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第23回参議院議員選挙(2013年)

2404チバQ:2013/07/03(水) 21:20:36
http://mainichi.jp/area/news/20130703ddp041010023000c.html
’13参院選・アベノミクスの足元で:/4 為替の急変、中小打撃 「世界と競える環境整備を」
毎日新聞 2013年07月03日 西部朝刊

 組み立てられたばかりの最新機器が銀色に輝いていた。福岡県新宮町の国道3号沿いに工場が建ち並ぶ一角。垂直に動くリフターなどの搬送機器を製造している第一施設工業の工場で、社長の篠原統(おさむ)さん(71)が静かな口調で評価を下した。「アベノミクスで大手はもうけたかもしれないが、地方や中小企業に好況感はない」

 1967年創業の同社はエレベーターの据え付け業務からスタートし、工場などで部品や製品を搬送するための装置を自社開発して順調に事業を拡大してきた。従業員は85人。中でも、わずかなゴミやほこりの付着も許されない半導体や液晶メーカーの「クリーンルーム」向け製品は市場の約7割を占める。

 誤算だったのが2008年のリーマン・ショックだ。取引先の半導体や液晶メーカーが軒並み海外勢に敗れ、生産も中国に移ってしまった。「国内メーカーは設備投資どころではなくなった」。年間55億円あった売り上げは約10億円にまで減少。このピンチを乗り切るために、円高の進行に合わせて部品の海外調達を増やした。韓国進出にも踏み切った。ようやく売り上げが20億円まで持ち直してきた矢先に襲ってきたのが、アベノミクスによる「想定外」の円安だった。

 昨年12月の安倍政権誕生時に1ドル=80円前後だった円相場は今月2日の東京外国為替市場で99円台。部品調達費が年間約12億円の同社の場合、このままだと数千万円のコスト増になる見込みという。「円高に対応してきたのに、急激に為替を動かされた。なんで為替に振り回され、損をしなければならないのか。これがアベノミクスなのか」。篠原さんはため息をつく。

 アベノミクスの大胆な金融緩和などに伴う円安は、輸出で稼ぐ大手メーカーなどの業績に大幅な改善をもたらした。中でも自動車業界は、13年3月期連結決算でリーマン・ショック以前の08年3月期以来5期ぶりに営業利益が1兆円を超えたトヨタ自動車をはじめ、大手8社すべてが増収増益となった。

 だが、国内市場中心の中小や下請けは景気回復を実感できないのが現実で、全国中小企業団体中央会が5月に行ったアンケート(374社が回答)では、円安で経営状況が「悪くなった」(33%)が「良くなった」(14%)を上回った。篠原さんも「トヨタみたいな会社もあるが、気分的に景気が良くなってきただけ。中小企業の多くは給料を上げられない」と言う。

 第一施設工業は今春、荷物の搬送速度を高めた新製品を市場投入した。半導体など好不況が激しい業界の動向に翻弄(ほんろう)された反省から、生活に身近な食品や医薬品、化粧品業界などの安定市場へと狙いを定める。「ピンチがあればチャンスもある」。篠原さんは今回の苦境も経営努力で乗り切る考えだ。ただ一つ、政府に注文を付けた。「世界と競争するには他にはない機械で勝負しないといけない。税控除などベンチャーや中小企業がチャレンジできる環境を整えてほしい」【石田宗久】=つづく


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