第23回参議院議員選挙（2013年） - 1279062373

844：チバＱ：2013/02/21(木) 23:34:03: http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130221-00000220-mailo-l31
記者リポート：「勝てる候補」条件　石破幹事長お膝元　県連、人選に苦い経験も　／鳥取
毎日新聞 2月21日(木)16時10分配信

　７月に予定される参院選まであと約５カ月。擁立が遅れていた自民党の公認候補に舞立昇治氏が決まった。擁立の目安としていた選挙１年前の夏から大幅に遅れた背景を探った。【加藤結花】
　「今度（出馬を）お願いする人は皆さんに１票を入れていただくのにふさわしい人を選ぶ。間違いない人をお願いするので、どうぞ力をお貸しください」
　２月２日夕、鳥取市内のホテルで開いた新春懇談会のあいさつで、石破茂自民党幹事長はいつもの力強く、ゆったりとした口調で訴えた。集まった支持者や議員らは１５００人超。満員で会場に入れない多くの人がその言葉をロビーで聞き、大きな拍手を送った。
　「追い風が吹いている」と県連関係者が上機嫌で話すように、昨年の衆院選で大勝し、自民党は勢いを回復。特に県内では、与党復帰効果に加えて、石破氏の幹事長就任もプラスに働き、懇談会の参加者数は下野していた昨年から約１・５倍と急増した。
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　順風満帆に見えるが、本来、鳥取選挙区の候補は昨年夏には公募しているはずだった。「昨年夏に候補を公募できなかったのは（候補者が）いなかったから」と県連関係者が明かすように、民主党政権下では、同党の現職、川上義博氏に勝てる候補はなかなか見つからなかった。
　山口享県連会長らによると、「候補にふさわしい人物」として舞立氏の名前が挙がったのは昨春。当時は複数いる候補者のうちの１人だったが、「本来の業務に加え、震災の復興関係の業務などに忙殺され、（出馬は）考えられない状況」ということで話は進まなかった。さらに、県連は昨年１２月の総選挙に全力を注いだため、参院選の候補者選びは後回しとなり、「実際の絞り込みは昨年末から」（石破幹事長）だった。その後、「勝てる候補」の条件で選別され、実際に舞立氏で県連が固まったのはつい１カ月ほど前のことだという。
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　前回の１０年参院選では、党を挙げて当選させた浜田和幸氏が当選後、離党。当時の菅直人政権で政務官に就任した。「選挙は勝ったが、人物選びで失敗した」（山口会長）と振り返るように、その時の苦い経験は候補者選びに大きく影響。さらに、石破氏が全国の選挙を統括する党幹事長に就いたことで「お膝元で負けるわけにはいかない」と、より慎重にならざるを得なかった。
　県連には、資金面の懸念もあった。県連は浜田氏の選挙費用に２７００万円を貸したが、半分程度の返済が今も残る。そのため「選挙に勝てる、信頼できる人物というのは前提だが、お金が多少あったほうがいい」（県連関係者）と、候補者選びはさらにハードルが上がっていた。
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　県連は、舞立氏と並行して、他の有力者にもアプローチ。県連が接近した中には、平井伸治知事や元官房副長官の竹歳誠氏などの名前もあった。県連や石破幹事長が特に熱心に働きかけを行ったのが、北栄町出身の竹歳氏。これまでも知事選や国政選挙のたびにいつも名前が浮上する有力候補で、今年に入ってからも県連幹部が上京して面談したが、「プッシュしてもだめだった」（県議）。竹歳さんを知る関係者は「ばくちを打つような人ではない。出ないと思っていた」と振り返る。
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　「絶対に勝てる候補」と石破幹事長や山口県連会長が舞立氏に太鼓判を押す一方で、新人で県内でほとんど知名度のない舞立氏を“顔”にしての選挙に不安を覚える関係者もいる。川上陣営の関係者も「平井さんや竹歳さんが出馬したら怖い」と漏らしたが、舞立氏はあまり気にならない様子だった。
　自民党県連の関係者からは「川上は選挙が強いから、圧勝というわけにはいかない」「川上さんは元自民で、純粋な民主じゃない。党派を超えた支持や現職の強みもある」などの声も聞かれた。
　２０日の記者会見で、舞立氏らと笑顔で写真に納まった石破幹事長は「候補が決まったことはホッとしたが、それは今一瞬だけ。今度は（舞立氏の）名前を覚えてもらい、支持を広げる必要がある。知らない名前は書きようがないからね」。７月の参院選まで残された時間は多くない。舞立氏の出身地、日吉津村など県西部の県議らを中心に支持の拡大を図る。
２月２１日朝刊