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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

4427名無しさん:2020/09/05(土) 10:52:08
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63482520U0A900C2MM8000/
電光石火の菅氏優勢 自民党総裁選、本命交代の舞台裏
自民党総裁選 政治
2020/9/5 2:05 (2020/9/5 5:15更新)日本経済新聞 電子版

自民党総裁選の候補が出そろった。主役に躍り出たのは7年8カ月の最長政権を支えてきた菅義偉官房長官だ。「ポスト安倍」の本命候補は岸田文雄政調会長とみられてきた。党内有力者の主導権争いが絡み合い、電光石火で「菅氏優勢」の流れが固まった。

「無派閥で総裁選に出るところまでいけるとはなあ」。8月31日、衆院議員会館の自室。菅氏は自身を推す無派閥議員たちに出馬の意向を伝えた後、こう語った。菅氏は2009年…

4428名無しさん:2020/09/05(土) 10:52:37
>>4427

自民党 総裁選 (両院議員総会)総合スレ8
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/giin/1599215139/137

137 名前:無党派さん (ワッチョイ 5f4b-biH0)[] 投稿日:2020/09/05(土) 08:23:12.02 ID:4BpZGZmy0
それほど新しいことが書いてあるわけではないが、最近言われてるのと同じ感じ。
首相が徐々に岸田→菅に動いていくのを、二階氏も察知して菅で動いた。
首相にとっては、菅氏のほうが細田派がまとまるという事情もあったようだ。
もう一つ、首相が麻生氏に「河野さんはどう?」と聞いて、麻生氏が「まだまだだろう」と答えるやりとりがある。
これは別の媒体では、首相が河野氏にも期待をかけた、と解釈されてるが、
ここではこのやりとりで「今なら麻生氏も(河野でなく)菅推しだろう」と首相が考えた、となっている。


>空気の変化を二階俊博幹事長は察した。首相や麻生氏らと会合を重ねるうち、
>岸田氏を語る場面が減り、菅氏を話題にする機会が増えたと感じ取った。

>「勝ち馬は菅氏」と読んだ二階氏は首相が辞任を表明した8月28日には派閥幹部会で
>一任を取り付け、いち早く菅氏を支持する意向を伝えた。


電光石火の菅氏優勢 自民党総裁選、本命交代の舞台裏
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63482520U0A900C2MM8000/

4429名無しさん:2020/09/05(土) 12:17:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/8981c2ba40c1a75507c3593a66cc276f7cd2696f
菅官房長官 支持の理由「緊急事態」
9/3(木) 19:39配信

支持される理由は、「緊急事態だから」との認識を示した。

菅官房長官「現状を見ると、コロナ問題は極めて深刻な問題。経済も、4〜6月期の経済は戦後最大の落ち込み。危機的状況の中で、わたしを支持していただいている。その状況について対応するのに、わたしに期待してくれているのだろうと思う」

自民党総裁選挙に出馬表明した菅官房長官が「Live News it!」に出演し、コロナ対策と経済対策を最優先にすると強調した。

尖閣問題などを抱える中国との関係については、「言うべき点は言う。首脳同士で忌憚(きたん)のない意見交換ができる環境をつくることが大事だ」と指摘した。

また、早期の解散総選挙の是非について、「状況次第だ。コロナ禍の中で国民が何をやってほしいか、客観的に考えながらやるべきだ」と述べた。

4430名無しさん:2020/09/05(土) 12:24:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/81f6e62286d4caca86e2390a7f55aeee8c9083b6
アングル:令和に蘇る自民党「密室政治」、総裁選びにも派閥の論理
9/4(金) 9:18配信

[東京 4日 ロイター] - 安倍晋三首相の後継者選びの行方は、自民党総裁選の投票前に決まりつつあるようにみえる。安倍首相が辞任を発表する数カ月前から、すでに自民党の重鎮の間で駆け引きは始まっていた。

9月14日の総裁選は菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3人が戦う構図となったが、安倍政権をずっと支えてきた菅氏は、出馬を正式表明する前から党内7派閥のうち5派から支持を得ていた。

議院内閣制の日本は通常、与党第一党の党首が首相となる。菅氏が総裁選に勝利すれば、首相になるのは確実だ。

菅氏が次期首相の最有力に浮上するまでの一連の動きは、総裁選びが政策論争よりも派閥の力関係、議員と議員の人間関係、さらには党の資金を握る実力者とのつながりで決まるという、古い政治が今も生きていることの表れだとの声が、党内から聞こえる。

「密室」で決まったというイメージは、次の総選挙に向けて自民党を引っ張る菅氏にはマイナスに作用するかもしれない。

「政策論争は党首を決めることとは関係ない」と、自民党の政調会長だった亀井静香氏は言う。83歳になる亀井氏は今から20年前、小渕恵三首相が脳梗塞で倒れた後、ホテルの1室に集まった自民党の重鎮5人のうちの1人だ。5人は、その部屋の中にいた森喜朗幹事長を次の総裁とした。

保守政党の自民党は、長く派閥政治に支配されていた。派閥の領袖は選挙資金を集め、配下の議員に分配、選挙を支援する。そうして確保した数の力で、派閥内から党総裁を送り出す。

各選挙区1人しか当選しない小選挙区制度を導入した1990年代半ばの選挙制度改革で、派閥の影響力は弱まった。しかし、党内や閣僚ポストの配分や、総裁選の勝敗を決める上で、派閥の領袖は今も重要な役割を果たしている。

4431名無しさん:2020/09/05(土) 12:25:08
>>4430

<党内からも異論>

自民党内では珍しく菅氏はどの派閥にも属していないだけに、今回の動きは際立つ。党関係者は、実力者である二階俊博幹事長との接近が菅氏の立場を押し上げたと指摘する。菅氏と二階氏は6月以降、3回食事をともにしている。

このころ安倍首相は支持率が低迷、辞任するかもしれないという見方が出ていた。持病が悪化したとの報道が、その観測に拍車をかけた。

81歳になる二階氏の党内における影響力は絶大で、選挙制度改革前は各派閥の領袖が決めていた選挙資金の配分を、幹事長として一手に引き受けている。

「古い政治をやる二階さんが出てきた。二階さんは国民の世論だとか関係ない」と、東洋大学の薬師寺克行教授は言う。「菅さんと組んで、党内で根回しをして、短期間でポスト安倍は菅という流れを作ってしまった」と、薬師寺教授は話す。

二階氏にとっては菅官房長官と組むことで、幹事長職にとどまる可能性が高まるメリットがある。ロイターは二階氏のコメントを得られていない。

自民党は1日に開いた総務会で、総裁の選出方法について、全国の党員が投票する通常のやり方をやめ、国会議員と各地方支部の代表3人に限定することを決めた。地方の党員や議員から人気の高い石破氏に有利なやり方ではなく、菅氏に有利な方式を選択した。

旧態依然としたこうしたやり方に対し、党内、とりわけ若手の国会議員や地方の議員からは異論の声が挙がる。

自民党神奈川県連の土井隆典幹事長は「密室で決める形もちろんだめ。幹事長として言えることじゃないけど、石破さんつぶしでしょう」と話す。

安倍政権7年8カ月の中で、石破氏は党内で珍しく安倍首相に批判的な立場を取ってきた。世論調査では、次の首相にふさわしい人物としてトップに立ってきた。

石破氏は、簡易式の総裁選になったことについて「党員に対する侮辱だ」と、ロイターのインタビューなどで語っている。

石破氏の派閥に所属する議員はわずか19人。安倍氏が所属する清和研は98人、麻生太郎副総理が率いる志公会は54人で、いずれも菅氏を支持する。

安倍首相は自身の後継者として、もう1人の総裁選立候補者である岸田文雄政調会長に期待していると考えられてきた。しかし岸田氏は世論調査で支持率が低いこともあり、最終的に安倍氏の支援を得られなかった。これで菅氏に道が開いた。

そして菅氏が勢いを得たと見るや、他の派閥の領袖らはこの流れに乗ったと、複数の関係者は言う。新政権で所属議員を閣僚ポストや党の要職につけるためだ。

総裁選を巡って起きたあらゆることが、古き自民党の政治と似ているものの、一つ重要な違いがある。菅氏自身が派閥の領袖どころか、派閥に属していないということだ。

「派閥は今でも重要だが、昔のように強力な派閥のリーダーがいて、みんなが首相になりたいと思っていた時代とは違う」と、日本の政治に詳しいコロンビア大学のジェリー・カーティス名誉教授は言う。「菅氏は最も強力な人物であり、どの派閥にも属していない」

(Linda Sieg、村上さくら 取材協力:宮崎亜巳、竹本能文 日本語記事編集:久保信博、青山敦子)

4432名無しさん:2020/09/05(土) 12:25:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a00d5c5aeda73cbb4d7f1a6cd9bfa71028257f0
目線は次期?窮地の岸田氏 麻生氏が突き付けた条件に「できません」
9/4(金) 10:12配信

 安倍晋三首相が辞任表明する前まで、後継候補の「先頭ランナー」と目されていた岸田文雄政調会長。自民党総裁選で大きく出遅れ、窮地に立っている。首相や麻生太郎副総理兼財務相の後押しを取り付け勢いに乗る戦略は、そのまま菅義偉官房長官にお株を奪われる形で早々と頓挫した。もし惨敗すれば、政治生命の保証もない。反転攻勢に転じ、どこまで菅氏の背に食らい付いていけるか-。

 3日午前。都内の岸田派事務所で総裁選の政策を発表した岸田氏は「国民の理解が、今の(厳しい選挙)状況を動かしていくことを願っている」。序盤戦で菅氏の圧倒的優位が報道される中、ファイティングポーズを強調した。続けて昼の民放番組に生出演し、新型コロナウイルス感染症と最前線で闘う国立病院など2カ所を視察、現場重視の姿勢を見せた。深夜もテレビ局をはしごした。

 「地味で優柔不断な優等生」の印象が強い岸田氏が、何か吹っ切れたように動きだした。地元・広島から呼び寄せた妻と一緒のショットも公開し、親しみやすさを売り込む姿に、距離を置く派閥の衆院ベテランは背水の覚悟を感じ取った。「ようやく顔つきが変わってきたよな」

首相は「化けきれなかったよね」
 初当選同期同士で、首相が気が置けない友人の岸田氏。第2次安倍政権では外相を4年7カ月、党政調会長を3年1カ月と常に要職の座を任された。首相がバトンを託す相手と見定め、そのゴールをお膳立てしようと岸田氏にアシストを出したのは明らかだった。だが、「次の首相」を問う世論調査では毎回、首相が目の敵にする石破茂元幹事長に大きく水をあけられ続けた。

 6月のことだ。再び非常事態の様相を呈し始めていた新型コロナ対応と今後の政権運営で腹合わせするため、首相と盟友・麻生氏は一対一で向き合った。ふと「平時なら(次期首相は岸田氏で)いいんだがな…」。水を向ける麻生氏に、首相は「化けきれなかったよね」とうなずいた。

 この前後から首相の胸中で「岸田氏の優先順位が下がっていた」(麻生氏周辺)とみられる。持病の再発による退陣劇が世間を震撼(しんかん)させた8月28日午後、岸田氏の姿は党本部ではなく、講演先の新潟県にあった。織田信長が本能寺の変で倒れた後、織田領の配分を決める「清洲会議」に間に合わず没落したとの説がある家臣・滝川一益を引き合いに、「岸田氏の命運は尽きた」(党関係者)ともささやかれた。

4433名無しさん:2020/09/05(土) 12:26:50
>>4432

麻生氏が最後の助け舟
 菅氏が電光石火で実力者の二階俊博幹事長と会談し、総裁選の流れを一気にたぐり寄せつつあった同月30日、岸田氏は助力を麻生氏にすがった。そして、条件を突き付けられた。自ら率いる岸田派(宏池会)の前会長で、政界に隠然と影響力を残す古賀誠元幹事長との絶縁だった。

 政界の要石である麻生、古賀の両氏は長年にわたり、地元・福岡の政財界を巻き込んでお互いをけん制し合ってきた間柄。「それはできません」と拒む岸田氏に、麻生氏は最後の助け舟を出した。「だったら、首相に『岸田を応援する』と言わせてこい」-。

 翌31日。官邸に出向いた岸田氏に、友人が掛けた言葉はむなしく響いた。「(総裁である)自分の立場から個別の名前を挙げるのは控えている」。麻生氏は、菅氏支持にかじを切った。雪崩が加速した。

 もはや菅氏の優位は揺るがない。それでも、岸田派は「派閥の人数(岸田氏を除き46人)と石破氏の得票をいずれも上回れば、来秋の『次の総裁選』に望みがつながる」(若手)とし、支持固めと他派閥の切り崩しに奔走する。菅氏支持を決めたとはいえ、後見役だった首相と麻生氏がひそかに、岸田氏に温情票を回す可能性もある。麻生氏の側近は「菅氏に何かあったら、次こそは岸田氏だ。そのカードを完全に捨てたわけじゃない」と話す。 (河合仁志、下村ゆかり)

4434名無しさん:2020/09/05(土) 12:32:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/6672f20f2d57b5b0205d21f32f57fea8d5705133
「次の総理」菅義偉はなぜ頼られるのか、圧倒的な危機管理能力と決断力
9/3(木) 7:01配信

 「雪崩を打って」というしかないのが、「勝ち馬」に乗ろうと、菅義偉官房長官の支持に回った自民党各派閥の姿である。

 「安倍後継」といわれていた岸田文雄政調会長、国民的人気の高い石破茂元幹事長は既に敗色濃厚で、「病に倒れた安倍首相の“弔い合戦”を菅新首相のもとで行う」といった観測気球が早くも飛び交う。

 内閣支持率は急速に持ち直しており、10日に代表選が決まった立憲民主党と国民民主党などの合流新党に、混乱が見られ、統一感がない間に、解散総選挙を行って、現在の3分の2を占める与党勢力を維持しようという思惑である。

二階氏の思惑と菅氏の決断

 流れを作ったのは二階俊博幹事長だ。

 二階氏は幹事長を継続、同時に「観光のドン」として、疲弊する観光地の旅館、ホテル、バス、タクシー、土産物屋などを救済、人の移動を促すことで飛行機、新幹線、鉄道などの業界を活性化させたかった。菅氏は、その思いをすくい取った。

 筆者は、本サイトで<菅官房長官がついに大勝負に出た…「ポスト安倍」仁義なき戦いの勝算>(7月30日配信)と題し、二階氏の思惑に乗りつつ、首相候補に名乗りを挙げた菅氏の「政治家としての決断」について触れた。

 菅氏は、7月22日、GoToトラベル事業を前倒しでスタートさせた。新型コロナウイルスが第2波の兆しを見せていただけに、「時期尚早」という批判もあるなか、あえてリスクを取ったのは、それがキーマンの二階氏との連帯を証明するものであるのに加え、「経済を回すべき」という信念からだ。

 新型コロナは、8割以上の感染者にとっては軽症か無症状で、「単なる風邪」の域を出ない。怖いのは、ワクチンも治療薬も治療法もないなか、70代以上の高齢者や既往症、基礎疾患のある人は、重症率、致死率ともに高いことだ。

 風邪ですらない無症状の若者が、老人に感染させ、死に至らしめる――。

 これがこのウイルスの怖いところで、だから指定感染症として、SARS(急性重症呼吸器症候群)、ジフテリア、結核に相当する第二類相当の厳しい措置が取られているが、それが原因で、旅行、飲食、集会、スポーツ観戦、映画・演劇・コンサート鑑賞などすべてに自粛が要請され、経済は3割も収縮した。

 経済の死は人の死に直結。そこに踏み込むことが政治家の務めだと、「ステイホーム。動かないで!」と、呼びかける小池百合子東京都知事を無視、「動くな、というなら東京は除外」と、露骨な嫌がらせでGoToトラベルから東京を外した。

 この時点で、「安倍首相の病による退任」を知っていたわけではない。ただ、今井尚哉首相補佐官兼秘書官と菅官房長官に、左右から支えられていた安倍氏は、今井氏が「菅氏の首相への色気」を疎んじ、安倍氏への讒言を繰り返すなか、一時、菅氏に距離を置いていた。

4435名無しさん:2020/09/05(土) 12:32:47
>>4434

頼りになるのは菅さん
 だが、安倍氏はコロナ禍のなかで控えていた夜の会食を6月19日に解禁。その日、菅氏に加え、麻生太郎副総理・財務相、甘利明党税調会長と、久々に食事するなかで、菅氏へのわだかまりは解け、以降、しばしば相談を持ち掛けるようになった。

 そこには、アベノマスクの失敗、電通との癒着など、失敗続きながら、しょせんは官僚で責任を取らない今井氏らへの不満、「30万円給付」でヘタを打った後継・岸田氏への不信があった。

 やはり頼りになるのは菅さんだ――。

 加えて、「官邸ポリス」のトップに位置する杉田和博官房副長官・内閣人事局長を通じて、「霞が関」の官僚群を掌握し、「表」と「裏」の情報に精通する菅氏の危機管理能力は得がたかった。

 『官邸ポリス』は、覆面作家の幕蓮が18年末に上梓したノンフィクションノベル。主人公・瀬戸和弘官房副長官のモデルが杉田氏で、北村滋国家安全保障局長、中村格警察庁次長のモデルと覚しき人物が登場、水面下で政権を支える。

 「官邸ポリス」のほかに菅氏は、「官邸の代理人」も重用していた。

 今年5月、賭けマージャンで退任を余儀なくされる黒川弘務前東京高検検事長で、森友・加計学園、桜を見る会などで、いくら首相が刑事告発されようと、検察がピクリとも動かないのは黒川氏の差配だったという。

 検察との関係は、黒川総長の実現を目指し、稲田伸夫前検事総長に官邸が退任を迫ったことからギクシャクし始め、「検察VS官邸」の構図となって、東京地検特捜部は河井克行前法相、妻の案里参院議員を立件した。

マルチ業者と昭恵夫人の関係

 だが、総長人事を守った検察は、秩序の維持という目的を同じくする政権と対立を続ける気はなく、「菅官房長官に借りを返した」(検察関係者)という。

 「官邸ポリスの一員である内調(内閣情報調査室)が注目している人物に、淡路明人というマルチ業者がいます。札幌に48(よつば)ホールディングという会社を持ち、仮想通貨で200億円以上のカネを集め、消費者庁から業務停止命令を受けた。いろんな政治家とつきあいがあるうえ、安倍昭恵夫人との関係を吹聴、カネ集めにも利用した」

 その政界人脈のなかに秋元司代議士もいて、カジノを含む統合型リゾート(IR)を舞台とした汚職事件で起訴された秋元代議士は、贈賄側被告にウソの証言をさせようと、淡路氏に依頼したという。

 証人買収容疑で淡路氏は8月4日、秋元代議士は8月21日、それぞれ逮捕され容疑者となったが、事件関係者の誰もが驚いたのは、秋元容疑者が否認しているのに、淡路容疑者が勾留期限を迎えた8月25日、起訴され被告となり、すぐに保釈されたこと。

 「淡路は、罪を全て認め、秋元以外の政治家との関係も話した。なかには昭恵夫人との関係も含まれていた。検察はそれに蓋をし、杉田を通じて菅に伝えた。淡路の保釈にはそんな取引がある」(検察事情通)

 体調を崩している安倍氏にとっては、刑事告発の決着がついていない桜を見る会、河井夫妻への1億5000万円の法外な選挙資金の提供など、検察との諸問題が残されており、桜を見る会の出席者でもある淡路被告との関係を、昭恵夫人絡みで蒸し返されるのは避けたい。その意を汲み、動いてくれる菅氏は、やはり頼りになる政治家だ。

 二階氏との関係も含め、菅氏が発揮したのは、調整力であり、胆力であり、情報力である。安倍路線を継承、7年8カ月の実績を訴え、病を押しての総選挙を戦う場合、「選挙の顔」は菅氏ではなく安倍氏。その場合の勝算は高く、そのあたりの計算も派閥領袖たちには働いたのだろう。

伊藤 博敏(ジャーナリスト)

4436名無しさん:2020/09/05(土) 12:37:19
これでわかる!自民党総裁選の結果を左右する「派閥」とは?もう菅官房長官で決まりなの?
9/4(金) 15:41配信

 14日の自民党総裁選に向け、出馬を表明した“ポスト安倍”3候補が本格的に始動した。
 
 しかし、その選出方法をめぐっては議員を中心に決めたい執行部と地方も含めた自民党員全員で決めたい若手や中堅の議員たちが対立。さらに、8日の告示を前に、早くも自民党内の多くの派閥が菅氏支持を表明するなど、大勢が決しているとの見方もある。

 3日の『ABEMA Prime』では、自民党の柴山昌彦衆議院議員とテレビ朝日政治部の官邸キャップ・吉野真太郎記者を招き、自民党総裁選とは?ニュースでよく耳にする“派閥”とは?など、素朴な疑問をぶつけてみた。

■そもそも派閥って何?

今回の総裁選に出馬を表明している石破茂元幹事長は石破派(水月会)を、岸田文雄政調会長は岸田派(宏池会)を率いる、派閥のリーダーでもある。一方、菅官房長官自身は派閥に属さない(無派閥)の議員だが、すでに細田派(清和政策研究会)、麻生派(志公会)、竹下派(平成研究会)など、多くの派閥に支持されている。そもそも、党内の派閥とは何なのだろうか。

山田俊浩(『週刊東洋経済』編集長):思いや政策を同じくする人たちが集まった派閥同士が政策を競い合うという側面があると思う。

柴山:例えば小泉純一郎さんが「官から民」へ、つまり役所だけでなく、民間の力も取り入れていこうとおっしゃり、「郵政民営化」を掲げた。一方、岸田さんたち宏池会は、どちらかといえば経済的に強い人がどんどん走っていく政策よりも、格差を是正し弱者を救うとか、健全財政の政策といったカラーがある。

そして、現在では(衆議院では)各選挙区から1人だけを選ぶ「小選挙区制」が取られているが、かつてはもう少し大きな選挙区の中から複数の議員を選んでいた(中選挙区制)。つまり、同じ選挙区内で複数の自民党候補者が争ったり、同時に選ばれたりしていた。そうなると、やはり応援してくれる仲間づくりが大切になってくる。だから派閥が選挙、そして党総裁選びにも一定の力を持ってきた。ところが各選挙区に1人しか候補者を立てないようになり、お金もあまりかからなくなってきたので、かつてのような強さは無くなり、一言で言えば“軍団”から“仲良しグループ”に変わりつつある。

それでも、総裁だけでなく、誰を大臣や党の役員にするかという議論の中で「うちの派閥、グループにこういう専門家がいる」「この人は当選何回生だよ」というような形で推薦することで、調整がしやすいという側面はある。

4437名無しさん:2020/09/05(土) 12:37:54
>>4436

吉野:駆け出しだった15、6年前、小泉元総理に「政策論争と権力闘争、どちらを優先するのですか」と聞いたことがある。私も若かったので、郵政民営化を推し進めている総理のことだから、「政策に決まっている」と答えると思った。ところが、何の迷いもなく「決まっているではないか。間違いなく権力闘争だ」とおっしゃった(笑)。やはり政治家というのは、勝つか負けるか、というところでやっていると。昔ほどではないにせよ、今はまさに、軍団同士が天下分け目の戦いの権力闘争が行われていると思う。活躍して手柄を立てた軍団は、ご褒美が貰えるわけだ。柴山先生もいる軍勢と、石破さんの19人の軍勢が闘うとどうなるか。自民党を読み解く上で、そういう側面は切っても切れない。

柴田阿弥(フリーアナウンサー):それなら、なぜ派閥に入らない無派閥の議員がいるのだろうか。

吉野:やはり、かつてほど派閥に属するメリットが少なくなっているということがある。派閥という言葉には古いイメージもあるので、むしろ所属していないということがアピールポイントになる場合もある。菅さんも、これまで「自分は無派閥でやってきた」と主張してきた人。今や“派閥丸抱え状態”のようになっているので、ちょっと居心地が悪いと感じていると思う。

ただし、菅さんには「グループ」がある。派閥は体育会系の部活のようなもので、掛け持ちしてはいけない。しかしサークルなら兼務してもいいように、グループは掛け持ちも許される。そして、この菅さんのサークルには鉄の結束があって、会合に招かれたある議員によると、派閥よりも強いくらいの結束力があるらしい。

■結果はもう決まってる?

現在、国会では自民党が与党であるため、安倍総裁の後継を決める自民党総裁は、実質的には次の総理大臣が選出される選挙でもある。

兼近大樹(EXIT):民意とかとかよく分かんないけど、俺らが参加できないのに“私はこうだ”と主張されても。ただ見守っている状態でしかない。

柴山:確かに、多くの方に「自分たちの国の代表なのに投票権がないの?とおっしゃる。アメリカでは「大統領選挙人」を選ぶことで、要は有権者ひとりひとりが大統領を選ぶことができる。だからこそ、それをバックに強力な権限を行使することもある。一方、日本やイギリスやドイツのような国の場合、まず国会議員を選んで、その国会議員が総理大臣を選ぶ仕組みになっている。そして総理大臣は国会に責任を負うということで、国民主権を間接的に担っている。どちらの方が優れた制度だとは言えない。

吉野:自民党総裁選挙は「自由民主党」という組織のリーダーを決める選挙なので、党費も払っていない人が投票権を持つというのはどうか思うが、一方で自民党総裁は総理になるので、後に選挙で国民の審判を受けることになる。我々も聞くべき話を聞き、言うべきところを言って、国民が判断できるようにしたいと思っている。

しかし、告示、そして本格的な政策論争の前に、すでに大勢が決しているとの見方もある。

4438名無しさん:2020/09/05(土) 12:38:28
>>4437

吉野:安倍さんが辞めるということに皆が驚き戸惑っている中、菅さんがさっさと戦闘を始め、会心の一撃をバーンと決めた、という感じになっている。特に“二階軍団”(二階派=志帥会)が先制攻撃をし、“菅さんでいくぞ”という流れを作ってしまった。おそらく、このまま投票まで行くんだろうというのが既定路線だ。

平石直之(テレビ朝日アナウンサー):柴山議員は細田派の所属だが、自分たちの派閥から候補を出さなくても良かったのか。

柴山:確かに、そういう考え方もある。一方で、森喜朗さん、小泉純一郎さん、福田康夫さん、そして安倍さんと、非常に長い期間を清和政策研究会(細田派)出身者が担ってきた。細田会長は党内の融和やバランスを考えた時に、自分たちの派閥だけでポストを独占していいのか、ということを常々気にされてきた。

柴田:では、柴山さんの心の中は決まっている(笑)?

柴山:はい。私は安倍さんが総裁選に出馬した時には率先して応援したし、安倍内閣では首相補佐官や文部科学大臣をしてきたので、安倍さんの政治姿勢、政策を最もよく継承してくれる方がいい。ただ、今は岸田政調会長の下で政調会長代理をやっているので、身近に見ている岸田さんが苦戦をされているということに心を動かされる部分がないことはない(笑)。それでも菅さんとは考え方が近いし、今回はやはり菅さんを応援したい。

やはり今回の総裁選挙は、安倍さんの次のリーダーを選ぶ選挙ということなので、安倍さんの近くで仕事をしてきた菅さんが適任ではないかということで、多くの派閥が支持を表明することになった。つい先日まで菅さん自身は「立候補しない」と仰ってきたが、そういう多くの期待が寄せられたことで、立候補を決意したんだろうと思う。

ただ、岸田さんも石破さんも、自らが率いる仲間たちの思いを実現させていきたい。自民党の総裁選挙は名前を書かない「無記名投票」になっている。逆に言えば、他の派閥でも支持を拡大できるのではないかという考えもあると思う。石破さんの場合、安倍さんとは距離を置いてきた部分があるので、割合は大きくはないものの、安倍さんに対して批判的な人たちの受け皿になっている。だから党員の人たちによる投票を行えば、石破さんが有利だという見方もある。

りんたろー。(EXIT):例えば細田派の議員でも、「石破さんの言っていることがすばらしいな」と感じれば、石破さんに投票する可能性があると?

