号が加藤大臣である。

 就任2日後の15日、夕刊紙「日刊ゲンダイ」が早速、2件のスキャンダルを報じた。一つは一昨年の政治資金パーティーの際、「鮎友会」なる政治団体に上限の150万円を超える額の券を購入してもらっていた問題。もう一つは、実母の所有する物件に地元事務所を置き、5年間で900万円を超える額の「家賃」を支払っていたという問題だ。政治資金を親族に還流している、との指摘である。

 パーティー券の問題に関して加藤大臣は誤りを認め、政治資金収支報告書を訂正するとしたが、報告書を見ると問題点はまだある。券の大口購入者には「柿崎工務所」なる企業があり、40万円分を購入しているが、他にもその関連会社が5社、合計280万円分の券を購入しているのだ。各社の代表者の姓はみな「柿崎」。つまり、150万円の上限を超えないよう、同じグループの企業が分担して購入しているように見えるのである。

専門家は「グレーな行為」
 同工務所を中心とするグループは、加藤大臣の地元・山形県では「柿崎天皇」と言われるほど大きな存在。公共事業も数多く受注しているという。

「グレーな行為と言って差し支えないでしょう」

 とは政治資金に詳しい、神戸学院大学の上脇博之教授。

「グループの元締めは同じですから、企業との癒着を疑われる。特定の団体からの影響力を持たないように上限を定めた、政治資金規正法の趣旨を逸脱していると思います」

 また、事務所についてもいわくつきである。彼女の父は「総理に一番近い男」と言われたものの、「加藤の乱」を境に失脚した故・加藤紘一元官房長官。2006年、紘一氏の当時の事務所が右翼団体の男に放火され、全焼したことは大きなニュースになった。地元の政界関係者が言うには、

「その後、寄付を募って建てたのが今の事務所で、紘一さんの死後、母上の所有となった。タダ同然で建てた物件に家賃を長年支払っているのですから、一族の資産形成と見られても仕方ないかもしれません」

“子どもとどう接していいか分からない”
 加藤大臣は紘一氏の三女に生まれ、慶應女子高、慶應大を卒業後、民間企業勤務を経て米コロンビア大大学院に留学。帰国後、議員秘書を務め、2014年、父の地盤を継いで初当選した。バツイチで、会社経営者の夫との間に小6と保育園児の2人の息子がいる。ちなみに初婚の相手は後に金子恵美元議員と再婚し、「育休不倫」で議員辞職した宮崎謙介元代議士だ。

 加藤大臣が「現役のママ」であることも、今回の抜てきの決め手となったであろう。実際、就任直後の取材では、「息子が発熱し、薬を飲ませたりしている時に(入閣の)速報があった」と“母親”ぶりをそれとなくアピールしていたが、

「他の省庁ならともかく、よりによってこども政策担当大臣になった。そこがどうも引っかかるんです」

 と言うのは、加藤大臣の知人である。

「というのも、彼女は常々、周辺には“子育てが苦手”“子どもとどう接していいかわからない”とこぼし、高校時代の恩師には何度も相談している。まあ、子育ての悩みは誰にでもありますけど、彼女には、そこから解放されるために仕事に逃げている感じがあるんです」

8932OS5:2023/09/27(水) 13:05:24
議員宿舎のエレベーターホールでボタンを連打
「金帰火来」と言われるように、政治家は週末には地元に戻ることが通例だ。

「鮎子さんは普段は家族と赤坂の議員宿舎住まいで、土日や国会閉会中は山形に入るのが常。その時は次男を連れ、長男は東京に置いていくことが多い。一方ご主人も、社長をしているので土日も接待で外出しがちで、お子さんが一人になってしまうことがしばしばだそうです。そういう場合、お子さんが食事に一人でカップラーメンを食べることも珍しくないとか」(同)

 一人の時間を持て余してか、長男は議員宿舎のエレベーターホールで、ボタンを連打して“遊ぶ”こともあったという。

「もちろん加藤家は一般家庭とは仕事の形が違うという事情はあるでしょうが、そうした話を聞くたびに、お子さんがかわいそうになってしまうんです」(同)

