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世論調査総合スレッド

1858名無しさん:2020/09/25(金) 14:11:59
>>1857

 ◇戦術転換を迫られる石破氏と立憲民主

 菅内閣最初の支持率64%の背後に分断の傷を癒やしてほしいという思いが潜んでいるのだとすれば、安倍政権への批判によって存在感を高めてきた自民党の石破茂元幹事長や立憲民主党などの野党勢力は戦術の転換を迫られる。

 石破氏は各種の世論調査で「次の首相にふさわしい人」の上位を占めてきた国民的人気が頼みの綱だった。自民党総裁選で地方票まで菅氏支持に流れた原因をどう検証するのか。

 安倍政権時代、親安倍・反安倍・中立に三分された世論構造が石破待望論を支えていたということだろう。安倍内閣の支持率とともに自民党の政党支持率が下がれば、反安倍層と中立層の支持が得られる石破氏が自民党の救世主となるシナリオが想定された。しかし、安倍氏という分断軸が消えた瞬間、待望論の根拠も薄れてしまった。

 17日の調査では、石破氏が閣僚や党の要職に起用されなかったことについて「妥当だ」との回答が40%、「問題だ」が38%で拮抗(きっこう)した。内閣支持層では「妥当だ」が52%と半数を超え、「問題だ」は26%にとどまる。反安倍色がなお残る内閣不支持層は逆に「妥当だ」17%、「問題だ」67%と石破氏に同情的だ。

 菅首相が安倍前首相と同様、国民を敵と味方に分断する政治手法を取れば、石破氏が再び「反菅」層の期待の星となる可能性もある。菅首相が癒やしの政治に徹するなら、石破氏も反安倍依存から脱した「新しいイシバ」に転換しなければなるまい。

 立憲民主党は旧民主党勢力の合流新党として再スタートした。しかし、8日の調査で「野党への期待は高まった」との回答は24%にとどまり、「もともと期待していない」が65%を占めるなど、世論の評価は厳しい。とは言え、17日の調査で新しい立憲民主党の政党支持率は12%と、8日調査の旧立憲民主党の8%から4ポイント伸ばした。「次の衆院選比例代表で、どの政党に投票したいと思うか」との質問では15%が立憲民主党と回答。自民党の44%には遠く及ばないが、一定の合流効果は表れている。

 立憲民主党の枝野幸男代表は合流新党の結成に当たり、「集団的自衛権の一部行使容認は憲法改正を要することなく、従来の憲法解釈でいくらでも説明できるのに、(安倍政権が)やったふりをするために、必要のない憲法解釈をしたと思っている」と述べた。安倍政権による憲法解釈の変更を批判しつつ、世論分断の起点となった集団的自衛権の行使容認自体には反対しないとの趣旨だ。反安倍の呪縛から新党を解き放つ重大な路線転換への布石であり、安保関連法への反対に固執して失った外交・安保政策における当事者能力を取り戻そうという試みだろう。

 64%という高支持率で発進した菅内閣がこの勢いを維持すれば、菅首相が早期の衆院解散・総選挙に踏み切る可能性も高まる。派閥の論理を優先させた組閣の顔ぶれには、衆院選に勝利して本格的な菅カラーの布陣にアップデートしたいとの思いもにじむ。

 その大前提として、菅首相は民意の分断疲れを癒やせるだろうか。【世論調査室長・平田崇浩】


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