柴山:それがチェックできない仕組みになっている。だからこそ石破さんも岸田さんも、自分が実現したい政策を他派閥の議員にも一生懸命に訴え、支持をお願いして回っているということだ。

兼近:ただ、この状況を見ている限り、絶対に勝てないと思う。もしかして、でかい金が動いていたりもする?

柴山:確かに、昔の総裁選挙では他の派閥の切り崩しにあたって、お金のやり取りがあったと聞いている。しかし今は政治資金の透明性が求められているし、献金の額も少なくなってきているので、お金を使って総裁ポストを買うというようなことは行われていない。

兼近:だったら本当に負け確定じゃないか。

柴山:ただ、例えば小泉純一郎さんが総裁に選ばれた時には、議員からの支持は少なかった。それでも国民の人気があったので、一般の党員たちも支持をした。それが議員票に影響を与えるということもありうる。

4439名無しさん:2020/09/05(土) 12:39:26
>>4436-4438

これでわかる!自民党総裁選の結果を左右する「派閥」とは?もう菅官房長官で決まりなの?
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d3b27c00bc9d8fbc33769e14c1c5b9bab30c469

4440名無しさん:2020/09/05(土) 12:40:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f388c08dfa46fe7ee5691d18ed750dc9afeda53
「自民党の悪いところは全て見た」政治家・菅義偉 異例のロングインタビュー【緊急公開】
9/4(金) 15:10配信

 安倍総理の突然の辞任を受けて、「次の総理」の最有力候補に急浮上した菅義偉官房長官についての評価はさまざまであるが、「官僚を掌握する力、実務に長けている」といったところが概ねよく伝えられるところである。

 しかし、言うまでもなく、こうした評価が広く知られるようになったのは第2次安倍政権で官房長官に就いてから。

 官房長官ではなく「政治家・菅義偉」あるいは「人間・菅義偉」とはいかなる人物なのか。

 ここで掲載するのは、それを知るうえで格好のノンフィクションである。取材が行われたのは麻生政権末期。政権支持率は低迷し、民主党への政権交代が現実味を帯びていた時期で、菅氏の肩書は自民党選挙対策副委員長だった。

 この時期、菅氏にロングインタビューを行ったのがノンフィクション作家の豊田正義氏。

 政府の要職にいなかったこともあってか、菅氏としてはかなり珍しく生い立ちや自身の考えについて率直に語っている。青春時代については、工場での仕事に明るい展望を抱くことはできず、「ここで一生を終わるのかと暗澹とした気持ちになった」「あまり思い出したくない」と振り返る。

 番記者にすらプライベートについてあまり語らないという菅氏の人物像を知るうえで必読のテキストと言えるだろう。

(以下、豊田正義「根性を忘れた日本人へ 世襲禁止を目指す“反骨漢”衆議院議員・菅義偉」〈『新潮45』2009年5月号収録〉より)

 ***

“家出”同然で東京へ
 桜のつぼみがふくらみ始めた、3月下旬の早朝、菅義偉は黄色いブルゾンに身を包み、相鉄線西横浜駅前にいた。

 事務所スタッフとボランティアの10人ほどが、通勤途中の市民に菅の活動を知らせるパンフレットを配る。菅は、マイクを握り朝の挨拶と政策を短いフレーズで訴え続けていた。

 現在自民党選挙対策副委員長を務める菅義偉、60歳。世襲でも、官僚出身でもない「たたきあげ」の代議士である菅の、国会議員に初当選した13年前からの毎朝の日課が街頭演説である。

 麻生内閣誕生直後から、常に解散総選挙の時期が注目されてきた。菅は選対副委員長として現在最もその動向が注目されている政治家のひとりだ。そのため、朝の街頭演説には多いときで20人近くの記者が集まる。

 今年3月22日、菅は秋田県湯沢市に講演に訪れていた。神奈川2区を地盤にする菅だが、故郷はここ、秋田県湯沢市秋ノ宮だ。秋田藩の時代からの財政をささえた院内銀山のお膝元で1948年の冬に生まれた。父は米を作る農家、姉2人、弟1人の4人姉弟だ。

 菅は読書が好きな少年で、歴史小説を夢中になって読んだ。特に好きな人物は織田信長。天下取りのドラマに胸を躍らせた。

 成績は優秀で、小学校3年から中学卒業まで級長を務めた。

「秋ノ宮は貧しい農村でした。中学の同級生は120人いて、約半数が中卒後に集団就職で上京しました。残り60人のうち30人が家業の農家を継ぐ。高校へ行くのは30人程度でしたね」

 湯沢高校に入学してからは、バスで通学していたが、毎年11月にもなると深い雪に閉ざされ、交通が寸断される。菅は、冬になると実家をでて高校のそばに下宿を借り、そこから通学した。村は、男たちが出稼ぎのため東京に出て行き閑散としていた。冬は家族がばらばらになる季節だった。

 高校までは何とか出させてもらったが、かといって家業の農家を継ぐのは気がすすまなかった。

「どうせいつかは死ぬわけですから、一度の人生思いっきり生きてみたいと。学校で就職を世話してもらって家出同然に東京へ出てきたんです」

4441名無しさん:2020/09/05(土) 12:40:37
>>4440

「テレビには出たくない」
 最初の就職先は、東武東上線沿線にあるダンボール工場だった。

「東京に出さえすれば、将来の展望が開けると考えていました。自分にとって東京は希望そのものだったし、地方の若者は皆同じように考えていたと思う」

 荷運びなどの肉体労働をしながら、ただ日々を食いつぶすような毎日に、やがて菅は疑問を覚えるようになった。

「ここで一生を終わるのかと思うと暗澹とした気持ちになった。現在のフリーター・派遣労働者問題にも通じると思うんですが、将来設計が立てられないところにいると、意欲を失ってしまうでしょう。あのころはあまり思い出したくない青春時代という感じ。とにかくこのままここにいるのだけはいやだと強く思った」

「大学に入って人生を変えよう」、そう決意して、ダンボール工場を辞めた菅は、築地市場で台車運びなどのアルバイトをして入学金を貯め、夜は受験勉強を続けた。2年後に、私学の中で一番学費が安かった法政大学法学部に入学。20歳の時のことだ。

「学生運動全盛期で、授業のロックアウトが非常に多かった。学費を払うのがもったいないと思ったね、法律の勉強はほとんどできなかったし(笑)」

 昼間部に入学した菅は、貯金とアルバイトで、学費と生活費を捻出していた。ロックアウトばかりで授業がないとはいえ、大学とアルバイトを両立するのは困難だった。

「夜間部に転部したい」と学生課に相談に行った菅に、大学職員は「もったいない。あとで後悔するから、がんばりなさい」と慰留したという。菅は根性で学業と仕事を両立し、4年で卒業した。

 青年期の話をするときの菅の口は重い。「田舎の人間だから、口下手ですしね」と言う。いまや政治の世界では珍しい苦労人で、それを売りにすることもできるのだが、「テレビに出るのは嫌い。討論番組は絶対出たくない。雑誌にもあんまり載りたくない」と言う。実際、菅番の記者たちも「プライベートの話はほとんど聞いたことがないし、聞いても、あまり答えてくれない」というほどだ。

4442名無しさん:2020/09/05(土) 12:41:04
>>4441

運命の市議選立候補
「自分の人生の一番の勝負所だったと思う。このとき、失うかもしれないものを顧みて、勝負に出なかったら、今の私はなかったと思う」と菅は言う。それは横浜市議への立候補だった。

 その当時、中曽根内閣が打ち出した売上税構想が、国民からの大反発を受けており、自民党に逆風が吹いていた。

 横浜市議選でも波乱が予想され、長年自民党の公認を受けてきた77歳(当時)の長老市議が引退を表明。長老市議は自分の息子を後継に据えることを発表した。そうすることで自民党の若返りを狙ったのだ。

 しかし、菅と同年齢のその息子は、候補者としてのお披露目をする直前に、風呂場で倒れ、突然死してしまう。

 公認候補がいなくなった自民党は、急遽候補者探しを始め、小此木事務所で頭角を現し、地元支持者の信頼も篤かった菅に、白羽の矢を立てたのだった。

 菅は長老市議の息子の突然の不幸をいたましく思ったが、これも運命だと感じ、立候補する決意を固めた。ところが、菅が出馬表明をした直後に、77歳の市議が引退を撤回して「もう1期やる」と言い始めた。

「皆が私を降ろしにかかり、小此木先生も『今回は止めておけ』と。しかし、子供のころから歴史小説を読み漁ってきた私は、こういう波乱の時こそ、自分の運命が開ける前兆だと感じ取ったんです。だから、もう誰が反対しようが出ようと決心した」

 しかし菅には家庭という守るものがあった。

「誰もが落選する可能性が高いと思っていたから、気持ちは相当揺れましたね。当時息子は3歳、1歳、1カ月でした。落選したら当然無職です。妻は何も言いませんでした。言っても聞く男じゃないと思っていたのでしょうけれど(笑)」

自民党の悪いところはすべて見た
 無所属で立候補すると腹を決め、小此木事務所に辞表を提出した。

 1988年4月の投票日のちょうど1年前に、菅は選挙区の西区に引越しをし、たった一人で準備を始めた。

 後援会作りも難航した。地元の有力者は、長老市議を恐れて、誰も菅を応援しようとしなかったからだ。選挙区内で後援会長を見つけられなかった菅は、秘書時代に付き合いのあった隣の選挙区の会社社長に後援会長を引き受けてもらった。

「当時、私の選挙区の市議は皆60代以上で高齢化していたから、30代という若さはそれだけで武器になると確信していた。そこに勝機をみて、若さを前面に押し出そうと。あとは、『おれは運がいいんだ』と、いま思えば根拠はなかったけれどそれを信じました」

 菅は選挙区をくまなく回った。

 選挙区の西区には、箱根駅伝のルートの一部が存在する。駅伝大会の日には、沿道で応援する人々に挨拶をしながら、何キロも歩いた。毎日300軒を訪問して歩く傍ら、選挙区内に3軒あった葬儀屋に日参して選挙区内の葬儀の情報を集め、弔問にも欠かさず訪れた。

 そして半年が過ぎたある日、長老議員は再び決意を翻し、市議選の立候補を取りやめると発表した。

「この日が10月10日。偶然大安吉日だったんです。これはますます風向きが良くなったと思った。しかし、自民党は公認選びが二転三転して、混乱を極めていたわけです。無所属で出る私に、混乱の責任をとって立候補を取りやめろと迫ってきた人もいました。自民党の悪いところ嫌なところはこのときすべて見ました」

 秘書時代の11年間を尽くしてきた自民党からの冷たい仕打ちに耐え、菅は選挙運動をやりぬいた。そして、投票日の直前になって、土壇場で自民党は菅を公認候補としたのだった。

 選挙の結果は8813票を獲得し、2位当選。菅の選対事務所には大勢の支持者が集まった。万歳をする前に、後援会長は「この中で菅さんが当選すると思っていた人は誰もいないでしょう」と言って、皆を笑わせた。

「結果的にまったくしがらみがない状態で市議会に入れたので、恐いものはなかったです。言いたいことを言えました」

 2期目の選挙では得票を5割も伸ばし、自民党横浜市議の若手のリーダー格になった。

 菅は次第に、国政への進出を考えるようになる。国に財源や権限が握られている中央集権体制に強く疑問を抱いたからだ。

〈記事の全文は下記サイトで購読できます〉

2020年9月4日 掲載

新潮社

4443名無しさん:2020/09/05(土) 12:43:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/24bc2afcf8488e850caca59b53ac9a07918b972d
菅内閣誕生で浮上する「河野・進次郎起用で総選挙」シナリオ
9/2(水) 8:02配信

8月20日、二階幹事長との2時間半にわたった密談を終えた菅官房長官。総理の座への野心が漏れ伝わってくる

7年8ヵ月にわたる長期政権で「黒衣」に徹してきた男が、表舞台に躍り出た。菅義偉官房長官(71)。安倍晋三総理(65)が体調不良を理由に辞任、菅氏が後継の自民党総裁に選出され、総理になる可能性が断然高まってきた。

「菅さんはやる気です。安倍総理が8月17日に慶應大学病院を訪れ、7時間半に及ぶ『治療』を受けた後、8月20日に菅さんは二階(俊博)幹事長(81)と『ザ・キャピトルホテル東急』の日本料理店『水簾(すいれん)』で密談。このとき、総理の健康状態を踏まえて、万が一、安倍総理が退陣した場合のことも話し合ったはずです」(官邸関係者)

安倍総理の健康不安説が浮上した当初から囁かれていたのは、麻生太郎副総理(79)が臨時代理に就き、安倍総理の意中の後継候補である岸田文雄政調会長(63)に禅譲するというシナリオだった。

「しかし、麻生氏は’09年に自民党が悪夢のような大敗をしたときの総理です。議員は選挙の恨みは忘れないもので、自民党内には、『麻生氏が総理で選挙に勝てるのか』と不安視する人が多い。また、岸田氏の世間的な知名度のなさも致命的です。結局、麻生再登板説の期待値は急速にしぼんでいきました」(政治ジャーナリストの角谷浩一氏)

次に浮上したのが、石破茂元幹事長(63)の名前である。

「麻生氏か岸田氏のいずれが総理になるにせよ、面白くないのは二階氏です。麻生氏や岸田氏では選挙を戦えないという声が党内から挙がれば、政権も揺らぐ。それならば比較的人気が高い石破氏を担いだほうが選挙にも有利だし、自身の地位も維持できるので一石二鳥です。

しかし、安倍総理が、石破氏にだけは総理・総裁の座を渡したくないと考えていることもまた事実です」(政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏)

◆安倍総理の気力次第

こうした事情を勘案すれば自ずと導き出されるのが、菅総理というわけだ。菅氏は総裁選への出馬を表明。このままいけば圧勝が予想される。

「二階氏と菅氏の密談では、内閣や党三役の人事まで話し合ったはずです。二階幹事長はもちろん続投。イージス・アショア導入撤回で脚光を浴びた河野太郎防衛相を官房長官にサプライズで抜擢。野田聖子元総務相や小渕優子元経産相、稲田朋美元防衛相を女性閣僚として登用し、小泉進次郎環境相を重要閣僚に任命すれば、支持率40%超えは十分に可能です。

その勢いで解散に打って出る。すでに10月13日公示・25日投開票と言われています。立憲民主党と国民民主党が合流すると言っても、まだ選挙区調整もできていませんし、菅総理なら日本維新の会とも蜜月関係です。与党が負けることはありえません」(前出・官邸関係者)

安倍路線をそのまま継承することが予想される「菅内閣」の日が一日一日と近づいている。

『FRIDAY』2020年9月11日号より

FRIDAYデジタル

4444名無しさん:2020/09/05(土) 12:44:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/b412692f4490f71b09674a74981250262a74843b
47人いる二階派も合流で…「次期総理」は菅義偉に決まる
9/1(火) 6:32配信

「志半ばで、断腸の思いです」
 8月28日。安倍晋三首相(65)は、辞任表明会見でこう述べた。辞任する理由は、2007年と同じく、17歳のころから苦しむ持病の悪化だった。

 本誌の “吐血スクープ” に端を発した第二次「投げ出し」辞任劇と同時に、永田町では「次期宰相」をめぐる政争の狼煙が上がる。だが、すでに勝負の決着はついているようなのだ。その勝者は、菅義偉内閣官房長官(71)ーー。

「コロナ禍が続く以上、政策の継続性を考えると、菅さんしかない。すでに政府の陣頭指揮は、菅さんが完全に担っており、政治的空白を生まないためにも最善手だ」(自民党幹部)

 だが、安倍首相が職務を遂行できなくなった際、“代理” となるのは麻生太郎副総理兼財務相(79)のはずだ。会見直後、英国の高級紙『ガーディアン』が、「次期首相は失言の多い麻生氏」と報じるなど、“麻生再登板” の可能性もあったが、次期総裁選への不出馬を早々と表明した。

 ジャーナリスト・森功氏は、その経緯を次のように明かした。

「持病の潰瘍性大腸炎が悪化したことを知った安倍首相は、このままでは首相の職務を果たせないと考え、総理臨時代理を麻生氏に頼んだのですが、断わられた。そこで安倍首相は、菅氏にまかせようと決断したんです。麻生氏は、これには反対し、『まだ頑張れよ』と励ましたようですが……」

 これまで安倍首相は、岸田文雄政調会長(63)への政権禅譲を狙っているとされてきたが、その目はもう薄い。

「特別定額給付金の支給をめぐって、岸田氏は政調会長として与党の政策をまとめられず、調整能力のなさを完全に露呈した。その点、菅氏は省庁や党・国会との調整に長け、斬新な人材登用策も期待できる。政策の実行力への評価や、新内閣発足後の “ご祝儀相場” で、内閣支持率は50%を超えるのは間違いない。

 最近人気を集めている河野太郎防衛相(57)を、官房長官に抜擢する可能性も囁かれている」(『インサイドライン』編集長の歳川隆雄氏)

 また、根強い支持を集める “ポスト安倍” 候補・石破茂元幹事長(63)も、総裁選出馬への意欲を見せたが……。

「石破さんは周囲に、『今回の勝負の行方はわからない。でも今回は、ただの負け戦にはならない』と話した。安倍総理の後継を決める両院議員総会での勝負は、分が悪いとみている。石破さんは、菅さんの “次” を狙っている」(自民党中堅議員)

 菅氏に近い議員は、この展開に高揚感を隠さない。

「安倍総理の辞任会見直後、『時が来ましたね。頑張ってください!』と、菅さんを支える議員たちでメールを送り、励ましました。菅さんが手を挙げれば、国会議員50人はすぐに集まる。47人もいる二階派も同調する。石破さんに勢いがあろうと、絶対に負けません」

 野心を見せない菅氏が師事したのは、“大乱世の人” と政界で恐れられた、梶山静六元官房長官である。総理総裁になれなかった師に代わり、大乱世を制する宰相が、まもなく誕生する。

(週刊FLASH 2020年9月15日号)

4445名無しさん:2020/09/05(土) 12:47:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/224d15bcf31917ffb01155331552bf1428384424
田崎史郎氏、28日会見の安倍首相の今後を解説…「続投か退陣か五分五分」
8/27(木) 9:07配信

 27日放送のフジテレビ系「とくダネ!」(月〜金曜・前8時)で、安倍晋三首相の健康問題について特集した。

 首相は28日午後に会見するが政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、首相の体調について「新型コロナ対策で相当ストレスがたまり持病(潰瘍性大腸炎)の悪化につながったのでは?」と指摘し今後、考えられる政権のシナリオを「薬の効果を期待しながら続投」「今後の感染症対策を示した上で退陣」「首相臨時代理を示した上で入院」の3パターンを予想した。



 その上で田崎氏は「そのうちほとんど可能性がないとみられているのが、首相臨時代理をおいて入院されるっていうことなんです」と明かした。続けて「先週、安倍総理に対して僕が知るだけでも2人の議員が臨時代理をおいて病院に入られて休まれてはどうですかと進言されているんです。しかしながら総理のご判断としてそういうことはしないというご判断なんです。総理大臣というのは臨時代理をおくような軽い職ではないと。続けるか続けないか2つに1つの判断なんです」とし続投か退陣かは「五分五分」と解説した。

報知新聞社

4446名無しさん:2020/09/05(土) 12:49:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a92dda1d7c63638f1caba38c773aee5d7e5e52e
有馬晴海氏、安倍首相休養の際の臨時代理第一候補の麻生太郎氏は「俺が代わりにやってもいいよ』という感じです」
8/25(火) 12:51配信

 25日放送のフジテレビ系「バイキング」(月〜金曜・前11時55分)では、安倍晋三首相(65)に2週続けて東京・信濃町の慶応大病院で検査を受けるなどの健康問題が浮上していることを取り上げた。

 政治評論家の有馬晴海氏(62)は、安倍首相が休養した場合の臨時代理就任に麻生太郎副総理(79)が意欲を見せているという説について、「安倍さんが(前回の病気による辞任から)復活して、3年くらい前までは『安倍さんがうまくやっているんだから、俺だってもう1回(首相を)やらせればうまくいくんだよ』みたいなことで、やる気満々だったんですね」と説明。

 「最近は年齢も高くなって、そうでもなかったんですが、今は『早く解散しろ。安倍さんの体調悪ければ、俺が代わりにやってもいいよ』という感じ。選挙になったら、安倍さんは体調面で(全国を)回れないけど、俺は回れるよというのが、一つの根拠に…」と説明していた。

報知新聞社

4447名無しさん:2020/09/05(土) 12:50:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7f09ca58f367572da04b9c759682cab5b182afc
安倍首相退陣よぎる持病説「麻生臨時代理」には慎重
8/24(月) 22:52配信

安倍晋三首相は24日、東京・信濃町の慶応大病院を2週連続で訪れ、治療に当たった。「追加的な検査」と説明したが、詳細な内容を求める質問に応じず、永田町では「健康不安説」が拡大。今後も通院が続くとの見方があり、健康問題の表面化による求心力の低下も避けられない。来月予定される内閣改造や自民党役員人事に踏み切れるかが、今後の焦点だ。この日連続在職日数が2799日と歴代単独1位になったが、歓喜なき節目の日となった。

   ◇   ◇   ◇

健康問題を表に出したくないのが、政治家の常。それだけに、17日に続いて首相が病院を受診したことは異例の行動だった。

首相はこの日、東京・信濃町の慶応大病院に4時間近く滞在。17日は7時間半だった。官邸で取材に「先週の検査の結果を詳しく伺い、追加的な検査を行った」と説明。「体調管理に万全を期して、これからまた仕事を頑張りたい」と執務続行に意欲を示したが、孤独で激務といわれる総理の職を今まで通りに続けられるのか。首相の健康問題は永田町だけでなく、国民の関心事にもなっている。

首相は、検査内容を問う質問に「そうしたことはまたお話をさせていただきたい」とだけ、答えた。記者会見での説明を求める声は多く、首相サイドが近く会見を開く方向で検討に入ったとの情報もある。

政府・与党内では、体調不良の原因は持病の潰瘍性大腸炎の悪化ではないかとの見方が強い。第1次安倍政権退陣の一因になった病気だ。この日、首相は追加的検査を受けたと述べており、今後も通院は一定期間続くとみられる。

一方、過去に首相退陣にも結びついてきた「首相臨時代理」を置くことに、首相は慎重とされる。当面は9月の内閣改造、自民党役員人事を断行できるのかが焦点だ。党総裁の残り任期は約1年で、最後の本格的な人事。一部では党役員で二階俊博幹事長を外し、後継含みで岸田文雄政調会長の起用計画も浮上したが、自民党関係者は「二階氏を代える体力は、もう残っていないだろう」と話す。

昨年、「在庫一掃人事」といわれた内閣改造では大幅交代も予想されたが、「小幅」との見方も。思い通りの人事ができなければ、求心力はさらに低下する。

この日、連続在職日数が2799日の単独1位となり、佐藤栄作元首相超えという大きな節目を迎えた首相だが、歓喜の表情はなかった。「約束した政策を実行するため、全身全霊を傾けてきた」「職に何日間在職したかではなく、何を成し遂げたかが問われる」と、淡々と振り返った。

◆首相臨時代理 内閣法9条に定められ「首相に事故のあるとき、または欠けたときは、あらかじめ指定する国務大臣が臨時に首相の職務を行う」とある。現在の内閣では5人の閣僚が指定されており<1>麻生太郎財務相<2>菅義偉官房長官<3>茂木敏充外相<4>高市早苗総務相<5>河野太郎防衛相の順。もし首相に何かあれば、麻生氏が代理を務める。首相は今年4月の会見で、自らが新型コロナウイルスに感染した際の対応を問われ、仮に意識がなくなった場合には麻生氏が臨時代理になるとの認識を示した。

4448名無しさん:2020/09/05(土) 12:51:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/9b83cafb042d9202367b73d954fd1bc6499831b0
安倍首相歓喜なき在職1位2799日、求心力低下も
8/25(火) 8:10配信

安倍晋三首相は24日、東京・信濃町の慶応大病院を2週連続で訪れ、治療に当たった。「追加的な検査」と説明したが、詳細な内容を求める質問に応じず、永田町では「健康不安説」が拡大。今後も通院が続くとの見方があり、健康問題の表面化による求心力の低下も避けられない。来月予定される内閣改造や自民党役員人事に踏み切れるかが、今後の焦点だ。この日連続在職日数が2799日と歴代単独1位になったが、歓喜なき節目の日となった。

健康問題を表に出したくないのが、政治家の常。それだけに、17日に続いて首相が病院を受診したことは異例の行動だった。

首相はこの日、東京・信濃町の慶応大病院に4時間近く滞在。17日は7時間半だった。官邸で取材に「先週の検査の結果を詳しく伺い、追加的な検査を行った」と説明。「体調管理に万全を期して、これからまた仕事を頑張りたい」と執務続行に意欲を示したが、孤独で激務といわれる総理の職を今まで通りに続けられるのか。首相の健康問題は永田町だけでなく、国民の関心事にもなっている。

首相は、検査内容を問う質問に「そうしたことはまたお話をさせていただきたい」とだけ、答えた。記者会見での説明を求める声は多く、首相サイドが近く会見を開く方向で検討に入ったとの情報もある。

政府・与党内では、体調不良の原因は持病の潰瘍性大腸炎の悪化ではないかとの見方が強い。第1次安倍政権退陣の一因になった病気だ。この日、首相は追加的検査を受けたと述べており、今後も通院は一定期間続くとみられる。

一方、過去に首相退陣にも結びついてきた「首相臨時代理」を置くことに、首相は慎重とされる。当面は9月の内閣改造、自民党役員人事を断行できるのかが焦点だ。党総裁の残り任期は約1年で、最後の本格的な人事。一部では党役員で二階俊博幹事長を外し、後継含みで岸田文雄政調会長の起用計画も浮上したが、自民党関係者は「二階氏を代える体力は、もう残っていないだろう」と話す。

昨年、「在庫一掃人事」といわれた内閣改造では大幅交代も予想されたが、「小幅」との見方も。思い通りの人事ができなければ、求心力はさらに低下する。

この日、連続在職日数が2799日の単独1位となり、佐藤栄作元首相超えという大きな節目を迎えた首相だが、歓喜の表情はなかった。「約束した政策を実行するため、全身全霊を傾けてきた」「職に何日間在職したかではなく、何を成し遂げたかが問われる」と、淡々と振り返った。

◆首相臨時代理 内閣法9条に定められ「首相に事故のあるとき、または欠けたときは、あらかじめ指定する国務大臣が臨時に首相の職務を行う」とある。現在の内閣では5人の閣僚が指定されており<1>麻生太郎財務相<2>菅義偉官房長官<3>茂木敏充外相<4>高市早苗総務相<5>河野太郎防衛相の順。首相に何かあれば麻生氏が代理を務める。首相は4月、自らが新型コロナウイルスに感染した際の対応を問われ、仮に意識がなくなった場合は麻生氏が臨時代理になるとの認識を示した。

<今後の主な政治日程>

9月 内閣改造、自民党役員人事?

下旬 国連総会一般討論演説。新型コロナウイルス対応で、事前収録したビデオ声明を上映

30日 首相の自民党総裁任期満了まで1年

10月21日 衆院議員任期満了まで1年

10月末以降 臨時国会召集?