 となれば、せめてウイークデーは一緒に、と提案したくもなるが、自民党関係者が言葉を継ぐには、

「会食がある時などは仕方ないですが、特に用もないと思われる時にも、議員会館で夜10時ごろまで仕事をしていることがあるとか。その場合、秘書に言付けて宿舎の食堂でお子さんに食事をさせることもあるそうです」

後援者は“二度と手伝わない”
 多忙な夫婦の今風の子育てといえばそれまでだが、周囲がそれでも違和感を持つ背景には、彼女の“育ち”がある。

「経歴からわかるように、鮎子さんは生粋のお嬢さんなんですよね」

 と解きほぐすのは、地元の古参後援者だ。

「だから世間知らずの部分はある。地元有力者の葬儀にベージュのストッキングで参列した時には周囲が引いていましたし、山形の議員なのに『中山間地(ちゅうさんかんち)』のことを知らないのか、“なかやまかんち”と読んで、農家の方をあれさせたこともありました」

 その浮世離れした様は、もうひとつの“家族”でもある事務所スタッフへの対応にも表れていて、

「とにかく秘書の扱い方が雑で、人情味に欠けるんです」

 と指摘するのは、前出とは別の地元政界関係者である。

「秘書と地元を回るでしょ。昼食時になると、鮎子さんはお店で千円くらいするランチを食べる。秘書も連れて行ってあげればいいのに行くのは自分だけで、秘書は持ってきたおにぎりを車の中で食べているとか。後援者に運転をしてもらって地元を回った時には、昼飯時にコンビニの前で車を停めさせ、店に入った。で、自分の分のお弁当とお茶だけを買ってきて“次行って”。後援者さんは“二度と手伝わない”と怒っていたそうです」

「職員がみなおびえていた」
 これらの件、周囲では広く知れ渡っているようで、本人もそれを気にしてか、「秘書や後援会のスタッフも有権者だから、おごると寄付と取られてしまう」と弁明しているとか。清廉めいて見えるが、冒頭の政治資金処理のずさんさに鑑みれば、クリーンというよりドライで、単に他者への気遣いに欠けるだけとの分析が当てはまりそうだ。

「性格も細かく、代理出席させた会議の報告などは電話やメールで済むものをレポートにまとめさせたり、イベント会場で椅子の並べ方が気に食わないと一からやり直させたり。彼女が県連会長だった時には、職員がみなおびえていました」

 そんなせいもあり、永田町や地元では、加藤事務所は“ご難場”として有名。

 実際、国会便覧で確認しても、同時に3人置ける公設秘書の、この3年間での退職者は実に6名にも上る。ブラック企業並みの離職率を示しているのだ。

本人の見解は? 
 大抜てきも足元乱れる新大臣。当人に見解を伺うと、パーティー券については、

「それぞれ別個独立の会社からの寄付であり、法律上問題はなく、ご質問の指摘は当たらないと考えております」

 子育てに関しては、

「世間の共働き家族と同様、親族などの協力を得ながら、仕事と家庭の両立にがんばっています」

 秘書の相次ぐ退職については、こう述べる。

「定年で公設秘書から私設秘書になられた方や、起業や転職、体調を崩し退職された方であり、ご指摘の事実はありません」

 まずはお手並み拝見だが、「加藤の乱」れは、政権の“乱れ”に直結しそうだ。

「週刊新潮」2023年9月28日号 掲載

新潮社

8933OS5:2023/09/27(水) 16:40:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec62ceb09a15167dcb451eb4a333c36e718dfd42
【内閣改造の内幕】茂木敏充・幹事長の留任の裏に麻生副総裁との「来年の総裁選への不出馬密約」あったか
9/27(水) 15:59配信

NEWSポストセブン
留任となった茂木敏充・幹事長(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第4回】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。一方、副大臣・政務官の女性登用はゼロ

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

記者C:今回の改造にあたって、岸田総理は茂木敏充・幹事長に相当怒ってました。インド訪問中に読売が〈岸田首相が「茂木幹事長続投」で調整〉(9月7日付)と報じると、「オレは誰にもそんなことは言ってない」とすごい剣幕だったとか。あの記事は明らかに茂木氏サイドのリークで、「麻生氏も続投を首相に進言していた」と書かれているのがミソ。茂木氏は“麻生(太郎・副総裁)さんの言うことを聞かなくていいのか”と総理を牽制したのでしょう。

