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第23回参議院議員選挙(2013年)

2401チバQ:2013/07/03(水) 21:18:38
http://mainichi.jp/area/news/20130630ddp041010012000c.html
’13参院選・アベノミクスの足元で:/1 円安、運送業直撃 燃料費高騰、経営努力が無に
毎日新聞 2013年06月30日 西部朝刊

 福岡県筑紫野市の郊外を走る国道3号沿いの運送会社「吉田運輸倉庫」。常務の吉田奨(すすむ)さん(28)は月末になると、契約しているガソリンスタンド3社の翌月の軽油とガソリン価格を比べた紙を運転手に配る。最も安いスタンドで給油するよう促すためだ。<依然として軽油は高値の状況が続いております。省エネ運転をお願いします>。価格表の上に書き添えた一文が、吉田さんの危機意識を表している。

 安倍晋三首相が景気底上げのために放ったアベノミクスの三本の矢。うちデフレ脱却を狙った大胆な金融緩和により、市場に大量の円が出回り円安が進んだ。この円安が運送業界を直撃している。

 資源エネルギー庁によると、昨年12月の安倍政権誕生後の半年で、軽油の全国平均小売価格は7円ほど値上がりし、高止まりしたままだ。約40台のトラックを所有する同社が使う軽油・ガソリンは1カ月に約1万リットル。「数円の値上がりが大きな負担になる」と吉田さん。仮に10円上がれば年間百数十万円のコストアップだ。

 同社は父で社長の広義さん(71)が1985年に軽貨物車1台で創業した。百貨店の配達から始め、その後、衝撃に弱い住宅建材を安全に運ぶ技術を確立して徐々に事業を拡大。現在は社員約30人を擁し住宅建材メーカーなど300社以上と取引するまでに成長した。

 将来の後継者として長男の奨さんが入社したのは3年前。今や経営のかなりの部分を任されている奨さんだが、表情は険しい。「安倍政権以前からこの業界は競争が激しく、経営は楽ではなかった」

 運送業界は90年の規制緩和以降、新規参入が相次いだ。国土交通省によると、全国の業者数は90年の約4万社から2011年には1・5倍の約6万社に膨らんだ。当然、業界内の競争は激化した。

 少しでもコストを抑えようと、吉田運輸は細かな努力を重ねてきた。タイヤ交換は業者に頼まず、奨さんが自ら行う。半年ごとに1台につき6本ずつ。年間40万円以上の節約になる。急発進を減らし燃費向上を運転手に意識させるため、昨年は1000万円を投じて運転内容を記録できるドライブレコーダーを全トラックに取り付けた。こうした努力を無にするように、アベノミクスの副作用が追い打ちをかけた形だ。

 帝国データバンクが6月に発表したアベノミクスに対する企業意識調査(1万145社が回答)で、「運輸・倉庫」の22・3%が業績への影響について「マイナス」と答え、「プラス」の16・4%を大きく上回った。同社福岡支社によると福岡県内では今年1〜5月に運送業者4社が倒産した。

 「経営努力にも限界がある。アベノミクスをアピールする政治家は現場で努力する人にも目を向けてほしい」。タイヤ交換をする手を止め、奨さんはつぶやいた。【黒澤敬太郎】=つづく

    ◆

 アベノミクスへの期待を背に安倍政権が高い支持率を維持している。だが、恩恵を得ているのは現段階で大企業など一部にとどまり、多くの国民は景気回復を実感できないでいる。参議院選挙(7月4日公示、21日投開票)を前に「アベノミクスの足元」を歩いた。


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