11月3日 米大統領選

21年1月 通常国会召集 7月23日 東京五輪開幕

9月30日 首相の自民党総裁任期満了

10月21日 衆院議員任期満了

4449名無しさん:2020/09/05(土) 12:57:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/ca7da55cee38b17e84bde375fcb542329ee3f4e3
安倍「体調不安説」に永田町がざわめき始めた
8/19(水) 5:40配信

 炎暑の中、政界が安倍晋三首相の体調不安説にざわめいている。

 8月上旬に一部メディアが「執務室で吐血」と報じたのをきっかけに、各メディアが安倍首相の挙動の不自然さなどを取り上げ始めた。休暇をとった17日には都内の病院で長時間の日帰り検診を受けたことで、早期退陣説など政界の噂に尾ひれがつく状況となった。

 吐血情報については菅義偉官房長官が「まったく問題ない」と否定し、日帰り検診も、側近らが「体調に万全を期すための検査」と力説した。周辺によると、安倍首相は18日も終日静養し、19日から公務を再開する方針だという。

■広がる「体調不安説」

 8月に入って以来、6日の広島、9日の長崎での記者会見での応答ぶりや15日の終戦記念日での一挙手一投足など、安倍首相が傍目にも精彩を欠いており、体調不安説が広がっていた。

 8月24日には、大叔父の故佐藤栄作元首相の持つ連続在職最長記録を更新(2799日)して「最長首相」の勲章を独占する。9月には党・内閣人事を断行し、態勢立て直しを図るとみられている。

 ただ、第1次政権の2007年9月には、持病の潰瘍性大腸炎の悪化で突然退陣表明した過去もある。当面は安倍首相の体調が政局の焦点となる。

 春からのコロナ感染拡大への対応で、月2回程度の記者会見をこなしてきた安倍首相は、通常国会閉幕直後の6月18日を最後に本格的な記者会見は開いていない。ほぼ毎週開催される衆参両院の閉会中審査にも出席せず、野党などからは「巣ごもり首相」と批判されていた。

 東京ではコロナ第2波ともみえる感染再拡大が始まり、7月中旬以降には全国に拡大した。政府は経済優先を理由に、観光業救済のための「GoToトラベル」の前倒し実施を強行。感染拡大を恐れる自治体などから「なぜ今なのか?」との批判を浴びた。

 このGoTo実施を主導したのは菅官房長官で、安倍首相は官邸でのごく短時間のインタビューで「緊張感をもって事態を注視する」と繰り返すだけだった。その際の生気のない表情やかすれ気味の小さな声に、首相番記者の間でも「体調がおかしいのでは」との声が広がっていた。

 安倍首相は広島と長崎での原爆忌記念式典に出席し、短時間の記者会見には応じた。ただ、わずか数問の質疑応答にも事前に用意された応答メモを棒読みし、逃げるように退出する姿が目立った。

4450名無しさん:2020/09/05(土) 12:58:02
>>4449

■7時間半の検診にいぶかる声

 その後、安倍首相は事実上の夏休み状態を続け、15日の終戦記念日は武道館でのあいさつを終えるとすぐ私邸に戻り、盟友の麻生太郎副総理兼財務相と約1時間、密談した。

 翌16日朝の民放情報番組に出演した安倍首相の盟友・甘利明自民党税調会長は、「ちょっと休んでもらいたい。責任感が強く、自分が休むことは罪だとの意識までもっている」と語った。これを受けて、永田町では「首相が明日入院」との情報が飛びかい、実際に病院を受診したことで体調不安説が現実味を帯びた。

 午前10時半ごろから始まった17日の日帰り検診は、約7時間半もかかった。私邸とかかりつけの慶応義塾大学病院を公用車で往復した安倍首相は、私邸に戻った際、体調を尋ねる記者団に「お疲れさま」とだけ答え、以後来客もなく自宅静養に徹した。

 安倍首相はこれまで、春と秋の同病院での人間ドック受診を恒例としていた。ただ、コロナ禍への対応もあって、今年は通常国会閉幕直前の6月13日に受けたばかり。今回の日帰り検診について、病院側は「6月に時間切れとなった分の追加検査」と説明したが、与党内にも「それにしては時間が長すぎる」(自民若手)といぶかる声が広がった。

 8月に入って、安倍政権を取り巻く政治的環境は一段と悪化している。コロナ第2波とみられる感染再拡大は一向に収まらず、政府が狙うGoToトラベルを軸とする経済対策も空回り気味だ。こうしたコロナ対応の迷走で、内閣支持率も危険水域スレスレの状況が続いている。

 17日に発表された2020年4〜6月期のGDP速報値は戦後最悪の下落となり、株価も下落した。これにより、政権の命綱とされてきたアベノミクスによる経済的成果も吹き飛び、「コロナが収束しなければ、安倍首相の任期内の経済回復は絶望的」(有力エコノミスト)との悲観論も広がる。

■首相の体調は「最高機密」

 安倍首相の求心力を高めてきた首脳外交も、8月末と見込まれていたG7首脳会議が、議長役のアメリカ・トランプ大統領の判断で11月に延期され、国際舞台での活躍の場も当分見込めない。意欲を示してきたロシアとの北方領土交渉や北朝鮮の拉致問題解決も、進展の糸口さえつかめていない。安倍首相の体調不安説は、そうした八方ふさがりの政権運営も絡んで、政界に波紋を広げた。

 第2次安倍政権発足から7年8カ月が経過した。毎年8月15日の終戦記念日の前後に1週間以上の休暇をとり、山梨県の別荘に滞在して親しい政治家や財界人らと趣味のゴルフに興じて英気を養う一方、地元・山口にお国入りをして、父・晋太郎元外相の墓参りや地元後援会関係者と交流するのが恒例だった。それだけに、安倍首相にとって「今年は、第2次政権発足以来、最悪の夏」(周辺)ともみえる。

4451名無しさん:2020/09/05(土) 12:58:25
>>4450

 安倍首相は第1次政権時代の2007年8月に、参院選での自民惨敗による心労などから持病の潰瘍性大腸炎が悪化。お盆明けの外遊後に体調不良を隠して8月末に党・内閣人事を断行したものの、9月10日に召集した臨時国会での代表質問直前の同12日昼に突如退陣表明した。それだけに、安倍首相が今回、都内の病院で日帰り検診を受けたことも含めて、政界で「13年前の悪夢再び」との声が相次ぐ。

 戦後の政治史を振り返っても、時の首相の体調悪化が政局混迷につながった例は少なくない。衆院解散による選挙戦の最中に死亡した故大平正芳元首相や、突然の病魔による入院で退陣を余儀なくされ、そのまま死去した故小渕恵三元首相のケースは、現職議員も鮮明に記憶しているはずだ。

 ただ、いずれもトップリーダーの体調は「最高機密」として秘匿され、そのことが虚実取り混ぜた揣摩臆測(しまおくそく)につながり、混乱を拡大させる原因ともなった。今回の安倍首相の体調不安説は「必要以上に騒ぎすぎ」(細田派幹部)との見方も多い。19日以降、安倍首相が元気に公務に勤しめば、「体調不安説はパッと消える」(首相周辺)との声も出る。

 安倍首相は12日に甘利氏、15日に麻生氏と2人だけで密談している。安倍政権を支える実力者の中でも、麻生、甘利両氏は「首相がもっとも頼りにする盟友」(側近)だ。このため、政界では「首相が麻生、甘利両氏と秋の党内閣人事や衆院解散を含めた政局運営について、突っ込んだ意見を交換したはず」(自民長老)との見方が広がる。

 その麻生氏は、17日に記者団から安倍首相の体調不安説を問われると、147日もの連続執務に絡めて「普通なら体調がおかしくなる」と指摘し、15日の会談で体調管理のため休むことを勧めたと明らかにした。

■麻生「首相臨時代理」説も

 ただ、政界では「安倍・麻生会談では、万一の場合は麻生氏が首相臨時代理となることを確認した」「いざとなれば、早期解散で勝負をかけることで一致した」などの怪情報も飛びかう。安倍首相自身も2019年、「私に何かあれば、麻生さんが臨時代理になる」と周辺に語ったことがある。

4452名無しさん:2020/09/05(土) 12:58:46
>>4451

 お盆明け以降の政治日程をみても、内政、外交両分野での重要行事は見当たらず、安倍首相はコロナ対応や経済対策に専念したまま、9月の党・内閣人事に臨むことになる。

 G7サミット先送りにより、人事を断行するタイミングの選択肢が増えた。8月末に訪米すれば、人事断行は帰国後2週間が経過する9月中旬以降とみられていたが、現状では9月上旬の人事も可能となった。

 第1次政権末期の党・内閣人事では、政権維持のために党内実力者を取り込み、挙党一致態勢を敷いたが、持病の悪化で退陣を余儀なくされた。今回も野党が要求する秋の臨時国会召集をにらみ、「挙党一致内閣をつくるのが政権維持の常道」(自民長老)との声は多い。

 しかし、焦点となる幹事長人事では、今や党の最高実力者ともみえる二階俊博幹事長が続投に執念を見せており、安倍首相が模索してきた岸田文雄政調会長の起用は困難視されている。結局、「麻生、二階、菅3氏は留・再任させざるをえず、コロナ対応の継続性を含め、政権浮揚にもつながらない小幅人事を余儀なくされる」(閣僚経験者)可能性が大きい。

 安倍首相の持病の潰瘍性大腸炎は「過度のストレスが発症のきっかけになる」(医療専門家)ことが知られている。このため、19日に無事公務復帰となっても、「コロナ対応や人事工作は、持病悪化と背中合わせ」(自民幹部)となる。首相サイドの楽観論とは裏腹に、体調不安説による政界のざわめきは当分収まりそうもない。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4453名無しさん:2020/09/05(土) 12:59:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/80cbcd514aa4bd0ed0881c2a390ea1ffcb8dec4f
安倍体調不安で「二階と菅」の不気味な急接近
8/26(水) 5:21配信

 体調不安説が広がり、安倍晋三首相の求心力が急速に弱まる中、二階俊博自民党幹事長と菅義偉官房長官の急接近が永田町の注目を集めている。

 自民党総裁である安倍首相に代わり、二階氏が自民党の最高実力者となる一方、内閣では菅氏が指揮官となりつつある。両氏が連携を密にすることで、政界では「政権は今や、二階・菅の『2頭立て態勢』になった」(自民長老)との見方も広がる。

■再度の検査で乱れ飛ぶ憶測

 安倍首相はお盆明けの8月17日に、かかりつけの慶応大病院で7時間半もの検査に臨んだ。1週間後の24日にも4時間近い追加検査を受けたことで、政界では「近日中に退陣表明」「臨時代理に任せて入院」などの憶測が乱れ飛んだ。

 24日の追加検査後、首相官邸に入る際に安倍首相は「今日は先週の検査の結果を詳しくうかがい、追加的な検査を行った。体調管理に万全を期して、これからまた仕事に頑張りたい」と淡々とした表情で語った。 

 その一方で、同日に首相としての連続在職記録を更新したことについては「7年8カ月、国民にお約束したことをいかに実行するか、日々全身全霊で取り組んできた。その積み重ねで現在がある」と笑みを浮かべながらはっきりとした声で語った。

 安倍首相はその後、コロナ対策の会議などをこなし、午後7時前には帰宅した。周辺によると、月内にも本格的な首相記者会見を開き、コロナ対策と自らの健康状態について説明する方向だ。

 これを受けて、政界が騒然となった安倍首相の「病気による早期退陣」説は、いったんは沈静化の方向となっている。ただ、25日に予定された自民党役員会は中止され、在職記録更新に伴い二階氏が企画していた27日の「お祝いの会」も見送りとなった。安倍首相の体調悪化に対する政府与党内の懸念はなお拭いきれない。

 こうした安倍首相の体調不安説に伴い、「党と内閣の事実上の主役」(自民幹部)となったのが二階氏と菅氏だ。両氏の動きに、政界だけでなく国民の注目も集まりつつある。

 菅氏は「首相はこれまで通り執務を続けている」と繰り返し、二階氏も「首相を全力で支えるのが自分の務め」と語るが、その表情には近い将来の「ポスト安倍」候補を差配しようとの気概もにじむ。

 二階氏が幹事長に就任したのは2016年夏。それ以来、第2次安倍政権は麻生太郎副総理兼財務相と二階、菅両氏が「政権の3本柱」として安倍1強を支えてきた。ただ、3氏の首相との距離は三者三様で、相互に牽制し合いながら、それぞれの立場で内閣や党を動かしてきたのが実態だ。

4454名無しさん:2020/09/05(土) 12:59:45
>>4453

■二階・菅氏は親密ぶりをアピール

 首相経験者でもある麻生氏は、安倍首相の長年の盟友で後見人を自任している。「首相の精神安定剤」として独自に振る舞い、危機管理や人事を担う菅氏と重要な局面での意見対立も目立ってきた。

 一方、自民党ナンバー2として党運営を委ねられた二階氏は、「百戦錬磨の寝業師」(自民幹部)として党内ににらみを利かせ、安倍首相も「最も政治的技術を持った人」と評価してきた。ただ、野党の保守系議員の取り込みなど「政界駆け込み寺」と揶揄される二階派の露骨な拡大戦略で、麻生氏や岸田文雄政調会長ら他派閥の領袖とのあつれきも生じている。

 これまで「つかず離れずの関係」(自民幹部)を続けてきた二階、菅両氏だが、2019年9月の党・内閣人事で安倍首相が岸田氏の幹事長起用を模索した際に、菅氏が二階氏続投で安倍首相を説き伏せた辺りから、連携が深まったとされる。安倍政権がコロナ対応で迷走した通常国会の閉幕前後から、政局の節目ごとに会談し、親密ぶりをアピールしてきた。

 安倍首相の体調不安説に政界が騒然となっていた20日夜も、両氏は国会近くの日本料理店で会食した。両氏の会談は3カ月連続で、約2時間半にわたった密談の内容も「政局の分析と対応が中心」(二階氏周辺)だったとされる。

 与党内では「首相の体調不安も踏まえ、党・内閣人事の行方や衆院解散の可否、さらにはポスト安倍候補の品定めなどで、本音を語り合った」(閣僚経験者)との憶測も広がる。

 政権危機もささやかれる中で会談を重ねる二階、菅両氏は、「菅さんは立派な指導者でポスト安倍の有力候補」(二階氏)、「二階さんが党をしっかり主導してくれている」(菅氏)などと互いに熱いエールを送り合う。ただ、そのこと自体が「ポスト安倍をにらんだ両氏の権力拡大戦略」(自民幹部)と受け取る向きもある。

 二階氏は81歳、菅氏は71歳。10歳の年齢差はあるが、政治家としての共通点は多い。両氏とも国会議員秘書を長く勤めて政治家修行をし、二階氏は和歌山県議、菅氏は横浜市議を経て中央政界入りしたいわゆる「叩き上げ」だ。

 両氏とも観光業界との関わりが深く、コロナ感染第2波の最中の7月下旬に、各界から噴き出す反対論を押し切って菅氏が「GoToトラベル」の前倒し実施に踏み切ったのも、二階氏の後押しがあったからだとみられている。

4455名無しさん:2020/09/05(土) 13:00:05
>>4454

■たたき上げvs世襲エリート

 地方政治を経験した両氏は、中央政界入り後も地方振興に力を入れ、二階氏の発案で9月に発足する地方創生関連の議員連盟では、菅氏が呼びかけ人に名を連ねている。両氏はまさに「土の匂いのする政治家」(古賀誠元幹事長)の代表格でもある。

 これに対し、安倍首相と内閣の大黒柱の麻生氏は、どちらも祖父が首相という名門出身で、代表的な世襲政治家だ。若手時代に「都会育ちのお坊ちゃん」(自民幹部)と揶揄されてきた点も共通しており、「苦労人」の二階、菅両氏の対極に位置する。このため、政界では「安倍、麻生両氏は籠に乗る人で、二階、菅両氏は籠を担ぐ人」と色分けされてきた。

 ただ、ポスト安倍政局では菅氏が有力候補と目されるなど、状況は変わりつつある。政界では安倍、麻生、二階、菅の4氏が「それぞれキングメーカーを狙っている」(自民長老)と見る向きもある。

 二階氏と菅氏の接近は、安倍首相と麻生氏による後継選びに対抗する動きともみられている。このため、自民党内では「すでに『安倍・麻生対二階・菅』の権力闘争が始まっている」(幹部)との見方も出ている。

 安倍首相の体調次第ではあるが、当面は9月中に予定されている党・内閣人事が政局の焦点となる。これまでは安倍首相が後継者と期待する岸田文雄政調会長の幹事長就任など、現体制を一新する可能性も取り沙汰されてきたが、安倍首相の健康不安により「人事自体が先送りされるか、やっても小幅にとどまる」との見方も浮上している。9月に入っても現状が続けば、安倍首相が人事の主導権を握るのは困難と見る向きが多いからだ。

 「二階外し」を伴う岸田幹事長説についても、「岸田氏を評価していない二階、菅両氏が抵抗すれば無理」(自民幹部)との見方が支配的だ。このため、安倍首相が退陣表明せずに体調不良を押して人事を強行しても、二階・菅連合に主導権を奪われる可能性があり、「そのこと自体が安倍首相の求心力をさらに低下させて、結果的に早期退陣につながる」(自民長老)との声が広がっている。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

4456名無しさん:2020/09/05(土) 13:40:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/aeab6424cf1dafbae41c223646cd19eb0d6959cd
まさに情報戦…相反する「安倍首相重篤説」と「健康不安解消説」を徹底考察
8/22(土) 7:01配信

慶応大学病院「日帰り検査入院」を巡り

 安倍晋三首相の「健康不安」説に関する核心情報はない。8月17日の慶応大学病院「日帰り検査入院」を巡り揣摩臆測が乱れ飛び、いわば「情報戦」の様相を呈しているからだ。諸説ある中で、相反する「安倍首相重篤説」と「健康不安解消説」を紹介する――。

 「重篤説」:
(1)7時間半に及んだ「6月13日に受診した人間ドックの追加検査」(官邸サイドの説明)は、実は画像診断、内視鏡・超音波検査を含む「生体検査」であり、安倍氏の病状は深刻である、
(2)8月10日に7カ月ぶりに東京・港区のホテル内のジムに行ったのは、持病の潰瘍性大腸炎の薬「アサコール」の薬効がなく、同ジム内で即効治療を受けた、
(3)病院に帯同したのは首相最側近の今井尚哉首相補佐官・政務秘書官であり、異例の事である、
(4)終戦の日である8月15日の全国戦没者追悼式後に恒例の河口湖での夏季休暇を取り止め、東京・富ヶ谷の自宅で盟友の麻生太郎副総理・財務相と差しで会い、厳しい病状を伝え後を託した――。

 「不安解消説」:
(1)2000年4月2日未明に脳梗塞で倒れた小渕恵三首相が緊急搬送されたのは順天堂大学附属病院裏口であったが、安倍氏は隠すことなく慶応大学病院正面玄関から入った、
(2)主要省庁から出向する事務秘書官が首相に同行することは情報保秘の観点からあり得ず、今井補佐官が同道したのは当然である、
(3)6月中旬まで土、日曜日を含め147日間連続して官邸に出勤した上に、趣味であるゴルフと知人や秘書官家族とのバーベキューなどの機会もなくストレスが高じていたが、日帰り検診後に自宅に戻った際の表情は温和であり、足取りも軽かった、
(4)同日夜に安倍氏と電話で話した下村博文自民党選対委員長に対し開口一番「選挙(情勢)はどうなっている?」と聞いたという――。

 いずれにしても、現時点でハッキリ言えることは、安倍首相が連日の新型コロナウイルス対策の激務によって体調を崩し、さらにストレスが高じているのは事実である。常用薬その他の影響もあって時には躁鬱の症状が出るのも否めない。

4457名無しさん:2020/09/05(土) 13:41:25
>>4456

「健康不安」説はどのような影響を与えるのか
 それでも公正に言えば、筆者がこの数日間に面談した複数の各省幹部(そのうちの1人は検査入院した当日だった! )は異口同音に「我々のブリーフに対する総理の質問は的確であり、気力も充実しているように見受けられた」と語っている。もちろん、緊急の検査入院の第1報に接して「大変驚いています。現下の状況からも総理の一日も早い回復を祈っています。国益に関わることですから」と付言した。

 では、安倍首相の「健康不安」説は今後の「酷暑の政局」にどのような影響を与えるのか。永田町では様々な「首相退陣シナリオ」が流布されている。これまでに得た情報を総合すると、安倍氏が自民党総裁任期の来年9月30日まで続投することはまず考えられない。焦点はすでに退任の時期と後継総裁(首相)に絞られている。

 先ずは退任のタイミングである。最速は、8月24日に首相の連続在職日数が2798日となり、大叔父の佐藤栄作元首相を抜いて史上最長となることから、月末にも緊急記者会見を開いて健康問題を理由に退任表明するという見立てである。可能性はゼロではないが、早くても9月上旬ではないか。

今後の政局を占う上で最も重要なポイント

 このシナリオに従えば、安倍首相退任と同時に、閣内後継第1位の麻生太郎副総理・財務相が首相臨時代理に指名され、その後、日を置かずして自民党衆参院議員総会を開催し、新総裁に同氏が選出されるというのである。もちろん、石破茂元幹事長も手を挙げるが、党内主流派の支持を得た麻生氏が圧勝する。

 他方、公務復帰した安倍氏はコロナ対策に全力投球で臨む中で9月下旬に予定通り内閣改造・党役員人事を断行する。そのサプライズ人事は、二階俊博幹事長を衆院議長、菅義偉官房長官を幹事長、岸田文雄政調会長を財務相、甘利明税調会長を政調会長、そして麻生副総理・無任所相という“荒業”となる。そして安倍首相による衆院解散・総選挙を11月中に断行するというシナリオもあるのだ。その場合、来年夏後に本格的な総裁選を実施し、後継総裁を選出する。

 今後の政局を占う上で最も重要なポイントは、安倍氏が石破氏だけは後継者に絶対したくないとの強い思いを持っていることである。その思いは、麻生、菅両氏も共有している。党内には菅氏後継説も根強いものがあるが、早期の安倍氏退陣であれば、麻生氏が後継最有力である。自民党は今、酷暑に晒されているのだ。

歳川 隆雄(ジャーナリスト)

4458名無しさん:2020/09/05(土) 13:42:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/b284995e9f941f7c243349b94c117cc189d61f94
菅氏「派閥に相談して決意したのではない」 TV番組で
9/5(土) 12:19配信

 自民党総裁選に立候補する菅義偉官房長官は5日午前、読売テレビの番組に出演し、消費減税について「社会保障の貴重な財源であり、継続性を考えたら私はいまのままでと思っている」と述べ、否定的な考えを示した。

 新型コロナウイルスをめぐる経済対策として消費税率の引き下げを求める声があると聞かれ、答えた。新型コロナの経済対策として、「いま大事なのは給付。給付、融資を中心に行って、雇用をしっかり守って、企業が継続することができる環境をつくっていく」と訴えた。

 立候補を決めた経緯については、「私が派閥に相談して決意したのではない。私自身が熟慮して、やらなきゃダメだと決心した」と語った。主要派閥の支持により優位に立つ菅氏には「派閥政治」との批判も出始めており、発言には、無派閥候補の立場を強調する狙いがあるようだ。

朝日新聞社

4459名無しさん:2020/09/05(土) 13:43:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb7b63555df7f5216e80130ca8a25403a1c5c318
麻生氏 首相臨時代理なら残り任期1年総理を務める野望も
8/24(月) 16:05配信

 安倍晋三首相(65)は8月17日に慶応病院で検診を受け、当日のうちに退院した。首相の体調悪化説に火をつけたのは8月4日発売の写真週刊誌『FLASH』の“吐血”報道だった。7月6日の首相動静に5時間の空白があり、永田町ではこの間に吐血したのではないかという情報がめぐっているという内容だ。

 いまや自民党内は安倍の体調急変は間違いなさそうだと受け止め、「秋退陣」をにらんで動き出した。

 安倍首相は慶応病院に向かう2日前の8月15日、全国戦没者追悼式に出席した後、東京・渋谷区富ヶ谷の私邸に“盟友”の麻生太郎・副総理を招いて1時間ほど会談した。

「総理は自分に万が一のときを考えて、麻生さんに後を託した」

 自民党ではそんな見方がまことしやかに伝わっている。

 2007年8月の安倍退陣劇(第一次安倍政権)の際にも似た状況があった。インドネシアなどアジア3か国歴訪後に安倍首相の持病の潰瘍性大腸炎が悪化したのだ。あのとき、安倍首相は退陣表明の2日前、当時幹事長だった麻生氏だけに辞任するつもりであることをひそかに伝えた。

 事前に情報を得た麻生派では、「次は麻生さんだ」とフライングで総裁選準備を進めた。そのことは麻生氏自身が記者団に「2日前から聞いていた」と漏らしたことで発覚して党内から批判をあびた。

 現在、麻生氏は閣内での首相臨時代理の序列第1位であり、安倍首相に不測の事態が起きた場合、間違いなく総理の執務を代行することになっている。

 そのため政府は4月から首相と副総理が同時に感染して政府機能が麻痺することを避けるため、麻生氏をコロナ対策本部の会議など重要な会議には出席させずに“温存”するフォーメーションをとってきた。

 安倍首相が入院すれば、いわば“麻生臨時政権”になるのだ。国民にとってこれ以上の悲劇はないだろう。コロナ禍で麻生氏が政府のトップに立てばどんな政治になるか、これまでの言動をみると容易に想像できる。

 まず、生活支援は見込めない。財務相を兼ねる麻生氏はコロナ対策の国民一律10万円の現金給付について、「リーマンショックの時の定額給付金は効果がなかった」「一律支給でやった場合、貯金に回らない保証はあるのか」と反対していた。

 給付決定後も、「手を挙げていただいた方に給付する」と口走り、できるだけ給付を減らすために記入間違いが起きやすい申請方式をとった。 “下々”の生活苦はわからないのだ。

 感染対策も期待できない。第1波の感染者数が減少した6月、麻生氏は日本の死亡率が低いことを「(欧米諸国と)民度のレベルが違う」と誇った。裏を返すと“民度が高ければたいしたことない”と言っているようなもので、この人の発想は「コロナはたいしたことない」と対応が遅れた米国のトランプ大統領やブラジルのボルソナロ大統領とさして違わない。

 その程度の認識の“臨時総理”が指揮を執って第2波の感染拡大を食い止めることができるとは思えない。極めつきは、安倍首相の体調をめぐって記者団に言い放ったこの言葉だろう。

4460名無しさん:2020/09/05(土) 13:44:05
>>4459

「あなたも147日間休まず働いてみたことありますか? ないだろうね。140日働いたこともない人が、働いた人のこと言ったってわかんないわけですよ」

 体調不良で日帰り検査した安倍首相をかばったつもりかもしれないが、国民の命を預かる総理大臣にはまず自らの体調を維持する責任があり、不休で働くことは、誉められることでも自慢できることでもない。

 総理経験者にもかかわらず、「総理だからこそ休まなければならない」という基本がわからない人物にとうてい政権は任せられない。ところが、である。麻生氏の野心は「首相臨時代理」にとどまらないらしい。政治評論家の有馬晴海氏が語る。

「麻生副総理が首相臨時代理として総理執務を代行しても、安倍首相が退陣となれば、自民党ルールでは総裁選を実施し、後任の総理・総裁を決めることになる。首相臨時代理の役割はそこまでで終わる。しかし、麻生さんは、首相臨時代理になった後、そのまま安倍さんから政権禅譲を受けて残り任期の1年、自ら総理を務めるつもりでしょう」

 麻生側近議員も、「麻生さんの悲願は1日でもいいから総理に再登板し、前回の総理時代に自民党が選挙に大敗して政権を失った汚名を返上することです」と見ている。

 この9月に80歳の誕生日を迎える麻生氏にとっては、安倍首相からの政権禅譲が再登板の「最後のチャンス」に見えているのかもしれないが、首相臨時代理どころか、これから1年間の麻生再登板など国民にはたまったものではない。