記者A:岸田総理は後見人の麻生さんの意向を無視できないというのはその通りだろう。

記者C:だから総理は記者には読売報道を全面否定しないで「(茂木続投は)条件付きだ」と言っていたが、インドから帰国すると真っ先に萩生田光一・政調会長を公邸に呼んだ。いわゆる萩生田官房長官構想ですが、その狙いは官房長官交代をテコに茂木幹事長も交代させるぞという逆襲でした。

記者A:それも麻生さんから、「萩生田を官房長官に起用したら旧統一教会問題で政権はもたなくなる」と忠告されてポシャった。

記者D:結局、麻生さんの言いなりですよね。

記者A:麻生さんは茂木氏に幹事長留任のかわりに来年の総裁選は出馬しないと約束させた。岸田総理もそれで手を打った。

記者C:しかし茂木氏は今年68歳で、来年の総裁選がラストチャンスと見られているから、党内には「茂木さんは総裁選をあきらめたのか」という声があがっています。

記者A:あきらめてはいないよ。茂木氏は総裁選まで岸田総理に解散・総選挙をさせないで、菅義偉・前首相のように支持率低下で総裁選に出られなくなる状況をつくりたい。そうなれば自分に出番が回ってくる。これまで以上に総理の足を引っぱりにかかるつもりだろう。

記者B:岸田さんも茂木氏の魂胆は見抜いている。だから同じ茂木派の小渕優子氏を党4役の選対委員長に起用して牽制させ、木原誠二・前官房副長官を党執行部の一端、幹事長代理兼政調会長特別補佐氏に送り込んだ。いわば小渕氏はデコイ(おとり)で、総理の茂木幹事長に対する“刺客”の本命は木原氏だとみていい。

記者D:ドロドロの戦いが始まりそうですね。

(第5回につづく。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8934OS5:2023/09/27(水) 17:21:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6c1c1c14f7487969026471437c39955317b70f8
積極派対規律派、論争激化へ 経済対策、来週にも検討着手 自民
9/27(水) 7:08配信

時事通信
閣議に臨む岸田文雄首相(中央)ら=26日午前、首相官邸

 岸田文雄首相の指示を踏まえ、自民党は来週にも経済対策策定のための党内議論を開始する。

 「アベノミクス」の流れをくむ「積極財政派」からはコロナ禍並みの財政出動を求める声が上がる一方、一層の財政悪化や物価高騰につながるとの懸念も党内には根強い。10月の取りまとめに向け論争が本格化しそうだ。

 首相は26日の自民党役員会で「政府・与党の緊密な連携の下、精力的に取りまとめ、速やかに補正予算の編成に入る」と述べた。

 首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切るのではないかとの観測も広がり、自民内からは内閣支持率の低迷も背景に「驚くような規模にしたい」(党関係者)といった歳出圧力が強まる。

 世耕弘成参院幹事長は26日の記者会見で、経済対策の裏付けとなる2023年度補正予算案に関し「15兆円規模が一つのライン」だと改めて指摘した。自民若手有志の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」は政府への要望書を取りまとめる方針で、議連幹部は「補正予算は15兆〜20兆円にすべきだ」と話す。

 これに対し、経済活動が活発化し、需要の高まりや人手不足の問題が顕在化する中、党幹部は「対策を間違えればインフレを招く」と懸念を示す。森山裕総務会長は24日のNHK番組で「規模が先にあるということではない」とくぎを刺した。

 新型コロナウイルス拡大前まで、補正予算はおおむね2兆〜5兆円程度で推移したが、20〜22年は数十兆円規模に膨張。財政規律回復に向け、政府は6月の経済財政運営の基本指針「骨太の方針」で、歳出構造を「平時に戻していく」と明記したばかりだ。過去のコロナ予備費の多額の繰り越しも指摘されている。

 今回の首相指示は物価高騰や賃上げ対応のみならず、半導体を念頭に置いた投資促進、国土強靱(きょうじん)化など幅広い内容に及び、補正予算案が一定程度膨らむのは必至の情勢だ。財政悪化がさらに続けば「日本国債の格下げも現実味を帯びる。そうなれば企業への影響は大きい」(財界幹部)との声も出ている。

