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第23回参議院議員選挙(2013年)

2556チバQ:2013/07/15(月) 22:40:08
http://www.nishinippon.co.jp/feature/sanin2013_n/article/25826
「候補者が来ない島」 五島・赤島ルポ 「田舎ほど政治の力必要」
2013年07月11日(最終更新 2013年07月11日 14時36分)

選挙戦さなかでも静かな赤島。伊勢エビ漁が禁漁中のために港には数隻の船が停泊していた

 「時間もない上に船をチャーターするのに費用もかかる。人口が少ないこの島に候補者が来ないのは分かってますよ」

 8日、参院選の投票所となる島の集会所の近く。五島市選管が設置した掲示板を見ながら70代の男性はつぶやいた。掲示板には全員分のポスターがそろっていない。「最後までこのままかな」

 五島市福江港から定期船で25分。赤島は、福江島から南東15キロに浮かぶ2次離島(大型離島の周辺に点在する小離島)。50代以上の17世帯20人の有権者が暮らす。

 主な収入源は漁だが、船の燃料費は高騰し、漁獲高は年々減少。島民は、自身の生活に不安を持つ。「切り捨てられるとは思わないけど、田舎ほど政治の力を必要としている。小さな島だけど少ない島民の声も大事にしてほしい」。男性はそう続けた。

 この男性によると、国政選挙では毎回、期間中に一部陣営の運動員が来るだけで、候補者本人が来島することはない。「本人が来るのは市長選か市議選かな。市議選にしても掲示板には全員分はそろわない。島民の投票率はおそらく100%に近いのに…」。国政選挙では、新聞やテレビの政見放送などを判断材料に島民は投票先を決めるという。

 離島は、ガソリンや重油など燃料価格の高騰や輸送費のコスト高で本土との経済格差がある。そして、医師不足や災害対策など、さまざまな課題を抱える。各候補者も「国境を監視している離島の漁業者を守る」「医療格差をなくす」と離島振興を訴える。ある陣営幹部は「人口が少ない島を軽視する考えはない。普段からの活動で候補者の政策は離島の人に理解してもらっていると思う」と説明するが、島民の暮らしへの不安は募るばかりだ。

 赤島には、商店も自動販売機もない。終戦直後は500人近くが住んでいたが、高度経済成長とともに次々に島を出ていった。3年前には、島民は60代以上の男性7人だけに。自治会長の今村泰己さん(73)は島の将来に危機感を持ち、空き家の所有者に協力を求めるなど移住者を受け入れる環境整備に奔走。島に最初の移住者がやって来ると移住者の波が寄せた。現在、都市部から移り住む人が島民の半数以上を占める。

 今村さんは思う。「日本には数年前の赤島のように、無人になる危険性が高い地域がいくつもある。都市部の一極集中でいいはずがない」。今回の参院選で今村さんは、とくに地方分権の公約を基準に投票先を決めるつもりだ。

 「自分たちでできることは自分たちでやるしかない。でも、世の中を大きく動かす政治には常に期待している」

 20日、島では繰り上げ投票が行われる。


=2013/07/11付 西日本新聞朝刊=


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