※週刊ポスト2020年9月4日号

4461名無しさん:2020/09/05(土) 13:48:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/12306dc23db8ceb0ec7789ab1c28bcf9b14cfa8c
「岸田文雄」「石破茂」、進むも退くも地獄で選んだ自民党総裁選2位争い
9/5(土) 5:58配信

たとえ2位でも獲得票数次第で岸田派はボス交代も

 リアル「半沢直樹」を見ているという評もあった。日本で、最も残酷な人事が展開されるのが永田町だということはよく知られているわけだが、それにしても……。やる前から結果が明らかな勝負に出て討ち死にした後でも、その存在をアピールできるのだろうか。今回の自民党総裁選で最注目は岸田VS石破、どちらが2位になるかだ。

 ***

「“平時の岸田、今は有事だから”とオブラートに包んで言われていますけれど、首相に平時も有事もない。いつ地震があるかロケットが飛んでくるか、国際紛争に邦人が巻き込まれるかわからないのだから、常在戦場なんですよ」

 と、自民党の閣僚経験者。

「コロナ対策が喫緊の課題でそれは『平時の岸田』には適当ではないという話ですが、要するに岸田さんは失格だということを遠回しに言っているだけです」

「安倍さん(晋三首相)は人を育てなかったとよく言われますけれど、リーダーは自分に何かあった時に誰が後を襲えるかということは常に考えている。安倍さんにとって岸田さんは意中の人だったことは間違いない」

「二階さん(俊博)の抵抗で幹事長にはなれなかったけど、政調会長としてアピールの機会は幾らでもあった。でも、話をしても全くつまらない。だからメディアも取り上げたがらない」

「決断力もない。自民党が下野していた時に国対委員長をやっていたんだけど、その際も幹事長だった石原伸晃にいつもお伺いを立てていたね。今回の総裁選出馬が初めての決断じゃないの?」

負けるのはわかっているけど消化試合ではないという厳しい現実

「安倍さんの考え方はシンプル。自分とたもとを分かった石破さんには絶対に政権を渡したくない。仮に彼が勝つような状況になるなら、誰かに譲るのではなく自分が4選出馬する腹づもりだった」

「でも、それが叶わないほど身体のダメージが大きいとなって、じゃあ誰なら勝てるのかと言うと、それはもう菅さんしかいなかったということです」

「結局、菅さん(義偉官房長官)もやりたくて出たと言うよりはむしろ、他に誰もいないという状況の中で、“自分がやるしかない”と政治家として決断したということでしょう」

 菅氏の決断の前から、自民党内では「菅支持」に雪崩を打っていた。それを茫然と見つめるほかなかった岸田、石破の両氏がそれでも出馬したのは、

「出るのも地獄だけど出ないのも地獄で、出馬しない時点で政治生命が終わってしまうのなら出たほうがいいだろうというギリギリの決断。とはいえ消化試合かと言うとそうではなく、来秋予定の正式な総裁選出馬に向け、切符を得るために今回の出馬は必要な通過儀礼だった」

 と、永田町関係者。

 今回の総裁選は国会議員票394、都道府県票141の合計の過半数を争う。ほとんどの派閥が菅氏を支持しているから、岸田、石破の両氏にとって確実なのは自派閥の陣営しかない。

 岸田派が47、石破派が19。

4462名無しさん:2020/09/05(土) 13:48:43
>>4461

岸田さんは選挙の顔たり得ないから

 一方で、各種世論調査はこれまで全て石破氏がトップだった。出馬3人を対象とした直近の朝日新聞の調査では、菅38%:石破25%:岸田5%。都道府県票は地方での人気を反映するとされており、

「これまでの調査とか今回の朝日の数字を見ると、石破さんは岸田さんを超える可能性はある。で、結構差が開いてしまえば岸田さんは派閥のボスとしての求心力はほぼなくなって遠心力だけになる」

 少し前までは次期総理総裁に最も近いと言われていたのに、派閥領袖の座さえ失いかねないというわけだ。

 別の関係者に聞くと、

「石破さんの都道府県票獲得予想は出来過ぎな感じもするけど、不可能ではない。岸田さんは選挙の顔たり得ないから菅さんになったという報道が出ている中で、そんな人に入れようと思う人はいますか? 岸田さんにとっては悲劇でしかないけれど」

 岸田派には、ナンバー2の林芳正元文科相、根本匠元復興相、小野寺五典元防衛相らが、ポスト岸田に意欲を燃やしている。

「岸田さんは立候補表明の際に、“私の全てをかけて取り組む”と言いましたね。つまり、結果=私の全てになってしまうわけで、自ら総裁選挙後の生きる道を塞いでしまった感じすらあります」

 どこか投げやりに映る印象。それは例えば、総裁選の政策コピーにも現れている。

「『分断から協調』って安倍さんへの当て付けでしかないですよね。ゴニョゴニョと岸田さんは訴えていましたけれど、安倍さんには最後の最後で裏切られた、悔しいと思っているんじゃないでしょうか」

週刊新潮WEB取材班

2020年9月5日 掲載

新潮社

4463名無しさん:2020/09/05(土) 13:54:12
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/74269
菅官房長官の逆襲、「陰の総理」がいよいよ「ポスト安倍」へ動き始めた…!
霞が関では「菅首相」待望論も広がる
伊藤 智永

「ポスト安倍」、陰の本命
やっぱり出てきたか??。迷走するコロナ対策で「巣ごもり」を決め込む安倍晋三首相に代わり、菅義偉官房長官が政府の陣頭指揮を執り始めた。

菅氏はやると決めたらやる。「Go To トラベル」(以下、GoToキャンペーン)で東京発着の旅行を対象外にしたのも、感染拡大で弱気になった政府が混乱したと見るのは見当違いである。混乱は承知で、いびつな例外を作ってでも、断固キャンペーン実施に踏み切った強気にこそ注目すべきだ。

結果的に「感染爆発が起きない限り経済を動かす」という政府方針は不退転であると印象づけた。これが菅流だ。菅氏は「陰の総理」と言われてきたが、コロナ危機の展開次第で事実上の「菅政権」がどんどん前面へ出てくるだろう。それだけではない。「ポスト安倍・陰の本命」へ菅氏がずずんとせり上がってきた。

「東京で感染者が増えて、また緊急事態宣言出すんですかと聞かれるんですけど、政府としては社会経済活動を進めていく方針に変わりありません。この問題は圧倒的に東京問題と言っても過言ではない」

7月11日、北海道千歳市での菅氏の発言には力がこもっていた。

北海道行きは、菅氏肝いりの国立アイヌ民族博物館「ウポポイ」(白老町)の一般公開を控えた視察である。その帰路、わざわざ元公明党衆院議員が集めた若手経営者20人余りのために、わずか20分ほど講演した。東京では刺激が強すぎる言葉の矢を、地方から東京に向かって発信するのは、老練な保守政治家が狼煙を上げる時の常とう手段である。講演は「これからは私が仕切る」という菅氏の明白な「奪権」宣言に他ならない。

4464名無しさん:2020/09/05(土) 13:54:56
>>4463

責任を負えないので決して認めないが、政府は「全国一斉休校」と「全国一斉緊急事態宣言」は下策だったと後悔している。感染拡大におびえる世論の大勢が皮肉にも「やって良かった」と支持しているので、失敗だったとは言いにくい事情もある。

とはいえ、一方で世論は、政府の対策全体は評価していない。経済失速への不満と不安の方が、感染への心配より大きいからだ。世論はしばしばこのように矛盾した意思を示すが、為政者はその奥の本音を見切れば、時に世論の反対を押し切ってでも政策を実行していくものだ。菅氏はまさしく経済重視のコロナ対策へかじを切るリーダーになろうとしている。

「GoToキャンペーン」決行、休業補償のための新型コロナウイルス特別措置法改正方針、「夜の街」対策で風俗営業法に基づく警察の積極的な立ち入り調査……。菅氏が北海道行きの後、矢継ぎ早に打ち上げたコロナ対策は、「実利主義」「攻めの対策」「実行力」をアピールしている。安倍首相が逃げる国会対応も受けて立つ構えだ。

官邸権力の二重構造
7年7カ月続いた今の安倍内閣は、「一強政権」「官邸主導」と言われるが、官邸権力の内実は二重構造になっている。一つは首相の最側近、今井尚哉首相秘書官兼首相補佐官が君臨する「官邸官僚」系。表に見えやすい派手な「官邸主導」政治の大半は彼らが担当している。

彼らが腐心するのはただ一つ、「安倍首相の見せ方」である。演説や国会答弁、記者会見、視察などのイメージ戦略、メディア対策、森友・加計・桜を見る会問題などのスキャンダル処理……。いわば「官邸政治の電通」みたいなものか。

厄介なのは、彼らが単なる「官僚の広告屋」では収まらないことだ。「首相の見せ方」とは、「官邸主導の演出」に他ならない。手出しする範囲はどんどん広がる。最初は、政権のキャッチフレーズや看板政策のメニュー作りだった。

4465名無しさん:2020/09/05(土) 13:55:33
>>4464

今井氏の代表作は「三本の矢」(アベノミクス、デフレ脱却、経済好循環、地方創生)。政策作りの手足は、もっぱら今井氏の出身官庁である経済産業省だったが、2014年からは経産官僚の後輩、新原浩朗氏にとりまとめを任せてきた。「新三本の矢」(一億総活躍、輝く女性、子育て支援、待機児童・介護離職ゼロ)「働き方改革」「人づくり革命」「人生100年時代」(全世代型社会保障改革)……。

次第に各省庁は「今井機関」と化した経産省の「下請け官庁」になる。反発が溜まり、「面従腹背」が広がる。経産官僚には他省庁がどれも「頭が悪く仕事が出来ない」と映る。そこへ電通に代表される「現代の政商」が「お困りですか。お役に立ちますよ」と揉み手・愛想笑いで取り入る。

経産省総合庁舎
政策の企画・立案は「頭のいい」経産官僚が作る。現場の実施部門は、役所より民間の方が使える。それをITビジネス用語を転用してもっともらしく「ソリューション」(問題解決)と呼んできた。新原氏はさしずめ「ソリューション官僚」の親玉である。

コロナ対策の第一幕も「今井機関」が主導した。彼らにとってコロナ問題とは、何より「首相リーダーシップの演出」問題である。だから、アベノマスク、首相が優雅に「家に居よう」と呼びかけるSNS動画配信で無用の失敗を重ね、中小企業向け持続化給付金や「GoToキャンペーン」の迷走を招いた。

最大の失敗が、感染症専門家の助言もなく、菅官房長官・萩生田光一文部科学相・加藤勝信厚生労働相が全員反対したのに、若い北海道知事がコロナ対策で目立っていたのに焦って、今井氏が「全国一斉休校」を首相に進言し、何の準備もなく踏み切った愚策である。危機の宣伝効果は絶大だったが、保護者たちは振り回され、社会的副作用が大きすぎた。一連の失敗で「今井機関」は権威も発言力も失う。「今井機関」はコロナに弱かった。

4466名無しさん:2020/09/05(土) 13:56:33
>>4465

「菅政権」の復活
代わって登場したのが、「官邸主導・二重構造」のもう一つの系統として長期政権を実務的に切り盛りしてきた「内閣官房」系である。菅氏をトップに、腹心の杉田和博官房副長官(内閣人事局長)が事務局長として、強大な幹部官僚の人事権を使って霞ケ関全体ににらみを利かせてきた。

政策調整の司令塔は財務省出身の官房副長官補。「今井機関」の派手な「演出」政策も手伝うが、それ以外の地道な政策全般の「球拾い」に徹してきた。二重構造が破綻せず共存してきたのは、「菅機関」が、安倍首相の個人的寵愛を集める「今井機関」の顔を立て、決して領域を侵さないように気配りしてきたからだ。

政府高官たちは異口同音に「官邸主導」の異様な内情を証言する。安倍首相の元へ政策の報告・相談に出向くと、首相の代理人然として今井氏が1人でしゃべりまくる。菅氏は同席していても、決して今井氏に抗弁しない。安倍首相は聞き置くだけで何も言わない。今井氏が「陰の総理」と陰口を叩かれてきたゆえんだ。菅氏は政府高官たちに「総理には俺から言っておくから」と慰める。

その気で仕事を進めていると、「なに勝手なことしてるんだ」と今井氏が怒鳴り込んでくることがしょっちゅうある。こんな有り様だから、霞ケ関の大勢はどうしても「菅・杉田ライン」にすがらざるを得ない。人事権も握られているからなおさらそうなる。この政権には「陰の総理」が二人もいる。今井氏が「大言壮語する陰の総理」なら、菅氏は「寡黙に裏技を駆使する陰の総理」と表現したらいいか。

アベノマスクは菅氏の息がかかった日本郵政を通じて全戸配布を急いだ。立ち往生した「GoToキャンペーン」事務局を、旅行は国土交通省、飲食は農水省、イベントは経産省に振り分けたのも菅氏だ。「今井機関」がしくじった後始末をてきぱきと片づけ、コロナ対策の主導権を握った。官界・経済界は安倍政権の実態が「菅政権」であることを知っていたが、コロナ危機で初めて世間にも「菅政権」が「見える化」した。

4467名無しさん:2020/09/05(土) 13:57:29
>>4466

岸田も、石破も「次」はない
感染拡大の行方は誰にも分からないが、コロナと共生していくしかないことははっきり言える。第1波感染対策の相次ぐ「失敗」で官邸が一時的に地盤沈下したように見えようと、政府は存在し続け、コロナとの「共生社会」を築いていかなければならない。

北朝鮮のミサイルとも、甚大被害が一度に発生する自然災害とも、経済恐慌とも違う特殊な安全保障危機に、何はともあれ手探りでも政府を動かし、行政機関を最大限機能させることができる政治指導者は誰か。政界を見渡したところ、あくまで消去法ではあっても、コロナ危機を乗り切る現実的選択肢として浮上してきたのが菅氏だった。

安倍首相は数年来、岸田文雄自民党政調会長を「ポスト安倍」の最有力候補に位置づけてきたが、第1波対策の目玉だった給付金政策が、困窮世帯のみ30万円から全国民10万円へひっくり返った与党調整の失敗で、事実上「失脚」した。与党・霞ケ関の失望と冷笑は、挽回不能なくらい深刻だ。

世論調査では石破茂元幹事長の人気が高いが、コロナ対策での言動は典型的な「評論家」のそれ。具体的な政策も行動も示さない体たらくに、政界では「危機のリーダー」としての資質に懐疑的な見方が少なくない。

岸田氏を諦めつつある首相周辺からは、やはり首相がお気に入りの茂木敏充外相を「第3の候補」に擬する噂が盛んに流されている。だが、部下としての政策能力は抜群でも、所属する竹下派さえまときれない現状では、リーダーとして台頭するだけの党内基盤がない。河野太郎防衛相や小泉進次郎環境相は次の次の候補である。

4468名無しさん:2020/09/05(土) 13:57:58
>>4467

「安倍さんはもう嫌だ」。7月、一斉に行われた霞ケ関人事で退いた元政府高官たちの口から、安倍首相への忌避感があけすけに語られるのを耳にする。「自分に責任があると言いながら、結局は全部役人に押しつける。不誠実な態度には、誰だってうんざりだよ」。明らかに風向きは変わった。

コロナ危機は深刻だ。「菅さんしかいない」。霞ケ関と経済界に「菅待望論」が広がりつつある。「本人も意欲がある」。周囲の見方は一致する。もちろん今、「菅政権」への道筋が描けているわけではない。コロナの感染状況、東京五輪の成否、衆院解散の成り行き、何より安倍首相の心境……。不確定要素は多い。それでも政府は存在し、行政は試行錯誤しながら続く。求心力を失った安倍首相の漂流時間が長引けば長引くほど、菅氏の存在感はどんどん高まっていく。

4469名無しさん:2020/09/05(土) 13:59:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/d797e34c44efe9fa6f00e18e87ff9f3968bcd988
菅義偉新政権が「9月解散」を狙う「これだけの事情」
9/5(土) 7:31配信

 「次の総理は、99.9%菅さんでしょうね」ポスト安倍の話をふると、誰もがそう答える――。永田町ではすでに菅総理大臣誕生を前提とした空気が支配している。

 「退陣理由が激しい批判を浴びた前回と同じ健康上の理由なのに、コロナ禍の中では逆に同情が集まった。引退表明なのに、20%の内閣支持率アップ(共同調査)だなんて、奇跡に近いことが起きている。事前にシナリオを描き用意周到に進めてきたとは思うが、こんなに彼らの思惑通りに進むなんてめったにない。笑いが止まらないだろう」

 笑っているのはもちろん、菅と二階幹事長である。二人は急接近したかのようにいわれているが、今になって始まったことではなく、実際には2年以上前から二人で「菅総理誕生」の絵を描いてきた。

 二人が接近した動機は面白い。

 もともと菅氏は二階幹事長の座を狙っていたが、高齢の二階幹事長にとっては、幹事長というポストは死守すべきものだった。そこで二階は菅に対して、次期総理として推すカードを差し出した。ライバル関係を協調関係に変えてしまうのは、幾重にも危機を乗り越えてきたベテラン政治家の力量をも示している。

 「総理なんて、全く考えていません」

 これまで誰が質問しても、菅は総理への野心をおくびにも出さなかった。

 「あんなに本人が否定しているんだから、総理なんて、なる気ないんでしょ」とは、これまでよく聞かれた周辺の言葉であるが、そんなふうに周りを油断させておきながら、突然、ポスト安倍が取り沙汰される局面が来ると、十分に準備された二階氏とのタッグを表に現し、ライバルの手を巧みに塞いでいるのだから策士である。

最も揉めている「官房長官人事」
 菅は総裁への道を今まさに歩んでいる。すでに菅周辺では、目下新政権の組閣人事が進められているという。

 最も揉めているのが、官房長官人事。副官房長官を務めてきた加藤勝信などが有力視されているが、以外にも、菅が推す本命は、梶山弘志・経産大臣だという。

 「麻生派は河野太郎を推して、細田派は西村康稔とねじ込もうとしている。ただ、総裁選前の人事となると、派閥力学を無視できない。こればかりは菅の思惑通りには行かないかもしれないが」(ベテラン秘書)

 官房長官候補に、菅が梶山弘志経産相の名を挙げているのは意外な気もするが、菅の経歴や人間関係を振り返ると、納得できる。

 梶山弘志は、菅が「師」と仰ぎ「目標」として定めてきた梶山静六(橋本政権の官房長官)の長男である。菅とは、初当選が同期にあたるなど、長きにわたり信頼関係を築いてきた。

 菅も梶山も当時は派閥も違ったが、現在はお互いに無派閥。最近では、梶山氏は「いわゆる菅派閥のようなもの」という風に非常に近き存在としてカテゴリーされてきた。

 梶山は第4次安倍内閣では国務大臣をつとめ、さらに菅原一秀経産大臣辞任後の後任にとして経産相の座に就き今に至っている。

 総理の懐刀として官房長官の存在が政権の成功を決める上で最重要だと考えると、菅が古くから信頼関係のある人物を挙げるのもわからないではない。

4470名無しさん:2020/09/05(土) 14:00:24
>>4469

現実味を帯びてきた「9月解散」

 菅内閣成立を前提に、順風満帆の菅がいま描いているのが、9月解散だ。

 自民党は、9月18日から3日間で情勢調査を開始し、この結果が望ましいものであれば、即時解散するというものだ。

 翌週の9月25日(金)に再度召集。総理所信演説と代表質問を行ったあと、9月30日解散、13日公示、10月25日投開票で選挙に踏み切る公算だ。

 「新聞の情勢調査では、自民党支持率が跳ね上がっている。一方、立憲民主の支持率はダウンしている。そして、今の菅人気ムード……。いい材料が揃っている。こんな風はめったに吹かないんだから、とにかく早くやったほうがいい。電光石火のごとくにね。

 特に麻生氏が“早くやったほうがいいぞ”と急かしている。麻生は第1次安倍政権の退陣以降、福田、麻生と言う流れで総理を引き継いだけれど、支持率はただ下がる一方で迷走したトラウマがあるからね」(自民党関係者)

 過去を振り返ると、首相の突然の辞任に呼応する形で成立した政権はいずれも短命傾向にある。

 小渕恵三総理の急逝をうけた森喜朗(2000年)。第1次安倍政権の首相辞任を受けて選出された福田康夫(2007年)。福田辞任後の麻生太郎(2008年)。いずれも約1年で政権を終えている。

 これらの政権ではいずれも、緊急事態を口実にして、正式な党員による総裁選挙を経ず両院議員総会で総理が選出された。最初から正統性に欠けた総理でもあり、批判が多かった。

 総裁選を経ず両議院総会で総理になろうとしている菅もそういう意味では同じパターンであり、菅政権も同じ轍を踏んで1年程度の政権で終わる可能性がないとはいえない。

 ただ、ひとつ違いを挙げるとすれば、菅は彼らと違って親から選挙区を引き継いだ世襲議員ではない。

 森、福田、麻生の三人の総理はいずれも二世議員であることが批判に拍車をかけたが、菅はダンボール工場での勤務経験など苦労話が国民からの共感を呼んで世論の反応は現状、好意的になっている。

 とはいえ、支持率など脆いもので、今は良かったとしても今後政局がどう変わるかわからない。第1次安倍政権後の轍を踏まないためには、鉄は熱いうちに打てということなのだろう。この流れに乗って選挙で自民党が圧勝すれば、過去のポスト安倍政権とは違い、菅政権は十分な正統性をもった存在にすることができる。

 「菅本人は、選挙区の情勢に詳しい。自分自身でくまなく見て情勢判断するのが得意な人だ。自ら勝てると判断すれば、勝負師として大胆な決断をするだろう」(ベテラン秘書)

 すでに菅政権は始まっているかのように、動き出している――。

福場 ひとみ(ジャーナリスト)

4471名無しさん:2020/09/05(土) 14:40:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/3073624ab732670807b3962aff5b145dbdbee446
これは「弔い合戦」だ…菅総裁誕生のキーワードは「継承」である
9/5(土) 7:01配信

 9月14日に実施される自民党総裁選を巡り、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が鎬を削っているが、戦いは菅氏の圧勝に終わる。

 菅新総裁誕生後の17日には臨時国会が召集され、衆参院本会議の首班指名選挙で菅氏が第99代内閣総理大臣(首相)に選出される。同日中に菅内閣が発足し、自民党の新執行部も立ち上がる。

 菅氏の総裁選出馬決断の経緯は、朝日新聞(9月4日付朝刊)の一面トップから二面までの記事「自民党2020総裁選」に詳述されている。同記事の冒頭である。

 〈安倍晋三首相が退陣を表明した翌日の8月29日夜。菅義偉官房長官は東京・赤坂の議員宿舎の一室で、自民党の二階俊博幹事長、森山裕国会対策委員長と話しこんでいた。二階氏が安倍政権の継続性を念頭に「あんたしかいない」と語りかけると菅氏がこう応じた。「継続性はそうですね」。二階氏はその言葉を立候補への意欲と受け止めた。〉

 「継続」(継承)が「菅総裁」誕生の背景を理解する上でキーワードである。同紙が2〜3日に実施した世論調査の結果がそれを物語っている。第2次安倍政権の7年8カ月の実績結果評価について、「大いに」17%、「ある程度」54%合わせて、71%が「評価する」と回答している。と同時に、首相後継に誰が相応しいかとの質問に対し、菅官房長官38%、石破元幹事長25%。岸田政調会長5%という結果が出ている。

 菅氏の立候補表明前では考えられなかったことだ。2日午後5時から衆院第2議員会館内の多目的ホールで開かれた記者会見での菅氏発言をチェックしてみる。会見翌日の読売新聞一面の見出し「菅氏、安倍路線を『継承』―自民党総裁選、出馬正式表明」からも分かるように、菅氏は「安倍首相が全身全霊を傾けて進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めるために、私の持てる力をすべて尽くす覚悟です」と述べている。

表舞台から立ち去る者に

 因みに、安倍首相は退陣表明で「(主要課題で)結果を出すことに全身全霊を挙げてきた」と語っている。だが、一部メディアや識者の間でこの「全身全霊」という言葉が空虚であり、中者がないとの批判が出た。

 元来日本人は、「水に落ちた犬は打つな」の諺ではないが、表舞台から立ち去る者に鞭打つようなことはしない。菅氏は、こうした日本人の感性を踏まえて「継承」を掲げて総裁選に臨んだからこそ世論調査で38%もの支持を得たのであり、ほぼ間違いなく自民党都道府県代表票141票中の相当数を獲得すると思われる。言わば「弔い合戦」なのだ。

 では、なぜ安倍氏の「意中の人」が岸田氏から菅氏に変わったのか。朝日新聞記事にある〈石破氏を警戒する首相や盟友の麻生太郎財務相兼副総理らにとって、「ポスト安倍」は岸田氏という判断が早くからあ〉り、〈昨秋の党役員人事でも、一度は党の要の幹事長に岸田氏の起用を検討〉したのに、である。同紙は、〈そんな中で首相の体調が悪化し、「次善の索」(閣僚経験者)として急浮上したのが菅氏だった。〉と続けている。

 本当に菅氏は急浮上したのだろうか。筆者は異なる見立てを持っている。安倍氏と親しい経済人から「プライベートの場で首相の口から岸田という名前を聞いたことは殆どない。頻繁に名前が挙がるのは菅か茂木(敏充外相)であり、時々加藤(勝信厚生労働相)の名も挙がった」と聞いたことがある。

 安倍氏が互いの父親の秘書時代からの友達であり、初当選同期の岸田氏に「一度は花を咲かせてあげたい」との気持ちを抱いていたのは事実である。しかし、早くから岸田氏を自らの後継と判断していたことはなかったのではないか。

4472名無しさん:2020/09/05(土) 14:40:40
>>4471

官房長官として異例の訪米
 そう推測する根拠の一つは、官房長官として異例である菅氏の昨年5月の訪米である。岸田氏は4年7カ月に及ぶ外相経験がある。名前は国際社会で売れているし、外相としての成果も上げている。一方の菅氏は安倍外交の内実を傍らで見聞きしているものの、現場を踏んでいない。

 ワシントン滞在中にペンス副大統領、ポンペオ国務長官、シャナハン国防長官代行などと相次いで会談、トランプ政権の要路を総ナメにした印象を与えた。平たく言えば、菅官房長官の外交デビューだったのだ。筆者は当時、この菅氏訪米は安倍氏の「温情」と受け止めた。それだけではない。万年ナンバー2の「令和おじさん」もチャンス到来の暁にはナンバー1を目指せとの「励まし」と捉えたのである。

 爾来、慎重な菅氏は密かに爪を研ぎ澄ませながら機会を窺ってきたのではないか。そして終に安倍首相の体調不良・退陣決意というチャンスを得て、一気に「菅・二階連合」を結成して勝負に打って出たというのが真相であろう。これまでに何度となく言及しているように、コロナ禍の異常事態が出来しない限り、菅首相は「10月総選挙」を決断するはずだ。

歳川 隆雄(ジャーナリスト)

4473名無しさん:2020/09/05(土) 14:42:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/c94c685d1a4f356a7e46e11e0b22fe12a60a4276
圧勝の勢い「菅首相」に死角はないか 派閥主導「古い自民党」に先祖返り
9/5(土) 10:02配信

 自民党総裁選(8日告示、14日投開票)は、党内5派閥が推す菅義偉官房長官が出馬表明し、早くも圧勝の勢いとなった。派閥の力学で後継首相が事実上決まることを疑問視する声は多いが、永田町の関心はもはや、新政権の布陣や衆院解散の時期に移っている。派閥主導に先祖返りした「菅政権」で本当にいいのか。安倍政権の中枢にいた菅氏に「死角」はないのだろうか。(共同通信=内田恭司)

 ▽「四人組」の思惑

 菅氏と岸田文雄政調会長、石破茂元幹事長の3氏が争う構図が固まった総裁選。安倍晋三首相の出身母体で最大派閥の細田派(98人)と麻生派、竹下派(共に54人)、二階派(47人)、石原派(11人)の5派が菅氏支持を決め、勝敗は既に決した観がある。菅氏を支援する無派閥議員も加わり、単純計算で国会議員票394の7割以上を抑えた格好だ。