8935OS5:2023/09/28(木) 08:15:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3f55834263e33440ea026407557435527f74355
全容解明、法廷へ 秋本議員、検察と全面対決も 洋上風力汚職
9/28(木) 7:06配信
時事通信
秋本真利衆院議員

 洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、衆院議員の秋本真利容疑者(48)らが起訴されたことで、事件の全容解明は法廷に舞台を移す。

 国会質問の依頼や約7200万円にも上るとされる賄賂について同容疑者は一貫して否認しており、検察側との全面対決も予想される。

 検察側は、秋本容疑者と「日本風力開発」の塚脇正幸前社長(64)=贈賄罪で在宅起訴=がやりとりしたメールや、塚脇前社長が同社幹部に送った「質問をお願いした」という内容のメールなどを押収。こうした証拠を基に、同容疑者が同社に有利な質問をするよう複数回にわたって依頼されていたと立証するとみられる。

 同容疑者は逮捕時、「自身の政治的信条に基づいて質問した。依頼されて日本風力開発の利益を図るために質問したということは断じてない」と否定するコメントを出している。

 一方、賄賂とされた約7200万円の大半は、秋本容疑者と塚脇前社長の共通の趣味である馬の購入などに充てられていた。検察側は、同容疑者が馬の売買契約を行い、自身の名前を契約書に記載していたことなどから、購入した馬は同容疑者の所有と判断しているもようだ。

 これに対し同容疑者は、馬は代金を支払った塚脇前社長の所有で、自分は管理していただけだと主張している。

8936OS5:2023/09/28(木) 17:09:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5aa2cc409e6a0ed762176d0868cc6aafe092951
【内閣改造に党内の不満】大恥をかかされた石破茂・元幹事長、首相との会談で入閣に意欲みせるも肩透かし
9/28(木) 7:15配信

NEWSポストセブン
入閣に意欲を見せていた石破茂氏(時事通信フォト)

【政治部記者覆面座談会・第5回(最終回)】「内閣改造をするほど総理の権力は下がる」とは、「人事の佐藤」と呼ばれた佐藤栄作・元首相の言葉だが、今回の内閣改造・自民党役員人事はまさにその通りの結果となった。

【写真】岸田文雄・首相と閣僚たち、大臣には女性を最多タイとなる5人起用。ベルトも木目の腕時計をした河野太郎大臣も

 混迷する岸田政権にいったい何が起きているのか。そこで本誌・週刊ポストは官邸詰めや自民党担当の政治部記者4人による緊急覆面座談会を開催し、改造の舞台裏を辿った。参加者はキャップクラスのベテラン記者A氏とB氏、取材の第一線に立つ若手・中堅のC氏とD氏だ。

司会(編集部):自民党内は人事への不満が強まっている。

記者A:たまってるね。それが表面化したのが改造直後に最大派閥の安倍派から生え抜きの土井亨議員が退会したことじゃないか。

記者C:土井氏は当選5回で入閣適齢期。選挙に強くないから早く大臣になりたいはずですが、安倍派は最大派閥で大臣枠が4人もあるのに、岸田総理は改造のたびに萩生田氏や松野博一・官房長官、西村康稔・経産相ら5人衆を大臣や党3役の重要ポストに起用し続けているから、同派の衆院の新入閣は毎回1人。適齢期の議員になかなか大臣が回ってこない。

今回、茂木派からは当選5回の木原稔・防衛相が入閣したのに、安倍派の7人の当選5回生は全員未入閣。大臣になれるのは遅ければ7年後と考えたら、“やってられない”という気になるでしょう。

記者D:大恥をかかされたのが、世論調査で「次の首相にふさわしい人」1位の石破茂・元幹事長でしょう。岸田総理は事前に石破氏と会談し、本人も入閣を打診された場合、「国家、国民のためなら『受けません』と言ってはいけない」と入閣に意欲を見せていたのに、肩透かしを食わされた。