 今回の総裁選は党員・党友投票を省くため、地方票は各都道府県連に3票ずつの計141票だ。地方に人気の石破氏が過半の票を集めたとしても、合計で菅氏を上回るには国会議員票を切り崩すしかないが、まず不可能だろう。

 なぜここまで優勢になったのか。官房長官としての実績や改元時に「令和おじさん」として知名度を高めたこともあるが、「今のポジジョンを保ちたい安倍政権の主流派が菅氏を押し立て、一気に優位に持っていった」(党関係者)ことが大きい。

 8月中旬以降、首相が持病である潰瘍性大腸炎の悪化で、辞任の可能性が現実味を増すと「二階俊博幹事長や麻生太郎副総理兼財務相らが水面下で動き、首相の意もくみながら菅氏擁立の流れをつくった」(同)という。

 首相の意中はもともと岸田氏だった。麻生氏も同調していたが、菅、二階両氏は、発信力と政局観に乏しいとして岸田氏の首相後継には否定的だった。首相と麻生氏としては、ここで岸田氏にこだわった場合、菅、二階両氏を石破氏擁立に走らせかねない。嫌悪する石破氏に政権を渡すくらいなら、菅氏を後継にした方が権力構造を維持できる―。

 首相、麻生、菅、二階の「四人組」の思惑が一致。首相の辞意表明のわずか2日後、8月30日には菅氏が岸田、石破両氏を圧倒する方向になっていた。

4474名無しさん:2020/09/05(土) 14:42:42
>>4473

 石破氏は、菅氏の出馬はないと踏み、二階氏に接近することで活路を見いだそうとしていたが、逆に首相を菅氏側に引き寄せるための「当て馬」にされた形となった。岸田氏は細田、麻生両派の支持獲得を基本戦略にしたものの、はしごを外された。

 ▽河野、小泉両氏の官邸入りも

 菅政権誕生を織り込み、永田町では早くも人事を巡る派閥間の主導権争いが始まっている。2日に細田、竹下、麻生3派会長がそろって記者会見をしたのは、党三役を分け合おうとする動きとも受け止められている。細田派が幹事長狙いなのは明白だ。

 一方、二階氏と麻生氏が「政権の継続性」を理由に幹事長と財務相に留任し、正副官房長官に河野太郎防衛相と小泉進次郎環境相を抜てきするともささやかれる。河野、小泉両氏はともに菅氏と同じ党神奈川県連所属で、菅氏に近いと見られている。人気の高い2人を「政権の二枚看板」に据え、政権の発信力を強化する狙いだ。

 菅政権は当面、安倍首相の残り任期である来年9月までの「暫定政権」と受け止められている。2人の要職起用は「ポスト菅」までも見据える。また、二階、麻生両氏が今回、潔く退き、どちらかが衆院議長に就くという「構想」もあるようだ。

 早期の衆院解散・総選挙も取り沙汰されている。共同通信社が8月末に行った世論調査では、内閣支持率が56・9%と、1週間前の調査に比べて20ポイント以上も上昇。安倍政権7年8カ月への肯定的な評価を印象づけた。自民党の支持率も45・8%で、同じく13ポイント近くアップした。

 この結果を見れば「新政権誕生のご祝儀相場で支持率がさらに上がれば、解散は近い」(立憲民主党ベテラン議員)との見方が永田町に広まるのは当然だ。東京都内で公明党議員が街頭演説を始めたとの情報も、臆測に拍車を掛ける。

 立憲民主党は9月15日に、国民民主党との合流新党を立ち上げるが、小選挙区が重なる議員同士の選挙区調整はこれから。候補者擁立ができていない空白区も多い。野党は、立民と共産党による野党共闘勢力、合流しない議員による新党、日本維新の会、れいわ新選組に分かれ、次期衆院選も多党乱立となる可能性が高い。

 菅氏陣営では「今は非常時だ」として、新型コロナウイルス対応や経済回復に注力すべきだとの声が根強い。ベースにあるのは来年9月の自民党総裁選で暫定政権から脱皮し、本格政権を立ち上げ、総選挙に臨むという戦略だ。ただ勝てる保証はない。今秋の衆院選で勝利すれば「長期政権の足場を築ける」(自民党中堅)だけに、菅氏も解散の可能性を探ろうとするのは間違いない。

4475名無しさん:2020/09/05(土) 14:43:05
>>4474

 菅氏は3日のフジテレビ番組で、解散はコロナ感染の収束次第だと語り、観測気球を上げてみせた。ちまたで言われる「10月13日公示、25日投開票」に向け、9月27日の公明党大会後の解散はありうるとの見方が、じわりと強まった。

 ▽「ダーティーワークの中心」

 菅政権になれば、これまでの政策が当面維持されると市場は好感し、8月31日の日経平均株価は一時400円以上も上昇した。だが、懸念がないわけではない。

 一つは、今回の決定の仕方だ。安倍政権の一部有力者だけで菅氏擁立の流れをつくり、党員・党友投票によらず派閥の力学で新政権を誕生させる手法は、2000年に森喜朗首相を生んだ「五人組」による「密室談合」をほうふつとさせる。「古い自民党」と批判を浴びた森内閣は低空飛行を続け、わずか1年で退陣に追い込まれた。

 今回の総裁選では47都道府県連の多くで、誰に投票するかを決める「予備選」が行われる見通しだ。その結果を候補者ごとに記名数で集計し、党員・党友投票を実施した場合の獲得票数を計算すれば、石破氏が善戦しそうだ。予備選における各候補の票数は公表されない見通しだが、菅氏との票差が大きければ民意との乖離(かいり)も大きいことになり、菅政権の正統性は揺らぐことになる。 

 菅氏が安倍政権の「ダーティーワークの中心」(立民関係者)にいたことも懸念材料だ。森友・加計問題に関する公文書の廃棄や「桜を見る会」の名簿廃棄、検事総長人事への介入を狙ったとされた黒川検事長問題は、首相とともに批判の矢面に立たされた。コロナ対応では、観光支援事業「Go Toトラベル」を主導したのが菅氏だ。

 昨年9月の内閣改造で就任した腹心の河井克行法相と菅原一秀経済産業相は、その後不祥事で閣僚を辞任。河井氏に至っては、選挙違反事件で夫婦そろって東京地検特捜部に逮捕され、被告の身となった。腹心2人に対する菅氏の政治的責任は問われないままだ。

 カジノを中核とする統合型リゾート(IR)を巡る汚職事件に関し、秋元司衆院議員が8月20日、東京地検特捜部に再逮捕された。IR構想は安倍政権の「目玉」として菅氏が推進してきただけに、自民党内には再逮捕を不安視する声もある。

 ▽「党高政低」

 政策面では、菅氏は外交経験がほとんどない。深刻化する米中対立にどこまで対応できるかは未知数だ。仮にトランプ米大統領が再選した場合、安倍首相と同様「蜜月」関係を築けるのだろうか。事実上白紙となった習近平中国国家主席の来日問題は、米中対立もあり極めて機微な問題となった。ロシア、韓国、北朝鮮対応も喫緊の課題。経済政策も、単にアベノミクスの継承でいいのだろうか。

 無派閥の菅氏は自民党内に十分な政治的基盤がない。菅氏擁立が主要派閥の主導で進んだだけに、「安倍1強」時代とは打って変わり、「菅政権」のパワーバランスは「党高政低」になりそうだ。経済政策にしろ、外交にしろ、政策を独自に遂行できる余地が限られれば、政権は早晩行き詰まりかねない危険性をはらむ。

 「菅政権」の誕生を見据え、野党は「臨時国会で徹底的に追及する」(立民幹部)と手ぐすね引いて待つ。「暫定政権」の衣を脱いで本格政権に脱皮できるか、馬脚を現して政権運営が苦しくなるか。判明するまで、そう遠くはないだろう。

4476名無しさん:2020/09/05(土) 15:43:01
https://news.infoseek.co.jp/article/gendainet_662993
自民総裁選は“菅圧勝ムード”…安倍首相をさらに追い込む「3つの大誤算」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2020年8月31日 14時0分

 ポスト安倍レースの号砲が鳴り、自民党内では暗闘が繰り広げられている。長らく本命視されてきた岸田政調会長はまったく浮揚せず、二階幹事長に急接近する菅官房長官が急浮上。この状況を苦々しく思っているのが、安倍首相だという。菅政権の誕生は、安倍首相にとって大誤算だという。

  ◇  ◇  ◇

 安倍首相にとって、最初の誤算は、禅譲しようと考えていた岸田政調会長がいつまでたってもパッとしないことだ。操りやすい岸田氏を首相に就け、院政を敷く計画だったが、難しくなってしまった。

 “飛べない男”と揶揄されてきた岸田氏も、さすがに今回は「次を担うべく、しっかり努力していく気持ちは変わっていない」と出馬意欲マンマンだ。しかし「次期首相は誰がふさわしいか」の世論調査での支持は1ケタ台に低迷。国民的人気の高い石破元幹事長に圧倒されている。

「モリカケや桜疑惑など数々の不祥事を抱え、訴追の懸念が消えない安倍さんは、従順な岸田氏を後継とすることで身の安全を確保し、キングメーカーとして影響力を保持する算段だった。ところが、岸田氏は知名度も人気もサッパリ。さらに間も悪く、総理の辞任会見当日は地方行脚中で党臨時役員会を欠席。政権獲得に向けてまとめた初の政策集の出版は新総裁が決まった後になりそうです」(自民党関係者)

 岸田氏の初著書「岸田ビジョン 分断から協調へ」は9月17日に出版予定。新総裁を選出する両院議員総会は15日開催で調整中で、敗北後となればドッチラケである。

キングメーカー君臨構想は破綻寸前

 ここにきて現実味を帯びてきている「菅政権」も、安倍首相にとっては誤算だという。この8年間、首相―官房長官のコンビでやってきたが、2人の間にすきま風が吹いていたのは公然の秘密だ。天敵である石破氏の総理就任を阻止するため、次善の策として、菅政権を容認しているようだが、内心は複雑だという。

「官邸官僚に取り込まれた安倍さんは、次第に菅長官を遠ざけ、とりわけコロナ禍をめぐる対応では完全に外していた。屈辱的な扱いをされた菅長官は内心、恨み骨髄のはずです。安倍さんが頼みにする盟友の麻生副総裁も叩き上げの菅長官を見下し、反目し合っている。安倍さんにとって不気味なのは、“モリカケ桜”といったスキャンダルの真相を菅長官が熟知していることです。いつ暴露されるか、安倍さんは心が休まらないでしょう。総裁選が大接戦となれば、菅新首相も大きな顔をできないでしょうが、現状では圧勝ムード。大きな権力を握る可能性があります」(永田町関係者)
 
 長期政権を終えた後、安倍首相はキングメーカーとして自民党に君臨することを考えていたが、キングメーカーとしての地位も、「菅政権」の誕生によって、二階―菅コンビに奪われる可能性がある。

 権力をほしいままにし、国家を私物化してきた安倍首相も官邸を出てしまえば“ただの人”。次期政権に“100倍返し”の恥辱を味わわされ、司直の手に落ちることになるのか。

 持病の潰瘍性大腸炎はストレスが大敵なのに、大丈夫なのか。

4477チバQ:2020/09/05(土) 16:08:30
安倍麻生あたりの感覚は
・次は菅
・次の次として、岸田を残しておきたい
・菅も圧勝されると、自由にやられる
→岸田にも票を回して『善戦した』とさせたい感じかな

4478とはずがたり:2020/09/05(土) 17:51:32
石破茂氏はなぜ、あの時の小泉純一郎氏になれなかったのか〜自民党総裁選
ブレのなさで総裁の座を獲た小泉氏。石破氏の失速を招いたものは……
https://webronza.asahi.com/politics/articles/2020090400009.html
曽我豪 朝日新聞編集委員(政治担当)
2020年09月05日

今日は政局話を書く。… 20年前に似た状況があった。従って今の政治家たちの帰納法による問題設定は、この一言に集約された。

「石破茂はあの時の小泉純一郎になれるか?」



「橋本盤石」のシナリオを崩したふたつの動き
 前述した通り、当初は橋本氏優位は揺るがぬように見えた。そもそも森首相退陣と総裁選前倒しのシナリオを描き、慎重に実現させて来たのは他ならぬ、野中氏ら橋本派だった。

 野中氏は気脈を通じる公明党に森退陣の声を上げさせ、後見役を任じた古賀誠幹事長に都道府県が3票ずつを持つ総裁選のルール作りを主導させた。その地方の「3票」は今回の総裁選と数の上では同じである。

 だいいち、都道府県連票にしても、名うての秘書軍団が数々の総裁選政局の行方を決めてきた田中、竹下両派の直系である橋本派に一日の長があるというのが、永田町の下馬評だった。

 その橋本派の磐石に見えたシナリオが崩れたのは、小泉氏自身の直接の力ではない。橋本派が自滅する下手を打ったのがひとつ、その影響もあって派閥が橋本派から離反する動きが生じたことがもうひとつ、だった。

 3年前の1998年参院選敗北の総括をすることなく立った橋本氏の予想外の「不人気」に焦ったのか、野中氏は自民党三役のうち2人の留任をぶち上げてしまった。

 現在の岸田派につながる堀内派の総会に出て、「党にとって一番重要だ」と古賀幹事長の留任を約し、翌日には亀井静香政調会長の留任まで明言した。亀井氏は総裁選に立候補した論戦相手である。

 これを小泉氏が見逃すはずがない。「派閥の論理丸出しだ」「解党的出直しと言ったのはウソだったのか。怒るより笑っちゃう」と小泉節を炸裂(さくれつ)させた。

 亀井氏を担ぐ江藤・亀井派がたまらず動いた。それまで橋本氏と進めてきた政策協議を、小泉氏とも始めた。呼応するように森首相と中曽根康弘元首相が会談し、「小泉総裁選出」の可能性を検討したとの情報が駆け巡る。

 古い自民党のままでは参院選で勝てない。地方の選挙現場に危機感が走り、七県連が実施した予備選の結果がいち早く小泉氏の地滑り勝利を告げた。決戦投票の工作さえままならぬまま、橋本派が事実上の「敗北宣言」に至ったのは、野中氏の「失言」からわずか4日後である。

理解できない石破氏の振る舞い
 この故事が教えるのは、いくら派閥の合従連衡で多数派に見えても、そこから生じる傲(おご)りや油断から、一つ道を踏み外せば一寸先は闇であること、ただし挑戦者がその隙をつくためには、何よりブレない改革の姿勢と言葉が必要であること、である。

 今回、多くの政治家が「石破は小泉になれるか」と設問を立てたのはそのためである。結果はどうだったか。

 個人的に不思議だったのは、二階俊博幹事長と石破茂氏との「急接近」が取り沙汰された際、石破氏がそれを歓迎する素振りを見せたことである。

 この6月、石破氏は9月に予定していた自分の政治資金パーティーの講師を二階氏に頼んだ。二階氏は応じ、「高みを目指してほしい期待の星の一人だ」とエールを送り、石破氏も「自民党が今後の日本で果たす役割を話してほしい」と二階氏への期待を語った。

 結局は二階氏も自民党という「コップの中の争い」に石破氏を封じ込めようとしたとしか思えなかったが、表向きでもここまでエールを送り合えば、メディアが連携の模索と書くのも不思議ではない。

4479とはずがたり:2020/09/05(土) 17:51:49
>>4478
 ただ、石破氏はこの間、事あるごとに安倍政権批判を続けてきた。森友・加計疑惑に対する政権の説明責任のなさを指弾し、コロナ禍対応でも国民の側に立つよう厳しい注文を付け続けた。改革姿勢を貫こうとしたことに疑いはない。

 だが、それでなぜ、党の最高責任者であり、政権に共同責任を持つ二階氏との連携を、説明や条件もなしに受け入れようとしたのか、自分には分からない。あえて書けば、あの時なら、小泉氏が古賀幹事長に接近するような話ではないか。

 あくまで政策協議を前提に二階派など他派閥に協力を仰ぐならまだしも、個人の関係を軸に連携を模索するのも、石破氏らしくなかった。

小泉旋風の「構成要件」を満たせず
 ブレない姿勢があって初めて、小泉氏がそうだったように、例え3票ずつの都道府県連票であっても、雪崩を打つ激変の兆しを総裁選に注入できたのだと思う。

 小泉政治の功罪はもちろん議論はある。ただ、自民党総裁選政局に限って言えば、石破氏の失速の原因は、小泉旋風の「構成要件」を満たしていなかったことに尽きると思う。

 民意は移ろい易い。朝日新聞が4日に載せた世論調査の結果によると、安倍首相の後継に「ふさわしい」人は菅義偉官房長官が38%に対して石破氏は25%にとどまった。政党支持率は自民党が10ポイント跳ね上がって40%、立憲民主党は5%から3%まで下がった。

 こうなると、「菅首相」による早期解散の可能性が取り沙汰されるのも無理はないかもしれない。だが、本当にそうだろうか。話は逆ではないのか。

衆院選を制するものは
 故事にもう一度倣うなら、2001年の小泉旋風は結局、参院選で負けるかも知れないという政権党の危機感に発していたのだ。それなら今回は、衆院選で野党に負けることはないとの安逸感が、結局のところ、菅氏へと雪崩を打った主因だとは言えまいか。…

4480名無しさん:2020/09/05(土) 18:13:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ec8e4e14c27f8cb13a498f1fdf48b1a52438e83
岸田氏「因縁の地」山梨と静岡で支持呼びかけ
9/5(土) 17:55配信

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選への出馬を表明した岸田文雄政調会長は5日、山梨県と静岡県を訪れ、それぞれの支援者に支持を呼びかけた。両県では前回衆院選で岸田派(宏池会)と二階派(志帥会)の候補が対立した経緯があり、総裁選で最右翼と目される菅義偉官房長官を支持する二階派との間で、県連票をめぐってつばぜり合いを演じている。

 岸田氏は5日午後、静岡市清水区の龍華寺を訪れ、昨年12月に死去した望月義夫元環境相の墓前に花を供え、手を合わせた。望月氏は岸田派の事務総長を務め、他派にも人脈を広く持ち、岸田氏と気脈を通じていた。望月氏を失ったことが、今回の総裁選で岸田氏が苦戦を強いられている一因ともいわれる。

 岸田氏は墓参後、報道陣に「亡くなる直前まで『一緒に目指そう』と言っていた総裁選がいよいよ目の前。感慨深いものがある」と目を潤ませ、「語り合った高い志を今一度思い返し、望月さんの気持ちと魂とともにしっかりと戦い抜く」と思いを新たにした。

 これに先立つ同日午前、岸田氏は甲府市内の山梨県連を訪問。岸田派の堀内詔子(のりこ)氏(衆院山梨2区選出)が県内議員らとともに迎えた。

 同区では堀内氏と、二階派の長崎幸太郎氏(現山梨県知事)が熾烈(しれつ)な選挙戦を繰り広げてきた。平成29年の前回選では両氏とも公認を得られず無所属で出馬、堀内氏が長崎氏を下し、長崎氏は知事選に転向した経緯がある。

 岸田氏は会合で、自身の掲げるスローガン「分断から協調へ」に絡め、「山梨でもさまざまな選挙の歴史があった。しかし結果として『分断から協調へ』という動きが進み、協力がぐんと進むことで大きな成果が上がっている」と述べ、党としての協調を求めた。

 望月氏の墓参後には静岡市内のホテルで開かれた静岡県連の集会に顔を出した。ここでは静岡5区の元職、吉川赳(たける)氏も参加。吉川氏は前回選で当時希望の党から出馬した細野豪志元環境相に敗北。細野氏はその後、二階派特別会員となり、自民党入りを目指している。

 集会で岸田氏は「静岡は宏池会に多くの先輩を輩出しており、縁の深い、強い思いのある県だ。望月さんと誓った思いを、私の決意を伝えたい」と述べた。

4481名無しさん:2020/09/05(土) 19:09:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/27641aa331923b5c9bc55e273cdf8af21013cd01
新政権「暫定ではない」と菅官房長官
9/5(土) 18:23配信

 菅義偉官房長官は5日、共同通信のインタビューに応じ、新首相に就任した場合の政権運営を巡り「新政権は暫定ではない。自信を持って堂々と務めるべきで、それが国民への責務だ」と述べた。

4482名無しさん:2020/09/05(土) 20:13:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/74823d1baae2d4a28d2cde11903e97f07b65f149
菅氏「自分しかいない」 “安倍路線”継承へ、水面下で周到な準備
9/3(木) 10:41配信

 安倍晋三政権を中枢で支えてきた大番頭、菅義偉官房長官(71)が2日、首相後継を選ぶ自民党総裁選に名乗りを上げた。「ポスト安倍」への意欲をこれまで全否定してきたにもかかわらず、一転、出馬を決めたのは「安倍路線」を引き継ぐのは「自分しかいない」という確固たる自信だった。首相の体調不安説が浮上する中で、首相の座を射止める準備を水面下で始めていたようだ。

 「雪深い秋田の農家の長男に生まれた。高校卒業後、農家を継ぐことに抵抗を感じ、就職のために東京に出た」。菅氏はこの日の記者会見で「たたき上げ」の自らの経歴をアピールした。出馬については、先月28日の退陣表明後から「熟慮に熟慮を重ねて判断した」と説明したが、その以前から出馬を意識していた。

 「で、いつ、総理になろうと思ったんだ」。1日昼。都内で密会した麻生太郎副総理兼財務相から疑問をぶつけられた菅氏は「夏に総理の体調不安説が出たころ」と明かした。

 自らを慕う衆院若手たちとの会食で大多数が「ポスト安倍」には、首相の“宿敵”である石破茂元幹事長の名を挙げ、岸田文雄政調会長はごく少数。「石破にだけは継がせない」。それが首相の意向だった。

 菅氏は麻生氏に対し、ひた隠しにしていたトップへの思いをぶつけた。

 「選挙で勝つためには岸田さんではだめだ。自分が出た方が良いと思った」

   ◇    ◇

 菅氏は2012年に発足した第2次安倍政権をつくった一人だ。7年8カ月、官房長官として、派手さはないが、危機管理を担ってきた実務家。天下人・豊臣秀吉の補佐役に徹した弟・秀長を引き合いに「おれは女房役」と言い聞かせてきた。

 ポスト安倍の一角に躍り出たのは昨年4月。新元号発表時の「令和おじさん」ブームで人気急上昇。トップになることは「全く考えていない」とけむに巻いてきた。首相は菅氏の動向に警戒感を強め、女房役との関係はぎくしゃくし始めた。

 一方、菅氏が暗転する。昨秋の内閣改造でごり押しして入閣させた側近議員2人が「政治とカネ」で相次いで辞任。「桜を見る会」問題では「鉄壁」と言われた会見での答弁がぶれ、集中砲火を浴びた。今年に入り、新型コロナウイルス対応では「全国一斉休校」など、意思決定ラインから外され、首相とのすきま風がささやかれた。

4483名無しさん:2020/09/05(土) 20:14:37
>>4482

 このころから、菅氏は二階俊博幹事長との間合いを詰めていく。6月から毎月、会食して急接近した。

   ◇    ◇

 首相の持病再発で突如、空席となる宰相の座。派閥を持たず、党内基盤の弱い菅氏が頼ったのは二階氏だった。退陣表明翌日の8月29日に真っ先に接触し、出馬意向を伝えた。

 これに前後して菅氏はあちこちに電話をかけ、麻生氏の動向も探った。もともと麻生氏と首相の「本命」は岸田氏だった。だが、コロナ対策で存在感を発揮できない岸田氏の評価は低迷し2人は岸田氏から離れていく。退陣後、首相は側近に「菅さんしかいないよね」と漏らし、一気に流れができた。

 農村から上京、地盤のない横浜で市議となり、官房長官まで上り詰め、さらなる頂が目の前に迫る。出馬会見を数日後に控え、菅氏は周囲にぽつりとつぶやいた。「今もなぜ、ここ(国政)にいるのかと思う。市議だって遠い存在だったのに」 

(一ノ宮史成、下村ゆかり)

西日本新聞

4484名無しさん:2020/09/05(土) 20:16:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/11c1d9024e6c00a3c8e73b05d071e43f2f08e7bc
「伝家の宝刀」抜く?自民党内に早期解散論が浮上 “ご祝儀”期待も
9/2(水) 19:39配信

 安倍晋三首相の後継総裁を14日に選出することが決まった自民党内で、早期の衆院解散・総選挙を求める声がにわかに高まり始めた。首相の辞任表明を機に、安倍内閣と自民党の支持率は急回復。ポスト安倍政権発足直後の「ご祝儀相場」も当て込み、一気呵成(かせい)に衆院選を仕掛ければ選挙態勢が不十分な野党に大勝できるとのもくろみからだ。新型コロナウイルス感染症の全国的な流行状況と世論の動向を慎重に見極め、新宰相はためらいなく「伝家の宝刀」を抜くか。

 ≪10月13日公示、25日投開票≫

 首相が退陣を表明した8月28日夕から時を置かずして、永田町にまことしやかな総選挙日程が出回った。出元とされたのは、かねて「今秋解散論」を唱え、今回の総裁選でも存在感を示す麻生太郎副総理兼財務相を頂く財務省-。

 衆院議員の任期満了が約1年2カ月後に迫る中、総裁選で高まった世論の関心も冷めないうちの電撃解散説にリアリティーを嗅ぎ取ったのか。自民内からは、早くも「『準備を急げ』と地元事務所に指示を飛ばした」(中堅議員)との反応も見られる。

 にわかにかまびすしくなった出発点にはデータがある。

 共同通信が8月29、30日に実施した全国緊急世論調査で、次期衆院選比例代表の投票先で自民党は48・0%と急伸。国民民主党などと野党合流新党を結成する立憲民主党(11・6%)に大差をつけた。低迷していた安倍内閣の支持率も、前回比20・9ポイント増の56・9%に跳ね上がったのだ。「持病の再発による志半ばでの首相退陣」に、同情が寄せられたとの見方が強い。

 この潮流の上に、8年ぶりとなる「顔」の交代と新内閣発足で清新さを演出し、解散に踏み切るのが主戦派の描く戦略。加えて、今回の総裁選で全国一斉の党員・党友投票を実施しないことも、その理屈づけに一役買っている。「国民から遠い密室」「古い派閥政治の復権」との風圧が強いため、「『早々に国民に信を、首相としての正統性を直接問いたい』と訴えれば納得を得られる」(自民関係者)というわけだ。

   ◇   ◇ 

 総裁選では現時点で、安倍路線の「継承者」を自任する菅義偉官房長官が圧倒的優勢に立つ。

 麻生氏は最近、支持を請うて面会に訪れた菅氏に対し、こんな考えを授けた。早期の総選挙勝利で自ら民意の支持と政治的求心力を調達できれば、来年9月に再び来る総裁選も問題なく制し、長期政権への道が開ける-。麻生氏にはかつて首相時代、時機を逸した「追い込まれ解散」で旧民主党に政権交代を許した苦い記憶が深く刻まれている。

 ただ、新型コロナ感染状況の行方はいまだ予断を許さない。今冬にかけ、再びウイルスが全国的に猛威を振るい、総選挙が許容されるような国民心理でなくなっている可能性がある。新首相に最も近い菅氏も、これまでは早期解散に否定的だ。

(河合仁志)

西日本新聞社

4485名無しさん:2020/09/05(土) 20:21:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/04020788be24ab2661da17125c6de104606cbd21
「ポスト安倍」菅氏、ダークホースから本命へ 誤算の岸田氏と石破氏
9/1(火) 10:54配信

 安倍晋三政権のど真ん中でにらみを利かせてきた「大番頭」が急転直下、首相後継レースの主役に躍り出た。自民党総裁選は8月31日、二階派、麻生派、細田派が相次いで菅義偉官房長官の支持を決め、情勢は大きく動いた。「ポスト安倍」のダークホースが瞬く間に本命へ。二階俊博幹事長による電光石火の仕掛けに岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長は不意を突かれ、早くも戦略の練り直しを迫られる。

 「私の件を含め、自民党総裁選についてはコメントは差し控えたい」。31日午前、首相官邸の記者会見場。菅氏は定例の官房長官会見で、総裁選に関する記者の質問をはぐらかし続けた。それでもこらえきれないのか、時折笑みが浮かぶ。

 午後は「参院のドン」と呼ばれた青木幹雄元参院議員会長と面会し「ご指導よろしくお願いします」と頭を下げた。当選同期や菅氏に近い若手議員らの訪問も受け、相次ぐ出馬要請に「しっかり受け止める」と応じた。

 それまで首相への意欲を一切口にしなかった菅氏を「その気」にさせたのは二階氏だった。率いる二階派に首相候補はいない。次期政権でも党内の主導権を握るには「無派閥の菅さんは担ぎやすい存在」(自民中堅議員)といえた。

 動きは速かった。菅氏と二階氏は29日夜、都内で密会。翌日、二階氏と気脈を通じた党幹部らが「菅総理で決まりだ」と各方面に情報を流した。「(党内の駆け引きは)今日からかと思っていたら、週末に流れができていた」。31日、細田派幹部は肩をすくめた。

   ◇    ◇

 岸田氏に近いと思われた麻生太郎副総理兼財務相も菅氏支援に回った。側近議員は「危機管理に強い菅氏を首相に押し上げ、世論の期待感があるうちに衆院解散を断行する」と麻生氏のシナリオを代弁。この日は「首相も菅氏を推している」との情報も流れ、首相出身派閥の細田派も夜になって菅氏支持を固めた。

 麻生派と細田派の支援を受け、多数派を形成しようという岸田氏の戦略は大きく揺らぐ。

 「麻生派の幹部に直接、電話したが『何も聞いていない』という答えだった」。31日夕、党本部で記者会見した岸田氏はこう明かし、平静を装った。前日には麻生氏と会談し「(協力を)期待しています」と秋波を送っていた。

4486名無しさん:2020/09/05(土) 20:22:14
>>4485

 誤算はそれにとどまらない。この日、菅氏の出馬を求めた当選同期組の中に、竹本直一IT・科学技術担当相の姿があった。昨年の内閣改造で岸田氏が首相に頼み込んで入閣させた岸田派のベテラン。「どう判断していいのか分からない」。気付かないうちに足元を切り崩された岸田氏は動揺を隠せない。

   ◇    ◇

 有力な「ポスト安倍」候補と見なされながら首相支持に徹してきた岸田氏は「どんな逆風の中にあっても、戦い続けなければいけない」と総裁選からの撤退を強く否定。岸田派幹部は「今回も不出馬だったら永遠にチャンスは消える」と悲愴(ひそう)感を漂わせる。

 石破氏も苦しい。31日の石破派会合では、立候補を本人の判断に委ねる方針を改めて確認。石破氏は「なるべく早いうちにお伝えする」と記者団に述べた。石破氏は同日夜に立候補の意向を固めたが、派内には党員投票がなければ厳しい結果が予想されるとして、不出馬論も出ていた。

 このまま菅氏への流れが加速していくのか。共同通信の世論調査では、次期首相にふさわしい政治家は石破氏がトップで、菅氏は大きく水をあけられている。党内の若手は安倍政権下で追い風の選挙戦しか知らない。当選3回の衆院議員は菅氏を「選挙の顔としては弱い」と不安を漏らす。 (東京支社取材班)

西日本新聞

4487名無しさん:2020/09/05(土) 20:29:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ea4fb7811032a24414e48a6672dc4d4e4e426c2
「投げ出し批判、死んだ方がまし」安倍首相、麻生氏説得にも応じず
8/29(土) 13:52配信

 またも任期途中の退陣を表明した安倍晋三首相。連続在職日数が史上最長となった24日に辞任の意向を固めたが、周囲は記者会見の直前まで必死に引き留めた。「休んでまた復帰すればいい」「短期間の入院なら誰も批判はしない」。首相は葛藤したが、新型コロナウイルスを巡る新たな対策を取りまとめたことで、「第1次政権時のような『投げ出し』批判を避けられる」と判断し、最長政権の幕引きを決めた。

 28日午後5時、官邸で開かれた記者会見。首相は秋以降の新型コロナ対策を説明した後、「私自身の健康問題を話したい」と切り出した。持病の潰瘍性大腸炎が再発したとして、「投薬の効果はあるが予断は許さない」「国民の負託に自信を持って応えられる状態にない」と語り、「職を辞することにする」と目を伏せた。

 その約6時間半前。閣議を終えた首相は、自らの「後見役」である麻生太郎副総理兼財務相と官邸執務室で向き合っていた。「体力も食欲もない。病気のために国政が停滞するのは耐えられない」と首相。麻生氏は「通院しながら職務を続ければいい」と説得した。

 これまでも職務を続けるように説得してきた麻生氏。15日には首相の私邸を訪れ、「少し休養したってなんてことはない。休んでいる間は私が職務を代理するから、辞めないでほしい」と訴えた。28日は翻意がかなわず、首相との面会を35分で終えると、追いすがる記者を振り切るように官邸を後にした。「辞任は自分一人で判断した」。首相は会見でそう語った。

 首相の説明によると、病の再発の兆候が医師から指摘されたのは6月の検診。7月中旬からは「体力をかなり消耗する状況になった」という。複数の政府関係者は「息が上がり、声がかすれる様子が目立った」と口をそろえて証言する。「体調が相当悪そうだ」との風評が官邸や省庁に広がった。周囲は口々に休養を勧めたが、首相は応じなかった。「病気を押して職務をこなした父親の故晋太郎元外相の姿が頭にあるのだろう」。官邸幹部は推し量っていた。

 今月上旬の診察で再発が確認された。関係者によると、6日、広島市での原爆死没者慰霊式・平和祈念式に参列した際は、特につらそうだったという。

 「唐突に辞める事態だけは避けたい。また『投げ出し』と言われるぐらいなら、死んだ方がましだ」。首相は常日頃、周囲に語っていた。「病気のことは言いたくない」。健康不安説が大きく報道され、「健康状態を説明すべきだ」との批判が出始めた19日、首相は側近に漏らしている。

 官邸官僚らはこのころから、辞任もあり得ると覚悟した。コロナ対策の新パッケージの取りまとめを急ぐよう関係省庁に指示。投げ出し批判が起きないようなシナリオ作りに腐心した。一方で慰留にも努めた。27日には、内閣改造の構想を会見で発表することによって求心力を再び上昇させる案も提示したが、首相は断ったという。

 「1強政権」のあっけない幕引き。自民党は各派閥が幹部会合を開くなど、早くも「次」を見据えた動きが始まった。官邸関係者は非情に語った。「2度も突然辞任する事態。今後、政界に影響力は働かせられないだろう」

(東京支社取材班)

西日本新聞

4488名無しさん:2020/09/05(土) 20:35:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/11c19518414d8dd5901b08813e4dfcf707d8d50f
自民・森山国対委員長「菅氏とは阿吽の呼吸」
9/5(土) 20:10配信

 連続在職日数が歴代最長となった自民党の森山裕国対委員長が産経新聞のインタビューに応じた。森山氏は鹿児島市議を7期務めた「たたき上げ」で、国対委員長就任以降、野党と信頼関係を築き、堅実な国会運営が目立った。菅義偉官房長官や二階俊博幹事長からも信頼され、二階氏とともに菅氏の党総裁選出馬への流れを作った。

 --菅氏に期待することは

 「所属する石原派(近未来政治研究会、11人)が支持する菅氏は、安倍晋三政権を支えてきた立役者だ。出馬を表明した岸田文雄政調会長と石破茂元幹事長もふさわしい方だ。誰が選ばれても、日本の首相として立派に職責を果たしてくれるだろう」

 --二階、菅両氏からの信頼が厚い

 「二階氏は国会運営についても長い経験を持っている。短い言葉の中に参考になることが多い。菅氏とは阿吽(あうん)の呼吸で、大体考えていることは合っている」

 --3日に連続在職日数が1128日となり、最長記録を更新した

 「働き方改革関連法案など与野党が対決する重要法案では野党の理解も得て成立させた。法案の成立率はかなり高い。条約については100%だ」

 --心がけていることは

 「国会議員は主権者である国民に選ばれたという基本を忘れてはならない。考え方やイデオロギーが違うこともあるが、お互いの意見を尊重した上で結論を出していくことが大切だ」

 「テレビ中継が入る予算委員会には問題意識を持っている。予算委の質問時間の割り振りは、就任時は『与党2対野党8』だったが、与党議員の方が多いので『与党3対野党7』に変えた。一方的な議論にならないためにも、もう少しいただきたい」

 --新型コロナウイルスの感染拡大で国会改革を求める意見もある

 「『リモート出席』を認めるべきだとの声がある。しかし、国会は前例を積み上げて運営をしてきた歴史がある。憲法56条に『出席議員』と書いてある以上、国会議員が出席をすることは非常に重いことだ」(大橋拓史)

4489名無しさん:2020/09/06(日) 10:50:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/9977c4152c029babf191fb46c4703eb4436e0d8a
衆院解散・総選挙 菅氏「新しい首相が判断」 早期観測受け“動き”も
9/6(日) 1:27配信

自民党の総裁選挙に立候補を表明している菅官房長官は5日、衆議院の解散・総選挙について、「新しい首相が判断する」と強調した。

菅氏は、テレビ番組で早期の衆議院の解散・総選挙について、「新しく首相、総裁になった人が判断する」と述べた。

同時に、「官房長官として『首相が“解散する”と言えば解散、しなければしない、それ以上でもそれ以下でもない』と申し上げてきた」と含みを持たせた。

自民 二階幹事長「自民党は、あす選挙があってもいいように準備を整えておりますから」

自民党の二階幹事長は、「常在戦場」との立場をあらためて強調した。

自民 鬼木誠衆院議員「(写真撮影はいつぶりか?)1年以上していないと思う」

早期の衆議院解散の観測を受けて、選挙用の写真撮影に踏み切った議員もいる。

カメラマン「こっちの肩の力すっとぬきましょうか、顔すっと下げます」

自民 鬼木誠衆院議員「1年2カ月以内には選挙もあるということで、いつあってもいいように(写真を)用意しています」

番組で菅氏は、まずは新型コロナウイルスの収束に全力を挙げる考えも示した。

一方、石破元幹事長と岸田政調会長も、テレビ西日本の番組の中で感染症対策に取り組む姿勢を強調した。

4490名無しさん:2020/09/06(日) 10:51:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/8ef293a5f3d329af5909cadfd8983220e802d0b0
二階幹事長「角栄超え」 通算在職日数、歴代最長に 自民
9/6(日) 7:30配信

 自民党の二階俊博幹事長の通算在職日数が8日で1498日となり、政治の師と仰ぐ田中角栄元首相の最長記録を塗り替える。

 二階氏は、安倍晋三首相の後継総裁の下でも続投を狙っており、自らの記録をさらに大きく伸ばす可能性もある。

 二階氏は2016年8月、自転車事故で負傷した谷垣禎一前幹事長の後任として総務会長から起用された。1993年に離党、曲折を経て03年に復党した経歴の持ち主だが、「政局観、政治観がずばぬけている」(菅義偉官房長官)と一目置かれる党内きっての策士だ。17年3月の党大会で総裁任期を連続3期9年に延長、長期政権を後押しし、17年衆院選、19年参院選を勝利に導いた。

 安倍首相の後継選びでは、いち早く菅氏出馬に道筋を付け、細田、麻生、竹下の主要3派が菅氏支持に雪崩を打つきっかけをつくった。くしくも記録を更新する8日は総裁選の告示日に当たる。

 ただ、二階派のなりふり構わぬ拡張路線や、公職選挙法違反の罪に問われた河井案里参院議員の陣営に対する破格の選挙資金1億5000万円送金などで「党を私物化している」(岸田派中堅)と反発も強い。「菅政権」誕生を見据え、二階派と主要3派との主導権争いも表面化しており、二階氏の政治手法が党内にあつれきを生んでいる面も否めない。

4491名無しさん:2020/09/06(日) 10:52:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/82a49973e741901ec2a5bc0e314a9cf20ad77ff6
崩れたシナリオ…石破氏「いばらの道」 布石一転、手詰まりに
9/6(日) 10:12配信

 自民党総裁選への挑戦が4度目となる石破茂元幹事長だが、かつてない孤立無援の戦いを余儀なくされている。歯に衣(きぬ)着せぬ物言いと「寝業」のできない性格が災いし、国会議員の確実な支持は、自身が率いる石破派(19人)のほか数人のみ。頼みとする世論人気も、地方出身、たたき上げをアピールする菅義偉官房長官の陰にかすみつつある。陣営は、「本番」と位置付ける来秋の総裁選につなぐ集票を、と必死だ。

 5日午前、石破氏はTNCテレビ西日本(福岡市)の報道番組に生出演し、午後には東京にとんぼ返りした。寸暇を惜しんで九州入りしたのは、各地方県連が行う予備選での集票に照準を定めているからだ。

 「勝ち馬に乗りたい心理はある」と菅氏優勢の現状を分析。その上で、菅氏が「継承する」とした第2次安倍政権の姿勢を「泣いている人の気持ちを十分にくんできたか」と批判した。この日も、石破節に陰りはなかった。

   ◇    ◇ 

 総裁選で涙をのむたびに、もろい党内基盤の強化が課題と言われてきた石破氏。安倍晋三首相の突然の辞任表明前は、来秋の総裁選で岸田文雄政調会長との頂上決戦を制するシナリオを描き、岸田氏と距離がある二階俊博幹事長、菅氏の信用を徐々に得ていく作戦だった。6月に二階氏に石破派パーティーの講師を依頼して秋波を送り、8月には二階、菅両氏と近い森山裕国対委員長と会食するなど布石は打っていた。

 そこへ、想定外の総裁選が降って湧いた。

 石破氏は派閥メンバーと出馬の是非を断続的に協議した。「党員投票はしないもようだ」「二階氏が菅氏擁立で動いている」…。自身にマイナスの情報が次々ともたらされ、一部幹部からは「惨敗したら二度と立候補できなくなる」と不戦論を進言された。かたや、主戦派は2015年の総裁選で立候補を見送り、好感度に陰りが出たことへの反省から「出馬をやめたら『逃げた』と言われる」とけしかけた。

4492名無しさん:2020/09/06(日) 10:52:34
>>4491

 前回総裁選で支援を得た参院竹下派の支持を取り付けられないか探る側近もいたが、時既に遅し。竹下派を含む主要派閥は菅氏支援に走りだしていた。開けぬ展望に、石破派内の結束はぐらついた。

 8月31日。石破氏は出馬の決意を固める。連判状が派内に回った。背水の覚悟を示すため血判状を作ろう、との声も上がった。「今後、党内でどんな冷や飯を食わされようが、もう戦うしかない」。派の閣僚経験者はつぶやいた。

   ◇    ◇ 

 首相は周囲に「石破嫌い」を公言。後継を決めるこの総裁選でも、石破氏を勝たせない環境整備を最優先しているのは明らかだ。かつて首相在任中、石破氏から退陣を迫られたとされる麻生太郎氏も同じ姿勢。最大派閥・細田派の一人は「『石破だけは許さない』との声は多い」と証言する。なぜ、そうなのか-。

 主な理由として指摘されるのが、閣僚や党幹部であっても遠慮なく批判する政治姿勢。第2次安倍政権では、森友、加計(かけ)学園や桜を見る会の問題などが報じられるたびに「説明すべきだ」と注文。党内から「また、後ろから鉄砲を撃っている」と白眼視された。

 政界遊泳術も巧みでない。石破氏のために走り回った参院竹下派のベテランは前回総裁選後、一言も言葉を交わしていないと苦い表情。「次も出たいなら、会いに来るのが筋だろうに」

 地方県連の予備選で首位を奪い、党内にあらためて「選挙の顔」となり得る存在感を誇示し、来年に勝負を懸けたい石破氏。テレビなどで露出を続けるが、「いばらの道」(派閥幹部)には変わりない。

(湯之前八州)

4493名無しさん:2020/09/06(日) 10:59:43
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020081801127
森山国対委員長と会食 石破氏
2020年08月18日23時26分

 自民党の石破茂元幹事長は18日夜、東京都内で森山裕国対委員長と会食した。この後、石破氏は記者団に「総裁選については一切話をしていない」と語ったが、次期総裁選に向けて、二階俊博幹事長や菅義偉官房長官とも近い森山氏と関係を深める狙いもありそうだ。

https://www.asahi.com/articles/ASN8L6CRQN8LUTFK00D.html
石破茂氏、国会議員票の拡大狙い秋波? 森山裕氏と会食
2020年8月18日 23時45分

 自民党の石破茂元幹事長と森山裕国会対策委員長が18日夜、東京都内の日本料理店で会食した。会合は石破氏側の呼びかけで開かれ、石破派幹部の山本有二元農林水産相も同席した。

 「ポスト安倍」をめざす石破氏は、党員・党友による地方票の支持が厚いとされる一方、国会議員票の支持拡大が課題。安倍政権の国会運営を仕切る森山氏は、二階俊博幹事長や菅義偉官房長官に近いキーパーソンの一人で、石破氏には会食を通じて森山氏との関係を深める狙いがあると見られる。

https://www.asahi.com/articles/DA3S14590927.html
(#政界ファイル)自民党の石破氏と森山氏が会食
会員記事

2020年8月19日 5時00分

 自民党の石破茂元幹事長と森山裕国会対策委員長が18日夜、東京都内の日本料理店で会食した。会合は石破氏側の呼びかけで開かれ、石破派幹部の山本有二元農林水産相も同席した。

 「ポスト安倍」をめざす石破氏は、党員・党友による地方票の支持が厚いとされる一方、国会議員票の支持拡大が課題。安倍政権の国会運営を…

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62786800Y0A810C2000000/
石破、森山両氏が会談
2020/8/18 23:35

自民党の石破茂元幹事長と森山裕国会対策委員長は18日夜、都内のホテルで会食した。石破氏は会談後、記者団に「今の国会の状況、実現しないといけない法案についていろんな考えを承った。総裁選や衆院選の話は一切していない」と語った。

4494名無しさん:2020/09/06(日) 17:43:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/75d437fe43baa70c73ab068bdfbc6c7d4f252c05
二階氏続投に期待 自民・河村氏
9/6(日) 15:03配信

 自民党の河村建夫元官房長官(二階派)は6日、総裁選を受けた党役員人事での二階俊博幹事長の処遇について、同氏が菅義偉官房長官支持をいち早く打ち出した経緯に触れ、「菅氏が総裁になられたら、当然そのことは頭に置いて人事をするのではないか」と述べ、幹事長続投に期待を示した。

 山口県美祢市で記者団の質問に答えた。

4495名無しさん:2020/09/06(日) 19:01:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/26ba149a308a7f5685af521fdd0cef9ecdf19237
自民・鈴木総務会長「誘惑に駆られる」 次期内閣発足直後の解散に期待感
9/6(日) 18:09配信

 自民党の鈴木俊一総務会長は6日放送のBSテレ東の番組で、衆院解散・総選挙について、安倍晋三首相の後継となる新首相が選出された後、速やかに行うことは「一つのタイミングだ」との見方を示した。

 鈴木氏は「新内閣ができて、フレッシュなうちに、評価が高い時に国民の信を問う。(解散の)大義名分も立つ」と述べた。新内閣の支持率が上昇した場合の早期解散について「私もそういう誘惑に駆られる人だ」とも述べ、期待感も示した。

 鈴木氏が所属する麻生派が党総裁選で支持する菅義偉官房長官は5日、読売テレビの番組で、新首相のもとでの衆院解散・総選挙について「総理が解散すると言えば解散。しなければしない。それ以上でも以下でもない」と述べるにとどめた。【水脇友輔】

https://news.yahoo.co.jp/articles/8e83f499e359766ce42fbad72848a8749841a6a8
新政権発足直後の解散言及 自民・鈴木総務会長
9/6(日) 11:22配信

 自民党の鈴木俊一総務会長は6日放送のBSテレ東番組で、党総裁選を巡り新政権発足直後の衆院解散・総選挙の可能性に言及した。「新内閣ができてフレッシュで、評価が高い時に国民の信を問う。一つのタイミングだ」と述べた。

 安倍晋三首相の後継を決める臨時国会の閉会後、改めて臨時国会を召集し衆院を解散する可能性を問われ「私もそういう誘惑に駆られる一人だ」とした。

 新総裁決定後に国会で新首相が指名され、国民の審判を直接得る機会がないとの認識を表明。「国民の皆さんの信を問うという意味で、大義名分も立つ」と語った。

4496名無しさん:2020/09/06(日) 19:03:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ce81840880c8a41556243ec26232a38763754ed
安倍と麻生の石破茂への“ふか〜い恨み” 政策より“好き嫌い”で決まる自民党総裁選
9/6(日) 8:00配信

 9月14日に行われる自民党総裁選は、すでに議員票の7割を固めた菅義偉官房長官が勝利すると見られている。だが、そもそもマスコミ各社の世論調査で、「次期首相に相応しい政治家」としてトップで名前が挙がるのは石破茂元幹事長だった。にもかかわらず、自民党国会議員から石破待望論が出なかった。なぜか。最も大きな理由は、安倍晋三首相と麻生太郎財務相は、石破氏が大嫌い。「石破だけは総理・総裁にさせない」ことで一致していることが、党内でも知られていたからだ。そこには、石破氏に対する“共通の恨み”があるそうだが……。

 ***

 政治ジャーナリストの田崎史郎氏は、二人が石破氏を嫌う理由について、出演したテレビ番組で次のように語っている。「安倍さんも麻生さんも石破さんが嫌いなんです。石破さんは、お二人が総理だった時、退陣するよう迫った。あの時のことを、俺の足を引っ張りやがった……と今も恨んでいるんです」。ならば、石破氏の言動を検証してみよう。

第1次安倍政権は、2007年7月29日の参院選挙で惨敗。これを機に“安倍おろし”が始まった。参院選の2カ月前に松岡利勝農水相が議員宿舎で自殺。後任の赤城徳彦農水相には事務所費問題が発生した。7月3日には、久間章生防衛相の原爆投下「しょうがない」発言で辞任したことなどが響き、参院選では37議席と惨敗。小沢一郎率いる民主党に大きく議席を奪われた。

 にもかかわらず、続投を表明した安倍首相に対して、自民党の派閥領袖からは安倍首相を支持する声が相次いだものの、責任を追及する声も出た。その急先鋒が石破氏だった。

 7月30日付の読売新聞には、こんな記述がある。

《石破茂・元防衛長官(津島派)も「安倍首相は辞めるべきだ。そうでないと、自民党が終わってしまう」と述べ、首相退陣を求める考えを示した。》

 7月31日付の朝日新聞でも、

《石破茂元防衛庁長官も「総理は『私か、小沢代表の選択だ』と何度も訴えた。これを有権者にどう説明するのか。挙党一致は答えにならない」と首相の退陣を促した。》

4497名無しさん:2020/09/06(日) 19:04:52
>>4496

首相は険しい表情
 8月7日の自民党代議士会でも、石破氏は安倍首相の責任を追及した。8月8日付の読売新聞によると、

《小坂憲治政調副会長(津島派)や石破茂・元防衛長官(同)も「(首相が)何を反省するかが大事だ。それを明らかにしてほしい」と批判した。首相は険しい表情でこうした意見を聞いていた。》

 さらに同じ11日付の産経新聞では、「【単刀直言】石破茂元防衛庁長官 国民政党の地位失った」記事の中で、厳しく安倍首相の責任を追及している。

《一度政権を失えば簡単には戻れない。(中略)このまま自民党のイメージがどんどん悪くなり、結果的にそんな政権を作ることに加担していいのか。》

《参院選は安倍首相自らが「政権選択の選挙だ」と言ったことで性格が変わってしまった。候補者の人柄や実績と関係なく結果が左右された。選挙でなぜ負けたかを徹底的に分析しなければ次はない。なぜ負け、どう改めるかを首相が早急に示す必要がある。》

《首相が地位に恋々としているとは思わない。強い使命感があるのだろう。ただ、選挙で民意が示された以上、無視することがあってはならない。》

 まさかこの発言がトドメを刺したわけではなかろうが、2日後の13日、安倍首相は慶応大学病院に入院した。

麻生擁護から造反
 2008年9月に首相に就任した麻生氏の場合はどうか。09年5月に民主党の代表が小沢から鳩山由紀夫に代わると、自民党は大型地方選挙で6連敗を喫し、内閣支持率を急低下させた。そのため、自民党内で麻生首相への退陣要求が高まった。いわゆる、「麻生おろし」である。

 7月12日の都議選で自民党が大敗すると、「反麻生」の中川秀直、加藤紘一らが、総選挙前に総裁選を行うために両院議員総会開催に賛同する議員を募った。総裁選前倒しは、麻生に代わる別の総裁を擁立すること意味する。これに対し、麻生首相は7月13日、21日に衆院を解散し、8月30日投開票の日程で総選挙を行うという「解散予告」をした。

 当時、農水相だった石破氏は、7月11日、北海道釧路市で麻生首相を擁護する講演を行っている。12日付のサンケイスポーツによると、

《石破農相は「昨年(の総裁選で)、みんなで麻生太郎に決めた」とこれまでの経緯を強調し、麻生首相を擁護。「あれが悪い、これが悪いと言う暇があれば、われわれがどれだけのことをやり何を目指すのか、1人でも2人でも説得するのが自民党の責任だし、公明党への信義だ」と述べた。》

 ところが、その舌の根も乾かないうちに、180度方針転換。講演の4日後の7月15日、石破氏は与謝野馨財務相と一緒に、両院議員総会開催に賛成する署名をしているのだ。16日付の毎日新聞によると、

《与謝野氏、石破両氏は15日、首相官邸に麻生首相を訪ね、約40分間会談。地方選連敗を統括するため、総会開催に応じるよう促した。》

「麻生さんからすれば、大臣に起用した石破氏の造反はかなり屈辱的だったでしょう。現在、石破派に属する後藤田正純さんや平将明さんも麻生首相に退陣を要求していますから、石破派に対する麻生さんの恨みはかなり深いものがありますよ」(政治部デスク)

 結局、両院議員総会は開催されなかったものの、予定通り21日に衆院は解散され、自民党は大敗。下野することになった。

 田崎氏は「当時の石破さんの判断は間違っていなかった」とも解説している。自民党総裁は、政策は二の次で、所詮好き嫌いで決まってしまうというわけである。これが日本によって良いのかどうか……。

週刊新潮WEB取材班

2020年9月6日 掲載

新潮社

4498名無しさん:2020/09/06(日) 20:40:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/831ba0a5fc9cec8098246d549d6317ee3f901c77
自民の二階幹事長、歴代最長に 8日に田中角栄元首相抜く
9/6(日) 19:22配信

 自民党の二階俊博幹事長(81)の在職日数が7日、1497日に達し通算記録を持つ田中角栄元首相と並ぶ。二階氏は2016年8月、77歳5カ月の歴代最年長で幹事長に就任。連続在職は昨年8月に前尾繁三郎元衆院議長を抜き、記録を更新中だ。8日には在任期間が通算、連続とも歴代単独トップとなる。

 先月28日、最長政権記録を作ったばかりの安倍晋三首相の退陣表明に「全党一致で首相を支持しているのは党の歴史上、誇るべきこと。健康の理由とはいえ痛恨の極みだ」と惜しんだ。