記者A:石破さんは総理との会談で、自分ではなく旧石破派の赤沢亮正氏の入閣を求めていたというのが真相だが、それもダメだった。

記者C:不満は留任(再任)組にもありますよ。萩生田光一・政調会長は総理から官房長官を打診されたのに、ご破算にされてガッカリしていました。一方の松野博一・官房長官も、“総理はオレより萩生田を買っているのか”と内心面白くないようです。

記者D:河野太郎・デジタル相は退任するつもりで大臣室の片付けをしていたのに、再任といわれて逃げ損ないましたね。

記者B:岸田さんは河野氏にマイナ問題の責任をとらせるつもり。側近に言わせると、「閣外に出したら何を言いだすかわからないから厄介だが、大臣にとどめておけば総裁選の頃には勝手に潰れてくれるだろう」と総理は考えているらしい。

8937OS5:2023/09/28(木) 17:09:22

岸田派内にも隙間風
記者C:注意すべきは足元の岸田派ではないでしょうか。岸田総理は昨年末に「死刑のハンコを押す役目」発言で批判を浴びた葉梨康弘・元法相や政治資金問題の寺田稔・元総務相に詰め腹を切らせながら、同じ岸田派でも側近の木原誠二・前官房副長官はスキャンダルで政権の足を引っぱったのに党役員(幹事長代理兼政調会長特別補佐)に抜擢した。派内からは「なんだあの人事は」という声が聞かれます。派内にも隙間風が吹いている。

司会:改造は失敗。岸田首相はこんな状況で解散・総選挙を打てるのか。

記者D:小渕氏を選対委員長に起用した段階で、総選挙は無理でしょう。

記者C:解散・総選挙をやるつもりなら、女性大臣5人だけではなく、国民の人気がある石破氏や小泉進次郎氏らを無理にでも大臣にしたのではないでしょうか。総理は茂木幹事長から「総裁選には出ない」という言質を取り、安倍派5人衆を同じポストに留任・再任させたことで最大派閥の支持も取り付けた。ライバルになりそうな河野、高市(早苗)両大臣も再任して出馬できないように閣内に封じ込めた。

 改造前は解散を視野に入れていたでしょうが、これで解散総選挙で勝負しなくても、来年の総裁選の無投票再選に道筋をつけたと判断していると思います。

記者B:いや、岸田さんは解散をあきらめていない。10月中旬に旧統一教会への解散命令を申し立て、10月下旬に経済対策をまとめる。そこでチャンスありとみれば、迷わず解散に踏み切るのではないか。

記者A:11月はじめの解散だろう。総選挙を打てば、岸田派の盛山正仁・文科相(近畿ブロック比例)など選挙に弱い大臣の何人かが落選する可能性があるが、解散できなければジリジリ退陣へと追い詰められていくのは見えている。勝負に出るしかないことは総理もわかっているはずだ。

 岸田首相が解散・総選挙に踏み切るかどうかについては、若手記者2人は「ない」、ベテラン記者2人は「ある」と見方が割れた。

 果たして内閣改造に失敗した首相は形勢挽回のための一か八かの解散・総選挙を決断できるのか。

(了。第1回から読む)

※週刊ポスト2023年10月6・13日号

8938OS5:2023/09/28(木) 17:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/029ae113c53c83b3ea35ee7bec78f593404e4420
森喜朗元首相の言いなり「安倍派の15人」迷走極まる!木原誠二氏がおいしいとこ全部取りへ
9/28(木) 7:02配信
ダイヤモンド・オンライン
安倍派の総会であいさつする「座長」の塩谷立氏(右端)。左から2人目は下村博文元政調会長(8月31日)

 自民党内の最大派閥「安倍派(清和政策研究会)」が、15人もの船頭を抱える集団指導体制に移行した。いったいなぜそんなことが起きたのか。森喜朗元首相に支配された、「迷走」としかいえない安倍派の現状を解説する。(イトモス研究所所長 小倉健一)

● 岸田首相の「誰にも嫌われたくない」人事で 安倍派の会長不在は続く

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、9月の内閣改造、党役員人事で、党内6派閥ごとの閣僚起用人数の配分を、改造前からほぼ維持した。「安倍派(清和政策研究会)」は閣僚4人を輩出するなど、最大派閥、そして岸田政権を支える主流派としての地位は確保できた。

 事前には、派閥内で「会長」ポストが不在であることで岸田政権との交渉力が低下し、不遇の扱いを受けるのではないのかという懸念があった。しかし、今回の内閣改造を経て、「早急に会長を決めなくてはいけないという機運はますますなくなった」(安倍派中堅議員)のだという。

 目下、安倍派の中では出世争いを「半歩リード」する萩生田光一氏(自民党・政務調査会長)を冷遇し、ライバルである西村康稔氏(経済産業相)を代わりに政調会長に据えるなど、政権からの嫌がらせはいくらでもできたはずだ。ところが、支持率低迷で来年の自民党総裁選挙を乗り越えることしか頭にない岸田首相が、ワラをもつかむ気持ちで誰にも嫌われたくない人事を行ったということだ。

 それでは、日本を牛耳る「安倍派」を誰が掌握することになるのか、見ていこう。

● 発言力が低い塩谷氏が 「座長」になれた理由とは?

 8月31日、安倍派は、会長不在のまま塩谷立・元文部科学相を座長とし、松野博一官房長官や萩生田氏ら15人による常任幹事会を設置する新体制を発足させた。経歴からして常任幹事会に入ってもおかしくない下村博文会長代理が外される形となった。その下村外しに決定的な役割を果たしたのが塩谷氏である。

 塩谷氏は、松野氏、萩生田氏、世耕弘成参院幹事長、西村氏、高木毅国会対策委員長とで構成される「安倍派5人衆」には入っておらず、5人衆の中でもパワーダウンが指摘される高木氏(詳細は後述)と並んで権威はなく発言力が低い。それというのも、塩谷氏は地元静岡8区の小選挙区で落選し、比例復活当選であることが影響を受けている。

 静岡県政を担当する大手新聞社の記者は次のように解説する。

 「静岡県政において自民党国会議員の能力を疑う人が多い。県議会の定数68の中で、自民党は41人を占める圧倒的多数派です。しかし、県知事選挙ではリニア妨害で有名な川勝平太氏の連続当選を許し、また、国会議員も細野豪志氏(旧民主党で閣僚を務め、21年の衆院選当時は無所属で選挙に出馬)、渡辺周氏、源馬謙太郎氏など、野党議員の当選を許してきました」

 「後に自民党へ入党する細野氏ですが、県知事選で川勝知事の対抗馬として出馬を検討していた時期があった。しかし、塩谷氏は指導力を最後まで発揮せず、幻の案となってしまいました。あのとき細野氏が出ていれば、リニア問題でここまで停滞することはなかったかもしれません」

 そんな塩谷氏を安倍派の中枢から外そうという動きがあったが、今回座長に就任できたのは、関係の近かった下村氏(前述の通り、新体制に移行するまで「会長代理」職にあった)を常任幹事会から切って捨てたからだ。

 下村氏は、安倍派に今なお絶大な影響力を誇る森喜朗元首相との折り合いの悪さが指摘されてきた。下村氏は安倍派の新体制を評して「ここまで邪魔されるとは思わなかった。政界引退した森氏に影響力が残っているのは残念だ」と語っている。一方で森氏は、安倍派が新体制へ移行する前に北國新聞のインタビューで「下村氏から土下座された」と暴露(下村氏は土下座の事実を否定)しており、恨み骨髄ということだろう。

 この下村氏を外したことで、塩谷氏はかろうじて生き残ったのだ。

8939OS5:2023/09/28(木) 17:10:21
 安倍派が15人体制に移行し、パワーダウンを指摘されているのが、5人衆の中の一人、高木氏だ。「松野、萩生田、西村、世耕の4氏による『安倍派四天王』だったはずが、森元首相が高木氏を加えて『5人衆』と呼んで別格扱いをしてしまった。高木氏の勘違いはそこから始まった」(安倍派関係者)というから、実力はもともとなかったと人物といえよう。