 和歌山県出身の二階氏は衆院議員秘書、県議を経て1983年に衆院初当選。田中元首相に師事、田中派に所属した。

4499チバQ:2020/09/06(日) 22:12:12
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt2009060014.html
【総裁選ドキュメント】石破陣営の「あつ森」活用は中止? 政治主張は規約違反の恐れ
2020/09/06 17:44産経新聞

【総裁選ドキュメント】石破陣営の「あつ森」活用は中止? 政治主張は規約違反の恐れ

総裁選に向けた政策発表会見に臨む自民党の石破茂元幹事長=4日午後、東京都千代田区(松井英幸撮影)

(産経新聞)

 自民党総裁選に出馬する石破茂元幹事長の陣営が任天堂の人気ゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」(あつ森)を選挙運動に活用すると発表したことをめぐり、同社の利用規約に違反する恐れがあることが6日午後、分かった。石破氏陣営は「確認のため、いったん(計画を)停止する」とコメントした。

 あつ森は家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のソフトで、他のプレーヤーと交流しながら無人島を開拓していくゲーム。石破氏陣営は6日午前、8日の総裁選告示に合わせ石破氏が「いしばちゃん」を名乗るアバター(分身)としてゲームに登場すると発表した。石破氏の似顔絵ポスターもゲーム内で共有する予定だった。

 一方、発表直後からインターネット上で、任天堂の利用規約違反を指摘する声が相次いだ。同社の「ニンテンドーネットワーク利用規約」は「政治的な主張を含むもの」の利用を禁止しており、総裁選での活用は認められない可能性がある。

 あつ森は米大統領選の民主党候補バイデン前副大統領陣営も選挙運動に使用している。

4500名無しさん:2020/09/06(日) 23:01:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/eb76a98e4ec7b1725d2c070a7d43d6ff39d1f433
【自民党総裁選】石破氏、菅氏を「組織束ねる能力卓越」 派閥主体の選出は批判「国民の関心下がる」
9/6(日) 22:11配信

 安倍晋三首相(自民党総裁)の後継を決める総裁選に立候補を表明している石破茂元幹事長が6日、国会内で地方紙各社と懇談した。競合相手となる菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)について「大演説をする人ではないが、組織を束ねる、動かすことには実に卓越した能力をお持ちだ」と述べた。

 石破氏は「自分は人の評価ができるような立場ではない」としつつも、菅氏の実務面での能力を評価した上で、「感心させられることが多々あった」と説明。自身と菅氏の比較では「私のほうが優れているなどと申し上げるほど、僭越(せんえつ)なつもりはない」と語った。

 また、菅氏の出馬表明前に支持方針を決めた派閥があることに、「菅さんが政策を発表する前に支持が決まるのは、どういうことかと思う」と違和感を口にした。派閥主体の総裁選では「国民や党員に、しょせん派閥の話し合いで決まるんだと諦めが広がる。政治に対する関心がどんどん下がっていく」と懸念を示した。

神奈川新聞社

4501チバQ:2020/09/07(月) 00:18:58
https://www.sankei.com/politics/news/200906/plt2009060022-n1.html
岸田氏選対本部長に谷垣Gの遠藤元五輪相…7日に発足 自民総裁選
2020.9.6 21:33政治政局
自民党総裁選
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 自民党総裁選に立候補する岸田派(宏池会)会長の岸田文雄政調会長は7日、選対本部を発足させる。本部長には元五輪相で、谷垣グループ(有隣会)の遠藤利明代表世話人が就く予定。

 遠藤氏は6日、山形市で記者団に「岸田氏から『本部長を』と要請されている。自信を持って応援する」と語った。

4502とはずがたり:2020/09/07(月) 01:42:53

総裁選は菅氏1強の構図に “雪崩”起こした二階氏の力学
会員限定有料記事 毎日新聞2020年9月1日 21時38分(最終更新 9月1日 22時38分)
https://mainichi.jp/articles/20200901/k00/00m/010/254000c
最新の政治ニュース
2020自民党総裁選

 自民党総裁選は「1強2弱」の構図が確定した。1日に岸田文雄政調会長(63)と石破茂元幹事長(63)が出馬を正式表明したが、支持の広がりを欠く。主要派閥が支援に殺到する菅義偉官房長官(71)は2日に正式表明すると決めた。投開票予定の14日までの短期戦が本格化した。

 「1強」の流れを決めたのは8月31日に菅氏支持の方向を出した麻生派(54人)だ。会長の麻生太郎副総理兼財務相は1日の派閥緊急会合であいさつ。「総理が辞任されることとなった今、我々はど真ん中でその政策推進を行ってきた事実を重く受け止めなければならない。今後名乗りを上げる方の中から我々志公会(麻生派)の政策を実行できる候補者を一致結束して推していきたい」。菅氏支持を強く意識したものだ。

 会合後には、出馬に意欲を見せてきた麻生派の河野太郎防衛相が「今回は出馬をしない」と記者団に表明。「今後のことは麻生会長としっかり相談する」と話した。石原派(11人)も1日、菅氏支持を正式決定。自民党内ではこの日も菅氏への雪崩現象が続いた。

 最大派閥の細田派(98人)に第2派閥の麻生派、竹下派(54人)――。主要派閥の支持表明で国会議員票の過半を取りまとめ、「勝敗は決した」(閣僚経験者)とさえ言われる菅氏はこの日、総裁選に関して表立った発信を避ける余裕さえみせた。2回あった官房長官としての記者会見では、再三総裁選に関する質問が出たが、「この場は政府としての見解を説明する場なので、総裁選についてコメントは控えたい」などと答えるにとどめた。

 雪崩のきっかけを起こしたのが、二階派(47人)を率いる二階俊博幹事長だ。二階氏は28日昼に安倍晋三首相から辞意を伝えられると…

4503名無しさん:2020/09/07(月) 11:30:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/b574d874cfb381c55d899852b5fe077e0fc0e353
候補者の地元に温度差 諦めムードの陣営も 三つどもえの自民総裁選
9/7(月) 7:08配信

 自民党総裁選は8日の告示を前に三つどもえの構図がほぼ固まった。

 優勢とされる菅義偉官房長官の地元では、県連幹部が陣営の引き締めに躍起。劣勢が伝えられる陣営の地元では「次につながる戦いを」と早くも諦めムードが漂う。

 総裁選は、全国一斉の党員投票が見送られ、新型コロナウイルス対策で党主催の全国遊説も実施しないことが決まった。安倍晋三首相の出身派閥を含む5派閥が支持する菅氏が選挙戦を有利に運ぶとみられる。

 菅氏の陣営からは「党員をないがしろにすれば、(今後の)選挙で負けてしまう」と全国一斉の党員投票を実施しないことへの不満も出ている。だが、地元の神奈川県連幹部は「注目される議員がいることはありがたい。県内の方が総裁になってくれたらうれしい」と口元が緩む。

 劣勢が伝えられる岸田文雄政調会長の地元の広島県では、県議らが手分けして他県を回るなど、地方票の掘り起こしに力を入れる。

 しかし、ベテラン県議が「今回は勝負ありかもしれないが、岸田さんはまだ若く、将来がある」と話すなど敗戦ムードも。県政界に強い影響力を持つ元県議は「日本をどうするか議論する前に派閥の力学で総裁選の行方が決まってしまうのはいかがなものか。二階(俊博)幹事長に手玉に取られた」と漏らした。

 石破茂元幹事長の地元の鳥取県では、県連幹部が「総裁選後」をにらみ、「次のこともある。全部取りたい」と、地方票の掘り起こしに意気込む。

 党員からは、全国一斉の党員投票が実施されないのは「石破封じだ」と恨み節も聞かれる。

4504チバQ:2020/09/07(月) 11:47:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/435e3e03652a5aedbaf7dae60ff613d7f6e5c1d1
維新、「菅首相」に期待感 蜜月関係拡大か 自民総裁選
9/7(月) 7:05配信
 安倍政権下で築いた蜜月関係をさらに深め、「大阪都構想」など維新の重点政策に今度は首相の立場で後押しを受けたいとの思惑があるためだ。菅氏もこれに応える姿勢を示しており、菅氏が新首相に就けば政権運営に一定の影響が及びそうだ。

 維新の松井一郎代表(大阪市長)は4日、市役所で記者団に「安倍晋三首相の女房役だった菅氏が引き継ぐのは当然の話だ」と強調した。馬場伸幸幹事長も記者会見で「一緒にやっていく思いで取り組んでいきたい」と語っている。

 維新はもともと自民党に所属していた政治家が多く、憲法改正など安倍政権と主張が重なる。他の野党と一線を画し、政府・与党にしばしば協力してきた。安倍、菅、松井各氏と橋下徹元大阪市長の4者の会食は年末の恒例行事だ。

 安倍政権も維新との関係を重視。菅氏を中心に2025年の大阪・関西万博実現に力を貸し、大阪府・市が誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐっても息の合ったところを見せた。

 大阪都構想は維新の「一丁目一番地」の課題。11月に予定される住民投票で過半数を取ることが至上命令だ。

 これに対し、菅氏は自民党大阪府連が反対を訴える中にあっても都構想に好意的な考えを表明。6日の時事通信のインタビューに「(維新とは)政策が似ている部分がかなりある」と答えた。維新側は「心強い限り。信頼関係のたまものだ」(幹部)と手放しで喜ぶ。

 ただ、首相官邸と維新のパイプが太くなることには自民党に「党内の足並みを乱す」(幹部)と快く思わない向きもある。大阪選出のある中堅議員は「大阪自民党を見捨てる気か」と語気を強めた。 G20大阪サミットの会場となる国際展示場「インテックス大阪」を視察する菅義偉官房長官(前列中央)と松井一郎大阪市長(同左)、吉村洋文大阪府知事(同右)=2019年6月、大阪市住之江区
 自民党総裁選で優位に立つ菅義偉官房長官に対し、日本維新の会が連携への期待を強めている。

4505チバQ:2020/09/07(月) 11:50:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/c80ddac207273ea0224b25f1f23e116ff393ad55
菅義偉氏“安倍官邸乗っ取り”の全内幕 二階幹事長と急接近
9/7(月) 11:05配信
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“菅総裁”の誕生は既定路線だったのか(時事通信フォト)
 叩き上げの苦労人が、支え続けた総理の無念を受け止め出馬を決断――菅義偉氏自身が語り、メディアが喧伝するストーリーだが、それにしてはあまりに動きが早過ぎはしないか。『総理の影 菅義偉の正体』(小学館刊)でその実像に迫ったノンフィクション作家の森功氏は、この出馬劇を「茶番」と断じた。森氏がレポートする。(敬称略)

【写真】明るいブルーのタイをした二階俊博氏。演台を左手で握る。右手側にはパールの超ロングネックレスをした稲田朋美氏
シナリオはできていた
 すでに首相の椅子を約束された政権ナンバー2とアテ馬の候補者を連日テレビに出演させ、マスコミが一所懸命総裁レースを盛りあげる――。目の前で展開されている自民党総裁選のバカ騒ぎをひと言で表わせば、そうなるだろうか。

「安倍政権の継続に雪崩を打った」とか、「ダークホースが大本命になった」とか、いろいろ言われているが、選挙前から官房長官の菅義偉の総裁就任が決まっている。ただし、新聞やテレビが騒いでいるように、それは安倍晋三が8月28日に辞任会見したあとに決まった流れではない。

 私の耳に官邸関係者からその一報が届いたのは、8月20日のことだ。首相が3日間の休養をとって公務に復帰したあくる日木曜の午前中だった。

「菅さんが立つことに決まりました」

 官邸関係者は唐突にこう打ち明けてくれた。この時点ですでに「安倍退陣、菅へ政権禅譲」のシナリオができているというのである。

「これまで総理は麻生先生など、ごく近い限られた人だけに退陣の相談をしていました。とくに麻生先生には15日に私邸で話したとき、『臨時代理を頼めないでしょうか』と言う総理に対し麻生先生が『それはまずい。少し休めばいい』と説得したのです。このとき辞める腹を固めていたのでしょう」
 もとはといえば、首相の持病再発と退陣説は写真週刊誌『FLASH』(8月4日発売)が報じた7月6日の吐血情報が発端だ。官房長官の菅が病気を打ち消してきた。もっとも次第に潰瘍性大腸炎の再発が確定情報に変わり、萩生田光一や甘利明、稲田朋美といった首相に近い自民党国会議員たちも、「休めばいい」と声を上げていった。そもそも一国の総理大臣の病気というトップシークレットがこうまで簡単に漏れ、それを肯定するような発言が続くものだろうか。先の官邸関係者は当時の状況について、次のように謎解きをしてくれた。

「あのあたりから総理は親しい人たちが心配して話をすると、『もう辞める』という一点張りになった。麻生先生の静養先である軽井沢にまで総理から毎日電話がかかってきたといいます。麻生先生は『辞めるのはまだ早い』と何度も慰留したけど、『もう菅ちゃんに任せたい』と聞き入れなくなったそうです」

 実のところ菅への“政権禅譲”の動きはもっと早くからあったようだが、ことが急展開したのはこのあたりからだという。巷間、指摘されている通り、官邸は間違っても次が石破政権では困る。そのためにどうすればいいか、そこを検討していったようだ。28日午後5時の首相の記者会見が開かれるまでの1週間あまり、取り巻きは説得を続け、駆け引きがあったという。

 もとはといえば、首相の腹積もりが自民党政務調査会長の岸田文雄への政権禅譲だったのは、よく知られている。ところが、いつのまにか首相官邸は岸田から菅に乗り換えた。とりわけ安倍の心変わりとして挙げられる原因が、コロナ禍の景気対策「所得制限付き世帯向けの30万円の定額給付金」だ。安倍は、次の首相候補である岸田にハク付けしようと30万円の給付政策を発表させた。にもかかわらず党幹事長の二階俊博が撤回を迫り「全国民の10万円一律給付金」に落ち着いた。これは岸田の調整力の欠如が招いた結果だ、と官邸内の評価が下がり、安倍が岸田に見切りをつけたとされる。

 しかし、実態はそうではない。30万円の定額給付金は、経産省出身の今井尚哉首相補佐官を中心に財務省の太田充事務次官らで独自に打ち出した政策である。1人世帯でも5人世帯でも同じ30万円の給付、というあまりにわかりにくい制度だ。そして公明党やその支持母体である創価学会からの批判が殺到する。

 つまり30万円の給付は経産出身の官邸官僚が立案し、首相自身が彼らに任せた政策なのである。したがって本来、そこに不満が出たら、創価学会との太いパイプを自任する官房長官の菅や党幹事長の二階が抑え込む役割を担う。

4506チバQ:2020/09/07(月) 11:50:44
 だが、その二階が逆に官邸にねじ込んだ。挙げ句、政策撤回を岸田のせいにしてしまったのである。なぜそんな事態になったのか。別の官邸関係者が解説してくれた。

「もともと岸田さんはこの秋の人事で幹事長になるつもりで、次の総理総裁を目指してきた。一方、二階さんは幹事長ポストを死守したい。で、この際、公明側の立場に立ち、岸田を追い落とそうとしたのでしょう」

 二階は狡猾な立ち回りをする。その一つが石破への接近だ。もともと田中角栄門下の二人は仲が悪いわけではない。そこで二階は官邸が毛嫌いしている石破派のパーティに講師として参加したり、石破を自民党鳥獣議連の会合にゲストとして招いたりし始め、「期待の星」と持ち上げる。つまりこれは「俺を幹事長ポストから外せば、次の総裁選で石破を担ぐぞ」という官邸に対するブラフにほかならない。

 そしてこの時期に二階とタッグを組んだのが、菅なのである。昨年5月1日の改元以来、「令和おじさん」として国民の知名度をあげた菅は、ポスト安倍の有力候補に名乗り出た。その頃、ある自民党の代議士秘書はこう言っていた。

「実は令和の元号は安倍総理ご自身が最初に記者発表したいと言っていたのですが、菅さんが『それは前例がありませんから、私がやります』と押し切った。前例と言っても小渕恵三さんのときの平成しかないのですが、官房長官にはすでにポスト安倍が念頭にあったのでしょう。首相もそのあとに会見したけど、ほとんど記憶にないほど影が薄くなってしまった」
「石破と組むぞ」というブラフ
 もともと官邸内では、首相側近グループと菅官房長官とのあいだで確執があったが、一挙に表面化したのがこの頃だ。さらに菅は昨夏の組閣で河井克行や菅原一秀の入閣を安倍に認めさせた。

 とうぜん総理の分身と異名をとる首相補佐官の今井たちは面白くない。わけても今井たちが菅への警戒心を強めた出来事が、小泉進次郎の結婚報告だろう。菅は小泉と滝川クリステルを官邸に呼び、その場で記者会見まで開かせた。そこで菅が「ついでに総理に報告して来たらどうか」と小泉に指示したことまで明るみに出る。これでは今井たち首相側近が怒り狂うのは無理もない。

 そこから双方の溝が深まり、河井や菅原の選挙違反事件が次々と明るみに出たのは、周知の通りである。そのなかで菅の懐刀として政権における多くの政策を担ってきた首相補佐官の和泉洋人の不倫騒動まで発覚する。

 官邸官僚には、今井に代表される首相直轄のグループと官房長官の菅に仕えるタイプの2種類が存在する。この2タイプの官邸官僚が権力争いを繰り広げてきた。

 結果、菅自身は重要政策から外されていった。4〜5月のコロナの第1波襲来では、今井をトップとする首相直轄の官邸官僚が対策を取り仕切り、菅は知らされず、タッチすることもなかった。

「首相と官房長官にすきま風」。そうマスコミが騒ぎ、双方の関係は修復不可能とまでいわれる。

4507チバQ:2020/09/07(月) 11:51:07
 ところが、ここから菅の逆襲が始まる。その手段の一つが、二階との急接近であり、さらに石破カードだった。ひょっとすると菅は、二階の手法を見習ったのかもしれない。菅は二階だけでなく、石破派の会長代行である山本有二と会食。会ったのは1月なのだが、4月になって「安倍との決別か」と、石破派との接近ぶりがことさらクローズアップされる。

 本人が自ら石破との連携を漏らして騒ぎ立てたかどうか、そこは定かではない。が、菅にとっては渡り船だ。「蔑ろにすれば石破と組むぞ」と安倍や側近の官邸官僚に対するブラフになる。まるで二階流だ。
根っこは市場原理主義
 おまけにこの頃、首相を支えてきた経産省出身の官邸官僚の失態が相次ぐ。アベノマスクはもとより、中小企業の救済策として打ち出した持続化給付金では、電通と経産省とのなれ合いが問題になる。失政続きの今井たちは立場がなくなり、彼らに政策を委ねてきた安倍もまたピンチに陥った。

 そうして菅・二階連合が息を吹き返し立場が逆転していく。その状態を如実に物語る政策が、Go To キャンペーンだ。

 もともとGo To キャンペーンは、今井たち経産省出身の官邸官僚が一手に引き受けるはずだったが、持続化給付金事業で汚点を残し、担当官庁に事業を分散させることになった。その1兆7000億円の総予算の中核を担うGo To トラベルを担ったのが、国交省観光庁だ。そこはインバウンド政策を担ってきた菅と運輸族議員である二階の得意分野でもある。

 結果、Go To キャンペーンを菅・二階で取り仕切り、その開始日を7月22日に前倒しする。

 そしてこの間、コロナ禍で何をやってもうまくいかなかった首相の安倍は、次第にやる気をなくしていった。むろんストレスのせいもあるだろう。

 9月2日の菅の総裁選への出馬会見では、安倍から“政権禅譲”はなかったと言った。だが、8月20日に「菅が立つことに決まった」と話した官邸関係者はこうも言った。

「もはや総理が『菅ちゃんに任せる』と説得を受け付けない以上、仕方がない。で、総裁選のやり方を検討し、両院議員総会と都道府県の党代表による緊急選挙にすればいい、となったんです」

 首相の辞任会見で安倍は表向き後継指名こそしなかったが、「総裁選びは党に一任する」と言った。それは責任者の二階幹事長が、党員投票なしの緊急総裁選に決定することを前提とした話だ。実は両院議員総会などによる総裁選は、もともと岸田へ政権禅譲をしようとしたとき検討した方法でもあるのだという。

 形ばかりのまさに茶番、これを密室談合の出来レースと呼ばずして、何といえばいいのか。そして2度目の政権投げ出しに対し、「病気だからやむなし、無念だろう」という同情論が巻き起こり、内閣支持率が上がっている。その間に9月の臨時国会で解散、総選挙に流れ込もうとしている。

 次期首相確実な菅は、総裁選の出馬会見で、雪深い秋田の農村から高校を卒業し、単身上京して政治家になった自らの泥臭い生い立ちをアピールした。世襲の政治家ではない地方思いの苦労人を自負し、ふるさと納税の旗振り役として、地方の活性化を訴えてきた。

 しかし、本人の政策からはそんな泥臭さを感じない。むしろ政策の根っこは、新自由主義と称される市場原理主義にあるのではないだろうか。菅には格差社会を生んだアベノミクスの反省はない。

 まさに姑息な「居抜き乗っ取り内閣」の誕生である。

※週刊ポスト2020年9月18・25日号

4508チバQ:2020/09/07(月) 11:52:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb34c610e9d1b13b17d7033c982716491e3615bf
【独自】菅氏、厚労省再編に意欲 デジタル庁創設検討…総裁選あす告示
9/7(月) 5:02配信




自民党総裁選に向け、意欲を見せる菅官房長官(6日、国会内で)
 自民党総裁選(8日告示―14日投開票)に出馬する菅義偉官房長官(71)は6日、読売新聞社のインタビューに応じ、厚生労働省の組織再編に意欲を見せた。行政のデジタル化を進める「デジタル庁」(仮称)の創設を検討する意向も明らかにした。

 菅氏は、厚労省について「予算も圧倒的に多く、(過去に)年金問題もあった」とした。その上で「新型コロナウイルスも厚労省(だけ)ではとても対応できない大きな問題だ。コロナが収束した段階で、(組織のあり方を)検証していく」と語った。

 社会保障政策を一手に担う厚労省は、職員の業務負担軽減が課題となっている。自民党内では、かねて「厚生分野と労働分野に分割すべきだ」との声が上がっていた。

 立ち遅れが目立つ行政のデジタル化については、「(デジタル政策が)各省庁にまたがっている。そうしたものを一つに取りまとめるのは必要だ」と述べた。各省庁のデジタル政策を一元化する組織として、「デジタル庁」などを想定しているとみられる。

 新型コロナ対策では、追加経済対策を検討する構えを見せた。感染拡大防止と社会経済活動を両立させるため、「雇用を守り、商売が続けられる状況を保っていきたい」と強調した。

 中国の習近平(シージンピン)国家主席の国賓来日については「日本はコロナ対応を優先すべきで、日程調整をするような段階ではない」と慎重に検討する考えを示した。

 早期の衆院解散・総選挙が取りざたされていることには、「総裁選が終わってから考える話だ。『コロナの対応をきちんとやってほしい』というのが国民の声ではないか」と述べるにとどめた。

 総裁選には、岸田文雄政調会長(63)、石破茂・元幹事長(63)も出馬する。

4509チバQ:2020/09/07(月) 11:59:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/b574d874cfb381c55d899852b5fe077e0fc0e353
候補者の地元に温度差 諦めムードの陣営も 三つどもえの自民総裁選
9/7(月) 7:08配信
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 自民党総裁選は8日の告示を前に三つどもえの構図がほぼ固まった。

 優勢とされる菅義偉官房長官の地元では、県連幹部が陣営の引き締めに躍起。劣勢が伝えられる陣営の地元では「次につながる戦いを」と早くも諦めムードが漂う。

 総裁選は、全国一斉の党員投票が見送られ、新型コロナウイルス対策で党主催の全国遊説も実施しないことが決まった。安倍晋三首相の出身派閥を含む5派閥が支持する菅氏が選挙戦を有利に運ぶとみられる。

 菅氏の陣営からは「党員をないがしろにすれば、(今後の)選挙で負けてしまう」と全国一斉の党員投票を実施しないことへの不満も出ている。だが、地元の神奈川県連幹部は「注目される議員がいることはありがたい。県内の方が総裁になってくれたらうれしい」と口元が緩む。

 劣勢が伝えられる岸田文雄政調会長の地元の広島県では、県議らが手分けして他県を回るなど、地方票の掘り起こしに力を入れる。

 しかし、ベテラン県議が「今回は勝負ありかもしれないが、岸田さんはまだ若く、将来がある」と話すなど敗戦ムードも。県政界に強い影響力を持つ元県議は「日本をどうするか議論する前に派閥の力学で総裁選の行方が決まってしまうのはいかがなものか。二階(俊博)幹事長に手玉に取られた」と漏らした。

 石破茂元幹事長の地元の鳥取県では、県連幹部が「総裁選後」をにらみ、「次のこともある。全部取りたい」と、地方票の掘り起こしに意気込む。

 党員からは、全国一斉の党員投票が実施されないのは「石破封じだ」と恨み節も聞かれる。

4510チバQ:2020/09/07(月) 12:00:01
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020090600194&g=pol&utm_source=yahoo&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb
谷垣G、3候補に支持分割 各陣営の「草刈り場」に―自民総裁選
2020年09月07日07時11分

 自民党総裁選をめぐり、旧谷垣グループ(23人)の票は、出馬予定の3候補に割れる見通しだ。各派閥が立場を明確にする中、同グループだけは自主投票を決めたため、各陣営の「草刈り場」になっている。
【関連ニュース】自民党総裁選
 代表世話人2人のうち、中谷元・元防衛相は石破茂元幹事長、遠藤利明元五輪担当相は岸田文雄政調会長の推薦人となる方針。同グループはベテランを中心に石破、岸田両氏を推す声が根強い。
 一方、若手の間では菅義偉官房長官への支持が広がる。牧原秀樹経済産業副大臣は、特別顧問の谷垣禎一前総裁と菅氏の面会に立ち会ったことを、インターネット交流サイト(SNS)でアピール。松下新平参院議員は、菅氏と同じ法政大出身議員の一員として、推薦状を渡した。
 同グループは、他派閥との掛け持ちを認めており、全体の3割弱を占める。これらの議員は所属派閥の方針に従う見通しだ。

4511名無しさん:2020/09/07(月) 12:34:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/c5ef1c0f10496a2a79e9a2bdece865fbf54a7b87
菅新内閣予測 コロナ担当に進次郞氏?橋下氏の起用案も
9/7(月) 7:05配信

 自民党総裁選での勝利が確実視される菅義偉・官房長官。安倍晋三・首相が辞任会見した直後から永田町では、“大臣手形”が飛び交い、菅義偉新内閣の“閣僚名簿”が何度も書き直されている。早々に勝ち馬を見定めるや、総裁選は猟官運動の場と化した。

 菅支持を決めた大派閥のポストの奪い合い、足の引っ張り合いが熾烈だ。菅政権が誕生すれば最大の功労者は二階俊博・幹事長と森山裕・国対委員長(石原派)というのは衆目の一致するところ。

「二階さんの幹事長留任は既定路線で、森山さんを官房長官に推している」(二階側近)

 それに異を唱えるのが、安倍首相の出身派閥の細田派幹部だ。

「二階派だけでは菅さんは総裁選に勝てない。最大派閥のうちが支持したから流れが決まった。安倍内閣では無派閥の菅さんを8年間も官房長官に起用し続けたのだから、当然、菅内閣では官房長官ポストを渡してもらう」

 細田派は菅氏と関係が良好な萩生田光一・文科相を官房長官に押し込もうとしている。

 もっとも、「10月25日総選挙」を視野に入れる菅氏は、組閣では選挙シフトを敷く可能性が高い。

 政権のスポークスマンである官房長官には河野太郎・防衛相、コロナ担当相に小泉進次郎・環境相を起用し、人気のある2人を「新内閣の顔」として毎日会見させることで支持率アップを狙うという見方が有力だ。