 高木氏については、週刊文春からも「能力も意欲もなく、誰からも『首相候補』と目されない最年長の高木氏を一時的に祭り上げる案もあるが、最後にはパンツ事件(筆者注:高木氏が女性の自宅に侵入して下着を盗んだとされる疑惑)が引っかかり、暗礁に乗り上げる」(2023年7月13日・文春オンライン『安倍派迷走の裏でパンツ論争 高木毅が絶対に認めない議員』)と指摘を受けている。

● 安倍派の集団指導体制が 「15人体制」まで膨張した理由

 さて、ここで安倍派はなぜ「15人体制」になったかを説明したい。この15人体制になった理由が分かれば、今、実際に行われている権力闘争の行方も理解しやすいものになるだろう。

 現在、国会議員99人を束ねる安倍派だが、衆院議員が59人、参院議員が40人で、おおよそ3:2という比率だ。衆院議員の方が人数としては多いのだが5人衆のうち4人は衆院議員であり、参院議員は世耕氏がほぼ一人でまとめている。

 国会議員の比率である3:2をそのまま幹部の比率とするならば、幹部は衆院議員3人、参院議員2人とならなくては、おかしいことになる。かといって、安倍派を2人代表(共同代表制度)にすると、今度は1:1となり、参院議員が人数以上に影響力を持つことになる。また、5人衆の衆院議員4人が現時点で代表を1人に絞ることができないという点も影響し、この共同代表制は見送られることになった。

 そこで、「衆:参=3:2」という比率での大規模な集団指導体制とすることが検討されることになった。

8940OS5:2023/09/28(木) 17:10:36
 3:2という比率を守るとなると、幹部の数は、5人、10人、15人…という数になる。しかし、5人は先ほど指摘した理由によりダメ、10人となると、何かでもめたときに意見が5:5に割れると意思決定ができなくなってしまう。よって、15人という数に膨れ上がった。15人の顔触れを見てほしい。

 衆院からは、塩谷氏、松野氏、高木氏、萩生田氏、西村康稔氏、西村明宏氏、柴山昌彦氏、稲田朋美氏、松島みどり氏の9人。参院からは、世耕氏、橋本聖子氏、岡田直樹氏、末松信介氏、野上浩太郎氏、山本順三氏の6人だ。きれいに、「衆:参=3:2」となっていることがお分かりいただけただろうか。

 党内バランスに配慮し、誰からも文句が出ないような体制を作った結果、15人の合議制となった。

 昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」になぞらえて、「安倍派(清和研)の15人」とでも呼称したいところだが、ドラマの題名にするようなかっこいい話ではない。鎌倉時代に全国を治めるためには13人ぐらい必要だったのかもしれないが、安倍派99人を束ねるのが15人とはあまりにも数が多い。

 結局、誰にも権力を与えないようにするための体制であり、当然ながら、これまで以上に森氏の影響力が強まっただけという状態だ。森氏と犬猿の仲の議員が追放され、残っているメンバーは、森氏の言いなりと言われても仕方がない状態だ。これこそ迷走と言わずしてなんと表現すればよいだろうか。

● 森氏の影響力強化に反発し 安倍派を離脱した議員も…

 国土交通副大臣を務めたことのある土井亨衆院議員は、派閥の運営体制に対する不満を理由として9月15日付で安倍派を退会したが、これも森氏の影響力が強まったことに対する反発だ。

 土井氏は、森氏の首相在任中に、支持率が下がり続けて選挙に惨敗した際、事実上の「退陣勧告」とでもいうような行動を起こしている。01年2月19日に記者会見し、「首相は賢明な判断をすべきだ」と進退の決断を求めた。

 当時、自民党宮城県連の幹事長を務めていた土井氏が深く制作に関わった因縁のCMがあり、「CMは当初、主婦が『わたしが総理大臣の方がましよ』と絶叫する内容で、自民党本部が変更を求めるなど物議を醸した。宮城県連はせりふのうち、「総理大臣の方がましよ」の部分に「ピー」という音をかぶせて放映する」(河北新報、11年2月20日)ことになったのだという。

 森氏と土井氏は心底、お互いを軽蔑していた。将来が見えない派閥にいたくない土井氏の気持ちはよく分かる。

 この安倍派の迷走に笑うのが、木原誠二前官房副長官だ。文春砲にたたかれ続け、党務に就くことになったが、出演した動画番組(23年9月19日『どこよりも詳しい内閣改造 徹底解説!【木原・平の地上波いらず】』)で、「内閣にいるときは言えなかったが、減税をやればいい」「増税内閣と言われている以上、やって示すしかない」と発言した。