 女性閣僚枠も増やす。“竹下派のプリンセス”小渕優子氏を財務相、安倍側近から二階側近に鞍替えした稲田朋美・幹事長代行を法務相、野田聖子・環境相など、菅側近の三原氏を含めて過去最高に並ぶ5人の女性大臣を起用する可能性もある。「政治手腕より女性票」重視の顔触れだ。

 こんなウルトラCの人事案も浮かんでいる。

「最大の目玉は、仲のいい橋下徹・元大阪市長を民間人枠で総務大臣に起用し、総選挙後の維新との連立の布石にする構想です。もう一人、やはり仲のいい舛添要一氏の厚労相もあり得る」(政治評論家・有馬晴海氏)

 安倍首相への“恩返し人事”として、実弟の岸信夫・元外務副大臣を外相に抜擢することで「安倍外交の継承」をアピール。さらに総裁選で争う石破茂氏を防衛相、岸田文雄氏を五輪相などで閣内に封じ込め、「石破にはイージス・アショア撤回の後始末、岸田には五輪中止となる場合の汚れ役になってもらう」(菅側近)という“報復人事”も検討されているという。

 そして菅人事の隠された狙いが安倍首相と麻生太郎副総理の“院政”を阻止することだ。先の二階側近がいう。

「細田派からは萩生田、稲田、西村康稔という後継者候補を大臣にして競わせ、最大派閥の分断をはかるだろう。河野を重用するのも麻生派の世代交代を進めて麻生さんを引退に追い込むためだ」

 権謀術数渦巻く組閣になりそうだ。

※週刊ポスト2020年9月18・25日号

4512名無しさん:2020/09/07(月) 14:42:49
https://www.asahi.com/articles/ASN974CN4N97UTFK005.html
菅氏「派閥の要望、受け付けない」 党役員・閣僚人事で
安倍首相辞任へ 自民党総裁選2020

安倍龍太郎

2020年9月7日 13時33分

 自民党総裁選(8日告示、14日投開票)に立候補する菅義偉官房長官(71)は7日午前、朝日新聞の単独インタビューに応じ、新たに総裁・首相に就いた場合の党役員・閣僚人事について、「各派閥からの要望は受け付けない。事前に打ち合わせなどはしない」と述べた。

 菅氏はかつて小渕派や古賀派に所属していたが、2009年から無派閥になり、「派閥解消」を訴えてきた経緯がある。一方で、総裁選では、立候補予定の岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)がそれぞれ率いる派閥を除く全5派閥から支持を受けた。菅氏側の派閥間の主導権争いとみられる動きも出ており、派閥との関係に注目が集まっている。

 人材登用については、「専門的な知識のある人と、改革意欲のある人を登用していきたい」と表明。菅政権が実現した場合の官房長官に求める能力として、1日2回の記者会見対応に加え、「各省庁をとりまとめられる調整役」を務められることを挙げ、「全体を見られる人でないと難しい」と指摘した。(安倍龍太郎)

4513名無しさん:2020/09/07(月) 15:14:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/8a89fe96e2053c22d8f1a17ab3abbe35909b0f2c
二階氏「非常に頼りになる」 菅官房長官
9/7(月) 12:07配信

 菅義偉官房長官は7日の記者会見で、通算在職日数が田中角栄氏と並び歴代最長となった自民党の二階俊博幹事長に関し、「政策を実行していくためには政府・与党が緊密に連携することが不可欠だ。党内をしっかりと取りまとめていただけるので非常に頼りになる存在だ」と述べ、手腕を評価した。

4514とはずがたり:2020/09/07(月) 15:29:52
>また、本部長に就任することを事前に相談した森喜朗元首相には「友達が大変なときは手伝うもんだ」、政界を引退した谷垣禎一前幹事長からは「私から頼みたいくらいだ」とそれぞれ背中を押されたことも明かした。

岸田陣営が選対本部を発足 本部長に遠藤氏 自民党総裁選
9/7(月) 14:42配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/7b65380d8827f1a19166b6de61b4b5929737be8a
産経新聞

 安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選に出馬する岸田文雄政調会長を支持する陣営は7日、国会内で選挙対策本部の発足式を開き、元五輪相で谷垣グループ(有隣会)の遠藤利明代表世話人が正式に本部長に就いた。主要派閥の支援を受ける菅義偉(すが・よしひで)官房長官の優勢が伝えられるが、遠藤氏は「岸田文雄が『日本のリーダーに最もふさわしい』と自信を持って頑張っていこう」と陣営を鼓舞した。

 遠藤氏は岸田氏と親しく、これまでも「『キッシー(岸田氏の愛称)』、いつ出るんだ」と水を向けていたという。本部長を引き受けた理由について「出るときは応援すると言ってきた。逃げるわけにはいかない」と強調。五輪相時代に新国立競技場の建設問題に取り組んだときの思いを重ね、「かなり厳しい中、『みんなで力を合わせて頑張っていくんだ』」と語った。

 また、本部長に就任することを事前に相談した森喜朗元首相には「友達が大変なときは手伝うもんだ」、政界を引退した谷垣禎一前幹事長からは「私から頼みたいくらいだ」とそれぞれ背中を押されたことも明かした。

4515名無しさん:2020/09/07(月) 17:19:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/482bcec852fdffa4e879e813f7bdbedc9921dc76
連続在職記録更新の二階氏 衰えぬ政局観 他派閥は警戒
9/7(月) 16:54配信

 自民党の二階俊博幹事長(81)の通算の幹事長在職日数が8日に1498日に達し、田中角栄元首相を抜いて歴代トップとなる。同日告示の総裁選ではいち早く菅義偉(すが・よしひで)官房長官への支持を打ち出し、主要派閥が支持へと動くきっかけを作るなど政局観は衰えていない。菅政権が誕生すれば「幹事長続投」との見方もあり、記録をさらに更新する可能性がある。

 「党内に入ったヒビを修復しなければいけない」。8月下旬、二階氏は総裁選後の党運営について周囲に早くもこう漏らした。

 安倍晋三首相が8月28日に辞意を表明した翌日には菅氏と議員宿舎で極秘に会談。菅氏から出馬の意向を伝えられると「支持する」と後押しし、総裁選の流れを決定づけた。二階派幹部は「先手を打って主導権を握るのが二階流。幹事長の続投はほぼ確実」と語る。

 こうした政治手法には不満もくすぶる。総裁選に出馬を表明した岸田文雄政調会長を推す岸田派(宏池会)関係者は「密室政治はダメだ。総裁選を取り仕切る人が特定の候補を応援するのはおかしい」と強調。菅氏を支える麻生派(志公会)の重鎮も「支持表明をするときに二階派は声をかけてこなかった。フライングだ」と顔をしかめる。

 二階氏は平成28年8月に歴代最年長の77歳5カ月で幹事長に就任した。「連続2期6年」だった総裁任期を「連続3期9年」に延長する党則改正を主導。首相を一貫して支えてきた一方、「親中的」な外交姿勢が党内保守層の反発を招いたこともある。

 総裁選後の党役員・閣僚人事を見据えた派閥間のさや当ても始まっており、二階氏が新政権下で「ヒビを修復」するポジションに立ち、引き続き党を一つにまとめ上げられるか注目される。(広池慶一)

4516名無しさん:2020/09/08(火) 00:25:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/e0c591833f8a5378aa1121d2c0f652df8642cc45
安倍氏の本心は岸田氏 森元首相明かす 自民総裁選
9/7(月) 20:52配信

 森喜朗元首相は7日夜、自民党総裁選に関し、「安倍(晋三首相)さんの本心は岸田(文雄政調会長)さんだ。しかし、周りがだんだん(菅義偉官房長官支持で)納得する空気になって、結局は皆が乗らざるを得なくなった」との見方を示した。

 東京都内で開かれた同党衆院議員のパーティーで語った。

 森氏は安倍首相の「後見役」の立場にあり、首相の出身派閥の細田派に影響力をなお残す。森氏は、流れを岸田氏が変えるには「麻生(太郎副総理兼財務相)さんを味方に引き入れるしかなかった」と指摘。それができなかったのは、岸田氏が率いる岸田派の古賀誠名誉会長と麻生氏の折り合いが悪いためだと説明した。

4517名無しさん:2020/09/08(火) 00:26:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/4f299153803cd8fdcd5dafbb6237ad6d61e568f6
菅氏優勢、議員票7割固める 岸田・石破氏支持広がらず 自民総裁選8日告示
9/7(月) 20:33配信

 自民党総裁選は8日に告示され、菅義偉官房長官(71)、岸田文雄政調会長(63)、石破茂元幹事長(63)の3氏が立候補する。

 陣営や議員らへの取材によると、菅氏が394人の国会議員票の7割強を固めて優位な情勢。地方票(141票)を合わせた全体(535票)でも過半数に達する。岸田、石破両氏は伸び悩んでおり、挽回を期す。投開票は14日。

 菅氏は細田、麻生、竹下、二階、石原の5派に所属する議員計264人のほぼ全てを固め、無派閥(64人)のうち30人以上の支持も得る。細田派の下村博文選対委員長は7日、同派出身の安倍晋三首相(党総裁)と面会し、「菅氏の流れができつつある」と報告した。

 ただ、竹下派の一部には派閥の意向に従わない議員もいる。同派の船田元・衆院議員は7日、自身のウェブサイトで「菅氏を支援できない。菅政権は安倍政権の『相似形』だからだ」と表明。結束に不安も抱えている。

 菅氏は7日、陣営の選挙対策本部の会合に出席。「何も準備がないところでスタートした」と語り、活動に謝意を示した。地方票の上積みを目指す菅氏は都議会自民党をあいさつに訪れ、「(政府の)陣頭指揮を私にやらせていただきたい。初心を忘れないで頑張る」と支援を求めた。党所属の都議有志から推薦状を受け取った。

 岸田氏は岸田派(47人)や旧谷垣グループの一部を中心に50人強の支持を得ている。選対本部を7日に発足させ、記者団に「これから戦いが始まる。しっかり働き掛けを続けていく」と語った。

 石破氏支持を打ち出すのは石破派(19人)と無所属議員ら計25人程度だ。陣営は7日、会合を開いて情勢を分析。石破氏は記者団に「選挙はふたを開けてみなければ分からない」と強調した。

4518名無しさん:2020/09/08(火) 00:26:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7247354cce76e4928294d9cdf442034e5d66495
森元首相、岸田氏「日本政治の中心になる人」 “森節”も炸裂 
9/7(月) 20:37配信

 森喜朗元首相は7日夜、自民党総裁選に出馬する岸田文雄政調会長の選挙対策本部長に就いた遠藤利明元五輪相が東京都内で開いた会合に出席し「岸田さんは日本の政治の中心になる人だ。立派な成績を出さないといけない」と鼓舞した。会場には岸田氏も居合わせた。

 遠藤氏は森氏が会長の東京五輪・パラリンピック組織委員会副会長を務めており、今回の本部長就任でも森氏に事前に相談した。森氏は快諾し「(岸田氏の)大事な船出だ。支えてほしい」と送り出したという。

 総裁選は党内5派閥が支援に回った菅義偉(すが・よしひで)官房長官の優勢が伝えられるが、森氏は「(岸田氏が)ひっくり返すには(副総理兼財務相の)麻生(太郎)さんを味方に引き入れるしかなかった。(首相の)安倍(晋三)さんも本心は岸田さんだ」などと“森節”を炸裂(さくれつ)させた。

4519名無しさん:2020/09/08(火) 00:27:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/e3a63dfdb00f5aadb38ea84b300abe877b0c1726
自民二階氏、幹事長4年超 歴代トップ、記録更新
9/8(火) 0:13配信

 自民党の二階俊博幹事長(81)の在職日数が8日、1498日に達し、通算、連続とも歴代単独トップに立った。2016年8月の就任から4年超が経過。これまでの通算記録は、政治の師と仰ぐ田中角栄元首相。安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選でも存在感を高めており、党役員人事で再任されるかどうかが注目される。

 二階氏は7日、森山裕国対委員長ら執行部を党本部に集め、九州に接近した台風10号による被災状況を確認した。国土強靱化に「事前の対策が重要だ」と強調。幹部が田中元首相の記録に並んだと祝意を伝えると、控えめに笑顔を見せた。

4520チバQ:2020/09/08(火) 01:02:21
幹事長は二階留任以外にないとして
読めないのが官房長官ですよねー。
週刊誌で上がってるだけで これだけ候補が

河野太郎 麻生派総理候補 菅と仲良く 菅後継路線>>4443-4444>>4474
梶山弘志 「菅派」>>4469
加藤勝信 竹下派 安倍フレンズ>>4469
西村康稔 細田派 >>4469
萩生田光一細田派 >>4511
森山裕  石原派 実質二階派 >>4511


週刊紙的に河野太郎はネタになるから書いてるだけとして
(というか、総裁候補として育てるのであれば党務:政調会長では?)

菅としては梶山を据えたいけど、派閥の論理がそれを許すかどうかってかんじですかね。

4521チバQ:2020/09/08(火) 01:18:01
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20200907k0000m040247000c.html
秋元議員を再逮捕へ 別の贈賄側被告にも偽証依頼の疑い IR汚職
2020/09/08 01:00毎日新聞

秋元議員を再逮捕へ 別の贈賄側被告にも偽証依頼の疑い IR汚職

秋元司・衆院議員

(毎日新聞)

 カジノを含む統合型リゾート(IR)汚職を巡る証人買収事件で、組織犯罪処罰法違反(証人等買収)容疑で逮捕された衆院議員、秋元司容疑者(48)=収賄罪で起訴=が、別の贈賄側被告にも虚偽証言を依頼していた疑いが強まったとして、東京地検特捜部が近く、秋元議員を同法違反容疑で再逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材で判明した。地検は勾留期限の9日、秋元議員を同法違反で起訴する。

 秋元議員は、いずれも会社役員の佐藤文彦(50)、淡路明人(54)の両被告(それぞれ同法違反で起訴)と共謀し、中国企業「500ドットコム」元顧問の紺野昌彦被告(49)=贈賄罪で起訴=に、公判で虚偽証言をする報酬として6月27日に現金1000万円、7月22日に現金2000万円の提供を持ち掛けたとして8月20日に逮捕された。

 特捜部は、これとは別に、ドットコム社元顧問の仲里勝憲被告(48)=贈賄罪で起訴=にも同趣旨の働き掛けをしたとして、会社役員の宮武和寛被告(49)を同法違反で起訴。8月28日には、宮武被告と共謀した容疑で、秋元議員の知人でコンサルタント会社経営の松浦大助容疑者(51)を逮捕している。

 関係者によると、秋元議員は2月の保釈後、松浦容疑者と面会し、仲里被告への働き掛けを依頼した疑いが持たれている。

 松浦容疑者は宮武被告とともに6月7日、仲里被告と対面し、「仲里さんを助けたい。一生、面倒をみる」と継続的な金銭提供を提案。7月14日には宮武被告が現金500万円の入った封筒を仲里被告に示したとされるが、現金は松浦容疑者が用意したとみられる。松浦容疑者は大筋で容疑を認めているという。

 紺野、仲里両被告に対する虚偽証言の持ち掛けは、同時期、同じ趣旨で、特捜部は秋元議員が松浦容疑者と淡路被告を通じて紺野、仲里両被告に対する買収工作を主導したとみている模様だ。

 東京地裁は7日、松浦容疑者の勾留を17日まで延長する決定を出した。【金寿英、志村一也、二村祐士朗】

4522とはずがたり:2020/09/08(火) 01:30:15
>>4520
この顔ぶれみて河野太郎か梶山かなと思いました。

菅は兎に角ぶっきらぼうなので弁舌爽やかなのや国民受けしそうなのを揃えそうだけど河野はコミュニケーション能力に問題あるし,西村とか喋りすぎだそうで,梶山辺りの安定感に落ち着きそう。

4523名無しさん:2020/09/08(火) 02:04:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8fde82d94dc1322631453db5fe26d0b965a98cd
菅義偉は“絶滅危惧種”で“異色”? 朝昼晩の会食で太らぬよう豆腐をオーダー〈AERA〉
9/7(月) 17:00配信

 総理の座に興味はない。そう言い続けて裏方に徹してきた菅義偉氏が総裁選に出馬表明。実務能力には定評があるが、一国のリーダーとしての資質は──。AERA 2020年9月14日号では、菅氏の人となりや政治家としての資質に迫った。

*  *  *
 安倍晋三政権を縁の下の力持ちとして支え続けた菅義偉官房長官(71)が、首相の辞任に伴って総裁選に出馬表明。早々と多くの派閥がなびき、まず当選は間違いないとみられる。

 秋田県の田舎、いちご農家の出身。高校卒業後上京して、働きながら法政大学の夜間部を卒業した。就職した会社で「世の中を動かしているのは政治」と感じ、大学の学生課から紹介してもらって政治家の事務所へ。「菅がいないと事務所が回らない」くらい働きまくり、いろいろなところから「うちに来ないか」という話が来て、若手政治家だった小此木彦三郎衆院議員の秘書となる。この「菅がいないと回らないと言われるくらいに猛烈に働いて信頼を得る」というのは、彼の一貫した姿勢だ。

 横浜市議時代、政治への根回しや黒衣などを厭わず「猛烈に働いて」、当時の高秀秀信市長の信頼を勝ち取る。高秀市長が官僚出身で政治まわりが苦手だったこともあり重宝され、2期目ながら、市議の中では頭一つ抜け出た存在になった。市役所の幹部人事は全て市長の相談に乗った。その姿は、内閣人事局を通じて官僚人事を差配する今の姿を彷彿とさせる。

 1996年、国政に初当選。当初は小渕派に所属するが、98年、橋本龍太郎首相が参院選に敗北して退陣、その後の総裁選に私淑していた梶山静六氏が出馬すると、派閥を抜け梶山陣営に加わった。自分にとって筋が通ることをする、信念を貫く。それもまた彼の生き方だ。

 同じ年に、旧国鉄の債務処理法案の採決を棄権した。JRに新たな負担を求めるものだったが「それは筋が通らない」という理由だった。筋を通す党人派。自民党にとって、いや日本の政治家にとって今や絶滅危惧種と言えるかもしれない。

4524名無しさん:2020/09/08(火) 02:06:08
>>4523

 だが、一方で彼の「国家観」や「めざす国のあり方」はよくわからない。目の前の各論や個々の政策実現には馬力を発揮するが、では何をしたいのかがいま一つ見えないのだ。本人も政策力のなさは自覚していて、だから朝昼晩と二階建て、三階建てで人と会い、食事を共にして政策課題について勉強した。重なる会食で太らないよう、オーダーは豆腐が定番だった。

 菅氏らしさが良くも悪くも見て取れたのが、外国人労働力の拡大をめざした2018年の入管法などの改正だ。その年の春まで主要な政策テーマとなっていなかったのが、菅氏が強力に推進して年内に成立させてしまった。労働力が足りないという現場の悲鳴を受けた策だったが、今後日本の人口や社会をどう考えるのか、外国人とどう共生していくのかといった全体像は提示されないままだった。

 だから、国家理念がクリアだった安倍晋三氏とはいいコンビネーションだった。全体像を安倍氏が示し、菅氏がひたすら実現に向けて突きすすむ。自身、官房長官や党の幹事長になりたいと若い頃から口にしていた。

 安倍氏と親しくなったのは、拉致議連の活動を通じて。第1次安倍政権で失敗した安倍氏を、もう一度担ぎ出そうとしたのも菅氏が中心だ。調子の良い時には皆寄ってくる。が、挫折した時に声をかけ励ましてくれた人物は格別の存在だ。だから安倍氏は菅氏に絶対の信頼を寄せた。官房長官時代も「総理は俺に全部任せてくれるからすごく楽」とよく語っていた。

 二世三世の目立つ永田町にあって、異色の存在であることは論をまたない。が、最高権力者となって裏方体質から脱皮できるか。政治家の家系でもない子どもが政治家を夢見た時に「菅総理がいたんだから、なれる」という存在になれるだろうか。(朝日新聞編集委員・秋山訓子)

※AERA 2020年9月14日号

4525チバQ:2020/09/08(火) 10:21:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/52085f16eec7f3ee075e29897b7836ff7649bb4d
ポスト菅「官房長官人事」めぐり派閥対立が激化  「早期解散」も〈週刊朝日〉
9/8(火) 8:00配信
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麻生派、細田派、竹下派の3派閥の会長は9月2日、会見で総裁選での菅氏への支持を表明した(C)朝日新聞社
 安倍首相の辞任表明から、「電光石火」の早業で党内5派閥の支持を取り付け、ポスト安倍候補の中で圧倒的優位な構図をつくった菅義偉官房長官。その背景には、政局のコントロールに長けた二階俊博幹事長との3年半前からの「蜜月関係」があった。

【写真】次の官房長官に名前が上がるのはこの議員
 菅─二階同盟によって岸田文雄政調会長、石破茂幹事長という政敵2人を追い落とし、天下取りへの道はほぼ盤石。すべてが菅─二階同盟の計画通りに進んでいるかのような展開に、二階派議員は「これで二階さんは幹事長留任だ」と話す。自民党の無派閥議員のうち約30人が菅グループと言われ、二階派の47人と合計すると約80人。党内最大派閥である細田派の98人に次ぐ一大勢力となった。菅氏周辺は「ひそかに菅さんを支持する『隠れ菅派』も合わせると、100人程度の規模になるはずだ」とソロバンをはじく。

 ただ、党内には早くも派閥間の軋轢が生じている。菅氏と二階氏の動きに防戦一方だった細田派、麻生派(54人)、竹下派(54人)の3派閥は9月2日、細田博之氏、竹下亘氏、麻生氏の各派閥会長がそろって記者会見を開き、二階氏抜きで菅氏への支持を表明。この動きを主導したのは麻生太郎氏だった。

 これに二階氏が怒った。二階派幹部の河村建夫元官房長官は「主導権争いをやっている、と余計な臆測を呼ぶ」と麻生氏に伝えたことを明かした。前出の二階派議員は言う。

「二階派にケンカを売ってるのか? 菅さんに『3派を優先した内閣にしろ』と言っているようなものではないか。そこまでしてポストが欲しいか」

 目下の焦点はすでに新内閣の人事に移っている。特に、政権の「要」である官房長官に誰がなるかで、水面下の駆け引きが始まっているという。

「菅氏の意中は若手時代に師事した梶山静六の息子で気脈を通じる無派閥の梶山弘志氏、次いで加藤勝信氏と言われる。しかし麻生派が河野太郎氏を、細田派が西村康稔氏をねじ込もうとしており難航している」(自民党関係者)

「寄り合い所帯」の弱点が早くも露呈しつつあるようだ。菅氏は5日に出演したテレビ番組で消費税減税に否定的な見解を示した。元来は「上げ潮派」のはずだが、財政規律を重視する麻生財務相への配慮が働いたともとれる。権力基盤の弱さを解消しようと菅氏が検討しているのが、衆院の早期解散だという。

「菅氏は早くも、党のベテラン職員に選挙に向けた調査を命じたといいます。9月25日に臨時国会を召集して所信表明と代表質問を行った後、30日解散、10月25日投開票の選挙に踏み切るとの情報が駆け巡っています」(同)

 菅氏の「野心」は果たされるのか。早くも大勝負の時が近づいている。

(本誌・西岡千史、上田耕司/今西憲之)

※週刊朝日9月18日号より抜粋

4526チバQ:2020/09/08(火) 11:09:53
https://news.yahoo.co.jp/articles/e844967a15f9824cf477830f27d02162ac548cb4
党員投票なし、最大派閥を含む複数の派閥の後押しで菅氏の支持は盤石 迎え撃つ野党の本音とは…〈AERA〉
9/8(火) 8:00配信
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菅氏の側近の一人は「安倍総理からイデオロギー部分を取り除いて、人当たりをよくした感じ」とその人柄を評する/9月2日、国会内で (c)朝日新聞社
 自民党総裁選挙をめぐる世論調査で、菅官房長官が首位に立った。立憲民主党と国民民主党の合流の動きもにらみ、永田町には解散風が吹き出した。AERA 2020年9月14日号の記事を紹介する。

【写真】総裁選の「政局」を操っているのはこの議員
*  *  *
「党員置き去りと批判噴出の総裁選も、ここまで計算通りにピシッと決まれば、石破だろうが進次郎だろうが、誰も文句は言えない。菅総理で決まりじゃないですか」

 まだ当確も出ていない自民党総裁選挙を前に、高笑いが止まらない様子のある自民党幹部は、この一連のシナリオを描いた二階俊博幹事長の側近だ。

■小学生でもできる計算

 この議員は、安倍首相が電撃辞任を発表して1週間後の「誰が次の首相にふさわしいか」という朝日新聞の世論調査で、6月にはわずか「3%」と振るわなかった菅義偉官房長官を、「38%」に押し上げた二階氏の老練な策士ぶりを絶賛する。実際、総裁選への出馬を表明している3人の中で、2位の石破茂氏「25%」を抑えダントツの首位にしてみせたのだ。結局、菅新総裁の誕生の肝は「派閥」と「院政」だったと、この議員は断言する。

「党員投票を入れた総裁選をやれば、国会議員票と同数の票が配分される党員票の多くを石破さんに持っていかれて勝敗は分からなくなる。だが、『党員投票なし』と決まれば、あとは派閥の調整だけ。最大派閥の細田、続く麻生、竹下の各派閥が決まれば、だれが総裁になるか小学生でもできる計算。それに『次は菅さんで』という安倍首相のお墨付きもあるから支持は盤石ですよ。久しぶりに自民党らしい阿吽(あうん)の呼吸でしたね」

 菅陣営にしてみれば当初「3%」という数字は衝撃だったようだ。「総裁選に仮に勝っても総選挙は絶対にない」。早期の秋解散には終始、消極的だった。ところが、支持率が「35ポイント」も上昇し、総理の座への道標が現実のものになった今、「すぐにでも解散を打つべし」と色めき立っている。ただし「菅政権は長続きしない」という声は、菅氏を推した派閥所属の議員からも聞こえてくる。

「無派閥だからこそ、絶大な派閥の力に頼るしかない。だから今回は安倍首相と派閥の領袖(りょうしゅう)らが作った神輿(みこし)に担がれる役として菅さんは抜擢された。事実上の『院政』ですよ。でも、一国の首相としては安倍さんの憲法改正のような、命を賭してでもやり遂げたい政治信念がない。官房長官として政権のスポークスマンをやらせれば上手いが、国のトップとして、自分の言葉で国民心情をつかむ話術があるかといえば、難しいのではないか」

■人当たりよく信念ない

 確かに、9月2日の総裁選への立候補を表明した記者会見を検証すると「安倍政権の継承」や「コロナ対策」はともかく、独自カラーで目をひいたのは「携帯電話料金の引き下げ」「洪水対策としてのダム建設」と中途半端な人気取り政策ばかり。「雪深い秋田の農家の長男に生まれて……」から始まる半生の件(くだり)も、特段、胸を打たれるエピソードはなかった。

 迎え撃つ野党の本音は、「安倍政権からの脱却を掲げる石破さんが相手じゃなくてよかった」だ。立憲民主党と国民民主党は、自民党総裁選投票日の4日前に新党の代表選を行う。立憲の枝野幸男代表と、国民の泉健太・政調会長が立候補するが、枝野氏が新党代表に選出される見込みだ。枝野氏を支持するベテラン国会議員は、菅総理となった場合の対抗戦術をこう打ち明ける。

「これまで不問に付されてきた政策や不祥事の検証と真相究明を求めたい。あちらがいまだに『悪夢の民主党政権』と言うなら、立憲主義を破壊し、憲法をないがしろにした『悪夢の安倍政権』を引き継いだ菅政権と、どちらが政権を担うにふさわしいか有権者に問うてもらいましょう」

 解散総選挙は有るやなしや。いずれにしても、与野党ともに有権者不在の代表選であるのだから、早い段階で国民に信を問うのは、当然のことである。(編集部・中原一歩)

※AERA 2020年9月14日号


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