 今後、党内世論をリードしていくのは、意思決定能力を完全に失った安倍派ではなく、木原氏ということになりそうだ。

 党内基盤の弱さから存在感が示せず、おいしいところは全部木原氏が持っていき、安倍派で笑っているのは森氏というこの展開を、安倍晋三元首相は果たして望んでいたのだろうか。

小倉健一

8941OS5:2023/09/29(金) 07:44:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/e28529baf3660477c954cda2b7719444b01b686d
安倍派新体制で初の総会 「会長決めきれず先行き不安」の声
9/28(木) 20:22配信
毎日新聞
自民党安倍派の総会で発言する塩谷立座長(左)。右から2人目は自民党の萩生田光一政調会長=東京都千代田区の同党本部で2023年9月28日午後0時13分、竹内幹撮影

 自民党安倍派(清和政策研究会、99人)は28日、8月の新体制発足後初となる議員総会を党本部で開いた。座長の塩谷立元文部科学相のほか萩生田光一政調会長ら15人で構成する意思決定機関「常任幹事会」のメンバーが「ひな壇」と呼ばれる幹部席に座り、一致結束を確認した。ただ派閥内には新体制への不満もくすぶり、最大派閥として結束を保てるかが課題となる。

【写真特集】役員人事 記念写真を撮る自民幹部

 塩谷氏は会合冒頭、「新しい体制になり初めての総会で、常任幹事が前に座らせていただいた。清和研の新しいスタートということで協力をお願いをしたい」と呼びかけた。

 安倍派は内閣改造で、ともに衆院6期の宮下一郎農相と鈴木淳司総務相が初入閣。松野博一官房長官、西村康稔経済産業相と萩生田氏らが留任した。この人事について常任幹事会メンバーの一人は「満点ではないが80点だ」と語る。

 一方で、新体制への不満も一部にある。前体制で塩谷氏とともに会長代理を務めた下村博文元文科相は、会長選出を訴えたが退けられた。下村氏は常任幹事会にも選ばれず「顧問」に就いたが、11日のインターネット番組で安倍派に強い影響力を持つ森喜朗元首相の存在に触れ「影響力はいまだに残っている。ちょっと残念な状況だ。(新体制の人事について)そこまで邪魔されると思わなかった」と批判した。

 関係者によると、今月15日付で退会した土井亨衆院議員も、森氏の派閥への介入や会長を置かない新体制に不満を持っていたとされる。現状、土井氏に追随する表立った動きはないが、ある所属議員は「会長を今回決めきれなかったことで士気は低下している。分裂はしないだろうが、先行きへの不安感はどうしてもある」と漏らした。【畠山嵩】

8942名無しさん:2023/09/29(金) 09:35:17
https://www.girlsheaven-job.net/aichi/ma-22/sa-164/frontier/blog/

8943OS5:2023/09/29(金) 16:33:38
本命 額賀福志郎  (茂木派 当選13回 79歳)
対抗 船田元    (茂木派 当選13回 69歳)
大穴 石破茂    (無派閥 当選12回 66歳)
ってところですかね。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5f08c44246448228d8005a78949f2b202b020bc1
細田衆院議長 辞任の意向固める
9/29(金) 14:57配信


細田博之衆院議長(79)が辞任する意向を固め、与党幹部に伝えたことが29日、分かった。体調不良のため公務の遂行が難しくなったためとみられる。

細田氏は7月下旬、熱中症の症状を訴え、病院に搬送された。今月7日にも体調不良のため東京都内の病院に入院し、8日の先進7カ国(G7)下院議長会議は欠席し、海江田万里副議長が代わりに出席した。

細田氏は昭和42年に通商産業省(現・経済産業省)に入省し、衆院議員秘書を経て、平成2年の衆院選で自民党から出馬し初当選した。官房長官や党幹事長など要職を歴任し、令和3年11月に衆院議長に選出された。当選11回。安倍派(清和政策研究会、99人)の会長も務めていた。


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